ケッキング/対戦
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ケッキングの歴史
第三世代
当時は、全ポケモンでもトップクラスのステータス、特に攻撃が抜きん出ていた。
ダブルバトルでは、スキルスワップなどでとくせいを消される戦法が脅威。世代を追うごとに読まれやすくなったが、現在もこれが基本となる。
ポケモンリーグ2005中学生以上の部では決勝進出者9人中1人が使用していた。その破壊力はこだわりハチマキを持たせればみだれひっかきをある程度使いこなせる程である。
とくせいを消すことを捨てたシングルバトルでの採用も珍しくなく、はかいこうせんを繰り出せば一撃必殺級のダメージが出せたほどで、当時としては如何にケッキングの破壊力が強大であったかが窺えよう。
他のわざとしては、ノーマルわざがこうかいまひとつのいわ・はがねタイプに有利でダブルバトルでも強力な[1]じしん、ノーマルわざがこうかがないゴーストタイプの対策となるシャドーボールを覚えさせるのが非常に多かった。
残りの1つのわざは、こちらが「なまけ」で起点にするのを逆利用したきあいパンチ、もしくはこれらわざでも倒し損ねやすいエアームドやフォレトスに対するだいもんじが見られた。
ケッキングと相性が良い他のポケモンとしては、かくとうわざのダメージを受けないゲンガーが好まれた。
第四世代
わざの分類がタイプごとだったのが各わざごとに変わり、特殊わざとなったはかいこうせんに代わってギガインパクトが新たに習得候補に。
シャドーボールも特殊わざとなるが、わざマシンで覚えられるシャドークローとタマゴわざで覚えられるつじぎりを新たに習得し、全世代と同様にゴーストタイプの対策が行える。
しかし全体的に見れば、マイナスとなる要素が非常に大きくなってしまっている。
まずこの世代は、前世代よりも格段にわざが充実しており高い威力のわざが激増。『とくせい「なまけ」だが攻撃が高い』という魅力が相対的に減少した。
また弱点となるかくとうタイプのわざが特に増し、アームハンマー・インファイト・とびひざげり[2]・きあいだまと高威力のわざが初登場。
特に防御よりも特防が低いケッキングにとってはきあいだま・はどうだんといったかくとうタイプ特殊わざの登場も不利と言える。
特に大きなデメリットとなったのがきあいのタスキの初登場で、前世代のような一撃で倒す動きが取りづらくなるだけでなく、「なまけ」による大きな隙を晒してしまう。
残念な点も目立つが、こだわりスカーフが登場したことでより素早く行動できるようになった他、唯一の不利なタイプであるかくとうわざのダメージを減らせるヨプのみは、ステータスが高いケッキングでは効果が大きい。
なまけるが専用わざでなくなり、ケッキングに代わってヤドラン・カバルドンが当時のなまける使いの代名詞となった。
大会実績としてはポケモンリーグ2007札幌地区小学生の部4位という記録を残している。ダブルバトルでは、いえきで特性を消すという戦法が可能になった。
ギガインパクト・シャドークロー・アームハンマー・じしんというわざ構成で、現在のケッキングとほぼ変わらない。
第五世代
デスカーンという「なまけ」を消すのに御誂え向きな相方が登場し、ダブルバトルではこうしたコンボが簡単にできるようになった。
ただ、この頃になるとわざの数と種族値が極端なポケモンが多くなったため、『ノーデメリット特性を与えても環境を荒らすことはないのではないか』という見方をされるようになった。
BW2ではサポーターとして汎用性が高いアギルダーがいえきを獲得したが、このコンボにも注目が集まらないあたりケッキングが既に如何に対戦で敬遠されているかが分かるだろう。
またとくせい「がんじょう」の効果が変わり、一撃で倒せなくなったことも不利な点である。
シングルバトルでは、エルフーンを後出ししてアンコールで変化わざを繰り出した相手を縛ったり、メタモンの「かわりもの」で相手の追加効果をコピーしつつエースのケッキングを活かす「ケッキングエルフーンメタモン」が成立。
また、デスカーンがスキルスワップによって相手に押し付けたミイラをケッキングのおいうちで発動する「おいうちミイラ」構築も成立したが、こちらはケッキングを出す前に交代されると頓挫するのでロマンの域を出なかった。
