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カポエラー/対戦

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このページは、カポエラーの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。

カポエラーの歴史

第二世代

当時はもちものらしいもちものも特性というシステムもなかったうえに、火力はタイプ一致で最高なのが当時威力85のとびひざげりで、他の攻撃技はあなをほるめざめるパワーくらいしかない(じしんは覚えない)。当時の強力な耐久型であったカビゴンハピナス対策としてはカイリキーに大きく水をあけられ、対戦ではほとんど採用されなかった。他のバルキー系共々こうそくスピンを使え、なおかつ当時の代表的なまきびし役のパルシェンに対して強いという長所はある。

第三世代

特性いかくを手に入れた。補助技としててだすけを獲得。

第四世代

主力技としてインファイトを、先制技としてバレットパンチを獲得。きあいのタスキカウンターも実用性を帯びる。何よりねこだましを手に入れたのは大きく、ねこだまし、バレットパンチ、インファイト、まもるという現在でもダブルバトルで通用する型が成立した。エルレイドムクホークなど高火力でタイプ一致の攻撃を放って弱点を突くアタッカーは怖かったが、ドラゴンタイプが大暴れしていたこの環境ではそれらを優先して警戒する必要はなかった。

WCS2010(GSダブル)カテゴリーB石川県予選優勝、カテゴリーB大阪府予選1日目大会準優勝の実績を残している。

第五世代

トリプルバトルの成立、ワイドガードファストガードの獲得によって耐久型としては円熟味を増し、トリプルバトルでの主力ポケモンとなった。それ以上にダブルバトルでは最主力級のポケモンとなり、だっしゅつボタンを活かしてねこだましいかくの再利用を行うのがダブルバトルでのカポエラーの定番の動きとして周知された。

攻撃技の変更点はとびひざげりの威力の上方修正、ローキックとじならしの獲得。とびひざげりは耐久力を減らさずに打てる火力として選択の余地があり、じならしローキックは相手の素早さをカポエラーの水準かそれより下に下げる手段として注目された。ダブルバトルでは決定力不足を補う相方としてシャンデラが注目され、以降タッグとしては定番になった。ダブルバトルでのトップメタになったきっかけは、前世代までの微妙な火力がかくとうジュエルの登場によって克服されたことであろう。ただ、BW2期にはあまりにいのちのたまorこだわりメガネ+りゅうせいぐんで攻めるドラゴンが増えたため、性格はしんちょうにすることを強いられ、努力値配分も特殊耐久の方向に歪められることがままあった。ねこだまし要員として素早さも高くないので、世代終盤には最速にしないとキツいケースも目立った。ファストガードでねこだましを防いでからアンコールで縛ればカポエラーの対策をすることは十分できた。

単体でも強力であったがお供となる新規の特殊アタッカーにも恵まれ、カポエラーのねこだましでシャンデラのトリックルームを補佐し、2匹で攻める「カポシャン」、カポエラーで起点を作ってウルガモスで安全にちょうのまいを積む「カポウルガ」、「カポシャン」と同じく主にトリパとして動くが、みずのジュエル+しおふきによる爆発力が強力な「カポブルン」など、様々な有名なコンビが生まれた。

BW期の全国大会予選であるジャパンカップ2012オンライン大会(ダブルバトル)では使用率4位を記録。同大会統計データによると、主流技構成はねこだましインファイトふいうちワイドガードであったとうかがえる持ち物はかくとうジュエルが1位(72.2%)であり、あくのジュエルが2位(11.1%)[1]

2012年WCSマスターカテゴリの優勝者の手持ちポケモンの1体であり、特性はいかく、性格はしんちょう、持ち物はカゴのみ、技はねこだましねむるインファイトストーンエッジであった。その構成は時間切れによる判定勝ちを意識したものであった。

ただ、BW2終期に開催されたジャパンカップ2013ライブ大会使用率1位にはクレセリアが、2位にはボルトロスがおり、非常に抜群の取られやすい環境であったため、より耐久指数に優れる上にクレセリアに対する耐性で勝るズルズキンにいかく要員として立場を譲った。

