レックウザ/対戦
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このページは、レックウザの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。メガレックウザについても記述する。
レックウザの歴史
第三世代
この世代のドラゴンの攻撃技は全て特殊技で、物理型に向いているレックウザとはアンチシナジーであった。さらに、自分のエアロックが邪魔になってグラードンやカイオーガとはパーティで両立させることが実質的に不可能で、役割破壊のだいもんじをひでりで強化することも実現不可能であった。りゅうのまいは特殊火力を増強しないので、無駄両刀の種族値に感じられるケースもあった。
それでも、これだけの高い攻撃と低くない素早さの種族値を、当時としては使い手がかなり限定されるりゅうのまいで強化できるとあって、プレイング次第では伊達ではない活躍ができた。自力で覚える技とマシン技、教え技で十分技が足りたため、環境的に恵まれているかどうかは別として、実戦的な個体は用意することができた。ただし入手レベルが70なので、レベル50戦では使用できなかった。
この世代のダブルバトルで敢えて使うならりゅうのまい、じしん、いわなだれ、まもるという技構成になるだろうか。
第四世代
げきりんの物理化、りゅうせいぐん、だいちのちからなどのダブルバトル向けの特殊技の獲得によって、物理型か特殊型かを読みづらくなった。ただ、特殊一刀型にするとディアルガやパルキアに使い勝手で劣った。
WCS2010(GSダブル)世界大会では優勝・準優勝の実績を残しておらず、日本代表選手権でもベスト8進出者が誰も使っていなかった。
第五世代
イッシュ伝説のドラゴンの登場によって、りゅうせいぐんでそれらを処理するポケモンとしての個性が生まれた。素早さの種族値でそれらよりも5勝っているのがミソ。ただしキュレムには同速ゆえにこちらがこだわりスカーフ以外で相手がこだわりスカーフ持ちなら安定の負け。
第六世代
メガシンカの獲得で新とくせいデルタストリームを起動することによってこおりやいわに弱いという欠点が解消され、火力と速度がさらに増強された。ただ、メガシンカ枠と禁止級伝説枠を両方消費することから、俗にいう「コストの高いポケモン」として要求される仕事量は多く、さらにはじまりのうみ、おわりのだいちでらんきりゅうに対抗可能という点で調整されている。
WCS2016においてPGLインターネット大会統計データからは、ガリョウテンセイ、しんそく、まもる、たきのぼりorオーバーヒートという技構成が主流で、ようき、むじゃき、いじっぱりがせいかくの主流となっていたことがうかがえる。たきのぼりは自身のとくせいと合わせたゲンシグラードン対策であり、オーバーヒートはこのルールでよく使われた一般枠のナットレイ対策であった。持ち物はいのちのたま、きあいのタスキがメイン。必ずしもメガシンカを用いるとは限らず、状況によっては他のポケモンにメガシンカを譲ってレックウザ自身はそのままで運用するという使い方も見られた。
レックウザと組み合わせる伝説ポケモンとして最も多かったのはカイオーガであり、「オーガレック」の組み合わせがWCS2016環境で主流の一つとなる。カイオーガのみず技とレックウザのエアロックorデルタストリームを組み合わせて相手のゲンシグラードンを倒す組み合わせである。
JCS2016オンライン予選では各カテゴリ8位の使用率を記録。WCS2016世界大会マスターカテゴリ、ジュニアカテゴリで優勝の実績を残している。マスターカテゴリ優勝パーティに投入されていたのはきあいのタスキ+つるぎのまい型。
第七世代
シングルバトルでは新たなフェアリータイプであるミミッキュに苦しめられた。ばけのかわで一度だけ攻撃を無効化されるため、ガリョウテンセイの反動を突かれたりすると倒されてしまう。ミミッキュ対策として第三回ポケモン竜王戦(禁止伝説クラスを一匹まで使用可能)などシングルバトルの伝説解禁ルールではおうじゃのしるしとなげつけるのコンボでばけのかわを剥がす戦術が見られた。
WCS2019(GSダブル)ではウルトラシリーズからメガシンカが解禁される。JCS2019オンライン予選では使用率7位を記録。同大会のPGL統計データを見ると、性格はようきがメインで、技構成はガリョウテンセイ、しんそく、まもる、つるぎのまいが主流であった。持ち物はきあいのタスキが一番手であった。これは3年前のWCS2016世界大会で優勝したメガレックウザと同じ技構成である。こだわりハチマキを持たせた型も流行したが、耐久調整などで対策されていくと徐々に通用しなくなった。それと入れ替わるように耐久を高めてバンジのみやとつげきチョッキを持たせる型がJCS2019ライブ大会頃から流行。同大会優勝を果たしたパーティにはせっかちとつげきチョッキ型がエントリーされていた。世界大会ではマスターカテゴリのベスト8で2人が使用しているがベスト4以上には残らなかった。このルールではトゲデマルやツンデツンデといったじめん四倍弱点ポケモンの流行で、だいちのちからを採用したレックウザが目立った。
