ポケモンコマスター
ポケモンコマスター | |
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ジャンル | ボードゲーム |
プレイ可能人数 | 1人 (対戦:2人) |
開発元 | HEROZ |
発売元 | 株式会社ポケモン |
発売/配信日 | |
日本 | 2016年4月12日 (Android OS) 2016年4月19日 (iOS) 2017年10月2日 (Fire OS[1]) |
アメリカ | 2017年1月25日 2017年10月2日 (Fire OS) |
オーストラリア | 2017年1月25日 2017年10月2日 (Fire OS) |
ヨーロッパ | 2017年1月25日 2017年10月2日 (Fire OS) |
香港 | 2017年1月25日 2017年10月2日 (Fire OS) |
台湾 | 2017年1月25日 2017年10月2日 (Fire OS) |
公式サイト | |
pokemon-comaster.jp (日本語) |
ポケモンコマスターとは、2016年4月12日にAndroid OSに向けて、19日にiOSに向けて配信が開始されたスマートフォン対応アプリ。2017年1月25日から英語版が配信された。
概要
プレイヤーはポケモンフィギュアを用いたボードゲーム、PFG(ポケモンフィギュアゲーム[2])の初心者プレイヤーとなり、他のプレイヤーとPFGで戦っていく。
ポケットモンスターのゲームとして初めてスマートフォン専用でリリースされた。HEROZの開発した対戦ゲーム「将棋ウォーズ」を知った株式会社ポケモンの宇都宮崇人が企画を持ちかけ[3]、2014年ごろから開発が始まった[2]。
2007年にヨーロッパや北アメリカなどで発売したボードゲーム「ポケモントレーディングフィギュアゲーム」(以下ポケモンTFG[4])をもとにしている。ポケモンTFGは大山功一や株式会社ポケモンの三浦昌幸が制作に関わった。
ポケモンコマスターのフィギュアのワザなどはポケモンTFGのフィギュアを再現しているものがある。ポケモンTFGは親子で遊べる難易度を目指したことからタイプ相性がなく[4]、本作も同様にポケモンのフィギュア同士のバトルでは[5]タイプ相性が関係しない[6]。ルーレットのような表示もポケモンTFGのフィギュアのデザインを汲んでいる[6]。
ルーレットの区切り方はフィギュアの形と連動していたり、コイルの赤ワザと青ワザの配置は磁石のS極とN極を表し[7]、リザードンのアイアンテール(バージョン1.0.0当時)は尻尾を使うイメージのため後ろに配置されている[6]など、意図的に配置されているものもある。また頭の良いポケモンのフィギュアは混乱に強くなるよう設計している、と言及された[7]。
AI (人工知能) と共闘して遊ぶシステムや世界観で、AIの指す手を見て学んだり、初心者が遊びやすくなることを見込んでいる[3]。
クエストでのAIとランクマッチ (当時) のAIは性能が異なる[8]。サービス開始まではAI同士の対戦データを元に学習し、サービス開始後はプレイヤーの対戦データを蓄積していく。ひとりプレイのAIはアップデートごとにプレイヤーのアプリに反映され、通信対戦のAIはサーバー上で更新されていく。
データ
- 価格:無料(課金アイテムあり)
- 対応機種:Android OS4.4以上
- インストールに必要な容量:MB
- プレイに必要な容量:41MB(ver1.0.0, Android)
サービス期間
- 配信開始日:2016年4月12日 (火)/4月19日 (火)
- サービス終了日時:2019年10月31日 (木) 10:59 (JST)[9]
遊び方
他ユーザー、NPCとPFGと呼ばれるボードゲームで対戦する。
PFGでの試合をデュエルという。各プレイヤーは盤面で動かすポケモンのフィギュアと手助けとなるプレートを組み合わせたデッキを組んで試合に臨む。
盤面は両者のゴールとそれらを繋ぐマスから成る。プレイヤーは1ターンに盤面にあるフィギュア1体を、そのフィギュアの持つMPという値だけ、空いているマスに沿って進めることができる。フィギュアを動かして、先に相手側のゴールに辿りつけさせることができたプレイヤーが勝利する。このため、相手のゴールを狙いつつ、自分のゴールをフィギュアで守ることが重要となる。相手フィギュアによって塞がれているマスに対しては、バトルを挑み、勝利することで相手のフィギュアを盤面の外にあるポケモンセンターに送ることができる。バトルでは、それぞれのフィギュアに備わっているルーレットを回し、出たワザによって攻撃することができる。