第六世代

トリプルバトルというバトル形式の人気が第五世代より上昇し、コンボ愛好家によって考察が進みその理論が周知となったことから、ファストガードワイドガードの需要が増加。カポエラーの地位はさらに向上した。一方、ジュエルの実質的な消滅など失ったものもあった。ORASリーグトリプルバトルでは使用率1ケタ台が定位置であった。2016年WCSマスターカテゴリの優勝者の手持ちポケモンの1体であり、特性はいかく、性格はいじっぱり、持ち物はだっしゅつボタン、技はねこだましフェイントインファイトワイドガードであった。PGL統計データを見ても、通常のレーティングバトルではダブルバトル、トリプルバトルを問わず同様の構成がテンプレとして成立しているとうかがえる。

トリプルバトルではカポエラーで起点を作ってニンフィアを通す「カポニンフィア」が主流コンビであった。コンボ愛好家筋の中にはレベル21個体で素早さの低さとがむしゃらを活かしつつ、レベルの都合上火力を抑えられるバレットパンチで味方のニンフィアを攻撃し、ニンフィアに持たせたじゃくてんほけんを発動するトリパを編み出す者もいた。レベルはようきメガガルーラのいかく込みのねこだましを高乱数で耐え、トリックルーム状態下で素早さの種族値が30のポケモンを抜くために調整された。

第七世代

トリプルバトルというバトル形式の廃止によって相対的に価値が下落。一方、ダブルバトルではまだ需要があるが、カプ・テテフや、いかくガオガエンの登場が痛い。

そんな中、JCS2018(全国ダブル)ライブ大会ベスト32の実績を残したパーティに投入されていた。そのカポエラーは性格ようき、技構成がねこだましインファイトワイドガードてだすけであり、持ち物がマゴのみであった。努力値はHPと素早さをベースにしており、カポエラー自身より素早さ種族値が劣るガオガエンがたとえ最速であっても素早さで差別化できるようにしたものであった。

第八世代

この世代ではふいうちが復活しており、レーティングバトルで互換切りによりふいうち個体を使用できなかった状況から一転してランクバトルで使用できるようになった。一方、自身のメインウエポンであるインファイトの普及により相対的に弱体化。

環境的にはふいうちドラパルトに刺さるといったところか。

ダブルバトルで言うとバンギラスドリュウズに有利でバレットパンチトゲキッスに刺さる。ただ、サマヨールドラパルトなどゴーストも環境に多く、インファイトに依存した攻めを行うと痛い目を見ることになるため、そこまで安心できない。ダウンロードコンテンツ解禁前は使用率40位台を概ね維持していた。主流技構成はねこだましインファイトふいうちてだすけorバレットパンチトゲキッスと組むことが多く、バレットパンチで味方のトゲキッスを殴ってじゃくてんほけんを能動的に発動する動きも目立った。

一般的な育成論

サワムラーエビワラーに比べ耐久性能に優れている。特性はいかくテクニシャン共に有用だが、習得技にダブルトリプル向けの技が多い為、カポエラー自体がダブルトリプルで使われることが多く、その事からいかくで使われることが多い。種族値の低いポケモンだが、たびたび公式のランキングでは上位に名前が出ている存在である。

特性いかくはダブルバトルならば相手2体、トリプルバトルならば中央に置けば相手3体の攻撃力を下げる事が出来る。それに加え、習得技も動きを止めるねこだまし、守るを無視して攻撃を通せるフェイント、味方の火力増強のてだすけ、防御技のファストガードワイドガードなどの味方のサポートに使える技が揃っている。攻撃技も安定威力の格闘技であるインファイトを覚えられる。比較的耐久値が重要になるポケモンではあるものの、そこまで速くはない事から後攻インファイトになりやすい事と一度引っこめてもいかくを再発動させられる事から相性は悪くない。サポート技が中心になるので影は薄いが、範囲攻撃のいわなだれ、一致先制技のマッハパンチと基本的なものは揃っている。

テクニシャンはシングル向けだが、上記の技のほとんどが無意味になるため、元々低種族値のポケモンであるが故に他の高ステータスのポケモンを押しのけて採用されることは基本的に無い。テクニシャンの利点としては、ねこだましバレットパンチマッハパンチといった先制技を高威力で打てる事が挙げられる。他の対応技としておいうちつばめがえしや、ダメージを受けても受けなくても高威力が期待できるリベンジ、素早さを補えるじならしがあるが、他の格闘ポケモンで十分な事が多い。

  1. 『週刊ファミ通』 2013年5月3日号 p234