第八世代
当初は未登場だったが、冠の雪原で復活。 タイプ一致技としてぼうふう、ワイドブレイカー、スケイルショットを獲得。ガリョウテンセイが自力習得できるようになったが、メガシンカとZワザが廃止され、弱体化した。また、ぼうふうは自身の特性であめの効果を無効にしてしまうため、相性が悪い。
一般的な育成論
攻撃・特攻共に高い能力値を持つ禁止級の伝説のポケモン。攻撃技が豊富でアタッカーとして起用されるのが主流。特性エアロックで天気、特にカイオーガ・グラードンのあめふらし・ひでりを実質無効化出来るのも大きい。
他の攻撃の高いドラゴンポケモン同様、DPでタイプ一致のげきりんの威力が強化された上、物理技への変更に伴って後述の積み技との併用が可能になった。他の候補技はじしん、ストーンエッジ、ポケモン選挙で配布された個体が覚えているVジェネレート。じしんははがねタイプなどに有効であり、ストーンエッジはヌケニンなどの対策に選択するとよい。Vジェネレートの場合その両方が可能で威力もかなり高いが、もともとそこまで高くない耐久と素早さが更に下がる点には注意が必要。
りゅうのまい・つるぎのまいを覚えるため、活用すれば半端な耐久では止める手立てがなくなる。ただし、素早さや防御、特防の種族値はあまり高くなく4倍弱点も存在するので過信は禁物。きあいのタスキなどで補助してやるとよい。
メインウェポンになる特殊技ではタイプ一致のエアスラッシュ、りゅうのはどう、りゅうせいぐんあたりか。サブウェポンにはだいもんじ、オーバーヒート、10まんボルト、れいとうビーム、ふぶきなど。物理技のVジェネレートのような飛びぬけたものが無く、積み技とも噛み合わないが、代わりにそこまでハイリスクな技も無く安定して攻撃範囲が広いのが利点。
他の伝説のポケモンには珍しく、先制技であるしんそくを覚えるためこちらも候補に挙がる。
メガレックウザ
オメガルビー・アルファサファイアでメガシンカを獲得、高かったとくこうやこうげきがさらに上昇する。
デルタストリームという特別な特性へと変貌を遂げる。デルタストリームとは、らんきりゅうという新たな天気が追加され、あられやにほんばれなどの天候変化ができなくなるうえに、氷や岩といった飛行タイプの弱点になる技が通常ダメージとなる。なおメガレックウザを引っ込めたり、倒されたりした場合は、通常の天候に戻る。ダブルバトル、トリプルバトルであれば味方のひこうタイプのポケモンの弱点も減らせるので効率がよい。ただし場の全体に及ぶため相手側の飛行タイプの弱点も消えてしまうので注意したい。
他のメガシンカポケモンとは大きく異なり、強力なひこうタイプの技であるガリョウテンセイを継承させることでメガシンカが可能となる。メガストーンは必要としないため、唯一道具(Zクリスタルを除く)を持たせて戦うことが可能となったメガシンカポケモン。
必須となるガリョウテンセイは物理技なので、物理アタッカーが基本となる。ドラゴンタイプの技はドラゴンクローやげきりんが候補。しかし、舞う事を前提とする場合、ガリョウテンセイで間に合う事も多い事や、げきりんを下手に打ってゼルネアスの起点にされるという事も起こる為、竜技は必須ではない。どうしても必要な場合は、ドラゴンクローもしくはりゅうせいぐんを推奨。下降補正でも抜群を狙って打つならば威力は十分な為非常に打ちやすい。サブウエポンはしんそくの優先度が高く、他にはじしんやストーンエッジ、たきのぼりなどが候補。補助技にりゅうのまい、つるぎのまいを添えるとかなり強力になる。この場合やけどやまひ状態が怖いならラムのみを、それらの技を問わず確実に抜き性能を作るならきあいのタスキまたはいのちのたまを持たせるとよい。その他、こだわりハチマキを持たせて、異常なまでの火力で序盤のサイクル崩しをした後、終盤のしんそくによる高い抜き性能を生かした型もよい。この場合はげきりんも十分候補だろう。
攻撃と特攻は同じ高さなので両刀アタッカーや特殊アタッカーでも十分に活躍していける。特殊技を覚えさせるならりゅうせいぐんを筆頭に、だいもんじ、だいちのちから、10まんボルトなど幅広い技を覚えさせると効果的。だいちのちからは味方を巻き込まないため物理型でも覚えられることがある。ちなみに、強化アイテムを持たせたエアスラッシュと、ガリョウテンセイの確定数は大して変わらない。
性格は、りゅうのまいをする前提や、こだわりハチマキによるさらなる火力追求をするならばいじっぱり、それ以外ならばようきが良い。両刀、特殊型ならむじゃき、おくびょうが良いだろう。
フェアリーに抜群の技を覚えず、デルタストリームでもダメージ減にはならない。幸いガリョウテンセイはひこう技なので、積み技や道具を駆使しながら強行突破する場面も想定される。その場合みがわりを張ったほうが安心できる。