ミミッキュ/対戦
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ミミッキュの歴史
第七世代
能力判明当初から強力なポケモンとして認知され、シングルバトルでは使用率1位がミミッキュの特等席となった。SMリーグ初期には攻撃と素早さに努力値を全振りした抜きエース型が人気であった。
ポケモンバンク解禁後のSMシーズン2にのろい+いたみわけによる耐久型が成立。シーズン3にメガクチートが解禁され、ポリゴン2とクチート、ミミッキュとキノガッサの並び「ポリクチミミガッサ」が韓国で流行。シーズン4にメガバシャーモが解禁され、攻撃と防御を中心に努力値を振った型が確立。USUMリーグではゲッコウガ、ミミッキュ、メガリザードンXで対面性能を追求した「ゲコミミリザX」が主流パーティの1つとなり、実際各シーズンにおいてミミッキュとの同時エントリー率1位と2位をゲッコウガとリザードンで分け合った。第七世代に「結論パ」はそれほど明確なものが存在するわけではないが、強いて言えばカバルドン、ボーマンダ、ギルガルドのトリオ「カバマンダガルド」を表選出として、ゲッコウガ、ミミッキュ、カプ・コケコのトリオ「ゲコミミコケコ」を裏選出とするパーティを「結論パ」とする意見もある。
エースにするなら技構成はかげうち、じゃれつく、シャドークロー、つるぎのまいとなり、起点型にするならトリックルーム、のろい、いたみわけなどをつるぎのまいや攻撃技のどれかと入れ替えるのが主流。USUMリーグシングルバトルではどちらの型でもミミッキュZが最も大きなシェアを持っており、次いでゴーストZが主流。性格はいじっぱりが一番手。いじっぱり型の場合、退場しやすいようにすることと汎用性を持たせることを目的として後手で動くためにHPと攻撃を中心とした努力値振りが行われた。そのため上級者筋の中ではトリックルームで起点を作ってからぽかぼかフレンドタイム+かげうちで1体を処理したりのろいで退場したりするという、いわゆる「殴れる起点役」の立ち位置のポケモンとして知られる。シングルバトルでは一見ミミッキュがトリックルームの展開役になる余裕は無いようではあるが、耐久ベースのポケモンが蔓延しているUSUMリーグ環境では十分運用可能。ようき型は2番手で15%程度の割合だが、基本的にUSUMリーグに80%程度存在するいじっぱり型ミミッキュの上を取るためという性質を持つ。USUMリーグ中期にはでんじは型が流行。
ダブルバトルでは集中攻撃によってばけのかわに対応できることや、いかくを受けた場合に足手まといになりがちなことからシングルバトルほどには暴れなかった。JCS2017の解説を務めたゲームフリークの森本茂樹は放送席にてミミッキュをわざとオーバースペックなポケモンとして開発したと明かしていた。USUMリーグのダブルバトルでは使用率20位台が定位置。WCS2017(アローラダブル)、WCS2018(全国ダブル)、WCS2019(GSダブル)の世界大会マスターカテゴリではいずれもベスト8進出者中1人が使用するにとどまる。
USUMリーグダブルバトルでは約40%から50%程度存在するいじっぱり型が基本だが、20%程度のゆうかん型、10%程度のようき型も存在する。なまいき、のんきすら5%程度存在している。ダブルバトルではトリックルームでサポートできないと話にならないと考えるプレイヤーも多いため、メンタルハーブが持ち物の二番手となっている。ミミッキュの相方として多かったのはカビゴンである。ミミッキュのトリックルームからはらだいこを決めるのが主な戦術だが、ゴーストZみちづれで攻撃を引き付けたり、ミミッキュそのものもじこあんじで攻撃力最大にしたり、ノーマル技無効を活かしてじばくに巻き込んだりと多様な攻め方があった。
2018年5月に行われた幻のポケモンではない禁止級伝説は出場できないが幻のポケモンは出場できる、持ち物、種族の重複ありのシングルバトル『ウルトラスーパーハイパーチャレンジ』ではジュニアカテゴリ、マスターカテゴリ共に使用率6位と、幻のポケモンと比べても遜色のないポケモンであることを示した。
第八世代
ばけのかわを発動するとHPが最大値の8分の1消費するように弱体化された。これにより、きあいのタスキ型が事実上消滅した。さらに、Zワザ自体が廃止され、専用ZクリスタルのミミッキュZを失った。
