ボルトロス/対戦
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ボルトロスの歴史
第五世代
いたずらごころからのでんじは、いばる、ちょうはつ、でんきジュエルで強化できる10まんボルトが強力で、少ない弱点はヤチェのみ、ヨロギのみで十分カバー可能であった。B2W2期にはバンギラス、ガブリアス、ボルトロス、ローブシンの4体を軸にでんじはとすなおこしでアドバンテージを取る「バンギガブボルトローブ」という電磁波砂パ構築が主流化していた。
この世代から第六世代おいては特攻に全振りしたおくびょうけしんボルトロスの実数値177に合わせた耐久調整が必須であり、そうしたけしんボルトロスは「177ボルトロス」と呼ばれた。バンギラスなどはこの「177ボルトロス」のきあいだまを確定で耐えられないと、下から動くかぎりにおいては出落ちを強いられることになった。
WCS2011(イッシュダブル)マスターカテゴリ優勝、WCS2012(全国ダブル)マスターカテゴリ準優勝、WCS2013(全国ダブル)マスターカテゴリ準優勝の実績を残している。
第六世代
でんきタイプにまひの無効化が仕様として追加された。また、準伝説が3V以上確定となったばかりかめざめるパワーの威力が60で固定されるようになり、厳選難易度が格段と下がった。いわゆる「CHALK」(クレセリア、ヒードラン、モロバレル、ランドロス、ガルーラの5匹で、それぞれの英語名の頭文字を取ったもの。"チョーク"と読む)に加えてボルトロスが選択で追加されるようになり、この世代でもWCS勢御用達のメジャーポケモンであった。ただ、ダブルバトルにはいたずらごころ持ちやファイアローが非常に多かったため、おくびょう最速にしないと安心できない面もあった。れいじゅうフォルムに関しては、WCS2013期の場合HPと特攻に厚く振った型が主流であった。
ORASリーグシングルバトルシーズン7ではORASで過去の準伝説が入手できるようになったにもかかわらず、ボルトロスは人気をあまり呼ばなかった。まだソフト発売直後とあって環境が混沌としているせいか対面構築が人気であり、結局は仮想敵が定まらないとめざめるパワー(こおり)が刺さらない上にサンダーほど耐久が優れていないボルトロスは同シーズンのベスト30入りを逃した。ところが、XYリーグと比べて輪をかけて勢いを増したガブリアスをいのちのたま+めざめるパワーで上から1発で倒せるポテンシャルからシーズン8よりシーズン17までベスト30入り皆勤を果たすようになった。特にシーズン11からはベスト5を死守し、最高位はシーズン12からシーズン14の4位。ちょうはつやでんじはで積みポケモンを封殺する、いわゆる「積みストッパー」としてファイアローと双璧を為した。
PGLレーティングバトル統計データからは、シーズン12から、でんじは、10まんボルト、めざめるパワー(こおり)、わるだくみが主流技構成として確立されたとうかがえる。性格はおくびょうが、持ち物はオボンのみが好まれた。上級者筋の中にはHPと防御に厚く努力値を振ったずぶとい型を使う者もおり、実際ずぶとい型は約3割の割合で存在していた。
WCS2015(全国ダブル)マスターカテゴリ優勝の実績を残しており、いわゆる「GSルール」で行われたWCS2016ではベスト4の実績を残している。
第七世代
けしんフォルム
カプ・テテフの特性サイコメイカーにより先制技を当てることがより困難になり、シングルバトル・ダブルバトルともに使いづらくなった。
それでも、USUMリーグシングルバトルシーズン8で最終レート2130(8位)を記録したプレイヤーがほうでん、どくどく、みがわり、まもるという技構成のたべのこし型を投入していた[1]。それに限らず全体的にたべのこし無限耐久型が相対数を伸ばした。2番手としては変化技をちょうはつ1つに絞ったデンキZアタッカー型が見られた。
れいじゅうフォルム
わるだくみとちくでんのおかげで積みサイクルをこなせるこのフォルムの評価が上がり、とりわけシングルバトルではボルトロスと言えばれいじゅうボルトロスを指すようになった。といっても、USUMリーグシングルバトルでも使用率10位台後半が定位置になるなど環境を荒らさない程度の強さに落ち着いている。
この世代ではでんじは採用型が廃れ、でんじはを切った代わりにヘドロウェーブ、きあいだま、ボルトチェンジなどのサブウエポンが積まれるようになり、特にボルトチェンジを搭載する余裕ができたことでサイクル型として円熟味を帯びたと言える。持ち物はデンキZが一番手で、バンギラス対策のカクトウZが二番手である。性格は火力を活かしたひかえめの方がおくびょうより多い。世代終盤にはウイのみなどの混乱木の実型が伸び、総数で言えば混乱木の実が一番手になった。混乱木の実型の場合は性格をひかえめにして素早さの実数値を最速テッカグヤ抜きの125に調整する場合が多い。
構築としてはカバルドンでの起点作りからアタッカーのメガルカリオかれいじゅうボルトロスを展開する「カバルカレボルト」が主流であった。
ダブルバトルではけしんボルトロスの生命線であるいたずらごころが弱体化した影響はいかんともしがたく、より拡張性、汎用性の高いカプ・コケコに出番を奪われ、けしんボルトロスはダブル環境からも姿を消した。れいじゅうボルトロスはというと、そもそもダブルバトルでわるだくみを積む余裕が無いため、ちくでんを活かしたサイクル型として使われてはいるが環境の主軸からは距離を置いている。
