プテラ/対戦
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このページは、プテラの対戦での扱い、及び育成論を記述するところである。メガプテラについてもここで述べる。
プテラの歴史
第一世代
実戦に耐える技を覚えないため、たとえサンダース相手に先手を取っても倒しきれずに返しのターンに10まんボルトあたりでやられるのがオチであった(当時はじしんを覚えられない)。全国大会での採用実績は通常フォーマットではおろかニンテンドウカップ'99ですら皆無であった。ただ、ニンテンドウカップ'98予選7地域中ベスト4進出が4例記録されていた[1]。一応素早さの種族値130からかげぶんしんを放てるうえに相性上ダグトリオには非常に有利で、レベル30戦で行われたニンテンドウカップ'98ではりゅうのいかりという有効打にはなる技が存在していたため、当時の大会でも恐らくだが同じように使われていたのだろう。
第二世代
げんしのちから、めざめるパワー(いわ)、じしんの獲得、つばさでうつの強化によって実戦的な攻撃手段を手に入れた。また、第一世代では覚えられてもほぼ意味のなかっただいもんじも、ハッサムへの有効打として利用価値が認められた。この世代で需要が伸びたほのお、じめんを両方半減以下に抑えることができ、耐性面は環境の変化によって少しは救済を受けた。個体値によっては同じ130族のサンダースにはじしんで対抗できるようにはなったが、この世代ではカビゴンとガラガラがトップメタの一角にあったため耐久力が低いサンダースの地位自体が相対的に低下しており、サンダースに対するメタとしてはほとんど重要視されなかった。
ただ、「モバイルカップ2001」環境ではレベル30戦である都合上りゅうのいかりによる削り、みがわりによる一撃必殺技対策などから要注意ポケモンとなった。
第三世代
マシン技でつばめがえしを、教え技でいわなだれを獲得し、火力が向上。特性プレッシャーを獲得したことに加えて、同じく教え技を利用してみがわりを習得することでいわゆる「まもみがプレッシャー」のコンボが可能になった。当時はまだ火力インフレ前であったため、通常環境における最速のプレッシャー耐久型という差別化点を活かしやすかった。シングルバトルではこだわりハチマキを持たせてひたすら火力を放つタイプのプテラが流行した。この世代に猛威を振るっていたみがわり+がむしゃら型のジュカインに対して上を取れる素早さの種族値であるという魅力もあり、ジュカインに対しては上からつばめがえしで攻めるのが理想の展開であった。カビゴンのノーマル、じめんウエポンに対して優秀な耐性を発揮するのも大きい。
上からプテラでハメて粘り、プテラでハメられない相手はこの世代の両受け耐久型として名高いハピナスで処理するコンビが存在している。
ポケモンリーグ2005東京大会小学生の部優勝メンバーの1体であり、その優勝パーティはスターミー、ジュカインなど採用しており速攻に寄せた構築となっていた。ポケモンリーグ2005中学生以上の部では決勝進出者9人中1人が使用。
第四世代
ストーンエッジの獲得によって火力に磨きがかかったが、先制技の増加やきあいのタスキの登場、ステルスロックなどの設置技の流行は逆風であり、こだわりハチマキ型は第三世代と比べて激減し、むしろステルスロックを最速で撒くのが主流となった。プラチナの教え技でアクアテールを得たが、突ける弱点の範囲がメインウエポンと被るのが難点。
あらかじめ別のポケモンでステルスロックを撒いてから、ねむる、ねごと、ほえる、ふきとばし型のプテラでねむり状態になってからねごとを選択すると、2/3の確率で素早さの種族値130を活かして上から強制交代技を打つことができ、こうしてねごと経由で上からほえるやふきとばしを打っているかぎり延々とスリップダメージを稼げる。
WCS2009都道府県予選では36大会終了時点でカテゴリーB準優勝以上の実績を1つ残しており、その1つは埼玉県予選準優勝を果たしたおうじゃのしるし+いわなだれ・こおりのキバによるひるみ型であった。
