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ナッシー/対戦

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このページは、ナッシーの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。

ナッシーの歴史

第一世代

素早さ以外のステータスがバランスよく高いうえに特殊は三鳥に並ぶ高さでHPと攻撃も高め。当時分割前だったので特防も特攻と同じ値であるため、合計種族値が第二世代換算で実質的に580という破格の数値を誇り、耐久面は物理、特殊どちらも非常に高く、なおかつ火力面も優秀で素早さ以外に隙がなかった。よって、第一世代で冷遇されていたくさタイプの中では恵まれた種族値のおかげで、例外的に人気で使用されていた。

くさタイプなので弱点こそ多かったが、第一世代では大流行のふぶきや、三鳥にさえ気を付けていればよく、せいぜいサンダースが覚えるミサイルばり程度しか実戦ではむしタイプの技が採用されなかったため、4倍弱点のハンデはないも同然であった。実際に、攻撃側および防御側の個体値・努力値ともにオールMAX、レベル100を条件にした計算では、スピアーのミサイルばりを全弾命中で確定2発だった。恵まれていると言いがたい耐性であったが、スターミーの一致メインウエポン両方を半減で受けられるという強みがあった。

当時のメインは事実上サイコキネシスのみで、サブには威力が低かったがメガドレイン、少数ではねむりごなとセットのソーラービームが使われていた。補助技も豊富でありねむりごなは勿論、とりわけこの世代ではやどりぎのタネどくどくの組み合わせの仕様が強力であり環境で猛威を振るった。物理攻撃もこなせるため、フーディンを相手にしても泥試合になりにくかった。さらにだいばくはつによって苦手な相手や倒しきれない相手も強引に持って行く荒業が可能であった。だいばくはつを無効化するゲンガーに刺すための補完としてメインのサイコキネシスが役立つ。

なお、ニンテンドウカップ'98でレベル制限の関係上ねむりごなしびれごなが没収され、ポケモンスタジアムではねむりの経過ターンが弱体化されたが、同フォーマットではポケモンスタジアムを対戦ツールに使用する関係上使用可能なくさ枠がナッシーしか存在しなかった。98カップ後期にはかげぶんしん+ねむるの耐久型まで登場しており、98カップ決勝大会にはさいみんじゅつをねむりごなの代用とした型も見られた。

弱点も多いが、くさの半減タイプを活かした交代出し(メジャーな10まんボルトじしんに対する読み)から眠らせ役が主な役目。アタッカー兼受けとして優秀で自爆技も可能なため、同じ眠らせるエスパースリーパールージュラと比べると多芸だった。当時の主流とは異なる低中速アタッカーとして大会で支持を集め、ニンテンドウカップ'97では決勝進出者15人中4人が、ニンテンドウカップ'98では決勝進出者7人中2人が使用するという実績を残している。

第二世代

特殊特攻特防に分割されたことによりとくぼうが一気に60下がり、にほんばれはがねタイプの登場もあってほのおタイプの技が一気に脅威となった。あくタイプの登場によってエスパータイプ自体も絶対ではなくなり、ゴーストタイプとむしタイプの技も強化された。どくタイプはこの世代でもマイナーで、こおりタイプはふぶきなど弱体化で一気に危険が減ったが、むしタイプは台頭してきたヘラクロスの覚えるメガホーンやむしタイプのめざめるパワーにより、4倍弱点となる点がネックになり始めた(ヘラクロス自体はかくとうタイプなので、一致エスパー技で弱点を突けるが、素早さで劣ることが多い)。一気に弱点が増え(突かれやすくなり)、現在まで全ポケモン中ワーストクラスの7つが弱点となり、硬さも種族値ほど感じられなくなった。サイコキネシスねむりごなねむり状態も弱体化し、やどりぎのタネ+どくどくのバグも修正された。

