ポケムーバー
ポケムーバー | |
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ジャンル | ユーティリティ(ツール) |
プレイ可能人数 | 1人 |
発売元 | 株式会社ポケモン |
開発元 | ゲームフリーク |
発売日 | |
日本 | 2013年12月25日 |
アメリカ | 2013年12月25日 |
イギリス | 2013年12月25日 |
ドイツ | 2013年12月25日 |
公式サイト | |
ポケムーバー(Poké Transporter)は、2013年12月25日に配信が開始されたユーティリティ。ポケモンバンクと連携したアプリケーションでニンテンドー3DSシリーズに対応しているソフトである。ポケムーバー自体の価格は無料であるが、利用するためにはポケモンバンクの利用券が有効である必要がある。
目次
概要
ポケモンバンクをダウンロードすると、追加でダウンロードできるアプリ。1台のニンテンドー3DSで手間を掛けずに手軽にポケモンを大量に移動させることができる。
以前の次世代へポケモンを送るシステム(パルパーク・ポケシフター)との相違点は、このシステムはインターネットを使う点である。
第五世代(ブラック・ホワイト・ブラック2・ホワイト2)から、ポケモンバンクにポケモンを転送できる。そして、ポケモンバンク経由でポケモンを第六世代(X・Y・オメガルビー・アルファサファイア)に連れてくることができる。第五世代以前で活躍したポケモンやX・Yでは出現しないポケモン、かくれとくせいを持ったポケモン、伝説のポケモンなどを入手するために必要。
2017年1月25日のアップデート以降、バーチャルコンソール版の第一世代(赤・緑・青・ピカチュウ)からも、ポケモンバンクにポケモンを転送できる。こちらから転送したポケモンは第七世代(サン・ムーン・ウルトラサン・ウルトラムーン)にのみ連れてくることができる。
2017年11月20日のアップデートで、バーチャルコンソール版の第二世代(金・銀)に対応した。
仕様詳細
妥当性チェック
外部装置やバグ技によって生成・変更されたポケモンを通さないために、ポケムーバーは妥当性チェック機能を有している。しかし、これはすべての不正なポケモンを防ぐことができず、一部の正規ポケモンも誤って不正判定を受けることがある。下記は過去に判定に誤りがあったケースで、現在ではいずれも修正されている。
- 色違いのジラーチは第三世代の時点で既に正規のジラーチ (CHANNEL) が存在しうるものだったが、2014年のジラーチ (たなばた・ID:08014) 配信までは不正扱いとなっていた。
- ネコにこばんを覚えたミュウツーは、赤・緑・青版ではわざマシン16で習得できるにもかからわず、不正なポケモンと扱われていた。
転送されるポケモンの修正
第五世代から
ニックネームが付いていないポケモンの名前は、別の言語版で進化して名前が変わってしまっているような場合、もとの言語での種族名と一致するように書き換えられる。第五世代以前のラテン文字の言語版(英語・ドイツ語・フランス語など)では種族名がすべて大文字となっていたが、これも第五世代以降の先頭大文字(キャピタライズ)に直される(例:PIKACHU→Pikachu)。第六世代で禁止ワードとなっているようなニックネームが付いている場合、ニックネームは削除され、もとの言語での種族名が名前となる。おや名が不適切な場合は、転送元ソフト名のバージョン名に応じたものが代わりに設定される。例えば、日本語版ホワイト2からの転送であれば、「ホワイト.」となる。実際のそのトレーナーが存在するソフトとは必ずしも一致しない。禁止ワードは日本語に限られず、3DS内蔵の全言語共通のリストに基づいて判定されるが、ver1.2のアップデートで日本語の禁止ワードが検出されず、そのまま通るようになってしまった。
とくせいが変更されたポケモンのとくせいは、転送時点で書き換えられる。
第三世代出身のポケモンで、第四世代から新たなとくせいを獲得して進化後にとくせいが変化しうるもの(タッツーなど)は、進化しても現在のとくせいが維持されるように書き換えられる (とくせいカプセルによる変更は可能)。
