ルカリオ/対戦
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ルカリオの歴史
第四世代
攻撃特攻共に高いステータスだが、この頃の対戦はつるぎのまいを繰り出してからの物理型が主流で、努力値に関しては攻撃と素早さに各252振った型が一般的であった。
しかし中速低耐久で、わざを物理わざだけにすると特攻の種族値を持て余すこともあったため、人によって種族値配分に無駄があるという印象を受ける場合もあった。
映画やポケダンでのゲーム本編に先駆けての初登場により期待もあったのだが、環境的にはとりわけタイプ相性上ゴウカザルとガブリアスに弱かったため、期待に反して大会での活躍は残せなかった。
ちなみにこの当時は、あくタイプで受けるダメージを唯一1/4にできるポケモンだった。
前述の通り弱点が環境的に辛かったところはあるものの、こうかいまひとつが9タイプ(1/2が6タイプ、1/4があく含めて3タイプ)こうかはないが1タイプと、攻撃を受けるタイプとしては比較的優秀だった。
一方、基本的にはがねタイプで弱点をつける相手にはかくとうタイプで弱点を突けるため、はがねタイプとしての攻撃性能を持て余し、ロクにはがねタイプのわざを覚えさせていないケースも多かった。
第五世代
しんそくの優先度の仕様変更によってきあいのタスキで後攻でダメージを与えてからしんそくで最後の一押しを行うというプレイングが可能になった。ローブシンや聖剣士などかくとうタイプが環境に増えたが、元々弱点を突かれることを想定して運用する傾向のポケモンであるため、これは弱体化とは一概に言い切れない。わるだくみを獲得したことで特殊型としての道が開けた。♀の隠れ特性リオルはBW2期のPDWとARサーチャーで解禁され、これによりせいぎのこころとタマゴ技の両立が可能になった。
ただ、環境的にかそくバシャーモという新たな苦手が生まれ、ガブリアスも多いままであった。それどころか、進化前のリオルがしんかのきせきといたずらごころを獲得してまねっこでほえるを上から無限に撃つループを行えるようになったことで、利用価値は進化前のリオルに劣る悲惨な状況となった。
それでも、つるぎのまいを絡めての崩し型として使われるケースもあった。この世代ではシャンデラが重いのでかみくだく型も珍しくなかった。努力値に関しては攻撃や特攻に振らず、素早さを削ってHPと特防に厚く振った型が使われるようにもなった。そうした努力値配分は、主に環境に蔓延していたりゅうせいぐんを耐えるための調整であった。
トリプルバトルではこのゆびとまれ要員として活躍。カポエラーがトリプルバトルにおいてどうしてもマッハパンチを搭載しなければならない理由であったとも伝わる。
第六世代
新たにフェアリータイプが登場したため、かくとうタイプでは相性が悪いフェアリータイプに対してはがねタイプを習得しておくメリットが増えた。
また目玉としてメガシンカを獲得し、一躍メジャー級に。攻撃、特攻、素早さが更に上昇して特性がてきおうりょくになるので、攻撃性能が飛躍的に向上した。
素早さが110族を抜く絶妙な種族値である112となり、メガシンカ後も両刀ではあるが無振りの方の火力ステータスでも十分なダメージを与えられるようになったことから(メガシンカ前より種族値が100上乗せされたという前提はあるが)より洗練された種族値を手に入れたと言える。
とびひざげりも習得するが、元々インファイトで十分な火力が出た上にリスクが高かったため、わずかな威力差を取ってリスクの高いとびひざげりを選ぶプレイヤーはほとんどいなかった。
レーティングバトルXYリーグシングルバトルでは各シーズンで使用率20位台を推移していた。ところが、ORASリーグシングルバトルではファイアロー、リザードンに加え、第六世代のソフト単体での入手が可能になり一般普及したランドロス、サンダー、ルカリオと同じくメガシンカを獲得したボーマンダなどが活躍しているなど、明らかなひこうタイプ環境であったため、シーズン9からシーズン10、シーズン16からシーズン17に使用率ベスト30入りを果たした以外は実績に恵まれなかった。