だからといって環境から失墜したというわけではなく、にほんばれの追加はリスクこそあるが、ソーラービーム連発やこうごうせいなど晴れたときに使える戦法も獲得したといえる。新たに手に入れためざめるパワー(ほのお)やげんしのちからは、はがね、こおり、むし、ひこう、ほのおなどの苦手対策になり、だいばくはつは威力がさらに強化。ギガドレインの追加ややどりぎのタネの強化もあり、リフレクターカビゴンガラガラも押し切ることが可能に。ねむりごなも弱体化したとはいえムウマ、ガラガラ、パルシェンなどねむる+ねごとのコンボを技の枠の都合上取り入れづらいポケモンには刺さった。なお、第一世代のわざマシンのみのだいばくはつとタマゴわざのこうごうせいやげんしのちからとの両立は仕様上不可能だった。アタッカーとしても現役だが、耐久型の厨ポケキラーとしての可能性が開き、むしろガラガラのメタをこなせることや目の上のたんこぶであったふぶきの弱体化によって、ナッシーはその地位を高めた。総合的に見ると弱体化の方が目立つにも関わらず第一世代以上の人気を誇り、当時のトップメタの一角であり、ニンテンドウカップ2000でも決勝進出者11人中3人が使用。ただ、そのせいか多くのガラガラはサブウエポンにむしタイプやひこうタイプのめざめるパワーを備えるようになった。

「モバイルカップ2001」では、出場ポケモンのレベルを過不足なく30にしなければならない都合上レベル差で先制していたケンタロスサンダーススターミーに先手を取られる事態となり、それらに対する対策としてカビゴンの選出がますます増えた。あまりにカビゴンが勢いを増したため、ピンクのリボン込みのだいばくはつで確定1発にできるナッシーに白羽の矢が立ったということである。ピンクのリボンとみずたまリボンとでノーマル火力増強アイテムを2個体制にできるので、いわゆる「持ち物コスト」は低い。

第三世代

特性としてようりょくそを獲得し、晴れパにおける価値が上がった。努力値仕様変更で耐久が下がったためほのおタイプやこおりタイプの技であっさり倒れるケースが増えたが、じしんを半減できることやだいばくはつで相手を一掃することができることなどからダブルバトルで活躍。

ルンパッパにほんばれでナッシーのようりょくそを発動させ上からソーラービームを撃つコンビも存在した。

努力値に関しては、弱点が多いことから耐久に振らないケースがまま見られ、素早さに厚く振れば無振メタグロスを抜けることから準速にすることも多かった。

第四世代

トリックルームや強力なくさタイプの火力を得たことで攻撃性や運用の幅が大きくなった。しかしほのお、あくむしが全体的に強化されたことから耐久面では相対的に弱体化。流行していたとんぼがえりを受ければ一撃で沈んだため、それまで以上に慎重なプレイングが求められた。

この世代にはロズレイドが登場しており、ロズレイドの登場によってくさの特攻単独1位が崩れた。

第五世代

サイコショックの獲得、ギガドレインの強化、だいばくはつの弱体化などの影響を受けた。隠れ特性のしゅうかくによる無限ループにも注目が上がった。一方、ねむりの仕様変更によりBW時点でねむりごな型は採用するメリットが薄くなった。さらに、BW2の発売を機にねごとがこの世代単体により習得可能になると、キノガッサ対策として普及したこともあって、ねむりごな型はほぼ実用外に。

砂パが勢いを持った環境に適した受けとして注目するプレイヤーもおり、実際ナッシーを入れたパーティが2012年WSC(ダブルバトル)マスターカテゴリ準優勝という実績を残している。そのナッシーは、性格がおだやかで、技はパワースワップリーフストームまもる、サイコショック、特性はしゅうかく、持ち物はオボンのみであった。

第六世代

ファイアローメガシンカポケモンの登場により受け切れないケースが大幅に増加。特にリザードンボーマンダがメガシンカを獲得したのが痛い。おかげで4倍弱点のむしは大きく数を減らしたが、それ以外にもはがねの耐性の仕様変更であくゴースト技の通りが良くなったことで、それがそのままナッシーにも刺さってしまった。2016年3月に開催されたカントー図鑑限定戦の「カントークラシック」ではいずれのカテゴリでも使用率30位以内を逃しており、第一世代のポケモンの中でも大きく立場を悪くしたと言える。この大会のレギュレーションは持ち物なしなので当然メガシンカもなく、メガシンカを抜きにしてもリザードンやウインディあたりに突破されるおそれがあった。この世代では晴パでの運用が中心であったが、世代終盤になるとトリパでの採用率が上向きになった。