第八世代
同複合タイプで同じく冠の雪原での追加組であるサンダーと異なりまともなひこうメインウエポンを手に入れることはなかった。その上、めざめるパワーを没収され、じめんに対する打点を失った。
けしんフォルム
とくせいパッチの登場、バトルレギュレーションマークの実装により、まけんき個体が普及。まけんき物理型の場合はダイマックス前提だがそらをとぶが一致メインウエポンとして使えるので、ひこうの打点という意味ではまだ特殊型よりはマシであり、でんきウエポンにはワイルドボルト、サブウエポンにはばかぢから、スマートホーンあたりがあるので、ダブルバトル用のとつげきチョッキ初手ダイマックス型も作れるには作れる。ただダイマックスを考慮しない場合、主力技の内ばかぢから、ワイルドボルトがデメリット技なのが痛い。
シーズン13になると、性格をのんきにし、素早さ個体値を24から25に調整することで無振りミミッキュ抜かれの実数値115を実現した型が成立。無振りミミッキュに対して相手に先攻でのろいを放たせて自身は後攻ボルトチェンジを決め、のろいの効果を切ることができるのがこの型の利点である。当然この型は素早さ削っていることからアタッカーには不向きで、特性は優先度さえ勝れば素早さに関係なく補助技を撃てるいたずらごころで確定。同シーズンに、HPと特防に厚く努力値を振ったかいでんぱ対面操作型も流行。
ダブルバトルではシリーズ7の場合、いのちのたまを持ったまけんき物理型が大多数であり、第六世代のいばるとでんじはを覚えたいたずらごころ型のイメージは退行した。特殊耐久を底上げしてデバフ系ダイマックスわざをまけんきの起点にすることができるようにしたとつげきチョッキ型も一定数存在する。とはいえいたずらごころ型が全く存在しなかったわけではなく、当時から新たな補助技であるかいでんぱを駆使してサポーターに徹する型も一定数存在していた。
シリーズ8の竜王戦ルールではガオガエンが使用率1位となったことから、いかく対策として需要が拡大。味方のガオガエンのねこだまし、あるいはエルフーンのおいかぜでサポートされるダイマックスエース型が主流となった。
シリーズ9になるといたずらごころ型も主流になり、シーズン18では約35%の割合を記録。この頃になるとかいでんぱやちょうはつ、こわいかおで味方をサポートする型が主流の1つとなった。相方としてはガブリアスが目立ち、じしんに巻き込まれないボルトロスとはシナジーを形成する。
れいじゅうフォルム
第七世代に引き続き積みアタッカーとして活躍。シーズン12にはボルトチェンジの採用率が約40%であったことから、どちらかと言うと対面エースとしての運用がメインであったと窺える。とはいえ、中にはおだやか特殊耐久特化型の混乱木の実積みサイクル型も存在する。ラグラージ対策のくさむすび、ダイアシッド化前提のヘドロウェーブなども多い。シーズン14にはサイクルを回しながらダメージを与えるこだわりメガネ非ダイマックス型が主流で、シーズン終盤に激増した。その超火力でダイマックスを切ることを強制して相手の動きを思い通りにするのがこの型の狙い。
シーズン18最終1位構築には、みがわりやあくびへの対策となり、いざと言う時はダイアタックとして使えるさわぐを覚えた型がエントリーされていた[2]。
一般的な育成論
でんき・ひこうタイプの準伝説ポケモン。同じタイプのサンダーと比較すると、耐久面で劣る代わりに素早さが上回る。タイプ耐性は優秀でわざ範囲も広い。けしんフォルムとれいじゅうフォルムの2つのフォルムを持ち、種族値や特性が異なるが、いずれも攻撃・特攻・素早さが高水準である。
けしんフォルム
れいじゅうフォルムと比べ攻撃と素早さが高く、特攻が低い。
アタッカーとしての適性も高いが、強力なとくせいいたずらごころを持ち、サポートも兼任することが可能。隠れ特性のまけんきも物理アタッカーと相性が良い。ダブルバトルではシングルバトルよりもいかくなどで発動機会が多いためまけんきが優先される。
物理技はタイプ一致にワイルドボルト/かみなりパンチ、そらをとぶがある。ひこうタイプの攻撃技はそらをとぶのみで、やや扱いづらいが相手のダイマックスの回避にも利用できる。その他のタイプの技にばかぢから、アイアンテール、うっぷんばらし/かみくだく/イカサマなどがある。
特殊技はタイプ一致の10まんボルト/ボルトチェンジ/かみなりのほかに、くさむすび、きあいだま、あくのはどうなどがある。
変化技は積み技のビルドアップのほか、ちょうはつ、でんじは、みがわり、かいでんぱ、こわいかおなどがある。
れいじゅうフォルム
けしんフォルムと比べ特攻が高く、攻撃と素早さが低い。特攻はでんきタイプではデンジュモクに次ぐ高さとなっている。
特性はちくでんで耐性をさらに強化し、発動できれば火力もさらに上げることができる。
特殊技はタイプ一致に10まんボルト/ボルトチェンジ/かみなり/ほうでん/ライジングボルトがある。けしんフォルム同様、ひこうタイプの特殊技はなく、ダイジェットを使いたい場合そらをとぶを入れる必要がある。その他のタイプにくさむすび、ヘドロウェーブ/ヘドロばくだん、あくのはどう、はかいこうせん、きあいだま、サイコキネシス、ラスターカノン、ウェザーボールなどがある。
変化技は積み技のわるだくみ、こうそくいどうが候補となるぐらいか。