ヤミラミ/対戦
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このページは、ヤミラミの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。メガヤミラミについても記述する。
ヤミラミの歴史
第三世代
当時から既にタマゴ技によりじこさいせいやつきのひかりを覚え、あやしいひかりやねこだましをレベルアップで習得するなど技には恵まれており、どくどくによる耐久型としては運用できた。しかし種族値が低いためこれといって活躍しなかった。
第四世代
積み技としてはわるだくみを獲得し、状態異常技としてはおにびを習得。しかしこの世代では素早さを除いて種族値が上位互換であるミカルゲの登場によって冬の時代を過ごすことに。ミカルゲとは回復技やナイトヘッド、くろいまなざしで差別化する必要があった。追加された通常特性あとだしはしっぺがえしとの相性が良い程度のメリットしかなかった。
それでも、WCS2009都道府県予選では36大会終了時点でカテゴリーB準優勝以上の実績を1つ記録。
HGSSではたまご技でフェイントを習得。ゴーストタイプでは唯一の使い手であった為、ダブルバトルにおいて味方が自爆技を使用する際に自身はダメージを無効化しつつ相手のまもる、みきりを解除するという戦術も見られた。
第五世代
隠れ特性としていたずらごころを獲得してようやく対戦でもそれなりに使えるようになった。メインウエポンとしてはレベルアップ技でイカサマを獲得し、メタルバーストもタマゴ技で手に入れたことで、火力や奇襲性がそれぞれ増した。素の素早さが高いうえにねこのてによる無限ループが持ち味であったレパルダスには流石に敵わなかったが、相手によってはおにびで勢いを削いだが最後、後はじこさいせいの連打でひんしに追い込むことも十分可能になった。トリックでくろいてっきゅうを相手に渡して素早さ操作しつつ相手を地面にいる状態にするという運用法もあった。
BW2終期に配布技としてオクタンほう、くすぐるを獲得(ヤミラミ (しょちょう))。
第六世代
(特定の状況を除いて)弱点無しという個性を失った。ニンフィアなどのフェアリータイプの台頭により、ダブル・トリプルバトルでは隣のポケモンとまとめて処理される低耐久のヤミラミは大きく使いづらくなったが、おにびの命中率が上がっているので物理アタッカーへのプレッシャーは増大していた。世代当初はヤミラミのじゅうりょくからメガゲンガーのさいみんじゅつに繋げる「重力催眠」が一定数使われたが、ヤミラミそのもののスペックの低さやじゅうりょくの持続ターンの短さが懸念点となり、次第に数を減らした。
ORASでメガシンカを獲得したことで通常のヤミラミと使い分ける戦略が生まれた。ただ、メガヤミラミの種族値はメガシンカポケモンとしては控えめなので、持ち物はヤミラミナイト一択ではなくちょうはつ対策のメンタルハーブや耐久先方と相性の良いたべのこしの採用率も比較的高かった。PGLレーティングバトルシングルバトル統計データを見ると、採用技上位にはおにび、じこさいせい、イカサマ、バークアウト、めいそうが目立っていた。ORASリーグレーティングバトルスペシャルバトルでは禁止伝説級との相性が悪くないことからシーズン11、シーズン14からシーズン16で使用率ベスト30入りを果たしている。ただ、通常戦ではXYリーグダブルバトルでシーズン11からシーズン16にかけてベスト30入りしていた時期があり、トリプルバトルではシーズン13、シーズン14、シーズン17にベスト30位入りしていた時期があるにとどまっており、必ずしもメジャーポケモンとは言い切れない部分があった。ORASリーグではメガシンカや準伝説の普及もあって耐久型としての信頼性がそれほど高くなかったのか、使用率に関しては特筆すべき点が特になかった。
ORAS中期のダブルバトルではヤミラミのじゅうりょくで起点を作ってだっしゅつボタンで退場し、メガゲンガーのさいみんじゅつとたたりめで攻める「ヤミラミゲンガー」が比較的流行した。
WCS2014(カロスダブル)ジュニアカテゴリベスト4入賞を果たしたパーティの1体となっている。
第七世代
いたずらごころがあくに無効になったうえにそのタイプの耐久型などへの妨害に厳しくなったが、ヤミラミもあくタイプであるため相手のいたずらごころ持ちのちょうはつで妨害される心配がなくなった。
