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優先度

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優先度(ゆうせんど)とは、わざを出す順番を決める数値。

概要

わざごとに決まっている数値で、優先度の高いわざは使うポケモンのすばやさに関係なく先に出すことができる。ただし、優先度が同じ技を選んだポケモン同士ではすばやさが高い方が先に行動する。過半数のわざは優先度が0に設定されている。

優先度が+1以上の攻撃わざは特に先制攻撃技という。

そのわざの優先度をゲーム上で確認することはできないが、でんこうせっかのように説明文で優先度が通常より高いことを示しているものもある。しかしその説明も基本的には大雑把な内容で、具体的な優先度の数字までは書かれない。

優先度が高いわざは何かしらの使用条件が設けられていることが多い (ねこだましふいうちなど)。また先制して使わないと効果が意味を成さないわざも優先度が高いことがある (てだすけまもるなど)。優先度の低いわざには、後攻である方が使いやすいわざ (カウンターリベンジなど) や、相手を交代させるため先攻で使えると強すぎるわざがある (ふきとばしドラゴンテールなど)。

優先度に関わるわざ・特性

優先度が変わったり無視されたりするのは以下のようなケースがある。

わざ

特性

各わざの優先度

第一世代
第二世代
第三世代
第四世代
第五世代
第六世代
第七世代
第八世代
第九世代

優先度が変更された技

わざ 変更世代 変更前 変更後
ふきとばし
ほえる
1 → 2 0 -1
まもる
みきり
2 → 3 +2 +3
こらえる 2 → 3 +2 +3
カウンター
ミラーコート
2 → 3 -1 -5
ふきとばし
ほえる
2 → 3 -1 -6
がまん 3 → 4 0 +1
ねこだまし 4 → 5 +1 +3
しんそく 4 → 5 +1 +2
まもる
みきり
4 → 5 +3 +4
こらえる 4 → 5 +3 +4
いかりのこな
このゆびとまれ
5 → 6 +3 +2
マジックルーム
ワンダールーム
5 → 6 -7 0
サイドチェンジ 6 → 7 +1 +2
テレポート USUM → LPLE 0 -6

仕様

  • 第七世代までは、ターンの途中で優先度が変更されても行動順は変化しない。第八世代以降では優先度が変更されると、即座にそのターンの行動順に影響が出る。
    • メガシンカで優先度が変わる特性を得た場合や、失った場合、第六世代ではそのターンはメガシンカ前の特性を参照して行動順が決まる。第七世代ではメガシンカ後の特性を参照して行動順が決まる。
  • 他のわざが出るわざによって異なる優先度の技が出たとき、他のわざが出るわざ自体の優先度で技が使われる。例えば優先度0のねごとほえるが出た場合は、優先度0の技としてほえるが出る。第八世代以降でも同様。
  • 行動順の決定後にアンコールの効果によって技が置き換えられても優先度自体は変わらない。第八世代以降でも同様。
    • 優先度がある技を使用した次のターンに優先度0の技を選択したが、そのターン行動する前に他のポケモンからアンコール状態にされた場合、本来優先度がある技を優先度0で使うことになる。
    • 優先度0の技を使用した次のターンに優先度が1以上の技を選択したが、そのターン行動する前にアンコール状態にされると、選んだ技の優先度のまま縛られた技を出す。例えば、前のターンにいわなだれを使用したテラキオンが次のターンでんこうせっかを選択したが、行動前に特性いたずらごころエルフーンからアンコールを受けたとき、でんこうせっかの優先度+1でいわなだれを使う。
  • ねこだましを場に出たターン以外に打つなど、技が失敗する状況であっても優先度の昇降は必ず行われる。
  • きあいパンチくちばしキャノントラップシェルは優先度-3の技だが、技の準備行動自体はターンの最初 (交代の後、優先度+5の行動より前) に行われる。
    • トラップシェルの優先度は技が失敗したときの行動順であり、成功するときはそれより前に発動する (#優先度より優先される効果も参照)。
  • 第二世代では野生ポケモンが逃走する際、内部処理で優先度のある技を選択しながら逃走する場合がある。その場合、逃走に優先度が適用される。例えば、ライコウがでんこうせっかを選んだときは優先度+1で逃走する。
  • BDSP徘徊系ポケモンは、ターン開始時に逃げることが可能なときは技を使わず、優先度-7の行動順で逃走する。

優先度以外の行動順の変化

優先度より優先される効果

  • 一部の技の効果を受けたポケモンは、優先度に関係なく行動順が繰り上がったり、行動順を最後にされたりすることがある。ただし、これらの技の効果で行動順が操作されても優先度の情報自体は失われない。
  • 以下の効果は、技の優先度を無視して直後に行動する。
    • おさきにどうぞを受けたポケモンは直後に行動する。
    • 他のポケモンと同時にりんしょうを選択したターンでは、後に行動した方はりんしょうが使われた直後に行動する。
    • 味方と同時に合体技を選択したターンでは、後に行動した方は味方が行動した直後に行動する。
    • トラップシェルは、敵からの物理技を受けた直後に発動して攻撃する。
  • さきおくりを受けたポケモンは、優先度を無視して行動順が最後にする。
    • 第八世代以降では、1ターンに複数のポケモンがさきおくりを受けたときは、他のポケモンが行動した後に技の優先度が高い順 (同じ場合は補正込みのすばやさが高い順) に行動する。
  • さいはいを受けたポケモンは、直後に最後に使用した技をもう一度使用する。このとき優先度の情報はさいはいではなく使用する技のものを参照する。

優先度の方が優先される効果

備考

  • 優先度-2に設定されている技は存在しない。特性はやてのつばさの効果がくちばしキャノンに発動したときは優先度-2になる。
    • はやてのつばさとくちばしキャノンが併用して使えないソフトの場合、事実上-3以下の技は全て+1して考えても差異は発生ない。内部データ上でなら、-3以下の技の正確な数値を確認できる。
    • 第九世代ではあてみなげが使用できないため、優先度-1で使える技も無い。
  • 最も優先度が高い技はてだすけの+5だが、特性いたずらごころのポケモンが使用することで優先度+6になる。
  • ポケモン不思議のダンジョンでは、優先度が高い攻撃わざは2マス先まで攻撃ができる。

関連項目