トレーナー戦
トレーナー戦(トレーナーせん)とは、相手がポケモントレーナーであるポケモンバトルのこと。
概要
トレーナーによっては、複数ポケモンを所持している場合もあり、どちらかが持つすべてのポケモンがひんしになるまでバトルは終了しない。基本的に、相手を1体倒すごとに経験値と努力値が手に入り、バトル終了後は賞金が手に入る。対戦施設など、一部のトレーナー戦では経験値/努力値/賞金は手に入らない。
一部のイベントで強制的に発生するほか、第八世代までは道端にいるNPCトレーナーの視界に入ることで戦闘が始まる。第九世代ではNPCの視界に入るだけでは戦闘は始まらず、話しかけることで戦闘が始まる。
他のトレーナーと組んでタッグバトルを行う場合、エメラルドでのマグマ団相手のダイゴとの共闘、対戦施設でNPCと組んで行うマルチバトル以外では味方のポケモンの能力を見ることはできない。
試合のルール
経験値を入手できるシングルバトルの試合のルールには「いれかえ」「かちぬき」の2種類がある。第八世代以前では、設定画面からどちらのルールで戦うかを選ぶことができる(初期設定では「いれかえ」になっている)。第九世代では「いれかえ」で固定され、変更することはできない。
いれかえ
相手ポケモンを倒して経験値を得た後、「<敵トレーナー名>は <次に出すポケモン名>を くりだそうとしている ポケモンを いれかえますか?」と聞かれる。
「ポケモンを いれかえる」を選ぶと手持ち画面が開かれ、ポケモンを交代させることができる。この際、溜め技を溜めているポケモンや、数ターン行動する技を使用中のポケモンなど、本来交代コマンドを選べないポケモンでも技を中断して交代させることができる。にげられない/フェアリーロック状態など、交代を防ぐ効果も無視して交代することができる。
「そのまま 戦う」を選んだときや、「ポケモンを いれかえる」を押してもBボタンでキャンセルしたときは、こちらのポケモンはそのままにして相手が次のポケモンを繰り出してくる。他に戦えるポケモンが残っていない場合、「ポケモンを いれかえますか?」のメッセージが流れることはなく、相手は次のポケモンを出してくる。
戦闘面においては、一方的にプレイヤー側が有利になるルールであり、デメリットとして働くことは無い。「そのまま戦う」場合、メッセージが流れる分だけタイムロスにはなる。
かちぬき
通信対戦や、経験値を入手できない対戦施設では、設定や世代に関係無く強制的に「かちぬき」ルールになる。
経験値を入手できる戦闘でも、ダブルバトル・トリプルバトル・ローテーションバトルでは強制的に「かちぬき」ルールになる。第九世代でも同様。
バッグ
経験値を入手できる戦闘では、野生ポケモン戦同様にバッグを開いて道具を使用することができる。
第八世代まで、モンスターボールの使用を選択することはできるが、「トレーナーに ボールをはじかれた! 人のものを 取ったら 泥棒!」というメッセージが出て、捕獲はできない。そのターンは相手側だけが行動することになる。投げたボールは第四世代までは消費されるが、第五世代以降は消費されない。ポケモンコロシアムなど一部のゲームでは、ダークポケモンをスナッチする場合のみトレーナー戦で捕獲ができる。第九世代のトレーナー戦では、モンスターボールのコマンドが表示されることもないため、使用することはできない。
にげる
第八世代までは、経験値が手に入るトレーナー戦では「にげる」を選んでも「ダメだ! 勝負の最中に 相手に 背中を 見せられない!」というメッセージが出てキャンセルされ、逃げることはできない。経験値が手に入らないトレーナー戦なら「にげる」を選んで降参することができる。
第九世代においては、一般トレーナーとの戦闘の場合、賞金を払い目の前がまっくらになるものの、「にげる」を選んで降参することができる。ライバルやジムリーダーなど、一部のイベントで戦うトレーナーとの戦闘の場合は、第八世代以前と同様に逃げることができない。
ピッピにんぎょうなど、戦闘から逃げるためのアイテムを選択しても、「道具には 使いどきがある」という旨のメッセージが出て、選択はキャンセルされる。
にげるに関連し、一部の技や特性は、野生ポケモン戦とは異なる効果を発揮する。世代によって効果が異なる場合もある。ダブルバトルなどではさらに効果が変わることがあるので、詳細は各項目ページを参照。
野生ポケモン戦での効果 | トレーナー戦での効果 | 世代 | ||
---|---|---|---|---|
技 | ふきとばし ほえる |
戦闘を終了する。相手の方がレベルが高いと失敗しやすい。 | 効果なし | 第一世代 |
相手を交代させる。お互いのレベル差は問わない。 | 第二世代 | |||
相手を交代させる。野生ポケモン戦と同様の成功率で決まる。 | 第三世代 -第四世代 | |||
戦闘を終了する。相手の方がレベルが高いと必ず失敗する。 | 相手を交代させる。お互いのレベル差は問わない。 | 第五世代以降 | ||
テレポート | 戦闘を終了する。 | 効果無し | 第一世代 -USUM | |
野生ポケモンが使用した場合は戦闘が終了する。 プレイヤーのポケモンが使用した場合は控えと交代する。 |
控えのポケモンと交代する。 | ピカブイ以降 | ||
ともえなげ ドラゴンテール |
戦闘を終了する。相手の方がレベルが高いときはダメージのみ。 | 相手を交代させる。お互いのレベル差は問わない。 | ||
特性 | にげごし ききかいひ |
戦闘を終了する。 | 控えと交代する。 | |
持ち物 | レッドカード | 戦闘を終了する。お互いのレベル差は問わない。 | 攻撃側を交代させる。 |
持ち物
トレーナー戦において、どろぼう/トリックなどの持ち物に影響する技や、マジシャン/わるいてぐせなどの持ち物に影響する特性の効果で道具の持ち主が変わった場合、第四世代以前では戦闘終了時の持ち物の状態がそのまま引き継がれる。第五世代以降では、道具は戦闘開始時と同じ持ち主に返却される。
そのため、第四世代以前では相手から奪った道具は戦闘終了後も自分のアイテムにできる一方、相手に渡った道具は失うことになる。第五世代以降では相手から奪った道具を自分のアイテムにすることはできない一方、相手に渡った道具も元の持ち主に返却される。
第五世代以降で、持ち物の交換後に道具が消費された場合、戦闘終了後、元の持ち主は道具を持っていない状態になる。第九世代ではきのみ以外の消費アイテムなら戻ってくる。
関連項目
- バトル
- マルチバトル
- トレーナーバトル (GO) - Pokémon GOにおけるトレーナー戦