ポリゴンZ/対戦
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ポリゴンZの歴史
第四世代
高い特攻、技範囲の広さから、当時はしんかのきせきがまだ登場していないこともあって、ポリゴン2よりも人気が高かった。特攻の種族値が同じであるフーディンと比較すると弱点僅少で耐久種族値も上回っているため、その点でも採用する旨味があった。主流技構成ははかいこうせん、サイコキネシス、れいとうビーム、めざめるパワー(ほのお)であった。特性はダウンロード、性格はおくびょうがメインであった。
世代初期には流行していたが、後に一致技で弱点を突けないことが祟り、ラティオスなどの陰に隠れるようになった。
第五世代
ポリゴン2がしんかのきせきを獲得したことで、ポリゴンZは持ち物が固定でない点や火力で勝る点などで差別化する必要に追われた。一方でさわぐが威力見直しによってメインウエポン化した。BW発売からしばらくが経過するとローブシンの強さが周知となったため、より高い素早さからより高い火力を出せるポリゴンZが見直されることもあった。
第六世代
フェアリースキンやスカイスキンなどのスキン特性が登場したことで高火力のはかいこうせんを放つアタッカーが環境に増え、特にニンフィアやメガボーマンダはポリゴンZを上回る火力指数ではかいこうせんを放つ上に流し性能も持つため、はかいこうせん使いとしては若干立場が危うくなった。活躍といえばレーティングバトルXYリーグトリプルバトルシーズン13で使用率28位にランクインした程度。
PGLレーティングバトル統計データを見ると、一致メインウエポンははかいこうせん、さわぐ、トライアタックが主流であり、不一致だとあくのはどう、れいとうビーム、ほうでんが優先された。特性はてきおうりょくがメインであり、性格は火力の出るひかえめが最大母数であった。持ち物はやはり火力を出すためのこだわりメガネが最有力であり、次いで速度を出すためのこだわりスカーフが需要を伸ばした。このことからフルアタック構成が勢いを伸ばしていたとうかがえる。ダブルバトル、トリプルバトルでもほぼ同じ傾向であった。
第七世代
Zワザの登場によってはかいこうせんのデメリットを打ち消すことが1度だけなら可能になった。また、Zテクスチャーの汎用性が高いため、ノーマルZ型が大半となり、こだわり系アイテム型は廃れた。ただ、シングルバトルではミミッキュが使用率1位の常連になったため、環境的にははかいこうせんの通りが悪くなったと言える。テッカグヤやカミツルギなど、ウルトラビーストの多くがノーマル技に耐性を持っているのも痛い。SMリーグシングルバトルになると、10まんボルト、れいとうビーム、テクスチャー、はかいこうせんorシャドーボールという構成が人気なことが統計データからうかがえるが、シャドーボールはミミッキュやギルガルドへの対策という意図で搭載される。
一方、アローラ図鑑限定戦のダブルバトルとして行われるSMリーグレーティングバトルWCSルールでは、いかくを実質無視できる上に弱点が少ない中速並耐久の高火力アタッカーとして需要があり、シーズン5まで概ね使用率20位台に付けていた。
ORASリーグシングルバトルでは流行しているシーズンで採用率1割台後半から2割台程度であったシャドーボールが、USUMリーグシングルバトルでは採用率3割台に達することがざらになった。よってUSUM期のポリゴンZには、ギルガルドのゴーストウエポンに無償降臨させてはシャドーボールで返り討ちにするためのポケモンとしての個性があると言える。USUMリーグシングルバトルでは10まんボルト、れいとうビーム、じこさいせい、シャドーボールが主流技となり、サイクル型が中心だとうかがえる。
構築としてはれいじゅうランドロスのステルスロック、がんせきふうじで起点を作ってからだいばくはつで退場し、メガバシャーモで攻めつつかそくで素早さのランク補正を積み、ずぶといポリゴンZのZテクスチャーで火力を積みつつ仮想敵に合わせたタイプに変わって全抜きを狙う「ランドバシャポリZ」がSM期に成立している。
第八世代
『鎧の孤島』の配信に伴い解禁。
この世代で獲得したダイアタックは低くない素早さを相対的に上げる技として優秀。ソーラービームはダイソウゲン化すると回復ソースになる上に、1回使い切りであり火力以外の効果がない上に持ち物がクサZ固定になる第七世代のブルームシャインエクストラよりずっと優秀。
この世代ではシャドーボールよりも相手の特防を下げられるダイアークとして利用できるあくのはどうの方がサブウエポンとしてよく使われる。
ただ、エースバーンのリベロ込みのとびひざげりは自身がダイマックス状態でも確定1発がざらであり、耐久は心許ない。また、ウーラオスより素早さの種族値が低いのも難点。特にいちげきのかたを相手にする場合はばつぐんを取れず、ほぼノーマル技でしか対抗できない。
実際の環境では火力に特化した調整にした上でダイマックスすればポリゴン2で十分火力が足りることから期待されたほど使用率が上がらず、シーズン8は最終使用率38位にとどまった。
シーズン8ダブルバトル環境ではこのゆびとまれ要員といかりのこな要員合計2体以上でポリゴンZをサポートする構築「お守りポリZ」が流行。フレンドガードピッピが攻撃先誘導要員としては主流。このシーズンでは使用率28位を記録した。
