めのまえがまっくらになった!
「めのまえが まっくらに なった!」(漢字: 目の前が まっくらに なった! ) または「めのまえが まっしろに なった!」は、手持ちポケモン全てがひんしとなったとき表示されるメッセージ。この項目では、全ての手持ちが戦闘不能になったときに起きる現象を扱う。いわゆる他のRPGで言うところの「全滅」、「ゲームオーバー」である[1]。
効果
基本的に、シナリオ中の経験値が入手できるバトルで負けたときのみ発生する。最初のライバル戦など、一部のイベントでは発生しないこともある。通信対戦や対戦施設など、経験値が入手できないバトルで負けたときは発生しない。
めのまえがまっくらになるとき、まず主人公のおこづかいが失われる。トレーナー戦の場合は相手トレーナーへの賞金として渡すが、野生ポケモン戦の場合は主人公が慌てて落としてしまう。第四世代より前では、失う金額は所持金の半分で、失ったことはメッセージとして表示されない。ファイアレッド・リーフグリーン、ポケモンXDおよび第四世代以降のゲームでは、失う金額は、所持ポケモンのレベルと所持しているジムバッジの数に依存し、おこづかいを失ったこともメッセージとして表示される。詳細な計算式については賞金を参照。
おこづかいを失うと「めのまえが まっくらに なった!」というメッセージと共に画面が暗転する。その後、基本的には最後に実際に利用したポケモンセンター(最寄りのではない)へと移動し、すべてのポケモンの体力が回復する。ファイアレッド・リーフグリーン・第四世代以降では、主人公がひんしになったポケモンたちを庇いながらセンターに駆け込んだ趣旨のメッセージが間に流れる。ポケモンセンターを一度も利用していない場合は、主人公宅まで戻され、おかあさんが体力を回復してくれる。その際、キズぐすりを持っておくよう忠告される。
詳細な仕様
- 世代によって、目の前が「まっくら」になる場合と「まっしろ」になる場合がある。
- 日本語版では金・銀・クリスタルバージョン、ハートゴールド・ソウルシルバーで「まっしろ」になる。
- 英語版では金・銀、ルビー・サファイア・エメラルド・ファイアレッド・リーフグリーンでは「whited out(まっしろ)」、ハートゴールド・ソウルシルバーでは「blacked out(まっくら)」と表記される。
- 手持ちポケモンがレベルアップによる進化条件を満たしたときに全滅した際、進化が始まるかは世代によって異なる。
- タッグバトルでプレイヤーのポケモンが全滅した場合、以下のようになる。
- 以下の戦闘で全滅した場合、復活地点はポケモンセンターではなくなる。
- アクアごうでの復活地点は船内にある自分の部屋となる。
- ポケモンコロシアムでは、最後にレポートを書いたパソコン(一度もレポートしていない場合はまちはずれのスタンド)から再開する。
- ポケモンXDでは、基本的にポケモン総合研究所の主人公の部屋から再開になるが、ストーリー中は別の場所で再開することがある。
- ブラック2・ホワイト2のイッシュの難関では、復活地点はイッシュの難関の入口となる。
- X・Yのスカイバトルでは、復活地点はスカイバトルを行った場所になる。
- ソード・シールドでは、ヨロイじまでの復活地点はマスター道場だが、道場に着く前ではヨロイじま駅になる。カンムリせつげんでの復活地点はフリーズ村だが、村に着いてイベントを進める前ではカンムリせつげん駅になる。
- シナリオの進行によって復活地点のポケモンセンターが変わることがある。
- たとえばブリリアントダイヤモンド・シャイニングパールではコールバッジを入手するとクロガネシティのポケモンセンターが再開場所になる。
- 第二世代、ハートゴールド・ソウルシルバーではふしぎなタマゴをもらうとヨシノシティのポケモンセンターが再開場所になる。ヨシノシティのライバル戦がスキップされることを回避するためとみられる。
- スカーレット・バイオレットのシナリオでは、プレイヤーの選択に関わらず始まる戦闘イベントでは、負けると目の前がまっくらになるものの、そのままストーリーが進むことが多い。
発生しないバトル
上述通り、基本的に経験値が入手できないバトルで負けたときは目の前がまっくらにならない。
以下は経験値が入手できるバトルだが、負けても目の前がまっくらにならない。シナリオ中のバトルならそのままストーリーが進むことが多い。
- 第八世代までのシリーズ共通
- 最初のライバルとの戦闘
- スカーレット・バイオレットではネモとの初戦でも負けても目の前がまっくらになる。このときもストーリーは進行する。
- 赤・緑・青・ピカチュウ
- 22ばんどうろでのグリーン戦。ピカチュウ版では、研究所との2戦での戦績によって、以降のグリーンの手持ちが変わる。
- ルビー・サファイア・エメラルド
- ひみつきち
- ポケモンXD
- ONBSでのダカッチャ戦
- シャドーの秘密工場でのザクスカ戦 (1回目)
- X・Y
- プラターヌポケモンけんきゅうじょでのプラターヌ博士戦
- 7ばんどうろでの、主人公・カルム/セレナのタッグとティエルノ・トロバのタッグによるマルチバトル
- ミアレシティのレストラン
- オメガルビー・アルファサファイア
- スーパーひみつきち
- 宇宙でのデオキシス戦
- サン・ムーン・ウルトラサン・ウルトラムーン
- エーテルパラダイスでのルザミーネ戦
- ソード・シールド
- 2番道路でのホップ戦。ハロンタウンとの2戦での戦績によって会話が変わる。
- まどろみの森でのホップ戦 (2回目)。勝てるまでストーリーは進まない。
- マスター道場で1日1回戦えるマスタード戦
- マスター道場で1日1回戦えるクララSw/セイボリーSh戦
- 滑り出し雪原でのピオニー戦
- フリーズ村でのバドレックス戦
- マックスダイ巣穴で1日1回戦えるピオニー戦
Pokémon LEGENDS アルセウスにおけるめのまえがまっくらになった!
Pokémon LEGENDS アルセウスでは主人公がダメージを受けて体力が無くなったときに「目の前が真っ暗になった!」とメッセージが出て、ベースキャンプから再開することになる。このときポーチの中にあった道具をいくつか落としてしまうが、落とした道具はだれかのおとしものとして他のプレイヤーに拾ってもらうことができる。
基本的に手持ちポケモンが全滅しても発生しないが、マップ上でランダムに出現する野盗三姉妹との戦闘に負けたときは、持ち物をいくつか奪われて目の前が真っ暗になる。
各言語版での名称
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備考
- 第一世代と第二世代で全滅時のメッセージが違うことを利用したクイズがポケモンコミュニケーションセンターのニュースで配信されたこともある。
脚注
- ↑ 第一世代のソフトの取扱説明書にはこれが「ゲームオーバー」と明記されている。