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タイムアタック

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タイムアタックとは、なるべく短い時間でのゲームクリアを目指すやりこみの1つ。「タイムアタック」には大きく分けてプレイ開始からゲームクリアまでのミスやリセットを含めた実時間で競う「リアルタイムアタック」(Real Time Attack、通称RTA)と、エミュレータ上の操作で行うことによるツールアシステッドスピードラン(Tool-Assisted Speedrun、通称TAS)の2つが存在する。特記無い限り、本項では本編の「RTA」の説明を行う。

概要

タイムアタックはルールによって可能なこと、禁止されていることが異なるが、ストーリークリアのタイムアタックの場合、基本的にはクリア率不問、通信禁止、状況再現・乱数調整ありというレギュレーションとなっており、バグありとバグなしで区別されることが多い。

タイムアタックにはチャートを練習して覚える努力と記憶力、ボタンや十字キーなどを1フレームでも素早く押す指の瞬発力、ダメージ計算を瞬時に行って技を選択する計算能力と判断力、チャートを日々開拓するためのアイデア力・研究力が問われる。

世界記録など好成績を狙う場合は乱数調整を行うことが不可欠な作品もある(Maniplessと呼ばれる、乱数調整を禁止したレギュレーションが別途なされていることもある)。

主な攻略法

使用ポケモン

本攻略では敵の攻撃を受けて回復によるタイムロスを強いられたり敵を倒すまでに時間がかかってタイムに負担が掛かったりしないように、なるべく「先手を取って一撃で相手を倒す」というプロセスに持っていくのが得策。買い物の手間によるタイムロスまで惜しく、使えるボールが限られている中で、戦略にあったポケモンを選んで手持ちに加えることが重要である。以下のようなポケモンが攻略に適していると思われる。

御三家
しんりょく、もうか、げきりゅうによって火力アップを見込むことができ、残りHPの調整によっては簡単に敵を倒すことができる。
さらに、シナリオ上必ず入手することになるという意味でタイムに負担がかからない。
移動要員
シナリオ中必ず立ち寄るところを利用して捕獲するのが吉。
伝説のポケモン
レベル種族値などが非常に高くて優秀なので、終盤の四天王などの攻略にうってつけであり、シナリオ上無理なく入手できる場合は利用される作品が多い。
クリスタルバージョンハートゴールド・ソウルシルバー (HGSS) において伝説の三聖獣を利用する場合は、ID調整などによってIDくじで確実にマスターボールを手に入れるといった乱数調整が利用される。
サファイアエメラルドにおいては、カイオーガレックウザの入手時に個体の調整と捕獲の調整を同時に行うことで、マスターボールの入手にかかる時間を短縮しつつ高個体のポケモンを手に入れるといったテクニックが利用される場合もある。
ゲーム内NPCから貰ったポケモン、NPCと交換したポケモン
ゲーム内で貰えたり交換できたりするポケモンには、性格や個体値の一部または全部が固定されているものがあり、それらを利用すれば、想定外の事故が起こりづらくなる。また、他人からもらったポケモンとして扱われるため、経験値が多く手に入るのも魅力である。
HGSSのひきゃく(オニスズメ)、ウルトラサン・ウルトラムーンのオーガー(ルチャブル)、ソード・シールドのわたあめ(モンメン)、ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパールのケーケー(ケーシィ)などが利用されることが多い。

使用わざ

レベルアップわざ
序盤はレベルアップわざに依存せざるを得ず、中盤でもPP切れ対策として敢えて威力よりPPを優先する場合も少なくない。
マシンわざ
なるべくタイムに負担を掛けず攻略のついでに入手できるわざマシンを利用するのが望ましい。但し、威力による遂行能力の向上というメリットが入手の手間というデメリットを上回るなら、多少時間がかかっても優秀なマシンを手に入れるしかない。
追加効果を持つ技
同じタイプ、威力の技なら追加効果を持った技の方が望ましい。追加効果まで同じなら、よりその発生確率の高いものが望ましい。運次第で追加効果によりタイム短縮を狙えるためである。
特に使用ポケモンがひんしになりそうでリタイアの瀬戸際に立たされた時に、ひるみの追加効果を持つ技に賭ける場面は実際のプレイではよくある。