本ゲームで特徴的なのが、HEROZ株式会社の持つAI技術を利用している点である。バトル中、AIに次の1手を判断してもらうことができる。このAIはプレイヤーの試合データを元に学習していくため、アプリ更新によって強化が見込まれる。
フィギュアには、移動力となるMP、バトルの際のルーレット、レベルが設定されている。レベルを上げることでルーレットを強化することができる。レベルはEXPを貯めることで上げることができる。EXPを貯めるためには、クエストのクリアやフュージョンと呼ばれる合成を行うという2つの方法がある。
オフラインでNPCと戦いストーリーを進めるモードと、他ユーザーとバトルするモードが存在する。他ユーザーとバトルするモードは、オンラインで戦うランクマッチ(後にリーグマッチとして改修)と、近くにいるプレイヤーと戦うルームマッチの2つのモードが存在する。また、定期的にイベントも開かれる。
プレイヤーの持つステータスとして、エナジー・コイン・ダイヤの3つが存在する。エナジーはクエストやイベントをプレイするのに必要なステータスであり、時間回復する。コインはフュージョンなどに用いることができるゲーム内通貨である。ダイヤはゲーム内アイテムの交換や「待った」することなどができる課金アイテムである。
世界観
舞台となるのは巨大リゾート都市のある人工島カルモンテ島。この島で開催されるPFG世界大会に初心者プレイヤーである主人公が紛れ込むことになる。この大会の優勝賞品は、カルモンテ島のシンボルともされる「ジュエルタワー」というホテル。
主人公は各ホテルでNPCとPFGで戦い、最上階にいるオーナーを倒し、勝利の証であるエンブレムを手に入れるのが目標。
登場人物
- カルロ
- 主人公の相棒のAI。陽気でおしゃべりな性格。通常のAIデバイスは彼のように自我を持って喋ることはなく、周りの人々に不思議がられている。デュエルで勝った時に「ジャイアント・ミラクル・スマッシュ」という決め台詞を言う癖がある。
- ルカ
- 主人公がカルモンテ島に向かう途中で出会う青年。由緒ある家柄の御曹司。快活な性格で主人公やシャロンとは良きライバル。強さを求めるあまりストーリー中盤以降では心に闇を灯すことになる。
- シャロン
- ファンを多く持つアイドルプレイヤー。モンスターボールを模した大きな髪留めをした金髪の少女。
- マスター・ロゼ
- 今回のPFG世界大会の主催者。優勝賞品のジュエルタワーの現オーナーでもある。プレイヤーとしても超一流で無敗の王者と呼ばれる。白い口ひげと顎鬚をたくわえ、長い髪を後ろで束ねている老紳士。
- ユージ
- STAGE 1 ホテル「ウレックス」のオーナー。長髪で恰幅の良い青年。フィギュアコレクターであるため、様々なフィギュアを使い分ける戦法を使う。シャロンの大ファン。
- ナジャ
- ホテル「シャトー・ド・ローザ」のオーナー。「6色のプレート使い」と呼ばれる実力派。茶色のキャスケットを被った女性。大量のプレートが入っている大きな鞄を持っている。小柄で幼く見えるが実は三十路手前で年齢を気にしている。
- ジョー
- ホテル「アトランティス」のオーナー。カルモンテ島の大勢力「ロジャーファミリー」幹部。昔は「切り裂きジョー」と呼ばれる名プレイヤーであった。白のスーツを身につけた、三白眼が特徴的な男性。
- ブレンダ
- ホテル「パレス オリヴィア」のオーナー。「ロジャーファミリー」の幹部。シャロンとは過去に因縁があり彼女からは敵視されている。
- ドン・ロジャー
- ホテル「ボルケイノ」のオーナー。「ロジャーファミリー」のボス。強引な手段でPFGを思い通りにしようとした為、主人公達とは対立する。それはPFGへの深い愛情から、PFGの現状を憂いてかつての姿を取り戻そうとしたからであった。
- NO7
- ホテル「イリジウム」のオーナー。カルロの開発者でAIの世界的権威。父親に捨てられてAIの開発に没頭したという過去を持ち、人間を嫌い、AIこそが最高のパートナーだと信じている。
- ティア
- ルカの妹でフィギュアショップで働いている。礼儀正しく優しい性格でジョーからは天使と呼ばれるほど。