一般的な育成論
進化前のポリゴン2と比べると、耐久力は落ちるがその分特攻と素早さが大幅に向上している。進化前のポリゴン2が耐久型で使われるのであれば、こちらはアタッカーとして使われるイメージが多い。特性がトレースのポリゴン2を進化させた場合、てきおうりょくに変わる。
主な選択肢として、こだわりスカーフを持たせる場合とわるだくみを生かす場合に分かれる。
こだわりスカーフを持たせる場合は少しでも火力を上げるために性格はひかえめが選ばれる。ただし、性格による素早さ補正を行えば、無補正の100族を抜くことが出来るためこだわりスカーフ同士の戦闘を想定して性格をおくびょうにするトレーナーも多い。特にこだわりスカーフ持ちのムクホークはこちらの特殊技で狩るかインファイトで狩られるかの一騎打ちで素早さにより戦局が大きく左右されるのでかなり重要な選択となる。第四世代のプラチナ以降教え技でトリックを取得できるようになったため、主に耐久型相手に使って受け渡す戦法もできる。
わるだくみを生かす場合はとくこうを上げやすくするために、性格はおくびょうを選ばれる事が多い。もちものをきあいのタスキやヨプのみにしたり、努力値をとくこうに振らずHPに振ると、わるだくみが使いやすくなる。ただし後者の場合はHPに振ったとしても耐久力がそれほど向上するわけでもなく、タイプ一致の大技を食らうことを想定するとわるだくみを使うタイミングはやや難しいが、かと言って積まずにそのまま攻めても特攻が無振りの場合は火力はそれほど高くならない。そのため味方のサポートを得るか、または先手を取れる相手、耐久型の相手の起点が前提とされることが多い。
技はトライアタックをメインに、あくのはどう、れいとうビーム、10まんボルト、はかいこうせんなどの各種特殊技がサブに選択される。特にスカーフ型はひるみの追加効果とこだわりスカーフの相性のよさやノーマル技が効かないゴーストに強いことからあくのはどう所持率はかなり高い。しかし、第五世代ではあくタイプの技を受けると攻撃が上がる特性せいぎのこころの登場で、あくのはどうではなくシャドーボールの採用率も高くなってきている。上記の技で対抗できないラッキーやハピナスの対策としてサイコショックも採用されることがある。
どちらの型も特性は選択の余地が有るが、トライアタックで対処できる場合がほとんどなのでてきおうりょくの方が向いているだろう。
特性ダウンロードを生かす場合は基本的にこうげき・とくこういずれも上昇することを想定して二刀流型にされることが多いが、こちらは上記2つの型ほど使用されてはいない。性格はせっかちやむじゃきなど耐久を犠牲にすばやさを上げる性格が選ばれる。技の候補は上記に上げた特殊技に加えすてみタックルやおんがえしが候補に挙がる。この型は上記2つの型では簡単に受けられがちなハピナスを突破出来るという利点がある。また、補助技1つを使用してからのとっておきを採用することもある。この場合補助技は素早さを2段階上げるこうそくいどうがよく見られる。
特性てきおうりょくのポリゴンZが使用するはかいこうせんは非常に強力である。もう1つの特性のダウンロードで特攻が1段階上がったときより威力は少し劣る(ダウンロードで特攻が1段階上がったときの威力は150×1.5×1.5≒337、てきおうりょくでの威力は150×2=300)が、それでも高い特殊耐久を持っていない限り相手をほぼ瀕死状態にできる。ダウンロードは相手によっては攻撃が1段階上がることもあるため、威力の高いはかいこうせん、トライアタックをいつでも打てるてきおうりょくも強力な存在になる。
その他の補助技としては相手の変化技を跳ね返せるマジックコートや、普段当てづらいでんじほう、ふぶきの命中を上げられるじゅうりょく、回復技のじこさいせいなど。
第七世代ではノーマルZによるテクスチャーのコンボが強力。テクスチャーのZワザ効果により命中率、回避率を除く全能力が1段階上昇した上で覚えている技の一番上のタイプに変更できる。タイプ変更先はノーマルタイプと同じく弱点の少ないでんきタイプが望ましい。またこのコンボを使用する場合、特性はてきおうりょく一択。
隠れ特性はシングルバトル、ローテーションバトルでは後攻、ダブルバトル、トリプルバトルでは一番最後に技を出すと威力が上がるアナライズ。この特性の発動を特に意識する場合は素早さを下げて戦うか、トリックルームを使って順番を変えるか、まんぷくおこうかこうこうのしっぽを持たせるかのいずれかになる。いずれにせよ後攻にならないと技の威力が上がらないため、先手を取られたポケモンで大ダメージを受けたり、相手に有利な補助技を使わされたりして厄介なケースになることも多いので要注意。ただし相手が交代してきたときも技の威力は上がるため、わざわざ素早さを下げなくても、交代を狙って攻撃する手もある。特に高耐久のポケモンやポリゴンZが苦手とするかくとうタイプのポケモンが控えている場合は発動しやすいので積極的に仕掛けたい。また両方とも場に出た直後に発動する特性を持つポリゴン2とは異なり、てきおうりょくが出た場ですぐに発動しないため、隠れ特性アナライズであることがバレにくい点もメリットである。