ライバルとしてはメガフシギバナが登場。耐性も種族値もあちらの方が遥かに優秀なうえに特攻の種族値も122とナッシーとは誤差の範囲内なので、メガシンカ枠の消費を考慮しなければ耐久型としての立場が無くなったといえる。さらに、ORASではメガジュカインの登場によって特攻1位の座を譲っている。

第七世代

アローラのすがたを獲得。

アローラのすがたはこの世代で登場したテッカグヤアローラガラガラによって相性補完をトリパとして比較的自然に行うことができるので、単体では4倍弱点がきつい点はある程度カバーすることができる。PGL統計データを見ても分かるとおり、この世代ではナッシーのトリパ色が第六世代よりもさらに強くなったと言える。

もとのすがたは、USUMリーグシングルバトルにおいてカバルドンあくび対策としてしゅうかく+ラムのみの組み合わせで使われるようになった。ファイアローは弱体化したが今度はミミッキュがいるので立場は特に変わっていない。地味にすごいとっくんの登場で特攻の個体値がMAXのめざめるパワーほのお)ナッシーが作れるようになっている。

ピカブイの対戦ではエスパーを受けることができる吸収技、催眠技使いとして需要があり、特にダブルバトルでは耐久型としてメジャー級。ノーマルルールで覚醒値が反映されないため第二世代のような硬さを発揮できるというのが大きい。かくとう枠として最もメジャーなニョロボン一致メインウエポンを両方半減以下にできるのも大きい。

第八世代

ダウンロードコンテンツ『鎧の孤島』で解禁。めざめるパワーが削除され、まとわりつくだいばくはつを没収された。

アローラのすがたは、技面ではドラゴンテールを没収された。同複合タイプでありながら特性のおかげでより耐性の良いポケモンとなっているタルップルが登場している。

もとのすがたはほのおウエポンを獲得していないためしゅうかく型の強化はならなかった。

一般的な育成論

もとのすがた

伝説のポケモン・幻のポケモンを除けば唯一のくさエスパータイプ。弱点7つは全ポケモン最多である一方で、半減するタイプも6つ持つ。種族値は特攻が高く、素早さは低め。耐久は低くはないものの、弱点の多さが足を引っ張りやすい。くさ・エスパー両タイプ由来の豊富な変化技を持つため、取れる戦術の幅は広い。

通常特性はようりょくそ、隠れ特性はしゅうかく。ようりょくそは鈍足をカバーする好相性の特性。しゅうかくはオボンのみなどと組み合わせて耐久型になることができる。

攻撃技は、タイプ一致にサイコキネシス/サイコショック/ワイドフォースギガドレイン/エナジーボール/リーフストーム/ソーラービームがある。その他ヘドロばくだんげんしのちからなど。物理技だが自主退場技のじばくも有用。はがねタイプ対策となるわざがけたぐりしかないことには注意。

変化技はこうごうせいやどりぎのタネまもるみがわりねむりごな/さいみんじゅつトリックルームねむるのろいリフレクターひかりのかべなど。しゅうかくを利用する場合は、持たせるきのみと対応した回復手段を持たせたい。

アローラのすがた

数少ないくさドラゴンタイプだが、こちらもやはり弱点の多さが気になる。もとのすがたより素早さが10遅く、攻撃が10高い種族値となっており、両刀アタッカーとしての適性が増している。

通常特性はおみとおし、隠れ特性はもとのすがたと同じくしゅうかく。おみとおしは相手の型の見極めに有用。しゅうかくはきのみと組み合わせ耐久強化に。

特殊技は、タイプ一致にりゅうせいぐんリーフストーム/エナジーボール/ギガドレインがある。その他かえんほうしゃヘドロばくだんげんしのちからなど。くさタイプでは使い手が少ないほのおわざのかえんほうしゃは優先度高め。物理技は、タイプ一致にドラゴンハンマー/げきりんウッドハンマー/パワーウィップがある。その他じしんばかぢからじばくなど。

変化技はトリックルームねむりごなつるぎのまい/のろいなど。