♀のルリリは、進化後も♀になるように、書き換えられる。
出会った場所のデータは、地方名のみに簡略化される。これはもっぱらポケモンを生成したソフトによってのみ判定されるため、実際に捕まえた場所の地方と一致しない場合がある。たとえば、ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー出身のポケモンは、カントー地方やシントいせき、ポケウォーカーで捕まえた場合も含めて全てジョウト地方出身の扱いとなる。タマゴの状態で地方をまたぐ通信交換が行われていた場合には、タマゴが生成された地方を出身地方として扱う。これは、おやトレーナーのデータとポケモンの出身地方が必ずしも一致しないことを示している。
出会った日付とレベルは、転送時点のものに書き換えられる。
うんめいてきなであいをしたポケモンの情報は、維持される。
第一世代・第二世代から
バーチャルコンソール版から転送されたポケモンは、かくれとくせいを持つ。ただし第七世代以前に隠れ特性のない種族は隠れ特性にはならず、通常特性1に固定される。例として第七世代まで特性がふゆう1つだったマタドガスは第八世代以降で他に特性が追加されたが、VC産の個体を第八世代以降に転送しても通常特性2のかがくへんかガスや隠れ特性のあくしゅうにはならず、全てふゆうになる。
個体値はランダムに再生成されるが、うち3つのステータスは最大となる (ミュウ・セレビィは5つ)。努力値は完全に消去される。第二世代以前では捕まえたボールの種類を記録する領域がないこともあり、すべて通常のモンスターボールで捕まえた扱いとなる。
転送元での個体値は反映されないが、それによって決まる性別、色違い判定及びアンノーンの形状は維持される。性別や色違いの概念の無い第一世代から送った場合でも、第二世代と同じ条件で決定される。例えばいかりのみずうみのイベントで捕まえたあかいギャラドス(♂固定)は、第一世代に送ってからポケムーバーで移動させた場合も色違いの♂のままである[1]。
第一世代産、第二世代産に関係なく出会った場所は転送元のソフトに依存する。第一世代から転送した場合は一律で「懐かしのカントー地方」、同様に第二世代から転送した場合は一律で「懐かしのジョウト地方」となる。また、ミュウの配信個体は親名とIDが一致すれば「運命的な出会いを果たした懐かしのカントー地方/ジョウト地方」が出身地となる。
せいかくは、転送元での経験値を25で割った余りによって決定される。法則は性格値の場合と同様。転送後の経験値は、レベルに達する最低値にリセットされる。
ラテン文字版のニックネームがつけられていないポケモンは、第五世代からの転送時と同様に適切なキャピタライズを受ける。ただし、バリヤードの種族名 (MR-MIME) は、ニックネーム扱いとなり、変更されない。空白文字のみからなるニックネームは、第一世代でしか付けられないものだが、変更されない。
ラテン文字版のゲーム内交換で入手したポケモンのおや名は、適切なキャピタライズを受ける(英語版:TRAINER→Trainer、フランス語版:DRES.(短縮系)→Dresseur)。
日本語版以外でPK
, MN
, [
, ]
, ×
がニックネームに使用されている場合、それぞれP
, M
, (
, )
, x
に置換される。
日本語版の第一世代及び第二世代では、ひらがなの「へ」「べ」「ぺ」「り」とカタカナの「ヘ」「ベ」「ペ」「リ」が区別されていなかったが、ポケムーバーでは最初に登場する左記以外のかな文字がどちらであるかによって、どちらが適切かを判断する。
第五世代からの転送と同様、不適切なニックネームが付けられている場合は消去され、もとの言語での種族名が名前となる。トレーナー名が不適切な場合、転送元ゲームのバージョン名に応じたものがセットされる。例えば、英語版のRedバージョンであれば「Red*」となる。この不適切な単語の判定は、PK
などを展開したのちに行われる。日本語の不適切な単語は、検出されない。
- おや名に禁止ワードが含まれる場合の処理に関して情報が求められています.