第五世代
つめとぎを積み技として獲得したが、プテラの耐久力では積む余裕がないのが難点。新規の技としてはおいかぜも獲得。最速のフリーフォール使いという個性を持つが、じゅうりょくバグによりランダムマッチでの使用は禁止されていた。新たに獲得した隠れ特性はきんちょうかん。ブラック2・ホワイト2では能力を上げるきのみが解禁され、またアクアテールやゴッドバードといった各種教え技が復活し、きんちょうかんの実用性は上がったといえる。同複合タイプのアタッカーとしては火力も実用的な技のバリエーションも上回るアーケオスが登場している。基本としては素早さに任せてギャラドスに対するかみなりのキバ、ナットレイやハッサムに対するほのおのキバ、ランドロスやガブリアスに対するこおりのキバで役割破壊するのが仕事であった。
第六世代
メガシンカの獲得、フリーフォールの禁止解除などから、一気に活躍の幅が広がった。技は新たにワイドガードを獲得。それに合わせていわなだれ、フリーフォール、おいかぜなどを駆使し、ダブルバトルやトリプルバトルで活躍した。メガシンカ+特性かたいツメを獲得したことで火力が底上げされ、ほのおのキバ、かみなりのキバ、こおりのキバなどが実戦的な技となった。韓国の有名なポケモンプレイヤーのパク・セジュンがダブルバトルで活躍させるなどして話題になった。2016年3月に開催されたカントー図鑑限定戦の『カントークラシック』ではジュニアカテゴリで9位、マスターカテゴリで10位の使用率を記録し、登場当初と比べれば第一世代のポケモンの中での立場は格段とよくなったと言える。この大会は6匹対戦で持ち物なしというルールであり、素の素早さが高くステルスロックを覚えるプテラはそれだけでも重宝された。レート戦X・Yリーグのトリプルバトルでは前半のシーズンだと使用率20位台半ばから後半が定位置であったが、それ以降はランクインしたりなかったりであった。一方同じレート戦でもORASリーグではメガシンカポケモン全盛であったため、他にメガシンカさせたいポケモンがいるということで、ダブルバトルでもトリプルバトルでも使用率ベスト30入りを果たせないなど需要が伸び悩んだ。
単体でも強化を受けたがパーティ構築レベルでも進歩を見せており、禁止解除されたフリーフォールでキャッチした相手をノーガードカイリキーのばくれつパンチで殴ったり、相手をフリーフォールで連れ去った余裕を活かしてマリルリではらだいこを積んだりして、フリーフォールで持ち上げられない相手をメガガルーラのけたぐりで削る「プテラスタン」が成立。JCS2015環境でそこそこ使われた。
ORASリーグ後半のトリプルバトルではヒードランがシュカのみ型を1番手として、テラキオンがヨプのみ型を2番手程度としたため、いわゆる「半減木の実」を食べさせないきんちょうかん型もそこそこ使われた。
第七世代
2017年9月に行われたメガシンカ可能なポケモンのみによる限定戦『メガランブル』ではジュニアカテゴリで使用率29位、マスターカテゴリで使用率25位を記録しているが、43体が出場可能というポケモンの選択肢が狭いレギュレーションであったため、メガシンカポケモンの中でもどちらかというと下層に位置することを証明してしまった。この世代ではメガプテラのかたいツメとのシナジーより威力そのものを重視した技構築が主流となっており、じしん、アイアンヘッド、ストーンエッジ、こおりのキバがテンプレとなった。かわりに第六世代に主流であったつばめがえしの採用率に陰りが見えている。
道具、特性無しの66シングルで行われるピカブイの対戦では最速のステルスロック使いというだけでトップメタの地位を築き上げている。対策はステルスロックを撒かれる前提のものでないと現実的ではなく、後続のあくびで昆布が成立する前にみがわりを張る、だいばくはつであくびループを断ち切るなど、実用的かつ汎用性を損なわない方法は限定されている。
