わざ
わざ (技) は、ポケモンが戦闘時に用いる攻撃、またその攻撃方法。
概要
ポケモン1匹につき4つのわざを覚えることができ、バトルの際に覚えているわざを出し合って戦う。ポケットモンスターシリーズでは、攻撃するには何かしらわざを使わなければならない。戦闘中のわざは1回使うたびにPPを消費し、PPが0になったわざは使えなくなる。状態変化やもちものなどの効果でもわざが使えなくなることがある。覚えているわざが全て使えないポケモンに「たたかう」を指示するとわるあがきを使う。
一部のわざはバトルのみでなくフィールド上で使って効果を発揮するものもある (フィールドわざ)。他にもポケモンコンテスト・ポケモンスーパーコンテスト・スーパーコンテストショー!ではわざを使ってアピールを行う。
ポケモンによって覚えられるわざは決まっており、また進化しても進化前に覚えていたわざを引き継ぐ。多くのポケモンは進化することで覚えられるわざが増えるが、なかには進化前でしか覚えられないわざがあるポケモンもいる。後天的にフォルムを変えられるポケモンの場合、大抵は覚えているわざを引き継げるが、特定のフォルムでしか覚えられないわざがあるポケモンもいる。
わざの持つ特徴
詳細については各リンク先も参照。
- 分類
- ぶつりわざ、とくしゅわざ、へんかわざの3つの分類がある。ぶつりわざととくしゅわざはどちらも攻撃わざであるが、ダメージ計算に使うステータスが異なる。へんかわざはでんじは、みがわりなどの攻撃わざでないわざが該当する。
- タイプ
- 基本的に、わざはそれぞれ1つのタイプを持つ。ただしわざによっては実際に出されるタイプが変化するものもある(めざめるパワーなど)。
- 攻撃わざと覚えているポケモンのタイプが一致した場合ダメージが上昇する。これをタイプ一致ボーナスと呼ぶ。
- PP
- パワーポイントの略で、そのわざを何回使えるかを表す。プレッシャーなどの特殊な状況を除けば、技を1回使うとPPが1減る。
- 威力
- その攻撃わざがどれくらいのダメージを与えるかの目安。高いほど相手に大ダメージを与えることができる。変化わざには設定されていない。
- 命中率
- そのわざが素の状態で相手に当たる確率。パーセントで表記される。どんなに優秀な効果を持つわざでも当たらなければ意味がないので重要な数値といえる。必中の場合「-」で表される。
以下はゲーム上のわざの説明には表示されないもの。説明文からある程度予想できることもある。
- 範囲
- 誰に使うか、当たるかを示す。ダブルバトル以上では範囲の種類が増え、より重要な意味を持つ。
- 範囲には自分、自分以外、相手1体、相手全体、味方/相手の場、全体の場、ランダムなどがある。
- 優先度
- わざを出す順序に関わる。ほとんどのわざは優先度0。優先度の高いわざは先に、逆に優先度の低いわざは後に出される。同じ優先度のわざは、すばやさが高い順に使われる。
- 直接攻撃か否か
- 第三世代以降存在する。直接相手に触れたかどうかで、わざ・特性・持ち物の発動に影響することがある。
わざを覚える方法
覚えるわざはポケモンの種族によって決まっている。同じ図鑑ナンバーのポケモンでも、フォルムが異なると覚える技も異なることがある。
- レベルアップ
- レベルわざと呼ばれ、特定のレベルになると覚える。基本的に、同じわざは進化前の方が進化後よりも低いレベルで習得することができる。今より低いレベルで覚えるレベルわざは、わざおもいだしによって覚えることができる。
- わざマシン・ひでんマシン・わざレコードを使う
- そのわざマシンなどに入っているわざが、そのポケモンが覚えられると設定されているわざであれば、そのわざを覚えることが出来る。ゲーム内では覚えられないわざの場合「相性が悪かった」と表現される。
- わざおしえ
- かけらやBPなどと引き換えに、もしくは無償で、わざを覚えさせる。リメイクやマイナーチェンジ作品に多い。
- タマゴわざ
- 遺伝によって親が覚えていたわざを引き継ぐことで、野生で捕まえたポケモンでは覚えられないわざも覚えることができる。親が覚えているわざをなんでも子が覚えるというわけではなく、覚えられるのはタマゴわざとして設定されているわざのみ。
- 一部の配布ポケモンやゲーム内イベントで手に入るポケモンは、遺伝を介さずにタマゴわざを覚えている場合もある。
- 特別なわざ
- イベントで配布されたポケモンや、特定のシンボルエンカウントのポケモンなどが上記の方法では覚えられないわざを覚えていることがある。公式はこのようにして覚えたわざを「イベントや特典で公式に配布されたポケモンが特別に覚えている」と表記している。
また、特殊な例ではあるが、一部ソフトではバグを利用することにより通常では覚えないわざを覚えることができることがある(ハートゴールド・ソウルシルバーにおけるいかりバグなど)。ただし、第六世代以降は上記5つ以外の方法で覚えたわざ以外のわざは不正に覚えたわざと見なされ、公式大会で使用できない。
これとは逆に、NPCのポケモンがプレイヤー側では覚えさせられない技(もしくは技構成)を覚えている例がある。具体的な事例は覚えられないわざを覚えているポケモンを参照。
わざを忘れさせる方法
基本的には以下の3つ。覚えているわざの数を減らすためには、基本的に2番目のわざわすれを利用する必要がある。
- 4つわざを覚えている状態でさらに新たなわざを覚えるとき、既に覚えているわざを上書きする。ただしひでんわざは上書きできない。
- わざわすれで忘れさせてもらう(第一世代では、この概念が無いため、第二世代に送って忘れさせる必要がある)。
- 育て屋に預けている間にレベルが上がりレベルわざを覚えるレベルになると、その新しいわざを一番下のわざとして自動的に覚え、一番上に配置していたわざから忘れる。
フォルムチェンジ後のロトム・ネクロズマ・バドレックスを元の姿に戻すと特定のわざを忘れる。これにより覚えているわざが無くなった場合、ポケモンごとに決まったわざを1つ覚える。
外伝ゲームにおけるわざ
Pokémon GOにおけるわざ
わざ (GO)を参照。
Pokémon UNITEにおけるわざ
Pokémon UNITEのユナイトバトルにおいて、ポケモンが一定レベルに達するとわざを覚える。わざには待ち時間が設定されており、一度使うとその後数秒間使うことはできないが、待ち時間のないわざも存在する。再び一定レベルに達すると新しいわざを覚え、最初のわざと置き換わる。新しいわざはセット1・2の2種類あり、一度のバトルではどちらか片方しか使うことができない。一部のポケモンはフォルムチェンジでわざが変わる。
ユナイトわざゲージが貯まると、強力なユナイトわざを使うことができる。
ポケモンマスターズにおけるわざ
バディーズごとに覚えているわざ(ポケモンのわざとトレーナーのわざ)が設定されており、詳しい仕組みはバトル (ポケモンマスターズ)#わざを参照。特殊な攻撃としてバディーズわざ、バディーズダイマックスわざ、シンクロわざがある。
ポケモンクエストにおけるわざ
ポケモンクエストでは、ポケモンごとにわざを1つか2つ覚えている。わざにはそれぞれタイプ、ATK、待ち時間、付けられるわざストーンが設定されている。
ポケモンが覚えているわざは、特訓の「わざひらめき」により、確率でランダムに変化させることができる。
各言語版での名称
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