通信交換
通信交換(つうしんこうかん)とは通信システムの1つ。図鑑完成には必須の行為。
概要
基本的には2つのカセット間でポケモンを1匹ずつやり取りする。貰ったポケモンはIDが違うために、バッジが少ないと言うことを聞かなかったり、経験値が多量にもらえたりするなどの違いが生じる。また、通信交換したポケモンはなつき度が70になる。
第一世代、第二世代間では相互に通信が可能だが、第三世代以降との通信は不可能。第三世代からは後世代への一方通行である。
クリスタルまでのゲームボーイカートリッジとルビー・サファイア以降のGBA、DSソフトは通信方法や内部データの形式が異なっており、互換性がない。
第三世代~第五世代は、手持ちポケモンが2体以上でなければ通信交換できないようになっている。第六世代以降は、合計で2体以上いれば(手持ちが1匹であっても)通信交換できる。
通常の通信交換を行える場所
- 第一世代
- ポケモンセンターの右の受付。通信対戦の受付も兼ねている。
- 第二世代
- ポケモンセンター2階に3つある部屋の左の受付。
- 右の受付では通常の通信交換の要領でタイムカプセルが使用できる。
- ルビー・サファイア・エメラルド、ファイアレッド・リーフグリーン
- ポケモンセンター2階。
- ファイアレッド・リーフグリーンの場合、ルビー・サファイア・エメラルドおよびコロシアム・XDと通信交換するには、ぜんこくずかん後のストーリーを終わらせ、1のしまのネットワークマシンを完成させる必要がある。
- エメラルドの場合、ぜんこくずかん前はホウエンずかん外のポケモンとタマゴを通信交換で入手できないようになっているが、例外的にポケモンコロシアムを経由する場合のみホウエンずかん外のポケモンを入手できる。ただし、タマゴはオーレ地方に送れないため不可。
- ポケモンコロシアム、ポケモンXD
- フェナスシティのポケモンセンター地下1階。エンディング後からGBA版ポケモンシリーズと通信交換できるようになる。
- コロシアムとルビー・サファイア・エメラルドで通信交換する場合のGBA側の条件は少ないが、XDと通信交換する場合にはルビー・サファイア・エメラルド側の殿堂入りが必要。またファイアレッド・リーフグリーンとの通信交換には、コロシアム・XDいずれの場合でも、上述の通りGBA側のネットワークマシンの完成が必要。
- ダークポケモンやタマゴは通信交換できない。
- 第四世代
- ローカルプレイならポケモンセンター2階。Wi-Fi通信ならポケモンセンター地下1階。
- 前リメイク作ファイアレッド・リーフグリーンとは異なり、ハートゴールド・ソウルシルバーでも最初からダイヤモンド・パール・プラチナとも通信できる。
- 第五世代
- ポケモンセンターの2階のほか、Cギアからも通信交換できる。
- 第六世代
- PSSでどこでも通信交換できる。
- 第七世代
- どこにいるときでもメニューからフェスサークルに移動すれば通信交換できる。
- Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ
- メニュー画面から「通信」を選択してどこでも通信交換できる。
- ソード・シールド
- YY通信が使える場所であればどこでも通信交換できる。
- ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール
- ユニオンルームが使える場所であればどこでも通信交換できる。
- Pokémon LEGENDS アルセウス
- コトブキムラの交換屋。
- スカーレット・バイオレット
- ポケポータルが使える場所であればどこでも通信交換できる。
ストーリー中での交換
詳しくはゲーム内交換を参照
ストーリー中で一部のNPCがポケモンの交換を持ちかけてくることがある。対人との交換と基本的には同じだが、以下のような点が異なる。
- ポケモンごとにニックネームが決められており、殆どニックネームがついた状態で送られてくる。
- レベルはプレーヤーが用意したポケモンと同じになる。野生出現の最低レベルや本来の進化レベルよりも低いレベルでの入手が可能になる場合がある(第四世代以前)。
- レベルは交換するポケモンごとに固定されている(第五世代以降)。
- 交換で手に入るポケモンのおやの名前は「トレーナー」固定、IDはランダム(第一世代)。
- 交換で手に入るポケモンのおやの名前と性別(クリスタルのみ)は個別に設定され、IDと持ち物は固定(第二世代以降)。
- 個体値は第一世代が完全ランダム、第二世代から第五世代までは完全固定、第六世代以降は一部のみ固定されている場合と全部固定されている場合の両方が混在する。
- 出会ったレベルは「?」、場所は「?????」が設定され、不明扱いとなる(クリスタル)。
- 出会ったレベルが記録され、通信交換で出会ったポケモンとしてトレーナーノートに記録される(第三世代以降)。
- 交換で手に入るポケモンの性格や特性は固定される(第三世代以降)。
- NPCと交換したポケモンでも思い出娘に尋ねれば、前のトレーナーとの思い出が分かる(第六世代)。
特殊な交換
タイムカプセル
詳しくはタイムカプセルを参照
第二世代と第一世代間の通信交換のシステム。
