ワタッコ/対戦
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ワタッコの歴史
第二世代
当時はくさタイプ最速のポケモンであったので、フーディンに次ぐ素早さでアンコールを使えるのが最大の長所。フーディンと比較するとひこうタイプでもあるのでガラガラのじしん等に対する牽制となる点、ねむりごなとやどりぎのタネが使えるという点が大きな特徴。ただしねごとはアンコールできないので、ねむる・ねごとコンボが最盛期を迎えていたこの世代では相手を見極めて使用する必要がある。やどりぎのタネの吸収タイミングが対象の行動後であったため、先制で仕掛けやすいワタッコは数値以上の耐久力があったが、4倍弱点のこおりタイプの技は第一世代ほどでもないが未だにメジャーであり、はがねタイプ登場によりほのおタイプが大幅に強化されていた為に一撃で倒される場合も少なくない。一応相性補完としてヌオーと組み合わせるというやり方もあり、マリオスクール環境では耐久型としての使用実績があった。
第三世代
特性はようりょくそを、技はみがわりを獲得。FRLGではつるぎのまいを教え技として獲得。この世代から晴パでの運用が可能になった。ねむるとねごとのコンボの弱体化も追い風であった。キノガッサのかくとうタイプを流せること、強化されたヌオーを見るポケモンの1体となったことも大きい。ヌオーと同じみずとじめんの複合タイプであり尚且つ種族値などの基本スペックがより高いラグラージとの新たな相性補完コンビが組めるようになった。
第四世代
てだすけなどの補助技、くさむすび、エナジーボールなどの特殊技、とんぼがえりのような攻防一体の技など、実用的な技の数々を獲得。ガブリアスのじしんを交代出しで無効化できるのもこの世代で光った強みであった。ゴウカザルやマニューラ、ユキノオーなどの天敵もいたが、立場的には第三世代と同じく使える部類ではあった。ダイヤモンド・パールではねむりの仕様の強化によりねむりごなが強力になっていた。相性補完としてはヒードランという強力な相方を獲得している。WCS2010ではGSルール下で解禁されたグラードンのひでりを活かした「グラワタ」が流行した。実際、WCS2010カテゴリーB山梨予選では「グラワタ」構築が準優勝を果たしている。
第五世代
エルフーンの登場により劣化になるかと思われたが、エルフーンが使えるくさぶえよりも安定したねむりごな、前述したようなじめんタイプの技に対する流し、隠れ特性すりぬけやアンコールを駆使して耐久型や補助型を突破できることなど、エルフーンにはない強みがあった。といっても、汎用性ではやはりエルフーンの方が若干上であり、エルフーンのような一線級の活躍とは行かなかった。技はアクロバットとコットンガードを獲得。アクロバットとつるぎのまいによって物理技でフィニッシュするという運用も十分可能になった。キュウコンの隠れ特性ひでりが解禁されてからは晴パ最速の補助要員として活躍し、この世代こそワタッコが最も活躍した世代であった。ランドロスには素の状態だとほぼ確定で抜かれ、かそくバシャーモも要注意であったのは対戦で運用する際の注意点であった。
第六世代
特防が85から95へ上昇。相変わらずエルフーンの後塵を拝しており、そればかりか自身の優先度を+するポケモンとしてファイアローという強力なアタッカーが新規に追加。弱点を突かれることもあって一気に失墜。一応くさタイプの仕様変更によるやどりぎのタネ、粉技・胞子技の無効化などの強化がなされている。その他、ようせいのかぜ、グラスフィールド、マジカルシャイン、ないしょばなし、まとわりつくなどを覚えるようになった。特にまとわりつくは新たな差別化点となった。コットンガードとアロマセラピーの同時遺伝も可能になったが、技スペース的に同時搭載は現実的ではない。先手を取るという形で運用することが難しくなったため、この世代の後半からは耐久型が主流化しており、グローバルリンクの統計を見ても後半のシーズンではやどりぎのタネの採用率が上がっており、ワタッコの持ち物の使用率でもおおきなねっこやたべのこしが1位になるシーズンも見られるようになった。
WCS2016(GSダブル)では第四世代に引き続きグラードンとの組み合わせで人気があった。前世代に登場したいかりのこなで攻撃を引き付けることも可能になってある。JCSライブ大会シニアカテゴリ優勝メンバーの1体でもあり、決勝戦でも選出されていた。
第七世代
ファイアローがはやてのつばさの弱体化によって環境から姿を消したため、第五世代から第六世代までよりは立場が良くなった。さらにUSUMでタマゴ技にちからをすいとるを追加され、耐久型としてみがわり、ちからをすいとる、どくどく、アンコールorやどりぎのタネ、という技構成が固まった。その耐久型として利用する場合、持ち物は高速回復手段となるマゴのみかバンジのみ、性格は高速耐久型としておくびょうがメインとなった。少なくとも耐久型として利用する場合、メタを躱すならエルフーンよりもワタッコの方が都合の良い場面が現実的に想定されるようになった。ただ、こうして今度はメガシンカの素早さ仕様変更によって最速アタッカーとしても利用できるようになったメガボーマンダに、上からスカイスキンの補正が乗ったおんがえしで叩かれて1発というケースが目立つようになったため、純粋な運用性の面では救済されたとも言い切れない。
ダブルバトルでは引き続きGSダブルを中心に使われるがカプの登場でねむりごなが撃ちづらくなった面は否めず、この世代では大した活躍ができなかった。
一般的な育成論
くさタイプの中では2番目に高いすばやさ種族値を持つ。他のステータスには優れないうえ、余り威力の高い攻撃技を習得できないので、すばやさを生かし補助技で相手のペースを乱す戦術を取ることになる。特性がようりょくそならにほんばれをすると素早さがさらに上がり、よっぽどでない限りは先手が取れる。
補助技はまずねむりごな・やどりぎのタネ・みがわりが候補に挙がり、相手のペースを乱すようにする。また、強制的に同じ技を繰り返させ隙を作るアンコール、やどりぎ+みがわりを維持できなくなった場合に備えてこうごうせいもできる。メインは補助であるため、攻撃技は余り重要ではないと言える。
やどりぎのタネが無効になるくさタイプが出てきた場合は、有効なつばめがえしがおすすめ。後は、4倍弱点を突けば、それなりのダメージになるくさむすびやエナジーボール・ソーラービームなどが挙げられる。
物理技で攻めるなら、ねむりごなで眠らせてからつるぎのまいで積み上げ、タネマシンガンやひこうのジュエルを持たせたアクロバットで攻めるとよい。