パラドックスポケモン
パラドックスポケモンとは、ポケットモンスター スカーレット・バイオレットに登場する、特別なポケモンたちの分類・総称。
概要
注意:以降の記述には、作品の内容やあらすじ、登場人物などのネタバレが含まれます。ご理解の上ご利用ください。
パルデア地方のパルデアの大穴内部「エリアゼロ」に生息する一部のポケモンたちの分類。コライドンとミライドンもこの分類に属する。
一見すると大穴の外に生息する普通のポケモンに似ているが、よくよく比べてみると、スカーレットに登場するパラドックスポケモンは古代の生物のような姿をしており、バイオレットに登場するパラドックスポケモンは近未来のメカのような姿をしている。
また、200年前に執筆された探検記「スカーレットブックS/バイオレットブックV」や、オカルト雑誌「月刊オーカルチャー」にもパラドックスポケモンによく似た未確認生物の姿が記されており、何らかの関連性が示唆されている。
パラドックスポケモンの正体
パラドックスポケモンの正体は、タイムマシンによって呼び出された、現代のポケモンたちの古代/未来の姿。 そのタイムマシンの開発者は、ペパーの実の親でもあるオーリム博士S/フトゥー博士V。
博士は、幼少期に読んだ探検記「スカーレットブックS/バイオレットブックV」の世界観に魅了されていた。 そしてその世界観を現実のものにした「楽園」を作るべく、自身のコピーであるオーリムAIS/フトゥーAIVと共にタイムマシンの研究を行い、パラドックスポケモンをモンスターボールで捕獲して現代に呼び出していたのだった。
主人公の相棒であるコライドンS/ミライドンVも元々は古代/未来のポケモンであり、さらには古代/未来から現代への転移に成功したポケモンの、最初の成功例でもあった。
転移されたポケモンはモンスターボールから逃がされ、エリアゼロ内で野生化している。ただしタイムマシンが作られる以前の観測者の残した書籍等によると、少なくともタイムマシンが完成する前から古代ないしは未来のポケモンの一部生息が確認されているが、理由は不明。
ストーリーの顛末
タイムマシンの研究には成功したものの、転移された古代のポケモンは原始的かつ根源的な強暴な力を、未来のポケモンは進化の果てに得た未知なる強大な力を持っていた。
博士は違う時代のポケモンが現代のポケモンと仲良く暮らす世界を夢見ていたが、博士のコピーであるオーリムAIS/フトゥーAIVは、パラドックスポケモンの強大さ故にパルデアの生態系が破壊されてしまうことを危惧していた。
さらに博士の死後、エリアゼロの管理者となったオーリムAIS/フトゥーAIVは、エリアゼロにバリアを張り巡らせてパラドックスポケモンが地上へ進出しないよう対策を行っていたが、土震のヌシ「イダイナキバS/テツノワダチV」のようにバリアを突破した個体が現れてしまった。
そこでオーリムAIS/フトゥーAIVは主人公・ペパー・ネモ・ボタンの4人をエリアゼロに招き入れ、タイムマシンを止めるよう依頼した。
最終的に、主人公たちの活躍、タイムマシンにより巡り巡って主人公の相棒となったコライドンS/ミライドンVの活躍、そしてタイムマシンの開発者でもあるオーリムAIS/フトゥーAIVの自己犠牲により、タイムマシンは活動を停止した。
共通点
- 分類は「パラドックスポケモン」。
- 現代の姿のポケモンと片方のタイプが一致している。
コライドン/ミライドンを除くパラドックスポケモンの共通点
- 未来ポケモンの種族名は「テツノ」で始まる。
- 古代ポケモンの特性はこだいかっせい、未来ポケモンの特性はクォークチャージである。
- 合計種族値は、トドロクツキ/テツノブジン/ウネルミナモ/ウガツホムラ/タケルライコ/テツノイサハ/テツノイワオ/テツノカシラは590、それ以外のポケモンは570である。
- 各能力の種族値は古代ポケモンなら奇数、未来ポケモンなら偶数となっている。
- このポケモンに対してトリック/すりかえ/どろぼう/きょうせいでブーストエナジーが渡る効果は無効になる。この特性のポケモンが持つブーストエナジーはトリック/すりかえ/どろぼう/ほしがる/マジシャン/わるいてぐせで奪われない
- こだいかっせい/クォークチャージのコピーはできない。他のポケモンがこれらのポケモンにへんしんしても特性は発動しない。
- Ver.1.3.2以前ではコライドン/ミライドンの特性も同様の仕様を持っていた。Ver.2.0.1ではコライドン/ミライドンの特性は上書きやコピーが効くようになった。Ver.3.0.1では、こだいかっせい/クォークチャージの特性も上書きできるようになった。
登場するパラドックスポケモン一覧
古代
No. | 名前 | タイプ1 | タイプ2 | 似ているポケモン・現代の姿 |
---|---|---|---|---|
984 | イダイナキバ | じめん | かくとう | ドンファン |
985 | サケブシッポ | フェアリー | エスパー | プリン |
986 | アラブルタケ | くさ | あく | モロバレル |
987 | ハバタクカミ | ゴースト | フェアリー | ムウマ |
988 | チヲハウハネ | むし | かくとう | ウルガモス |
989 | スナノケガワ | でんき | じめん | レアコイル |
1005 | トドロクツキ | ドラゴン | あく | ボーマンダ (メガボーマンダ) |
1007 | コライドン (ツバサノオウ) |
かくとう | ドラゴン | モトトカゲ |
1009 | ウネルミナモ | みず | ドラゴン | スイクン |
1020 | ウガツホムラ | ほのお | ドラゴン | エンテイ |
1021 | タケルライコ | でんき | ドラゴン | ライコウ |
未来
No. | 名前 | タイプ1 | タイプ2 | 似ているポケモン・現代の姿 |
---|---|---|---|---|
990 | テツノワダチ | じめん | はがね | ドンファン |
991 | テツノツツミ | こおり | みず | デリバード |
992 | テツノカイナ | かくとう | でんき | ハリテヤマ |
993 | テツノコウベ | あく | ひこう | サザンドラ |
994 | テツノドクガ | ほのお | どく | ウルガモス |
995 | テツノイバラ | いわ | でんき | バンギラス |
1006 | テツノブジン | フェアリー | かくとう | サーナイト・エルレイド |
1008 | ミライドン (テツノオロチ) |
でんき | ドラゴン | モトトカゲ |
1010 | テツノイサハ | くさ | エスパー | ビリジオン |
1022 | テツノイワオ | いわ | エスパー | テラキオン |
1023 | テツノカシラ | はがね | エスパー | コバルオン |
備考
- オーリムAIS/フトゥーAIVとの戦闘時のアニメーションにて、パラドックスポケモンがマスターボールによって捕獲される様子を確認できるのに対し、主人公の相棒であるコライドンS/ミライドンVはモンスターボールによって捕獲されている。
- コライドンS/ミライドンV以外のパラドックスポケモンの種族名は、スカーレットブックS/バイオレットブックV及び月刊オーカルチャーに記された未確認生物たちの名前から引用しているのに対し、コライドンS/ミライドンVの種族名は博士自ら命名している。
各言語版での名称
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脚注