デンリュウ/対戦
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このページは、デンリュウの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。
デンリュウの歴史
第二世代
公式大会では、ただでさえガラガラが多い環境のうえに、でんきタイプとしてはかなり遅いすばやさがネックとなったのか、サンダースの影に隠れていた。ただ、ほのおのパンチによるはがね対策や、ばくれつパンチによってカビゴンやハピナスなどの特殊受けを突破できるのは大きな強みで、より広い攻撃範囲を持つエレブーと比較してもとくこうの高さで差別化できる(エレブーと異なり、れいとうパンチを覚えないのが難点か)。ともに理想個体という前提なら、レベル55デンリュウのほのおのパンチでレベル50ハガネールを確定2発にすることができ、受け出しのハガネールに強い面があった。
第三世代
当時としては可も不可もない特性せいでんきを獲得。しかし、この世代ではダブルバトルでじしんが絶大な威力を誇っていたことからデンリュウの出番はほぼなかった。また、あまり痛手ではないが第二世代までとの互換切りによってでんじほうが消滅。
第四世代
ほうでん・パワージェム・シグナルビーム等を自力習得し、わざマシンではきあいだまを覚えたりと攻撃範囲が広がった。トップメタのガブリアスには弱かったが、他のでんきタイプとは異なり豊富な技を使いこなせるという個性のおかげで第三世代までと異なりそれなりに採用された。これを入れた雨パがWCS2009秋田県予選優勝を果たすなど、この世代ではそこそこ結果も残していた。
WCS2009都道府県予選では36大会終了時点でカテゴリーB準優勝以上の実績を1つ残しており、そのデンリュウはしめったいわ+あまごいと、後年で言う「手動雨」型であった。
第五世代
コットンガード、エレキボール、じならし、ワイルドボルト、ボルトチェンジ、こうそくいどうを獲得。かわりにタマゴわざのリフレクターが消滅。ややカジュアル対戦寄りにはなり相手を選ぶが、こうそくいどうの獲得によって全抜きエースとしての運用も現実的になった。
ただ、この世代で主流であったライコウに勝るステータスが何一つなかったため、単純なアタッカー、ひかりのかべサポーターにするとあちらの劣化になりがちであった。そのため、コットンガード、こうそくいどうなどの差別化技は必要であり、ライコウがおくびょう最速で使用されることが常であることから、種族値が同値の特攻に補正をかけることが重要であった。
第六世代
メガシンカを獲得。メガシンカ後は素早さの種族値が45となるため、トリパとの併用が可能に。新しく覚えた技の中で実用的なのはりゅうのはどう、かいでんぱ、でんじほう。特にりゅうのはどうはメガシンカ後はタイプ一致の火力として重宝された。メガシンカしていない素の状態ではでんきタイプ単色でありこの世代から登場したフェアリータイプを等倍で受けられることから、ドラゴンタイプ統一パーティに入れるプレイヤーも中にはいた。ローテーションバトルではトップメタの一角に位置していたトゲキッス、ファイアロー、ガブリアスに対して攻撃技の通りが良く、弱点もメガシンカやローテーションのタイミング次第でデメリットとしてはあまり機能しなくなるためそこそこ使われ、XYリーグシーズン3で使用率29位、シーズン4で25位を記録。
第七世代
役割対象であるファイアローが弱体化によって環境から姿を消したため、デンリュウの戦略的価値は第六世代よりも相対的に低下。それでも、素早さの種族値45と特攻の種族値165を活かして後手でボルトチェンジを打って後続を無傷で降臨させつつそこそこの削りを入れるという点で他のでんきタイプとは差別化可能。2017年9月に行われたメガシンカ可能なポケモンのみによる限定戦『メガランブル』ではマスターカテゴリで使用率30位を記録しているが、43体が出場可能というポケモンの選択肢が狭いレギュレーションであったため、メガシンカポケモンの中でもどちらかというと下層に位置することを証明してしまった。
この世代における主流技構成は10まんボルト、ボルトチェンジ、りゅうのはどう、きあいだま。性格はひかえめ、れいせいがメイン。れいせいは後攻でボルトチェンジを放つために役立つ。
JCS2019(GSダブル)ライブ大会シニアカテゴリベスト8進出者中1人が使用。そのデンリュウはわたほうし型であった。
一般的な育成論
ソード・シールドのVer.1.3.2時点で未解禁であるため、第七世代における育成論を記す。
でんきタイプとしては珍しく、素早さが低くその分耐久がある。特殊アタッカーとなりたいところではあるが、その低い素早さをどう克服するかに掛かっている。
攻撃技は特殊技をメインに、タイプ一致の10まんボルト/ほうでんを筆頭にボルトチェンジ、パワージェム、シグナルビーム、りゅうのはどう、きあいだまなどがある。こうげきは平均程度だが、物理技はかみなりパンチ/ワイルドボルト、ほのおのパンチ、かわらわりがある。
補助技は、リフレクター、ひかりのかべ、でんじは、みがわり、じゅうでん、あやしいひかり、コットンガードなどがある。
コットンガードを採用し従来の特殊耐久型にこれを加えて物理も受けられるようにした型がある。ただし、じゅうでんを使った特殊耐久型でもそうだったが、素早さが遅いためにデンリュウだとまず積む前に一撃貰ってしまうのがネックとなる。
隠れ特性はプラス。この特性はダブルバトルやトリプルバトルで同じ特性のプラスルやギギギアル、反対の特性マイナスを持つマイナンやライボルトと組み合わせれば特攻が上がるが、これらはタイプのバランスが偏るため、扱いが難しい。せいでんきの方が採用率は高いだろう。シングルバトルでプラスが役に立つのはじばそうさを使った時ぐらいなものである。
メガデンリュウ
メガデンリュウになると特攻が大幅に上がり、防御、特防も少しだが伸びる。ただし、素早さが落ちるため後攻になりやすく、タイプにドラゴンが加わるため弱点が増える点には注意したい。なお、メガシンカすることで、特性がかたやぶりに変わり、りゅうのはどうがタイプ一致の攻撃になる。
メガシンカ前後に関わらず基本HPに努力値を振るのがよい。特攻は大幅に上がるため、最大まで振っておけば相当の火力が出るが、防御や特防にバランスよく振ることで安定した活躍ができるようになる。
覚えさせたい技は基本的にデンリュウと変わらないが、さらに低くなったすばやさを補うならこうそくいどうを採用するのも手だろう。その際はどのポケモンを抜けるかによって調整をする必要があるが、耐久がかなり高いので積みの起点がいなくても使いやすい。