わるだくみを積んだ際の爆発力は相当なもので、ラッキーでさえも余裕で突破可能。
例として、わるだくみを2回積んだおくびょうメガルカリオのきあいだま(てきおうりょく適用)は、しんかのきせきを持たせた特殊耐久完全特化型ラッキーに対して、最低乱数で113.1%のダメージ。
逆に言えば、TOD(時間切れ判定を狙う戦術)が現役であった中で使用率も十分であったラッキーをごり押しできるポケモンは、パーティパワーを損なわない現実的な構築にする限りルカリオ程度なものであった。
PGLレーティングバトル統計データからは、メガシンカ自体馴染みがなかったXYリーグシーズン1を除いて、シングルバトルでは各リーグ、各シーズンでルカリオナイトの所持率が90%を下回ることが無かったことが分かる。
主流技としては物理型ならインファイト、つるぎのまいが、特殊型ならはどうだん、わるだくみ、ラスターカノンが、共通の技としてしんそく、バレットパンチが搭載されていたとうかがえる。
性格はようき、おくびょうが主流であったため、少なくとも純粋な両刀型が流行してはいなかった模様。
単体性能の向上も然ることながら、カバルドンのすなおこし、ゴツゴツメット、あくび、ステルスロック、ほえるなどの豊富な手段で起点を作り、メガルカリオとカイリューを相性補完としつつこの2匹で積みサイクルを行い攻め切る「カバルカイリュー」が成立。
カバルドンのすなおこしが味方のカイリューのマルチスケイルを潰す恐れもあったが、カイリューを出すタイミングを間違えなければこの点は然程デメリットにならなかった。
WCS2014準優勝メンバーの1体として名前を残している。
第七世代
カプやミミッキュの登場などフェアリータイプの普及によって、それにメタを張ることができるはがねタイプとしての側面が強くなり、SMリーグではシーズンによっては使用率が10位台前半から半ばを記録するようにもなった。ウルトラサン・ウルトラムーンではタマゴ技としてコメットパンチを取得し、火力が増強された。USUMで追加されたアーゴヨンの一致メインウエポン両タイプ両方を流せるのも強い。ただ、ランドロスがUSUM発売以降第七世代のソフトのみで入手可能になったため普及し、ランドロスに不利が付いてしまう点が浮き彫りになったため、そこは注意が必要である。
単体構成としてUSUMリーグシングルバトル初期にはコメットパンチを主軸とした物理型が大半となって特殊型が廃れかけていたが、シーズン9あたりからわるだくみ特殊型が勢いを取り戻した。ただ、特殊型の場合は主流先制攻撃技のしんくうは、通常火力手段のきあいだまがゴーストタイプに無効なので、ゲンガーやギルガルドが環境にあり、ミミッキュが使用率1位の常連となるUSUMリーグ環境では選出に気を遣う必要がある。
パーティ構築としては、前世代の「カバルカイリュー」が「カバルカミミッキュ」に代わり、単体としても一致技だけで殆どに等倍以上をとれるミミッキュがカイリューに取って代わった。攻撃を始めとする種族値と耐性がより優れたランドロスにカバルドンを替えた派生形も存在する。
めざめるパワーに関してはもし採用するならメガボーマンダを攻められるこおりが基本だが、SMリーグでは解禁されたメガシンカのラインナップの都合上ギャラドスの使用率が高く、そんな中でもメガシンカしないギャラドスが多かったため、でんきも比較的好まれた。
メガシンカなしのアローラダブルで行われたWCS2017ルールではこだわりスカーフを持って初手でいのちがけを放ち、後続のエースなどに繋げる型が一定数使われた。
2018年8月にはバルドルの寄稿記事で、いのちがけ型ルカリオが紹介された[1]。
第八世代