ところがダイマックスの登場のおかげでミミッキュ1体で敵に継続して負荷をかけることが可能に。ダイマックスを使えば元々の悪くない耐久力もあいまって一撃では倒しづらくなった。ソード・シールドにはカエンジシが存在しないため、ついに一致技で全ポケモンに等倍以上を取ることが可能になった。
この世代に存在しないZクリスタルの代わりにいのちのたまを持った型が主流化。またダイフェアリーを獲得したことで、素早さの種族値が自身より低いヒートロトムに先制して放つことでおにびを防ぐというバトル運びができるようになった。第七世代の頃と比べて素早さの低いポケモンも増えたため、ようき型が主流となった。のろいはダイマックス状態のポケモンにも有効であり、ダイマックス対策もバッチリ。
一方、かたやぶりドリュウズなどメタとなるポケモンが台頭。アタッカーの他、相手のダイマックスにも即急に対処する必要があり、後出ししてばけのかわで相手のダイマックスターンを切らすような役割も持つように。つるぎのまいを積む暇が以前ほど無くなり、普通に攻撃したりつるぎのまいを使わず直接ダイマックスするパターンが増加した。ばけのかわ発動のデメリットやいのちのたまのHP減少による負担増加もあり第7世代より油断できない場面が多くなったと言える。
それでも強力であることは変わらず環境ではミミッキュがドラパルト等に並んで高い使用率を誇る。
シリーズ1シーズン1の厨パとしてはミミッキュ、ドラパルト、バンギラス、ドリュウズ、ヒートロトム、アーマーガアによる6匹が該当する。シーズン2からシーズン5にかけてはのろいのおふだが持ち物の割合2位となった。
シーズン5の最終2位構築にはおにび、でんじは、トリックを覚えたこだわりスカーフ型がエントリーされていた[1]。
シーズン7にはアッキのみが持ち物の1番手になり、最速いのちのたまつるぎのまいアタッカー型というのが寧ろ珍しくなった。シーズン1当初はじゃれつく、つるぎのまい、かげうち、シャドークローという技構成の抜きエース型しかほぼ存在しない状況であったものの、シーズンを追う毎に起点型、耐久型も増えている。特に耐久振りアッキのみミミッキュはテンプレ調整が存在しないと言われるほど、この世代では調整の幅が広い。
シーズン1からシーズン6まで使用率2位を守り抜いていた。シーズン7にガラル御三家の夢特性が解禁されるとシーズン1以来ドラパルトと1位と2位を分け合っていたがエースバーンに抜かれ、3位に下がった。 さらにガラル御三家のキョダイマックス及びれんげきウーラオスが解禁されると、使用率が6位に下がった。
冠の雪原期にも採用率には衰えが無く、それどころか追加組のフェアリーやひこうによってれんげきウーラオスが押さえつけられるようになったことから、シーズン12には最終使用率4位を記録。
禁止級伝説が使用できるレギュレーションで行われたシングルバトル方式のインターネット大会「ポケモン竜王戦2020」予選でもダイジェット対策のトリックルームの使い手として活躍したが、禁止級伝説のポケモンに特性を無効化する技や特性を持つポケモンが多かったため、アタッカーではなくサポーターとしての活躍がメインであった。
シーズン18最終2桁には、遅めの調整のサンダーを意識した素早さ実数値129、あるいは130の調整のアッキのみ型が目立った[2][3][4][5][6]。
ダブルバトルでは当初ドサイドンやドリュウズなど受けるのに困るポケモンが多くそれほど活躍しなかったが、それらの相対数が減ってきたシリーズ3シーズン5辺りになるとトップクラスの厨ポケとなった。この頃の代表的な厨パとしては、トゲキッス、ガオガエン、サマヨール、ミロカロス、ナットレイ、ミミッキュorドラパルト、というものがある。独特の技範囲を活かしたたつじんのおび型もこの時期にそこそこ存在する。このシーズン5辺りではトリトドンやガマゲロゲが余りにも多いため、ウッドハンマーで露骨にメタを張る型も一定数確認されるようになった。トリパ型も強力であり、流行している最速ラプラスの素早さ実数値123に抜かれることを考えるとミミッキュの最遅実数値116はこの世代の環境ではむしろ十分遅いほどである。ミリ耐えしたドラパルトをかげうちで仕留めることができるのも長所で、かげうちの使い手としての側面が強くなった。この世代ではかげうちをじゃくてんほけんの発動のために使うことが目立ち、その関係で多くのゴーストタイプとコンビを組むことでも知られる。
