ポケットモンスター クリスタルバージョン
- ゲームの詳細についてはポケットモンスター 金・銀を参照。
ポケットモンスター クリスタルバージョン | |
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ジャンル | RPG |
プレイ可能人数 | 1人 (通信:2人) |
開発元 | ゲームフリーク |
発売元 | 任天堂 |
発売/配信日 | |
日本 | 2000年12月14日 2018年1月26日 (VC) |
アメリカ | 2001年7月29日 2018年1月26日 (VC) |
オーストラリア | 2001年9月30日 2018年1月26日 (VC) |
ヨーロッパ | 2001年11月2日 2018年1月26日 (VC) |
香港 | 2018年1月26日 (VC) |
台湾 | 2018年1月26日 (VC) |
公式サイト | |
pokemon.co.jp (日本語) | |
pokemon.com (英語) |
ポケットモンスター クリスタルバージョンとは、任天堂が発売したゲームボーイカラー用ゲームソフト。ポケットモンスター 金・銀のマイナーチェンジとして発売された。
概要
ポケットモンスターシリーズにおける第二世代3作目。
パッケージにはスイクンが描かれており、タイトル画面ではスイクンが駆けるシルエットが使われている。
このソフトから主人公の性別が選択可能になり、シリーズで初めて女の子の主人公が登場した。
モバイルアダプタGBに対応していた。
ゲームボーイカラー専用であるため、それ以前のゲームボーイ(ポケット、ライト、スーパーゲームボーイ、スーパーゲームボーイ2)ではプレイできない。
2018年1月26日にVC版が配信開始。なお、3DSVCとしては最後のタイトルとなっている。
ハードなどのデータ
- 型番:CGB-BXTJ-JPN
- 発売日:2000年12月14日
- 対応機種:ゲームボーイカラー専用(アドバンスに対応)
- 新品価格:3,800円
- ROM容量:16Mbit(2MB)
あらすじ
注意:以降の記述には、作品の内容やあらすじ、登場人物などのネタバレが含まれます。ご理解の上ご利用ください。
ジョウト地方・ワカバタウンに住む主人公は、ある日、家の隣に研究所を構えるウツギ博士から呼び出される。研究所を訪れた主人公は、彼から「研究の手伝いをしてほしい」と頼まれる。主人公が快く承諾すると、ウツギ博士のパソコンに1通のメールが届く。メールはウツギ博士の知人であるポケモンじいさんからのもので、ある発見をしたとの事だった。研究で忙しいウツギ博士の代わりに彼を訪ねる事となった主人公は、パートナーとなる初めてのポケモン(ヒノアラシ、ワニノコ、チコリータのどれか1体)を受け取り、ポケモンじいさんの元へ向かう。
ポケモンじいさんの家を訪れた主人公は、彼からポケモンのタマゴを受け取り、それをウツギ博士に届けてほしいと頼まれる。さらに、彼を訪ねてきたオーキド博士からトレーナーとしての素質があると認められ、ポケモン図鑑が手渡される。
ポケモンじいさんの家を出てすぐ、ウツギ博士から「大変な事が起きたから、急いで研究所に戻ってほしい」という電話が入る。急いで研究所に戻ろうとする主人公は、ヨシノシティである一人の少年からバトルを挑まれる。彼との対戦後、研究所を訪れると、警察官がウツギ博士と話をしていた。警察官によると研究所からポケモンが奪われたという。しかも、犯人は主人公にバトルを挑んだ少年である事がわかった。
警察官が研究所を出た後、主人公はウツギ博士にポケモンのタマゴを渡し、オーキド博士からポケモン図鑑をもらった事を伝える。彼からポケモンリーグ挑戦を薦められた主人公は、パートナーのポケモンとともに、ワカバタウンを旅立つのであった。
新システム
- 主人公の性別が選べるようになった。
- 町や道路などの境界を超えたとき、画面下部に長方形のポップアップ表示が自動で現れ、新しくどこへ来たのか表示されるようにようになった。
- 野生ポケモンが出現したときや、相手トレーナーがポケモンを繰り出したとき、自分のポケモンが進化したときに、ポケモンのグラフィックが動くようになった。
- ステータス画面では戦闘時よりも長いアニメーションを見ることができる。
- 味方のポケモンは従来通り動かない。動くようになるのはエメラルドから。また、せんとうアニメを「とばしてみる」にしていると敵ポケモンも動かなくなる。
- ステータス画面では戦闘時よりも長いアニメーションを見ることができる。
金・銀との違い
- ポケモンけんきゅうじょにパソコンが導入された。
- トレーナーカードや殿堂入り時に見られる男の子主人公のグラフィックが異なる。
- ポケモントレーナーの位置が変更されていたり、また人数が増えていたりする。
- 金銀の電話では男女がそれぞれ同じ口調で殆ど同じようなことしか喋らなかったが、クリスタルでは電話登録後のトレーナーの口調にキャラの性格が反映されるようになり、セリフもキャラごとに固有のパターンが設定されている。