使用アイテム

プラスパワーなどの戦闘用アイテム
ボス戦では等倍ダメージで倒し切れない相手が多いので、プラスパワースペシャルアップで火力を増強すると一撃で倒しやすくなり心強い。ポケモンコロシアムの場合、味方のポケモンに使用するバグを利用することも多い。
こだわり系アイテムなどの火力増強持ち物
火力アイテムは少しでも増強幅が高いものが優先される。いのちのたまなどは反動のリスクに加えてテキストのロスも発生するため、敬遠されやすい。
回復系アイテム
ポケモンセンターに立ち寄ることはタイムロスになるので、回復系アイテムでの回復が多く使われる。ポケモンセンターを利用する場合は、手持ちの整理や道具の購入(ショップが併設されている作品)を兼ねていることが多い。
状態異常は放置するとタイムに悪影響を与えるので、安定チャートの場合は状態異常になったらすぐに回復することが望ましい。
しんりょく、もうか、げきりゅうの発動ラインを考えた場合、考え無しに回復してはならず、ひんしのリスクを負ってでも火力増強のために時に敢えて弱ったまま戦わせることもある。
PP回復系アイテムは四天王戦を始めとする終盤の連戦に重宝する。
えいようドリンク
1個使えば一瞬で努力値を10得ることができてステータスの底上げに貢献するため、タイムに負担が掛からない方法で入手できるなら使う場合もある。

レベルアップの方法

トレーナー戦
なるべく回避不能の戦闘でレベル上げをするのが望ましいが、攻略上必要な場合は回避可能な戦闘であっても行う。その場合、先手の1発で倒せるポケモンしか持たないトレーナーと戦うのが望ましい。
ふしぎなアメけいけんアメ
入手にかかる時間とそれによって得られる時間(場合によっては安定性)のバランスを比較して、入手するかどうかを検討する。

攻略順について

ソフト、チャートによっては、本来の攻略順とは異なる順番で攻略した方が好タイムに繋がる場合がある。

例えば、第一世代ゼニガメチャートの場合、ゼニガメ系統ではタイプ相性上不利であることからタマムシジムは4番目ではなく敢えて挑戦を後回しにした方が好タイムに繋がる。

操作法について

「敵避け」と呼ばれる操作を行うことで、チャート上戦う必要のないトレーナー(通称「無駄トレーナー」)を回避してプレイする。敵避けの方法は世代により異なる。第二世代は主人公の移動にかかる時間よりもトレーナーの振り向き判定の方が短いため、100%避けられる方法は存在しない(ただし、回避できる可能性を上げる方法は存在する)。第三世代から第五世代は、トレーナーの動きを確認したり自分の動きで固定させたりすることにより、確実に避けられる方法が存在する。

乱数調整をする場合、移動の仕方の調整やメニュー画面の開閉などによりseed消費をコントロールすることで多くのトレーナー戦を避けることができる。ただし、操作の難易度が格段に上昇するため、取り入れていない走者も多く存在する。

また、ポケモン不思議のダンジョンシリーズの場合、ボスと戦闘する際に画面外でお供のポケモンを戦闘させることで戦闘アニメーションを事実上カットし、タイム短縮につなげることができる。

備考

  • 攻略のノウハウが一部ポケモンセンター使用禁止攻略と共通する。チャートやソフトによってはポケモンセンターでの回復をクリアまでに1回も行わずに済むこともあるので、上級者の場合は自然とポケモンセンター使用禁止攻略を同時達成する場合もある。
  • Nintendo Switchのソフトは、パッケージ版よりもダウンロード版(本体保存メモリ使用)の方がロードが短いため、好記録を狙う場合はダウンロード版の利用が推奨される。
  • Switchのソフトは、更新を行うことでロード時間が長くなってしまうことがある。例えば、ソード・シールドでは、Ver. 1.2.0以降は、それまでのバージョンと比べてバッグを開く際のロード時間が伸びている。Switchソフトは更新データを削除することができない(本体を初期化する場合を除く)といった事情から、大手記録集積サイトのSpeedrun.comでは、どちらのバージョンを利用しているかによってカテゴリーが分けられている[1]

脚注

  1. "Pokémon Sword/Shield". Speedrun. 2023年10月14日閲覧。

関連項目

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対戦系 コロシアム - XD
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レンジャー レンジャー - バトナージ - 光の軌跡
その他 カードGB - カードGB2 - トローゼ
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