USUMリーグシングルバトルではおにび、じこさいせい、イカサマ、まもるによる耐久型がメインであることが窺える。性格はずぶとい、わんぱくが中心で、ふいうちと両立するならのんきが選ばれる。この性格の傾向はORASリーグとほぼ同じ。ゴーストタイプのアタッカーだが特殊通常火力がほぼ使われないため、特攻下降補正であるわんぱくも普通に選択されるのである。
第八世代
XD技であったてだすけがマシン技化。また、わざレコードでアンコールを覚えられるようになった。
あくのいたずらごころサポーターとしてオーロンゲが新たに登場。火力が上がる一方で変化技をほぼスポイルしてしまうダイマックスの登場により、変化技を主体とした耐久型がメインであるヤミラミは弱体化。ガラル図鑑に掲載されるいたずらごころ持ちとしてはさきおくり、かなしばりで差別化可能。一方、イエッサンというこちらが一致メインウエポン両方を無効化できるポケモンが環境に進出した。
シングルバトルではみがわり、かなしばり、アンコール、おにび型が成立。みがわりで安全に相手の攻撃を受けつつかなしばりで縛る技としてブックマークし、かなしばりで縛った後はアンコールでわるあがきしか打てないようにするという寸法である。この戦術によって交代を誘うことで複数体の相手のポケモンにおにびを撒くことができる。
シリーズ3シーズン5になると、通常ダイマックスカビゴンのダイナックルとダイアタックを無効にすることができる上に、ミミッキュをおにびとちょうはつで機能停止に追い込むことができるポケモンとして一部で注目された。
ダブルバトルではさきおくりサポーターとして一定数使われる。エルフーンのムーンフォースに対して場持ちを図るためのロゼルのみ型の需要もそこそこ根強い。エルフーンとキョダイリザードンのコンビ「リザエルフ」に対しては、味方のヤミラミのさきおくりでミロカロスのダイストリームを上からリザードンに当てて雨でキョダイゴクエンの火力を下げる「ミロヤミラミ」構築が対策として使われる。
世代初期にはエルフーンのおいかぜで上からがんじょうあご+エラがみを叩き込もうとするウオノラゴンの勢いを事前にいたずらごころ+おにびで削ぐことができるポケモンとしての個性が活きた。
シーズン4ではにほんばれサポーター型が数を伸ばし、使用率30位にランクイン。
一般的な育成論
第五世代までは弱点が存在しないという非常に高待遇なタイプ構成でありながら(みやぶるなどの特殊な状況を除く、第六世代でフェアリータイプが弱点に)、僅か380の進化前並の合計種族値であることから非常に扱いにくいポケモンだった。しかし隠れ特性のいたずらごころを与えられた事によって強力なポケモンとなっている。
いたずらごころによってじこさいせい・めいそう・おにび等の変化技を先制して出せるので、非常に扱いやすい。先制でめいそうを積んだりする特殊耐久型や、先制でおにびを撃つ物理耐久型等がある。イカサマで火力の無さを補ったり、めいそうを積んでシャドーボールやあくのはどうなどの特殊攻撃技で攻撃したり出来る。また、ちょうはつも決まりやすくなり、さらにはトリックを使ってまんぷくおこうやこうこうのしっぽといった必ず後攻になる道具を先制で手渡せるのも大きな魅力。
努力値に関してはメガシンカする、しないに関係なく耐久特化しないと十分に実力を発揮できない。基本はHPと防御に252ずつ振って、余りの4を特防に振る。
ダブルバトル・トリプルバトルでは格闘技、ねこだまし、フェイントを無効できる上に、自身もねこだましとフェイントを使えるのが非常に大きく、サポート性能はかなり高め。前述の通り鬼火を先制して撃てるので、特性「いかく」以上に物理アタッカーにとってはプレッシャーとなる。
メガヤミラミ
オメガルビー・アルファサファイアで新たにメガシンカを得た。すばやさがかなり低くなってしまったが、代わりにぼうぎょ、とくぼうは飛躍的に上昇。これにより耐久型としての強さを得られるようになった。
特性はマジックミラーになる。相手の変化技のタイミングを見てメガシンカをすると効率よく相手に跳ね返せる。同じ特性を持つメガアブソルに比べると耐久が高く補助技を連発するイメージが強いため、メガシンカ後にマジックミラーを発動させやすくなっている。さらにちょうはつも跳ね返すので安定して補助技を使うことができる。ただしかたやぶりの相手には要注意。
メガシンカによってすばやさは低くなるが、メガシンカ前の特性がいたずらごころの場合はメガシンカしたターンのみこの特性の効果が残るため、変化技で先制を取る事が可能。物理アタッカーに対しておにびを放ったり、めいそうで耐久力と特攻を上昇させたり、プレイヤー次第では試合を有利に運べることもあるので、その1ターンを工夫して立ち回るようにしたい。