フローゼル/対戦
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このページは、フローゼルの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。
フローゼルの歴史
第四世代
すいすい持ちの中では現在でも最高の素早さの種族値、先制攻撃技のアクアジェットなど、速攻アタッカーとして重要なものを持って生まれた。ゴウカザルとガブリアスに先制してそれぞれたきのぼり、こおりのキバで弱点を突いて1発で返り討ちにすることができる点が強く、当時は強力なポケモンの内に入っていた。プラチナでアクアテール、れいとうパンチを教え技として獲得。
第五世代
アクアテールがタマゴ技化し、他にタマゴ技としてはスイープビンタ、すりかえを獲得。マシン技としてはねっとうを獲得。B2W2のレベルアップ技でハイドロポンプを取得できるようになり、元々豊富であった高威力の特殊技もあって特殊型としての道が開けた。この世代になるとあめふらしニョロトノが登場したことによって通常環境でも雨パが構築できるようになり、フローゼルも雨パのメンバーとして考慮されるようになった。ただ、この世代になるとエルフーンやナットレイなどの新規のくさタイプにてこずる場面が想定されるようになり、前者はコットンガードと状態異常技で、後者は高い耐性でフローゼルの物理技の多くを半減以下で受けることで、それぞれフローゼルに対処した。
第六世代
あめふらしの弱体化による雨パの収束、中心的な特殊技の威力減によって低耐久のフローゼルにも後出し範囲が微増した点、環境におにびが増加したことに伴い第五世代で獲得した隠れ特性のみずのベールの価値が増した点が主な変更点。この世代から登場したファイアローのメタとしては、はやてのつばさによる優先度の補正が乗ったファイアローのブレイブバードを半減で受けること、高火力で相手を攻めることを両立できるオムスターに立場を譲った。
PGLレーティングバトル統計データに基づくと、この世代では物理型ならアクアジェット、たきのぼり、れいとうパンチがメインとなり、特殊型ならふぶき、きあいだまといったような技が需要を集めていたと判断できる。強いて言えばアクアジェットの採用率が少なからずのシーズンで80%台から90%台の採用率を記録しており、たきのぼりも採用技上位2位以内にしばしば入ることから、物理型がメインであったと推測される。性格は最速を意識したようき、両刀型を意識したせっかちなどが好まれ、持ち物はきあいのタスキやいのちのたまが好まれた。XYリーグシーズン3ではすりかえかえんだま型が全体の26%になっており、シーズンによってはちょうはつも比較的上位に挙がっているなど、フローゼルは技構成がテンプレ化しづらい器用さがあった。同時採用のポケモンランキングを見ると特に雨パで固められているという傾向は無く、実際多くのシーズンではすいすいの採用率が60%台となっていた。世代初期のクレッフィが特に流行していたシーズンはすいすい型が50%台の採用率となり、みずのベール型が勢いを見せた。
第七世代
フローゼル自体の変更点はなし。Zワザによってけたぐりの威力が安定化し、きあいだまが1発だけなら必中となった。
USUMリーグダブルバトルでは、すいすい持ちの中で素早さの種族値がリザードンよりも高い唯一のポケモンであることに注目され、手動あまごい要員として使われるようになった。また、アクアテール+ミズZで相手のリザードンを上から一撃で処理することをねこだましの代用と考えるプレイヤーも現われた。Zワザが登場したからこそ元の威力にあまり恵まれないみず物理ウエポンで十分な火力が出せるようになり、ダブルバトルの物理アタッカーとして十分使えるようになったといえる。すいすいとちょうはつを両立できるポケモン自体フローゼルを除けばハリーセンとツンベアー系統のみ。退場してエースのしおふき要員に繋げやすい低耐久でもある。
一般的な育成論
攻撃と素早さが高い、典型的な物理アタッカー。耐久は低く、フィールドに長居はできない。特性すいすいが発動すればまず先制はされない。すいすいを利用するならば雨パでの採用が好ましいが、ニョロトノとタイプや弱点が被る点には注意。
攻撃技としてたきのぼりとアクアジェットは必須。運が良ければひるませつづけることも一応可能。他にはアクアテールやかみくだく、おんがえし、れいとうパンチ（こおりのキバ）、かわらわりなど。攻撃種族値は高いが威力が100を超える技が殆どなく、そのままでは確実に倒しに行く戦法は難しいので、いのちのたまで強化したり、雨の力を借りて主力のみずタイプの技を強化して戦う必要もある。
補助技にビルドアップやちょうはつがあるので、相手の行動を読んで使用してもよい。
ブラック2・ホワイト2のレベル取得技でハイドロポンプを取得できるようになった。特攻もそれほど低くないので、特殊アタッカーにしてもよい。他の技はれいとうビーム、ふぶき、きあいだまなど。めざめるパワーを覚えさせるならくさタイプまたはほのおタイプの個体にするとよい。特殊技の方が威力100を超える技に恵まれており、性格にもよるが特攻全振りのハイドロポンプは、攻撃全振りのアクアテール、たきのぼりよりも火力が高い。物理技だが先制できるアクアジェットも欲しいところ。
隠れ特性はみずのベール。この特性では天候変化で恩恵が得られないため採用されにくいが、物理アタッカーとして使用されることの多いフローゼルにとってやけど状態にならないのは大きな利点。また、ブラック・ホワイトからの新しいタマゴ技のすりかえが登場し、かえんだまを持たせていつでも手渡すことができる点も強みといえる。
