ライバル
ライバルとは、主に主人公と同様に序盤でポケモンを入手し、各地で戦う事となるトレーナーのこと。
概要
肩書きとしてライバルと明記されているのは第一世代・ファイアレッド・リーフグリーン・ハートゴールド・ソウルシルバーであるが、同様の特徴を持つキャラクターは他のシリーズにも登場する(以下のライバル一覧参照)。ほとんどの場合、ライバルの肩書きはポケモントレーナーであるが、悪の組織と何らかの関係を持っているライバルはその悪の組織のメンバーとして扱われることもある。第二世代のみ、肩書きは出ず名前のみの表示となっている。
ライバルは、ゲーム序盤、主人公が最初のポケモンを手に入れたあたりで出会う。大抵の作品では主人公と同様に最初のポケモンを手に入れ、あるいは元から所持しており、最初のバトルをすることとなる。ライバルは主人公の旅の中でしばしば登場し、勝負を挑んでくる。ライバルのパーティは戦うたびに強くなっており、手持ちポケモンは概ねバランスのとれたものとなっている。多くの場合、ライバルはゲームを進めるために必ず倒さねばならない[1]。ストーリーにおいてポケモンリーグを制覇し殿堂入りした後は、自由にライバルと戦うことができるシリーズもあるが、何回か戦うと、パーティがさらに強化される場合もある。また、一般トレーナーとは異なる対戦BGMが使われていることが多い。
ライバルは、主人公の最初のポケモンに対して相性で強い御三家を選び、エースのポケモンにすることが通例となっている。そのため、ストーリー上ではライバルの対策としてライバルの御三家に対抗できる手段を用意する必要がある。しかし、近年ではそうでないライバルも増えており、ストーリーが進めやすくなっている。
最初に貰った御三家に対して、タイプの上では有利な御三家を切り札に用いてこないライバルには、御三家以外のポケモンを切り札にするパターン、主人公に対して相性が悪いタイプの御三家を選ぶパターンが存在する。なお前者であってもグラジオのように御三家を使わない他の手段で主人公の御三家に対抗している場合があるほか、後者では他にタイプの相性で強いポケモンを使うトレーナーがいるパターンも存在している。
なお、頻繁にストーリーに登場する人物でも、ヒカリ・コウキ・コトネ・ヒビキに関しては、作中でもライバルとは述べられていないため、ライバルには含めない。
ライバル一覧
ライバルの肩書きを持つキャラクターおよび同様の特徴を持つキャラクター、ならびにポケモンマスターズ EXにおいて「ライバル」のチームスキルが入ったキャラをここに入れる。
- 第一世代・ファイアレッド・リーフグリーン
- グリーン - 名前は自由に決められる。赤・緑・青・ファイアレッド・リーフグリーンでは主人公に相性で強い御三家を使用し、ピカチュウ版ではイーブイを使う。
- 第二世代・ハートゴールド・ソウルシルバー
- シルバー - 名前は自由に決められる。主人公に相性で強い御三家を使用する。
- ルビー・サファイア・エメラルド・オメガルビー・アルファサファイア
- ハルカ(主人公が男の場合)・ユウキ(主人公が女の場合) - ゲーム開始時に選んでいない性別の方がライバルになる。主人公に相性で強い御三家を使用する。
- ミツル - 切り札として、サーナイトRSE / エルレイドORASを使用する。エルレイドはメガシンカさせてくる。
- ダイヤモンド・パール・プラチナ・ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール
- ジュン - 名前は自由に決められる。主人公に相性で強い御三家を使用する。
- ブラック・ホワイト
- チェレン - 主人公に相性で強い御三家を使用する。
- ベル - 主人公に相性で弱い御三家を使用するが、ヤナップ・バオップ・ヒヤップについては主人公の御三家に相性で強いタイプを選ぶ。
- N - 正確にはライバルというよりもプラズマ団のボスである。毎回使うポケモンを変更して勝負を行い、最終的には伝説のポケモンであるゼクロムB / レシラムWも使う。
- ブラック2・ホワイト2
- ヒュウ - 名前は自由に決められる。主人公に相性で強い御三家を使用する。
- X・Y
- セレナ(主人公が男の場合)・カルム(主人公が女の場合) - ゲーム開始時に選んでいない性別の方がライバルになる。主人公に相性で強い御三家を使用するが、切り札にはしていない。切り札はメガシンカさせてくるアブソルとなる。
- サナ - 主人公に相性で弱い御三家を使用する。主人公がポケモンを受け取って最初の勝負は彼女と行う。
- ティエルノ - シザリガーを切り札とする。
- トロバ - フラージェスを切り札とする。
- なお、公式サイトでの表記は「友だち」[2]である。登場時やバトルのBGMは共通。セレナ・カルム以外とは1~2回程度しか対戦しない。
- サン・ムーン・ウルトラサン・ウルトラムーン
- ハウ - 主人公に相性で弱い御三家を使用するが、ブイズは主人公の御三家に相性で強いタイプを使う。
- グラジオ - シルヴァディを切り札とする。メモリが主人公の御三家に相性で強いタイプである。また、ウルトラサン・ウルトラムーンでは主人公の御三家と同じタイプのカントー地方御三家を使用している。
- Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ
- シン - 名前は自由に決められる。第一世代などにおけるグリーンと同じ立ち位置。ピカチュウ版はイーブイ系統を、イーブイ版はピカチュウを切り札とする。
- ブルー - 殿堂入り後に登場。ストーリー上殿堂入り前に戦わないので、ライバルとみなされないこともある。カメックスを使用する。
- ソード・シールド
- ホップ - 主人公の御三家に相性で弱い御三家を使用する。エンディング後はエースがキョダイマックス可能なアーマーガアになり、伝説のポケモンのザマゼンタSw / ザシアンShも使用する。
- ビート - 物語中盤まではエスパータイプ、終盤以降はフェアリータイプを使用する。切り札はブリムオンで、キョダイマックスする。
- マリィ - 主にあくタイプを使用する。切り札はモルペコ、オーロンゲで、トーナメントではオーロンゲをキョダイマックスさせる。
- クララ - ソードのみ、エキスパンション・パスの鎧の孤島でライバルとして登場する。どくタイプを使用する。
- セイボリー - シールドのみ、エキスパンション・パスの鎧の孤島でライバルとして登場する。エスパータイプを使用する。
- スカーレット・バイオレット
- ネモ - 主人公の御三家に相性で弱い御三家を使用する。本編開始以前の宝探しでチャンピオンランクになっている。
- ペパー - オーリム博士S/フトゥー博士Vの息子。そのことを他人から指摘されると複雑な表情を見せていたが、主人公と向き合う過程で最終的に本気で力試しが出来るまでの仲になる。
備考
- すべての世代において、ライバル戦でライバルが勝利した際のセリフがデータ上用意されている。
- 主人公が勝利した際の変数が0で、敗北した際の変数が1であることから、初期構想ではすべてのライバル戦で敗北が許容されていたことがうかがえる(第一世代)。
脚注
- ↑ ポケモンを手に入れて最初の戦闘など、その限りでない場合もある
- ↑ 友だち|『ポケットモンスター X』『ポケットモンスター Y』公式サイト