ニョロボン/対戦
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ニョロボンの歴史
第一世代
当時はまともなかくとうタイプの技がじごくぐるま程度しかなかったこと、エスパータイプが環境では最強であったことなどから、自力でさいみんじゅつやドわすれを覚えられる点をそれほど活かせなかった。ヤドランですら安心してドわすれを積む余裕がなかった中、それより耐久指数も耐性も劣るニョロボンがドわすれを使いこなすのには相当の苦労が想定された。ニンテンドウカップ99というフォーマットでは決勝大会でも1体だけにニョロボンがエントリーされるなど、実績を残すには残した。その個体は、ドわすれでなみのりを強化し、じごくぐるまでペルシアンに打点を持ち、さいみんじゅつを補助技として覚えた型であった[1]。
第二世代
特殊の特攻・特防分離の一環として特防が20上方修正されたことで、前世代ではレベル55フーディンのサイコキネシスをレベル50ニョロボンが確定耐えできるようになった。それどころかあくとはがねの登場でかくとう技の需要も増加。同時に苦手だったエスパーも弱体化し動きやすくなった。この世代で活躍していたヘルガーの一致メインウエポン両方を半減にできるという旨味もあり、唯一無二の複合タイプもあって他のみずタイプとの差別化は容易であった。固有の耐性からねむる+ねごと型も有用。
そしてさいみんじゅつのねむり状態、ドわすれの弱体化と引き換えに、こころのめからばくれつパンチやじわれを放つコンボによって通常環境でも実績を残すようになった。2000年の公式大会ではニョロボンが散見され、決勝大会でも11人中1人が使用していた。
はらだいこの獲得も追い風で、ニョロボンに有効打の無い相手のみず枠にみがわりを合わせてからはらだいこを積む動きが強力であった。肝心の物理技はじごくぐるま、すてみタックル/おんがえし、じしんが目ぼしいところ。
ただ、サンダーに対しては一致メインウエポン両方で対処されてしまい、不利がはっきりしたポケモンではあった。
第三世代
しめりけによって自爆技対策を、ちょすいによってみずタイプ対策をできるようになったかわりに、じわれが消滅。必中一撃必殺技の使い手としてはフリーザーとドーブルに立場を譲るようになった。環境的にはラティオス、ラティアスが重かった。
努力値仕様変更によって実質的に極振りできるステータスが2箇所までとなったため、第二世代に可能であった両受けは不可能になった。環境が物理寄りなのでかくとう技一刀型も考慮されたが、それならニョロボンの複合タイプである必要はなく、みず技は必須に近かった。
第四世代
かくとうタイプに関しては新規で高火力の技を覚えなかったが、たきのぼりやれいとうパンチが物理化したことやばくれつパンチを自力習得できるようになったのはプラス。タイプ的に天候パに攻防両面で多くの場合有利であり、さいみんじゅつの命中率の上昇や眠りの強化からはらだいことのコンボが成立しやすくなった。元々ニョロボンの種族値に無駄が多いこともあって、ニョロボンの種族値合計500もこの頃になると大きなメリットとは言い難くなった。
第五世代
ローキック、ともえなげを獲得したが、新規のかくとうポケモンの台頭、火力インフレなどに置いて行かれた感はある。隠れ特性としてすいすいを獲得したことで雨パにおける需要は増した。隠れ特性としてあめふらしを獲得したニョロトノには環境では大きく引き離されたが、ニョロトノと組み合わせてそれぞれの特性による利点をいいとこ取りにすることもできるようにはなった。ねむりのさらなる弱体化の影響も受けるには受けたが、最大持続ターンが減少しただけであり、はらだいこを打つ1ターンを稼げれば十分なニョロボンにはそれほどの痛手ではなかった。相性補完に優れる新規のポケモンとしてはボルトロスがおり、あちらはニョロトノに頼らなくともいたずらごころで先制してあまごいを打って天候を整えることができる上に種族値も優秀であるため、一考の余地があった
第六世代
