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フェローチェ/対戦

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このページは、フェローチェの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。

フェローチェの歴史

第七世代

通常レギュレーション下においてはテッカニンに次いで全ポケモン中2位の素早さであり、とびひざげりの火力指数はメガミミロップ以上。素早さの種族値に関しては普通にシングルバトルで見かけるポケモンとしては最も高い。このことからサイクル戦全盛のこの世代の環境において例外的に使われている対面専門のポケモンとなった。先制攻撃技もカプ・テテフサイコメイカーで封じることができるので心配が無い。

最速の実数値223は準速こだわりスカーフ型のカプ・テテフの実数値220を超えるものである。その影響から最速フェローチェ抜きの224以上という実数値の指標ができるなど、こだわりスカーフ型全盛の環境、素早さ過剰環境を作り上げた張本人と言える。

USUMでドリルライナーエレキネットこごえるかぜけたぐりでんげきはじごくづきを獲得。

PGLレーティングバトル統計データからは、SMリーグシングルバトルでは、れいとうビームとんぼがえりとびひざげりどくづき、という技構成が主流であったとうかがえる。持ち物は基本的にきあいのタスキが使われたが、シーズン5からシーズン6にかけては執拗に襷潰しされるようになった影響からカクトウZ型が持ち物の一番手となった。USUMリーグシングルバトルではどくづきをドリルライナーに入れ替えるケースが多発し、SM期より広くなった技範囲を活かせるいのちのたまが一番手の座を射止めた。USUM期序盤にはギャラドスりゅうのまい対策としてエレキネットが偶に使われていた。いかくひこうを温存するためにメガシンカしないままりゅうのまいを積むところに合わせると強力であり、これが期待できたのもメガシンカ後にささるとびひざげりを覚えているためである。

単体でも強力であるが、ダブルバトルでは特殊アタッカーとしてこだわりスカーフ型カプ・テテフを一緒に並べ、自分は物理アタッカーとして役割を遂行する速攻型のコンビ「テテフェロ」が成立。ここにエースとなるメガリザードンYを加え、メガリザードンYの火力と技範囲で制圧する「リザテテフェロ」に仕上がるケースもざらであった。

ただ、単純な速攻構築はトリックルームによってメタられるためアローラダブルで行われた公式大会では期待されたほどの活躍はせず、WCS2017(アローラダブル)世界大会ベスト8以内に入ったのはジュニアカテゴリベスト4に残ったアメリカ合衆国のプレイヤーのみ。そのジュニアカテゴリですらベスト8進出者中5人がトリパの使用者であったため、大型大会レベルの対戦で簡単に速攻を仕掛けられるポケモンであったとは言い難い面があった。

第八世代

冠の雪原に伴い追加。遂にインファイトを習得。元から紙耐久であるフェローチェとは相性がとても良い。また、新規教え技としてトリプルアクセルはいよるいちげきを習得。トリプルアクセルはカイリューやタスキ持ちの対策として採用するのはアリ。しかし、今作はダイジェットが飛び交う環境であり、自身は4倍弱点なのに加えて素早さが上がるため、積まれると抜かれてしまう可能性があり、環境的には逆風か。自身の耐久も紙なのでダイマックス適性は低い。

この世代で猛威を振るうカイリューには強い。最速フェローチェは最速ダイジェット1回積みカイリューを抜けるため、先達部隊でマルチスケイルを潰して削っておけばれいとうビームで上から処理できる。

この世代では物理一刀型が無理なく育てられるようになった。物理一刀型の場合、トリプルアクセルインファイトとんぼがえりどくづきという技構成がメジャー。性格はいじっぱりが最もメインで、2番手はようき。一部には相手のポリゴン2ダウンロードの対策をして自軍の後続に掛かる負担を減らせるように、性格をさみしがりやせっかち、おっとりにするプレイヤーもある。ダイジェットによる素早さ実数値のインフレを受けて、第七世代では搭載率ベスト10圏外であったフェイントがランクインするようになり、搭載率も10%台前半を記録するようになった。

やはりこおり4倍弱点持ちに打点があること、対面パ全盛の環境に合うことから使用率が伸び、シーズン12には使用率12位を記録。だが、先発しないとエースのポケモンにダイジェットを積まれて抜かれる危険性が高く、かといって先発すると攻撃が全体的に通りづらいミミッキュに苦しむことから徐々に対策容易なポケモンとなり、シーズン13には使用率22位に落ち着いた。

因みに、トリプルアクセルがあると言ってもフェローチェ自体きあいのタスキ型がメインであり、ミミッキュもかげうちでフェローチェを縛れるので、たとえミミッキュ交代読みでトリプルアクセルを押してもミミッキュに対面勝ちできるかどうかは運次第である。それもこれは耐久がHPに努力値4振りかつ耐久増強アイテム無しの場合の話であり、基本的に防御に厚く振ったアッキのみ型はどうしようもない。

シーズン12最終19位構築には、素の素早さを準速ドラパルト抜きまで削り、ダウンロード調整しつつ特化こだわりハチマキゴリランダーグラススライダーを確定耐えするように物理耐久に振ったこだわりスカーフいじっぱり型がエントリーされていた[1]

シリーズ8の竜王戦ルールではヌケニンこくばじょうバドレックスに打点を持てるじごくづき型が比較的流行。シーズン16終盤にはこだわりスカーフこくばじょうバドレックスが流行したためそれに上を取れるスイーパーとして需要が増し、使用率30位を記録。このシーズンの最終4位構築にもいじっぱり準速じごくづきこだわりスカーフ型がエントリーされていた[2]

ダブルバトルではスピードスワップブリザポスを俊足化するコンボが一定数使われる。

一般的な育成論

防御面を捨てて、攻撃面に特化した種族値を持つ。

一致技は物理ではとびひざげりインファイトとびかかるとんぼがえりはいよるいちげき、特殊ではきあいだまむしのさざめきと一通りの技は習得する。きあいだまは命中に不安が大きく安定感に欠けるためとびひざげりをメインにした物理型が基本となる。

サブウエポンには一致技を両方半減するフェアリーに対するどくづき、ひこうに対するれいとうビームを備える。特にれいとうビームは特攻努力値を振らなくてもガブリアスボーマンダを先手で一撃で倒せるためほぼ必須。どくゴーストに対する有効打を持たないため、めざめるパワー(じめんまたはゴースト)を持たせる必要があったが、ウルトラサン・ムーンの教え技でドリルライナーじごくづきを覚えられるようになったため、そのタイプのポケモンの対処が容易となった。

物理わざは多いが、特殊わざは前述のきあいだま、むしのさざめき、れいとうビーム以外にはあまり威力の高い攻撃わざは無い。ちょうのまいを覚えてさらに火力を高めることはできるが、そもそも耐えるほどの耐久力は無いので、きあいのタスキで攻撃を耐えて1積みしてその後の対策にすることくらいしかちょうのまいを活かせない。ハマれば自分より速い相手に先手をとって大きなダメージを与えることはできるが、当然先制わざが来れば何もできない。

性格は元々耐久面で諦めがつくこともあって、火力や素早さに下降補正がかからないなら基本的に何でも構わないが、メジャーなのはやんちゃむじゃき。特殊一刀型にするのなら火力の都合上ひかえめが推奨。耐久と性格の関係に関して強いて言えば、先制攻撃技に対して出落ちとならないように防御下降補正は避けるとベター。

持ち物は耐久を補うきあいのタスキか火力を更に高めるいのちのたまあたりがオススメ。耐久が低すぎるため受け出しはまず不可能で苦手な相手も少なくないので、こだわりアイテムとの相性はよくない。