注意点
- ポケモンバンクの中にある「てんそうボックス」と呼ばれるボックスに送るため、ポケモンバンクの利用期間が終了するとポケムーバーは利用できなくなる。
- 一度ブラック・ホワイト・ブラック2・ホワイト2・バーチャルコンソール版から連れてくると、元に戻すことはできない。
- ポケモンに道具を持たせたまま転送することはできない。転送対象のポケモンが道具を持っていた場合の挙動は世代によって異なる。
- 第五世代では、道具は自動的にバッグに戻る。入りきらない分は消えてしまう。
- 第一世代では、転送時に全て消えてしまう[2]。
- 第二世代では、道具を持ったポケモンは転送の対象から外される。
- ボックス1にいるポケモンしか転送することができず、てんそうボックス内にポケモンが入っていると送れないので、転送元から続けてポケモンを送ることもできない。このため、転送するポケモンの数が多いと、「転送元のソフトのボックス1に転送したいポケモンを置く」→「ポケムーバーで転送する」→「ポケモンバンクのてんそうボックスからポケモンを出す」→「転送元の…」という手順を繰り返さなければならず、かなり面倒である。
- ブラック2・ホワイト2のボックスには、ボックス内のポケモンをまとめて移動できる機能があるのでまだ楽な方だが、ブラック・ホワイト・バーチャルコンソール版のボックスにはそのような機能はないため、さらに面倒な手順が必要になる。
- 第二世代・ブラック・ホワイトの場合、「ボックス1のポケモンをポケムーバーで転送」→「てんそうボックスから出す」→「ボックス2以降のポケモンをボックス1に預ける」→「ボックス1が一杯になるまでボックス整理を繰り返す」→「ポケムーバーで転送」→「てんそうボックスから…」
- 第一世代の場合、「ボックス1のポケモンをポケムーバーで転送」→「てんそうボックスから出す」→「手持ちを1匹残して残りをボックス1以外の適当なボックスに預ける」→「ボックス2以降のポケモンを手持ちに引き出す」→「ボックスを切り替える」→「引き出したポケモンをボックス1に預ける」→「ボックス1が一杯になるまで預ける・引き出すを繰り返す」→「ポケムーバーで転送」→「てんそうボックスから…」
- ブラック2・ホワイト2のボックスには、ボックス内のポケモンをまとめて移動できる機能があるのでまだ楽な方だが、ブラック・ホワイト・バーチャルコンソール版のボックスにはそのような機能はないため、さらに面倒な手順が必要になる。
- データに問題があるポケモンは連れていけないことがある。
- 本来捕まえられる最低レベルに満たない伝説のポケモン(レベル7のミュウツーなど)や、おや・IDがプレイヤーのものであるミュウ等は不正な手段で捕獲したポケモンとして弾かれる。
- 本来なら覚えられない技を覚えたポケモンはデータに問題があるポケモンとして弾かれる。なお、正規プレイの範囲で覚える技であれば、習得方法が不正であっても弾かれることはない。
- VC版のピカチュウのなみのりは正規の手段で覚えさせる方法がないため、不正な手段で覚えさせた技として扱われる。
- バグでミュウに化けたポケモンなど、見た目のパラメータと中身のパラメータが一致しないポケモンは弾かれる(見た目データはゆうれいに化けたポケモンや、タマゴなどに使用されているシステム)。見た目と中身が一致しているポケモンは、入手手段が不正であってもチェックをすり抜けて転送することができる。
- 第一世代、第二世代ともにバグで化けたポケモンは育て屋に預けることで判別が可能である。バグで化けたポケモンを預けて引き取るとパラメータが修正され、元の姿へ戻されて帰ってくる。
重要なアップデート
- ver.1.1 - サーバーとの通信方法の変更
- ver.1.2 - バーチャルコンソール版赤・緑・青・ピカチュウ対応
- ver.1.3 - バーチャルコンソール版金・銀に準拠(色違い及び性別判定条件の修正)
- ver.1.4 - バーチャルコンソール版金・銀に対応