タマゴわざの仕様変更によってみずタイプのはらだいこアタッカーとしてはマリルリに立場を譲ることに。かくとうタイプを持っていることからタイプにフェアリーが追加されたマリルリとの相性が悪くなり、環境から失墜する憂き目にあった。レート戦XYリーグ初期のシーズンでまだはらだいこの採用率が高かったが次第にたきのぼりによるひるみを狙うことを主軸とした技構築に変わっていき、ローキックやのしかかりがひるみ戦略のサポートとして組み込まれた。ひるみ戦略を狙うと自然とフルアッタク構成となるため、XYリーグではとつげきチョッキの採用率が1位になることが多くなった。一方でORASリーグでは過去作産のポケモンが使用できない都合上XYリーグにそれほど普及していなかった準伝説がORASのシナリオで入手できるようになったことによって跋扈するに至ったため、それらを突破するためにというのかはらだいこの採用率がベスト4に入ることがほとんどであった。
第七世代
Zワザの登場により、はらだいこやみがわりをZワザ化して1ターンの密度を上げることができるようにはなった。きあいパンチをカクトウZで強化しつつ円滑な運用を図ることも可能になった。しかしカプやミミッキュの登場などフェアリータイプの普及により、元々素早くないこともあって悪くすれば変化技を1回使う余裕すら与えられない事態となった。シングルバトルでの弱体化も然ることながら、トリプルバトルの廃止によってちょすいとなみのりのコンボでアドバンテージを稼ぐことも下火になった。それでも、この世代ではあめふらしペリッパーがゲーム中で難無く入手できることもあって雨パがダブルバトルで主流となり、特性すいすいを持つという点を重視されて雨パで使われる場合もある。USUMリーグシングルバトル序盤における単体構成としてははらだいこ軸のノーマルZ型が主流化し、フェアリー対策としてのどくづきがしばしば使用されるようになった。性格はすいすいとのシナジーを考慮してようきが中心となり、第六世代に主流であったいじっぱり型は廃れた。
VC版の第一世代、第二世代との連動により、こころのめ+じわれのコンボが復活した。
ピカブイの2019年に入ってからの対戦環境では独特の一致技範囲と耐性、催眠技から需要が拡大。素早さの種族値も低速相手には十分で、覚醒値を反映しないノーマルルールではなおさらであった。ピカブイ環境に長期間根付いたかくとう枠というのはニョロボン程度なものであるとされている。ただ、攻撃の種族値が微妙なのでダブルバトルでは全体攻撃だと1体あたりへの火力が足りず、てだすけでたきのぼりやかわらわりといった単体攻撃を強化してやる必要がある。初期環境ではほとんど注目されなかったが、世代末期には禁止級伝説・幻と比べて遜色のない最強の1体に数えられることとなった。
第八世代
『鎧の孤島』の配信にて追加された。念願の一致物理かくとう高火力であるばかぢから、インファイトを獲得した。同時にアクアブレイク、DDラリアット、10まんばりきも獲得。ORAS期から第七世代までの定番すいすいアタッカーであったメガラグラージが未登場であるため、元々すいすい持ちの中で唯一の複合タイプであったためすいすいアタッカーとして救済された。きあいパンチは過去作限定となった。
ただ、同複合タイプに無天候ならより速攻に向いたれんげきウーラオスが『鎧の孤島』で登場している。
一般的な育成論
珍しく防御・特防といった耐久度の高いかくとうタイプのポケモンである。みず・かくとうタイプはこのポケモンと幻のポケモンケルディオ、準伝説ポケモンのれんげきウーラオスの3種のみ。7つのタイプに耐性を持ち、ちょすいならみずタイプの無効化も可能。弱点も5つと多いが高い耐久からじゃくてんほけんとの相性も良い。単純なアタッカーとしてはウーラオスに種族値で劣るため、わざや特性で差別化を図ることが必須。通常とくせいのちょすいと隠れ特性のすいすいはいずれも強力であり、これを活かしたアタッカーとするとよい。
物理技では、タイプ一致技にアクアブレイク/たきのぼり、ドレインパンチ、ともえなげ、インファイト/ばかぢからがある。回復技のドレインパンチははらだいことの相性が良く、はらだいこを採用するのであればメインウエポンとして採用したい。サブウエポンにれいとうパンチ、いわなだれ、じしん、じごくづき/DDラリアット、どくづきがある。
補助技にはさいみんじゅつ、アンコール、はらだいこ、ビルドアップなど強力なものが揃っており、差別化に役立てたい。
- ↑ 【ポケスタ2初代対戦】ニンテンドウカップ99の魅力を語る動画!! つうしんケーブルクラブ 2021/10/09 (2021年10月11日閲覧)