メガシンカを没収され、大幅弱体化。このゆびとまれもこの世代からタマゴ技から削除されている。コメットパンチもタマゴ技では無くなったが、こちらはレベルアップ技になったため、引き続き使用できる。 代わりにせいしんりょくがいかくを無効化するように仕様変更され、高火力のはがねタイプ特殊技てっていこうせんを習得し、ダイマックスして反動・能力低下のある技のデメリットを消して攻撃するコンボが可能となった。また、ソード・シールド発売時点では唯一となる一致バレットパンチ使い[2]という差別化点もあり、このことからこだわりハチマキを持たせてひたすらバレットパンチを放つ型の割合も増えた。ダイジェットは使えないがダイアタックで代用可能であり、しんそく辺りが汎用性の高いダイアタックのベースとなる。
この世代のシングルバトルはくさ不毛の環境であり、特にダウンロードコンテンツ解禁前でPokémon HOME統計データ使用率ベスト30に安定してランクインするのはこのルカリオぐらいなものである。
シリーズ4シーズン7にはカウンターとしんそくを両採用した型が勢いを伸ばした。
鎧の孤島配信開始によりウーラオスが追加されると立場は一変。確定急所技により受けループ対策ができるウーラオスに立場を譲るようになり、シーズン8は使用率が52位まで低迷。
しかしシーズン9では環境に依然多かったトゲキッス、ミミッキュ、ポリゴン2に有利であることから使用率30位を記録。この頃になると役割対象に対して攻め切れるようにいじっぱり型が主流となった。
シングルバトルシーズン17最終12位構築には、受け出しのドヒドイデ対策のいのちがけを持った個体がエントリーされていた[3]。
シングルバトルシーズン23最終3位構築には、オーロンゲ/ゼルネアス/ウルガモスに対してのみ選出するコメットパンチ/バレットパンチ/ストーンエッジ/(壁ターン調整用の)まもるを搭載したタスキ型が採用されていた[4]。
テラキオン解禁前のダブルバトルではウインディに次ぐ2体目のせいぎのこころ持ちとして数合わせ的にふくろだたき+せいぎのこころのギミックを活かした「叩きパ」で使われることがある。単純にてっていこうせんを連打することで自主退場して後続展開に繋げるという使い方も一定数存在する。
ダブルバトルシリーズ4シーズン6では、ドラパルトと同時に先発で出してから両者の一致技範囲を活かしつつバレットパンチやしんそくといった先制攻撃技で微妙に耐えた相手を掃除する「ドラパルカリオ」が上位層の間で使われるようになった。
一般的な育成論
攻撃と特攻が高く、素早さがやや高い。その分耐久が低いため、はがねタイプとしては珍しく、防御性能は期待できない。
物理型、特殊型両方にメリットが存在するため、どちらもありえる選択肢となる。
物理技は、メインウェポンは、インファイト/とびひざげり/スカイアッパー、アイアンテール/コメットパンチがある。サブウェポンとしてはれいとうパンチ、かみなりパンチ、バレットパンチ、ブレイズキック、かみくだく、しねんのずつき、じしん、ストーンエッジ/いわなだれ、シャドークロー、どくづきなど豊富にある。
じめんタイプ対策にれいとうパンチ、ほのおタイプ対策にじしんやストーンエッジ、かくとうタイプ対策にしねんのずつきなどがある。
物理型向けの変化技選択肢としてはやはりつるぎのまいを使い、一気に殲滅にかかるのが強力な戦術と言える。とびひざげりやアイアンテールなどの低い命中を補う為につめとぎやの選択肢もあり得る程度か。ただ、とびひざげりの場合は、命中率が不安定なだけでなく、技を外すと、反動でダメージを受けるので、こころのめを入れるのが良いだろう。
耐久が低い為、体力回復を意識するなら、ドレインパンチもあるが、威力不足の為、殆ど使われない。
第7世代のタマゴわざ、第8世代のレベルわざでコメットパンチを獲得。タイプ一致の物理はがねわざとしてはアイアンテールより若干低威力だが命中安定で、基本的にはこちらを選択した方が良い。