シーズン5からシーズン6にかけてはミロカロスやウォッシュロトムに刺すためのウッドハンマーを搭載したたつじんのおび型が比較的多く、シーズン8からシーズン9にかけてはメンタルハーブ型が増加した。
シリーズ8竜王戦ルール環境ではわんぱくメンタルハーブトリックルーム型が主流化。カイオーガやザシアンほどの高火力であっても1回なら確実に受けられ、集中砲火を受けない限り原則トリックルームを展開できるのが大きい。シーズン16には使用率29位を記録。
一般的な育成論
高い特防とそこそこの攻撃、素早さを持つが、HP、特攻は低い。物理アタッカーに育成するのが基本。
ダメージを一度だけ無効にできる特性はばけのかわが非常に強力。相手が攻撃系のZワザを使おうとしているタイミングで出せば、大きなアドバンテージを得ることができる。ただし、連続攻撃技は2回目以降の攻撃は通常通りダメージを受け、特性かたやぶりなどでばけのかわを無効にされれば通常通りダメージを受けるので過信は禁物である。また、変化技までは防げないためおにびなどには注意が必要である。
ウルトラサン・ウルトラムーンではぬしミミッキュが入手できる。ぬしは重さが2.8kgなのでけたぐり、くさむすびの威力は通常のミミッキュと変わらず20のままで(そもそもけたぐりはタイプ相性上無効)、ヘビーボンバーの威力を低下させるケースを増やす方向にのみ影響を与える。高さはぬしの場合だと0.4mなので、ぬしであるか否かは注視しないと見落とす場合がある。ただ、タマゴ技が使えないため、ぬしを使う場合技としてみちづれとのろいは候補外となる。ぬしミミッキュの技構成は最も無難なものだと、シャドークロー、じゃれつく、つるぎのまい、かげうちとなる。
シングルバトル
いずれにせよこの特性ばけのかわにより、特にシングルバトルでは特定の条件を除きミミッキュを一撃で倒すことができないことから、どのようにミミッキュに対応するかが重要になる。第七世代になりミミッキュがシングルバトルの王者として君臨し続けているのも、一撃はダメージを受けずそのターンでミミッキュが様々な行動を取ることが可能なため。それだけにミミッキュを使う側も対応する側もそれなりに相手の行動を読むことが重要である。
攻撃技の候補としては、タイプ一致のじゃれつく、シャドークロー、かげうち、サブにウッドハンマーが挙げられる。変化技の候補としては、みちづれ、おにび、でんじは、つるぎのまいなどが挙げられる。じゃれつくの命中率が100ではないのでつめとぎで攻撃と命中を同時に上げるのも有効。二つのタイプ一致技だけで、カエンジシ系統を除く全ポケモンに等倍以上のダメージを与えられる点も優秀であるが、つるぎのまいなどで攻撃を上げないとそこまでの火力が出ないので注意。
持ち物は、高くない火力を強化できるいのちのたまや耐久補強のきあいのタスキなどが挙げられる。きあいのタスキはばけのかわと併せてつるぎのまいを安全に二回積むことができる。ただし、攻撃技は直接攻撃技しか使用しないため、さめはだやゴツゴツメットなどには注意が必要である。
また、ノーマルZを持たせ、Zはねるを繰り出すと攻撃を3段階も上げることが可能。ただし、Zワザ枠を消費してしまううえ、いのちのたまを持たせてつるぎのまいを積む場合より火力が低く、全抜きを狙うには素早さも足りない。使う場合はほえるやふきとばしを警戒したい。
いたみわけ、みがわり、のろいを活かした耐久型に育てるなら混乱木の実もアリ。
ウルトラサン・ウルトラムーンでは、専用ZクリスタルミミッキュZによるぽかぼかフレンドタイムを獲得した。追加効果こそないものの元の威力がラブリースターインパクトを超えており、タイプ一致で実質威力285の火力を叩き込める。火力重視ならオススメ。ただし直接攻撃であるためてつのトゲなどには注意が必要。
第八世代からはばけのかわが剥がれると最大HPの8分の1位のダメージを受けるようになった。これを逆手に取った、みがわり2回連打で相手のダイマックスターンを消費しつつトリックルームを展開し、くろいヘドロのダメージとばけのかわのスリップダメージを活かして退場するHP8n調整型が開発された。
ダブルバトル
ダブルバトルでは特性を活かし、トリックルームの始動役としても優秀。いずれの能力値そのものが微妙であるうえ、シングルバトルと異なり積む隙があまり多くないからこそ安定する芸当でもある。
相手のおいかぜやすいすいなどの素早さ増強手段を考えれば、無振り96族というのは寧ろトリパで下から動かすのに支障が出ない。