サワムラー/対戦
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サワムラーの歴史
第一世代
とびげり、まわしげり、とびひざげりと、3つの専用技を覚えるポケモンとして知られる。とびひざげりは威力が全てのかくとう技中最高であり、失敗時のダメージも計算式のバグのせいかたった1と使い勝手は非常によかった。かくとう技には恵まれていたが覚えられる攻撃技のタイプはノーマルとかくとうの2種類のみであった。さらに防御と特殊が致命的に低く、素早さもそれほどではなかったため、先手を取られて不一致サイコキネシスや等倍特殊技ですら落ちかねないほどであった。物理技にも弱いため、環境での活躍どころか実戦投入も難しいポケモンであった。いわゆる「三色パンチ」がほとんど使い物にならなかったエビワラーよりはましだが、結局は五十歩百歩と言わざるを得なかった。ちなみに実質的な合計種族380というのは、第三世代から第六世代のエネコロロと同値の低さ。
第二世代
特防が35から110と驚異的に上昇。めざめるパワーによってそれまでほとんど手も足も出なかったゴーストタイプに対抗できるようになった。環境ではヘラクロスにその立場を譲ったが、こらえるときしかいせいのコンボも獲得。タマゴわざによって一致先制技であるマッハパンチも習得できた。ヨガのポーズを絡めたみがわりときしかいせいのコンボはそこそこの強さを誇った。比較対象のヘラクロスより2高い素早さの種族値によって、いわゆる「こらきし」の使い手としてはヘラクロスの劣化を防ぐことができた。ニンテンドウカップ2000愛知大会2位の実績を残している。
第三世代
特性じゅうなんを獲得、技はかわらわり、じしん、いわなだれを獲得し、破壊力、攻撃範囲が増した。しかし高威力のタイプ一致技などには恵まれず、とびひざげりのリスク増加により弱体化。既存のかくとうポケモンにカイリキー、ヘラクロスがおり、同じくこらえるときしかいせいの使い手であるバシャーモ、キノコのほうしを使うキノガッサ、特性ヨガパワーを持つチャーレムなど、新規にも強力なかくとうポケモンがいたため立場があまりよくなかった。特にチャーレムにはとびひざげりの火力で負けており、サワムラーはすっかりお株を奪われてしまった。一応全ポケモン中最速の一致にどげり使いという差別化点はあったため、みがわり対策として考察されないこともなかった。ガラガラのホネブーメランと異なりジュカインに等倍で入るためダメージで差別化自体はできたが、汎用性はガラガラの方がずっと高いのが痛かった。
第四世代
新規の技としてインファイト、ねこだまし、ふいうちを獲得。こだわりスカーフの登場によりじゅうなんが役に立つ場面が増え、他にもきあいのタスキやいのちのたまなど耐久力に優れないサワムラーと相性の良い道具も増えた。きあいのタスキによってこらえるを必要としなくなった面もある。新特性すてみは、とびひざげりが強化されるが、同時に新規習得したインファイトがすてみで強化されたとびひざげりと同じ威力であるうえに、命中率もそちらの方が高く、結局はじゅうなんのサワムラーでインファイトを使った方がよいということになった。インファイトのデメリットも耐久が低いサワムラーにとっては影響が少ないことも向かい風。
第五世代
とびひざげりの威力が130に、とびげりの威力が100に強化。しかしとびひざげり使いとしては隠れ特性すてみと組み合わせることでさらに高い威力を出せるうえに高いすばやさを誇るコジョンド、隠れ特性かそくを持ったバシャーモと比べて分が悪かった。新しく獲得した特性はかるわざ。ジュエルと組み合わせて高火力を叩き出しながら決して高くないすばやさを強化することが可能に。
第六世代
多くのかくとうタイプに共通するが、ファイアローの登場によって、たとえかるわざを発動してもはやてのつばさによって優先度+1のブレイブバードで出落ちとなる恐れが高く、採用率は低下。PGLレート戦統計データを見ると、ノーマルジュエルを持たせてねこだましでそれを消費することでまとまったダメージを与えつつかるわざを確実に発動する単体構成が一般的であったことがうかがえる。当時はかるわざを発動すれば十分素早さが上がるということで性格はいじっぱりが最多であった。
第七世代
ファイアロー(はやてのつばさ)の弱体化によって、かるわざによる抜き性能が復活。一方で環境にフェアリータイプが多いため、決してかくとうタイプの技の通りがよいとは言い切れなかった。しかしダブルバトルでカプ・レヒレとタッグを組ませ、カプ・レヒレのミストメイカーでミストシードの使用を誘発し、かるわざを発動させる「サワレヒレ」が開発されたことで立場が一変し、シーズン6では一時期レート戦ダブルバトル使用率30位以内ランクイン(最終順位は63位)と、苦節20年半にしてようやく環境入りを果たした。
この世代のダブルバトルではねこだまし、インファイト、いわなだれ、あまごい/どくづき/まもるが1つの主流技構成となった。準速でもかるわざが発動すればこだわりスカーフを持たせた最速カミツルギを抜いてインファイトで落とすことができ、環境的には非常にマッチしていた。USUMリーグシーズン12以降はワイドガード搭載型が伸び、いわなだれ型は下火になった。
ピカブイではただ1体とびひざげりを覚えるという差別化点があり、他のポケモンがかわらわり、ばかぢから、けたぐりで妥協しなければならない中ではこの点で優秀。
第八世代
とびげりとまわしげりが使用不可能な技になったが、前者は元々とびひざげりの下位互換(命中率除く)であり、後者は威力も命中率も低く使い勝手があまりよくなかったので、さほど問題にはなっていない。
現在、ドラパルトやミミッキュと言ったゴーストタイプ、およびフェアリータイプとひこうタイプを併せ持ったトゲキッスが環境で活躍しているため、やや厳しい立場と言えるか。
『鎧の孤島』配信に伴い目の上のたん瘤となっていたコジョンドが解禁された。
一般的な育成論
攻撃、特防が高いかくとうタイプ。HP・防御が低いため、特殊耐久は並、物理耐久は紙といったところ。物理アタッカーとしての適性が強く、特性で素早さや攻撃を補強したい。
特性は隠れ特性のかるわざ、通常特性のすてみが優秀なものの、単体ではルチャブル、コジョンドと比較すると見劣りがち。いずれを持っているかわからない点を上手く活かしたい。またかるわざを読んだでんじはを起点とできる、じゅうなんも選択肢。
かるわざの発動にはノーマルジュエルとねこだましの組み合わせ、なげつける、きあいのタスキやこらえるとチイラのみなどの型がある。ダブルバトルであればフィールド展開で発動するシード系アイテムも一考。
攻撃技はタイプ一致技にとびひざげり/インファイトがある。きあいのタスキやこらえるを採用するならカウンター/きしかいせいは確定。先制技はねこだまし、マッハパンチ、バレットパンチ、フェイントと多種揃える。その他じしん、どくづき、ストーンエッジ/いわなだれ、ブレイズキック、とびはねるなど。じしん、ブレイズキックはルチャブルとの差別化に、どくづきは対フェアリーとして有用。ゴースト対策はじごくづきのみと厳しい。
変化技は基本的に候補となりづらいが、先述のこらえるのほか、ダブルバトル用のワイドガードがある。