第一世代と第二世代との交換のとき、第二世代では第一世代は過去の世界という設定のため、第一世代に存在しないポケモンや技を覚えたものは交換できない[1]。タイムカプセル経由で第二世代から第一世代へポケモンを送ると、ポケルスやクリスタル版で記録されたおやの性別、捕まえた場所などの情報は消える[2]。
なお、第二世代で捕獲したポケモンに第一世代の道具やわざマシンを使う場合、第一世代にない技を忘れさせた上でポケモンスタジアム金銀のボックスに預け、ボックス内のポケモンに第一世代の道具を使うことでポケルスなどの情報消失を回避できる。
GTS
詳しくはGTSを参照
ニンテンドーWi-Fiコネクションを使って世界中の様々な地域の人とポケモンを通信交換できる施設、およびシステム。
ポケモンを預け、設定した条件で交換してくれる人を待つ方法と、決めた条件で検索をして交換可能なものと交換する方法がある。
ミラクル交換
ポケモンを、見ず知らずの人と無作為的に交換できるシステム。同時刻にポケモンを交換に出した人同士がランダムに結ばれる形で自動的に交換が成立する。交換相手も手に入るポケモンもお互い指定出来ず、何が手に入るかは交換してみるまで分からないギャンブル性の高い交換システム。 狙ったポケモンを入手する目的では使いづらいが、片方のバージョンでは手に入れづらいポケモンや、珍しいポケモンが手に入りやすい。 図鑑を埋めるポケマイルやIDくじ用の他人のIDを集めるためには便利な手段となる。本編では第六世代・第七世代・ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパールにおいて登場。
Pokémon HOMEでは「ミラクルボックス」という名称で登場しており、一度に10匹までポケモンを預けておくことができる。ただし、預けた後約1時間経過しないと交換されない。
英語版ではWonder Tradeと呼ぶ。
マジカル交換
ミラクル交換と同じく、交換の相手を無作為に決定する。ミラクル交換と異なり、交換相手を待つ必要が無く、他の作業をしている間にいつのまにか交換が完了している。ローカル通信かNintendo Switch Onlineを介してのインターネット通信で行える。ソード・シールド・スカーレット・バイオレットで登場。
下記のポケモンは交換に出せない。配布限定のリボン(クラシックリボン、プレミアリボンなど)がついていても交換できる。
英語版ではSurprise Tradeと呼ぶ。
後世代への転送
一世代後のシリーズへポケモンを転送する機能で、第八世代まではいずれも一度転送を行うと元のソフトへ戻すことは出来ない。第五世代までは第三世代→第四世代→第五世代のように一世代ずつ転送する必要がある。
詳しくは世代間通信を参照。
通信交換で進化するポケモン
中には一部、通信交換で進化するポケモンがいる。ポケモン不思議のダンジョンシリーズで彼らを進化させるには、つうしんケーブルが必要。Pokémon LEGENDS アルセウスでは通信交換のみで進化する場合、つながりのヒモを使用することでも代用可能。アイテム+通信交換が必要な場合はアイテムを使用するだけで進化させることができるようになっている。
- ユンゲラー→フーディン
- ゴーリキー→カイリキー
- ゴローン→ゴローニャ
- ゴローン(アローラのすがた)→ゴローニャ(アローラのすがた)
- ゴースト→ゲンガー
- ニョロゾ→ニョロトノ(おうじゃのしるしを持たせて)
- ヤドン→ヤドキング(おうじゃのしるしを持たせて)
- イワーク→ハガネール(メタルコートを持たせて)
- ストライク→ハッサム(メタルコートを持たせて)
- シードラ→キングドラ(りゅうのウロコを持たせて)
- ポリゴン→ポリゴン2(アップグレードを持たせて)
- ヒンバス→ミロカロス(きれいなウロコを持たせて。第五世代以降)
- パールル→ハンテール(しんかいのキバを持たせて)
- パールル→サクラビス(しんかいのウロコを持たせて)
- サイドン→ドサイドン(プロテクターを持たせて)
- エレブー→エレキブル(エレキブースターを持たせて)
- ブーバー→ブーバーン(マグマブースターを持たせて)
- ポリゴン2→ポリゴンZ(あやしいパッチを持たせて)
- サマヨール→ヨノワール(れいかいのぬのを持たせて)
- ガントル→ギガイアス
- ドテッコツ→ローブシン
- カブルモ→シュバルゴ(チョボマキと)
- チョボマキ→アギルダー(カブルモと)
- シュシュプ→フレフワン(においぶくろを持たせて)
- ペロッパフ→ペロリーム(ホイップポップを持たせて)
- ボクレー→オーロット
- バケッチャ→パンプジン
その他
1匹ずつ交換するというシステムのため、特に交換が1対多数の場合は途中で電源を切られて持ち逃げされるケースがある。 また、通信交換を使ってポケモンずかんを完成させるということで、ポケモンの貸し借りがおこなわれるが、その途中で持ち逃げされるケースもある。
2007年6月15日、Wi-Fiコネクション経由で通信交換されたポケモンの総数が日米通算1000万匹を突破。
Pokémon GOにおける通信交換
Pokémon GOでは2018年6月22日にフレンド機能が実装され、フレンド同士でポケモンの交換が可能になった。2020年1月11日のアップデートで通信交換による進化も実装された。他人から交換で貰ったポケモンは交換できない仕様のため、本編のように通信進化を手伝ってもらって送り返してもらうということはできない。
詳細は通信交換 (GO)の記事を参照。