第八世代
冠の雪原で追加。
メガシンカを没収された。代わりに、りゅうのまい、ロックブラスト、サイコファングを習得。ブレイブバードがわざレコードに収録されたものの、プテラに覚えさせることは出来ないので、結局いしあたまは使いこなせない。
環境に跋扈するエースバーンやサンダーに対しては、上手く行けば上から一致抜群打点を押し付けることができる。
しかし環境ではりゅうのまい型のドラゴンが積極採用されており、先発させてこおりのキバで睨みを利かせないと如何に130族と言えども安心できない状況となる。ギャラドスも同様である。
地味にぼうふう、メテオビームも習得しており、もともとだいもんじを覚えていることもあって、パワフルハーブの所持が前提だが特殊型を育てることができるようになった。
一般的な育成論
第八世代のVer.1.2.0時点で未解禁であるため、第七世代における育成論を記す。
いわとひこうの複合タイプであり、同じタイプのアーケオスとは、素早さと特性で差別化できる。非常に高い素早さと高い攻撃を持つが、防御・特防は低い。性格をようきにして、物理アタッカーに育成するとよいだろう。
通常特性はプレッシャーといしあたまであり、プレッシャーはPP削りに役立つものの自身が低耐久なので相性はそれほどよくなく、いしあたまは効果が適用される技が命中不安かつ威力が高くないとっしんと習得方法に難がある上にタイプ不一致であるすてみタックルしか存在せず厳しい。もろはのずつきやブレイブバードといった相性抜群の技を覚えられない点が悔やまれる。隠れ特性はきんちょうかんであり、きのみを使用不可にするため特性の中では一番扱いやすい。
攻撃技の候補としては、ストーンエッジ・いわなだれ・つばめがえし・じしん・アイアンヘッド・ほのおのキバ・かみなりのキバ・こおりのキバ・だいもんじなどが挙げられる。変化技の候補としては、ステルスロック・ふきとばし・おいかぜ、つめとぎなどが挙げられる。ブレイブバードなどの高威力の技を覚えないので、いのちのたま・こだわりハチマキを持って火力を補うとよいだろう。
物理型の他にはプレッシャーを最大限活用して相手のPPを削る、いわゆる「まもる+みがわり+プレッシャー型(略:まもみがプレッシャー)」がある。同じ戦法を使うライコウとは、じめん技が効かない、ステルスロックとほえるなどのコンボも可能と差別化は十分。耐久力はあまりないが、相手の補助技をかわしてみがわりが残っている間に使える回復技のはねやすめも採用したい。ただし先手ではねやすめを使用した場合、じめん技が効果抜群になるので注意が必要である。
メガプテラ
メガシンカすることで、元から高い攻撃と素早さがさらに上昇する。その他のステータスもわずかに上昇するため安定性がやや増す。特性と高い攻撃を活かすためにも、メガプテラを使用する場合はアタッカーに育成することが望ましい。
最速にした場合、こだわりスカーフを持ったすばやさ無補正の95族(実数147)まで追い抜けるため、マンムーやトゲキッスなどの最速80族に対して先制で攻撃が可能となる。
特性はかたいツメとなり、直接攻撃の威力が上昇する。ただ、プテラにとって主力のいわタイプの技は直接攻撃技がそもそもなく、効果が適用されるのはつばめがえし、かみくだく、ほのおのキバ、かみなりのキバ、こおりのキバ、ドラゴンクロー、アイアンヘッドなどいずれも威力100に満たないものばかりであり、同じ特性のメガリザードンXと比較するとやや力不足である。それでも攻撃はメガリザードンXをわずかに上回っているため、かたいツメを利用しなくても強力な攻撃を繰り出せる。
レベル1限定戦では素早さの種族値が最高のポケモン。ただし、レベル1最速の実数値は8であり、相手がおいかぜ込みなら素早さの実数値5のポケモンに先制される水準である。
脚注
- ↑ ポケモンリーグ予選結果速報! ポケモンバトルツアー'98夏 予選大会結果レポート(任天堂、2019年1月31日閲覧)