- 電話登録したトレーナーへ決まった曜日・時間帯に電話を掛けると確実に再戦が出来るようになった。また、一部のトレーナーは電話登録が出来ても再戦が出来なくなった。
- 相手からの再戦申し込みは金銀と同じように曜日・時間帯不定。
- 一部の電話登録トレーナーは進化の石など珍しいアイテムをくれたり、役に立つ情報を提供してくれる。
- スリバチ山洞窟の中が大きく変化し、フラッシュも必要がなくなった。なお、この仕様は金・銀のリメイクハートゴールド・ソウルシルバーでも同様。
- アルフのいせきに追加エリア、こおりのぬけみちのグラフィック及び一部地形の変更、りゅうのあなにトレーナーおよびイベントが追加。
- ポケモン図鑑の説明文は金銀と異なっている。また、一部のポケモンは出現エリアが金銀とは全く別の場所へ変更されている。
- 朝限定ポケモンと夜限定ポケモンが増加した。ただし朝限定のポケモンは別の場所で日中に遭遇可能で、夜限定のポケモンの多くは日中でも近くの洞窟や水上を調べれば出現するようになっている。
- スイクン・エンテイ・ライコウ・ホウオウ・ルギアに関連するイベントやストーリーが一部追加・変更。またスイクン・エンテイ・ライコウ戦の戦闘BGMが通常と異なる専用のBGMへ変更された。伝説のポケモン専用BGMが登場したのは本作が初めて。
- 特にスイクン関連のストーリーは大幅に追加され、本編の進行に深く関わっている。また、スイクン関連のイベントで新キャラクターのミナキが登場する。
- セレビィが配布、そして捕まえられるのはクリスタルバージョンのみ。
- 幻のポケモンそのものを配布ではなくゲーム内で捕まえられるキャンペーンイベントが実装されたのは本作が初めて。
- 一部のマップでアイテムボールの位置が変わり、新しいアイテムボールも設置された。
- モバイルアダプタGBに対応。ポケモンコミュニケーションセンター(PCC)、バトルタワーにて通信プレイが行える。
- わざおしえオヤジが登場した。
- DJのアオイが新登場。ラジオ番組アオイのあいことばが追加された。
- ガンテツの作ってもらえるモンスターボールは、金銀では一日一個だけだったが、本作ではぼんぐりさえあれば1種類につき99個までボールを作ってもらえる。
- ポケモンのグラフイックは、金・銀のものをベースに、色調や細部のデザインを修正しているものが多い。片方のグラフィックをベースに、もう片方のグラフィックの要素をアニメーションに取り入れたものもある。ただしマグマラシ、ゴローン、クロバット、デンリュウ、ヌオー、アンノーンW、フォレトス、ペルシアン、デリバード、ヘルガー、ライコウ、ルギアは完全新規のグラフィックとなり、モンジャラとニューラは配色が大きく修正された。ストーリーの鍵を握るエンテイとスイクンも公式イラスト準拠のグラフィックに修正されている。
クリスタルバージョンでは入手できないポケモン
※太字は「みつけた数」にも登録できないポケモン。
初代限定
通信が必要
一般トレーナーが出してこないため自分が孵化,進化させるか通信をしないと見ることができないポケモン
- チコリータ(最初にワニノコを選んだ場合のみライバルが使用)
- ベイリーフ(最初にワニノコを選んだ場合のみライバルが使用)
- ヒノアラシ(最初にチコリータを選んだ場合のみライバルが使用)
- マグマラシ(最初にチコリータを選んだ場合のみライバルが使用)
- ワニノコ(最初にヒノアラシを選んだ場合のみライバルが使用)
- アリゲイツ(最初にヒノアラシを選んだ場合のみライバルが使用)
- ピチュー
- ピィ
- ピクシー
- ププリン
- トゲピー
- トゲチック
- キマワリ
- ハッサム
- マリルリ
- ブビィ
- ムチュール
- エレキッド
- ポリゴン2
- ハピナス
- バンギラス
スタッフ
ポケットモンスター クリスタルバージョンのスタッフクレジットを参照。
備考
- ポケットモンスターシリーズの日本語タイトルでは唯一、バージョンという単語が名前に含まれている。
- バージョン名は電波発信機の水晶振動子のクリスタルから取られており、モバイルシステムGB対応ソフトだったことに由来している[1]。
- スペースワールド2000で発表されたロゴは金・銀のロゴと似たようなデザインで、「クリスタル」の文字が「ポケットモンスター」の右下に配置されていた[2]。「クリスタルバージョン」の文字が「ポケットモンスター」の下にある現在のロゴとは異なる。
- 発売から20年以上経過した現在は、金・銀と同様に電池切れを起こしているROMがほとんどである。このバージョンにのみ電池に関する注意書きの手紙が同封されていた。
- CMには俳優の綿引勝彦が出演していた。
各言語版での名称
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脚注
- ↑ Nintendo DREAM 2003年2月21日・3月6日合併号「ポケットモンスター ルビー・サファイア大ヒット記念ロングインタビュー」
- ↑ ポケットモンスタークリスタル(仮称)