特殊型は、メインウェポンは、はどうだん、きあいだま、ラスターカノンがある。サブウェポンとしては、あくのはどう、りゅうのはどう、サイコキネシス、シャドーボール、みずのはどう、しんくうはなどがある。
はどうだんは第六世代で威力が下がった為わるだくみを使用しないとダメージは見込めないが、耐久面が低いルカリオではわるだくみを使うのは難しい為、きあいだまを使う場合が若干多い。又、わるだくみを使ったしんくうはとはどうだんの威力はあまり変わらない為、先制技である事もありしんくうはを使う場合も多い。
サイコキネシスはかくとうタイプ対策に、みずのはどうは威力不足が気になるが、ほのお、じめんタイプの弱点を突く事が出来るという利点がある。
りゅうのはどうは技のスペースの面でほぼ使用されない。
第8世代でてっていこうせんを獲得。リスクの大きいわざだが、ダイマックスで反動を無くしたり、退場際に放つなど使い方を考えると非常に強力。また、ゴースト、フェアリータイプ対策にバレットパンチを搭載することもある。その場合は性格をむじゃきにするなど工夫すること。
HPの種族値が70であり無振りのHP実数値が145と丁度48n+1なので、HPの種族値だけ見ればみがわり+きしかいせいにも適している。
育成の際の注意として、リオルのままではタマゴ未発見グループに入っておりタマゴが発見されないため、厳選するためには親のリオルをルカリオに進化させなければならない。特に隠れ特性の入手先であるフレンドサファリやポケモンARサーチャーでは、どちらもリオルの状態で出てくる。
メガルカリオ
メガシンカすると、攻撃、特攻、素早さが上がり、特性がてきおうりょくになるので、タイプ一致のかくとう、はがねタイプの技の威力が格段に上がる。メガシンカ前と変わって、(種族値的にはわずかだが)とくこうよりこうげきの方が高くなる。ぼうぎょも少し上がるが、とくぼうは変わらないので、相手の特殊技には特に注意。
物理型の場合は、とびひざげり/インファイト、アイアンテールと威力の高い技が多い。相手の弱点に合わせてサブウェポンを使うよりも、これらタイプ一致技を使う方が与えるダメージは大きいので、サブウェポンは特に拘らず、威力の高い技を採用するだけで良いだろう。また先制技としてバレットパンチやしんそくは欲しいところ。積む余裕があればつるぎのまいを入れても構わない。
一方で、特殊型の場合は、きあいだまはともかく、ラスターカノンはサブウェポンで相手の弱点を突く時よりも威力がやや劣る場合があるので、サブウェポンも弱点対策としてある程度は選んだ方が良いか。命中不安を嫌うならはどうだんでも良い。必要であるならギルガルドにも対抗できるシャドーボールや、かくとうタイプを相手にできるサイコキネシスは候補に上がる。先制技としてはしんくうはが筆頭だが、ゴーストタイプには無効化されるので、そのタイプに先制技で倒したいならバレットパンチにしても良い。
第七世代ではフェアリータイプのポケモンが準伝説を中心に増加したため、それに対抗できるポケモンとしてレートでも上位にランクインし続けている。また、ウルトラサン・ウルトラムーンでは新たにリオルの遺伝技としてコメットパンチを取得した。この技を取得できるメガメタグロスと比較すると特性の倍率などで若干だが上を取っており、アイアンテールよりは威力が低いが命中は高く、さらに2割の確率で攻撃を上げられるため、使い方によっては強力な技になる。
脚注
- ↑ ポケモンWCSチャンプが教える!ポケモンダブルバトル200%必勝講座 第6回 コロコロオンライン 2018.08.23 (2020年9月13日)
- ↑ 鎧の孤島解禁後にハッサム、冠の雪原解禁後にはメタグロスがそれぞれ復活した。
- ↑ 【剣盾シーズン17】ルカリザシアン【最終12位】 - 人生詰みサイクル
- ↑ https://reboiona.hatenablog.com/entry/2021/11/01/113235