ギラティナ/対戦
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ギラティナの歴史
第四世代
GSダブルで行われたWCS2010の対戦では、持ち物がはっきんだまに固定されることからオリジンフォルムは徹底的に敬遠されたため、当時のギラティナ=アナザーフォルムであった。
無効2、半減6の耐性を活かした受けとして活躍したが弱点4かつ同タイプであるドラゴンや対策として流行していたこおりが弱点と穴もあり、GSダブルでは要塞化できるほどの圧倒的な受け手段とまではいかなかった。むしろシャドーダイブ、かげうち、りゅうせいぐんを駆使したアタッカー、こごえるかぜ、でんじはを操るサポーターとしての毛色が強かった。隣にだいばくはつを搭載したメタグロスを置くことが多く見られた。
努力値は攻撃と素早さに252振りが一般的であり、性格はいじっぱりやようきがメインであった。持ち物は様々で、こだわりスカーフを持たせてシャドーダイブを使うタイプも見られた。
WCS2010のカテゴリーA準優勝の実績を持つ。
第五世代
それまで実用性が低いと見られていたオリジンフォルムはグラードンやアルセウスのじしんを無効化できることから需要が増した。ただ、同世代で登場した隠れ特性テレパシーを持つ個体の場合は味方の放つ全体攻撃なら無効化でき、テレパシーでも一部代用できる。
2012年末に開催されたインターネット大会『クリスマスカップ』では使用率9位を記録。同大会ではテレパシー個体が使用率16.6%を記録。
第六世代
ゴーストウエポン無効のガルーラがトップメタとなり、ガルーラに流される場面が増えたということでシャドーダイブを武器とするギラティナの長所が薄れた。さらにORASではメガレックウザと不利な相手が新たに登場。特殊耐久特化のギラティナは特攻無振りでいのちのたまを持たせたむじゃきメガレックウザの普通のりゅうせいぐん+特攻ランク補正2段階下降後のりゅうせいぐんを受けると確定で倒れる。JCS2016予選では自身が持つドラゴンが邪魔になったことが祟って各カテゴリ使用率30位圏外とかつての需要は嘘のようになった。
PGLのインターネット大会統計データによると、この世代のGSダブルのアナザーギラティナはりゅうせいぐん、シャドーダイブ、かげうち、まもるが主流技構成であったとうかがえる。性格はいじっぱりが1番手で、2番手にはしんちょう、なまいき、ゆうかんがあった。持ち物はたべのこし、じゃくてんほけんがメインであり、じゃくてんほけんが好んで使われるあたり環境においてタイプ受けとはみなされなかった模様。
第七世代
メガガルーラが大幅に弱体化したことで環境から減少したので、ギラティナにとっては動きやすくなった。ただしゴーストの禁止級伝説にルナアーラが登場。速度も高く条件が揃えば耐久もギラティナ以上とあって、ギラティナにとっては難敵となった。更に一般枠で自身より素早くかつ強力な特性ばけのかわを持つミミッキュも登場し、特性を無効化する技を持ち合わせていないことから苦戦を強いられるようになった。
ギラティナの難点としてこれら2匹が覚えられるトリックルームを覚えないことがある(おいかぜは覚えるがこれはルナアーラも覚える)。このためできることの幅の差で採用が見送られがちになり、立場としては辛いものがあった。
第八世代
この世代の新600族であるドラパルトの存在が非常に痛い。一般ポケモン枠であるため伝説ポケモンの枠を取らないうえ、素早さ種族値は脅威の142。攻撃の種族値もオリジンフォルムのギラティナと同じ120であるため、いかにこの存在が向かい風となっていることが分かる。
しかもランクバトルにおいて、禁止伝説枠ではアナザーフォルムとオリジンフォルム両者共に150位以下圏外という伝説ポケモンとしてあまりにも悲惨な状態となっている。 前者においては、伝説ポケモンとしての火力が攻撃と特攻共に100で大して尖っているわけではない点や素早さ種族値90が足を引っ張っている点、さらに回復技においてもホウオウやムゲンダイナが覚えるじこさいせいを覚えないのも向かい風を起こしている。 後者においては、アナザーフォルムとは打って変わって火力方面が強くなり、耐久面は多少落ちるとはいえHP種族値が150ということもあり、防御と特防の種族値も共に100ということもあって一見改善したように見えるが、はっきんだまを持たせないと変化しないという第四世代からの設定が足を引っ張っている。一方でこの世代において新登場した禁止伝説枠としてザシアン、ザマゼンタもそれぞれくちたけん、くちたたてを持たせることでフォルムチェンジするが、この2匹の場合はタイプ追加や種族値増加という効果があるため、一致タイプの威力を1.2倍に上昇させるだけの効果を持ったはっきんだまとは明らかに使用感の良さに雲泥の差を生んでしまっている。
一般的な育成論
ダイヤモンド・パールで初登場したのがこのフォルム。オリジンフォルムより耐久面が秀でているため、耐久型が一般的である。めいそうやねむるを駆使し、タイプ一致のシャドーボールやりゅうのはどうを筆頭にはどうだん、だいちのちから、10まんボルトで攻撃するのが最も基本。性格はおだやかやずぶとい、努力値はHPやとくぼうまたはぼうぎょに振り切るのが基本。
専用技シャドーダイブは1ターン姿を消したあと2ターン目に攻撃する。そのまま使ってもよいが、パワフルハーブのコンボも存在し、ダブルバトルなどではまもるも打ち破れることから採用されやすい。元の威力が高いのでZワザなどにしても強力。この技は物理技であるためこれを採用した物理型も多く存在し、代表的な技としてはドラゴンクロー、げきりん、かげうち、じしん、ストーンエッジなど。この場合、性格はいじっぱりまたはようき、努力値はこうげきに振り切るのは確定で、HPまたはすばやさのどちらかを振り切るのが基本となる。
また、特性プレッシャーとのコンボで使えるうらみも候補に挙がる。相手の技PPを一気に6も減らすこともできる。なお前述の通りトリックルームは覚えず、おいかぜは覚える。
ギラティナ (デセルシティ)とポケモンARサーチャーでゲットできるギラティナが持つ隠れ特性テレパシーはシングルにおいてはほぼ死に特性。プレッシャーの方が役に立つ。ダブルではあったら便利という程度でディアルガほどの恩恵はない。とはいえ、オリジンフォルムにならなくても味方の全体技をかわせるのは優秀。ただし、本来の特性であるプレッシャーはその場に出した時点で発動するため、バレやすい特性という点には要注意。
ダブルバトルではおいかぜ状態の最終ターンに先手でシャドーダイブを放って姿を消し、おいかぜが切れたターンの直後に後攻で攻撃判定を行うことで相手の攻撃が届かない無敵状態を作り出すというテクニックが存在する。
プラチナで登場した、特性ふゆうのフォルム。持ち物がはっきんだまに固定されるが、専用アイテムであるため弱点のタイプの技であるはたきおとすで持ち物を落とされない上に威力上昇判定がなされないというメリットがある。反面状態異常などに対しては丸腰になる。
アナザーフォルムより攻撃面が秀でている。そのため、アタッカーが一般的である。アナザーフォルムの項で取り上げた攻撃技をそのまま採用するのが一般的。覚えさせるのは物理でも特殊でも両刀にしても構わないが、高打点を出せる技が物理に寄っているため物理が基本と言ってよい。
ちなみに隠れ特性テレパシーの個体がフォルムチェンジしてもふゆうのまま。