道具としてはだっしゅつボタンを獲得しており、先手でギガインパクトを放ってから後手で攻撃した相手によって退場することで、反動を帳消しにするコンボが成立。
また、ゴツゴツメットも獲得しており、場にいさえすればなまけで動けない間もスリップダメージを稼ぐことができる点を活かしたゴツゴツメット耐久型が成立。
ケッキングは物理耐久が高くビルドアップやなまけるも覚えるため、まだ耐久型としては成り立つ方である。
第六世代
メガシンカの登場により、他のポケモンのステータスが更にインフレ。同じノーマルタイプで、デメリット無しで実質ケッキングに匹敵する種族値を手に入れたこの世代トップメタ、メガガルーラが登場。
メガシンカなしとしても、とくせい「ちからもち」によりケッキングと同じクラスの攻撃を持つホルードが登場し、さらに肩身が狭くなってしまった。
また当時のメガシンカの仕様上、まもるを覚えているポケモンが多く、「なまけ」をどうにかしなければ打つ手が無くなる場面が増えた。
よって、この世代ではダブルバトルでスキルスワップ・いえきを覚えたポケモンや、とくせいミイラを持つデスカーンと組み合わせて使用するのが得策であった。
PGLレーティングバトル統計データを見ると、多くのシーズンでギガインパクトの採用率が80%台から90%台にあり、少なくとも単体構成としては対面構築としての使用がうかがえる。
当時はとくせいが「ふゆう」でありギガインパクトもじしんも受けないゲンガーに対するシャドークロー、バンギラスなどのかくとうタイプが4倍弱点のポケモンに対するアームハンマーなども多くの場合は搭載されていた。
もちものは瞬間火力を優先してこだわりハチマキが最大母数となり、次いでいのちのたまが積極採用された。
第七世代
ファイアローに不利でありながらも活躍していたバシャーモやルカリオが、ファイアローの弱体化によってさらに勢いを伸ばしたため、一致で弱点を突かれる危険性が上がった。
それでも、フェアリータイプの普及によってかくとうポケモンそのものは相対的に数を減らし、メガシンカの素早さ仕様変更によってまもるを覚えたポケモンは少なくなった。
ミミッキュという、公式記事でも相性が良いと言及されるほど受け出し性能の高い相方も手に入れ、打ち逃げ戦法はある意味では強化された[3]。
何よりサイクル戦が全盛となったため、耐久ベースのミラーマッチが多くなったという意味で打ち逃げ戦法が比較的安定するようになった。ギガインパクトをこの世代から追加されたノーマルZで強化しても美味しい。
といっても、ゴーストタイプ、特にトップメタをひた走るミミッキュには自身の特性もあって交代を顧慮しなければ倒し切るのに最低2ターンのタイムラグが生じるため、環境的にはやや救済された程度か。
一般的な育成論
全ポケモンでもトップクラスの攻撃を持っており、なおかつ素早さ種族値も100あるが、とくせいは「なまけ」。動けなくなるのが気にならないギガインパクトで攻撃したり、仲間のサポートが必要である。
なまけによってわざを出せないターンでも交代はできるが、ギガインパクトなど、使用後に動けなくなるわざを繰り出した場合は交代することもできない。
なまけているターンにも交代ができるようにギガインパクトではなくすてみタックルやおんがえしをメインウェポンに採用し、打ち逃げ戦術をメインにするケースも多い。幸いHPは非常に高いので、すてみタックルの反動が痛手になることは少ない。
ノーマルZでギガインパクトのデメリットを帳消しにするのもアリであり、これは公式寄稿記事でも紹介された組み合わせである[3]。
なお、シングルバトルにおいて相手のポケモンがまもるや同様のわざを覚えていると何も出来なくなってしまうので、素直に交換せざるをえない。シャドーダイブなどの、1ターンの間フィールドから姿を消すわざを持った相手にも、同じことが言える。
第七世代でおしえわざにじだんだを取得。最初のターン以外は毎回攻撃できるターンは威力が2倍になるので使える。いわ・はがねタイプやゴーストタイプでギガインパクトが使えない時などに使うと良い。