- マリベル
- ティアの上司。無愛想でがめついところがあるが、ティアが失踪した際は必死で探し回るなど部下想いな性格。
- キャロル
- 豪華客船「カーニバル・カルモンテ号」で様々なイベントを主催する富豪の令嬢。ストーリーには登場しないイベント限定のキャラクター。
イベント
- クイーンズカップ
- 通称「船イベント」。豪華客船を舞台にNPCと戦い、ポイントを稼ぐというクエストと似た形式のイベント。報酬では限定の仮面や髪型が配布される事が多い。名前は違うが同じ形式のものとして「ホーンテッドカップ」「ピカチュウカーニバル」「ロジャー・フェス」などがある。
- ジムカップ
- 2つのタイプが強化される特殊ルールの対人イベント。ジム名を冠するタイプのポケモンはMPが+1され、それに弱点を突くタイプのポケモンはワザの威力が+20される。順位に応じてトロフィーを与えられ、ノーコンティニューで11連勝を達成すると特別トロフィーが貰える。
- チームマッチ
- プレイヤーは3つのチームから好きなものに入り、タイムトレボを開けた時に手に入るポイントのチーム合計点を競う。チーム内の順位に応じて期間限定で星型のバッジを付けられる。
- トーナメント
- 予選最大50戦でのレーティングで上位32名になると決勝トーナメントに出場できる。優勝商品は実装済みポケモンから好きなものを選べる特別製のゴールドフィギュア。
備考
- 対応言語に英語が追加されたことにより、64の国と地域で配信された[10]。
- 幅広い年齢層のユーザーを想定しているが、文字に読み仮名は振られていない[11]。
- ポケモンカードゲームのようにわざは「ワザ」と表記され、リリース時点ではポケモンカードゲームのみに登場しているワザ(じすべりなど)がフィギュアのワザとして登場する。
脚注
- ↑ 『ポケモンコマスター』Amazon Androidアプリストアにて配信開始!! |『ポケモンコマスター』公式サイト、2017年10月2日公開、2024年11月2日閲覧。
- ↑ 2.0 2.1 【インタビュー】『ポケモンコマスター』開発陣が語る“楽しみ方”が深すぎる!全ポケモンが活躍できるシステムの真髄とは | インサイド、2016年5月7日公開、2024年11月2日閲覧。
- ↑ 3.0 3.1 超高度AI(人工知能)が生み出すまったく新しいポケモンの遊び! 最新スマホゲームアプリ『ポケモンコマスター』開発キーパーソンに聞く、本作の凄み(2/2)| ファミ通.com、2016年3月10日公開、2024年11月2日閲覧。
- ↑ 4.0 4.1 【特別編】ポケモンコマスター1周年記念 特別コラム ≪大山コマスター研究所≫ | 『ポケモンコマスター』公式サイト、2017年4月28日公開、2024年11月2日閲覧。
- ↑ FAQ | 『ポケモンコマスター』公式サイト、2024年11月2日閲覧。
- ↑ 6.0 6.1 6.2 【インタビュー】『ポケモンコマスター』開発陣が語る“楽しみ方”が深すぎる!全ポケモンが活躍できるシステムの真髄とは (ページ2)| インサイド、2016年5月7日公開、2024年11月2日閲覧。
- ↑ 7.0 7.1 『ポケモンコマスター』の優秀すぎるAIの秘密に迫る。開発陣イチ推しのポケモンは? | 電撃オンライン、2016年4月29日公開、2024年11月2日閲覧。
- ↑ 【インタビュー】『ポケモンコマスター』開発陣が語る“楽しみ方”が深すぎる!全ポケモンが活躍できるシステムの真髄とは (ページ3)| インサイド、2016年5月7日公開、2024年11月2日閲覧。
- ↑ 【重要】サービス終了のお知らせ|『ポケモンコマスター』公式サイト
- ↑ 対応言語に英語を追加!『Pokémon Duel』として世界64の国と地域で配信開始!|『ポケモンコマスター』公式サイト、2017年1月25日公開、2024年11月2日閲覧。
- ↑ 超高度AI(人工知能)が生み出すまったく新しいポケモンの遊び! 最新スマホゲームアプリ『ポケモンコマスター』開発キーパーソンに聞く、本作の凄み(1/2)| ファミ通.com、2016年3月10日公開、2024年11月2日閲覧。
各言語版での名称
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