イベルタル/対戦
ポケモンWikiは対戦情報サイトではありません。イベルタルの詳しい対戦考察や育成論は、以下のようなサイトでも取り扱っています。 | |
ポケモン徹底攻略 | |
---|---|
ポケモン育成考察Wiki | |
外部サイトの安全性・正確性・合法性等あらゆる点については、何ら保証しません。 |
このページは、イベルタルの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。
イベルタルの歴史
第六世代
禁止級伝説のポケモンでは始めてのあくタイプをもつポケモン(幻は既にダークライ、こわもてプレートアルセウスが存在する。ORASではときはなたれしフーパ、剣盾ではザルードも追加)。伝説のポケモンに多いエスパータイプに非常に有利に立てるポケモンで、第六世代にではタイプ相性の変更によりはがねタイプにもあくタイプの技が等倍で通るようになった為十分追い風が吹いている。
しかし、対となるのゼルネアスがフェアリータイプを持っているのが厳しい所。フェアリーはあくを半減にし、しかも抜群を突いてくるので、伝説のポケモンにドラゴンタイプが多くいるのも相まって弱点を突かれやすい。この点が災いし、特にXY環境初期ではあまり評価が良くなかった。実際のところ、XY期の2014年7月に行われたGSダブル(幻解禁戦)『ポケモン バトルレジェンド』では各カテゴリ使用率ベスト30選外。
だが、環境が変わるにつれ、一貫性の高い攻撃や、特殊な攻撃技を複数所持する点、高速のひこうタイプである事や、先制技を持ち合わせる点が注目され、評価がどんどん上がっていった。両刀種族値であるお陰で、物理型と特殊型の両方を警戒しなければならないのも、相手にとっては脅威であった。続くORASでは、ゲンシグラードンが登場し、イベルタルはひこうタイプを持つ為メインの地面技を無効化する存在として注目され、また天敵のゼルネアスやカイオーガに有利なポケモンである為、非常に動きやすくなった。教え技もゼルネアスと異なり有用な攻撃技や補助技を習得するためますます強化された。ゲンシグラードン対策のポケモンにも比較的有利なので両者の相性は非常に良い。大会でも使用率が少しずつ伸び、JCS2016オンライン予選はシニアカテゴリ26位、マスターカテゴリ19位の使用率を記録。
PGLインターネット大会統計データによると、JCS2016オンライン予選ではまもる、ふいうち、バークアウト、デスウイングという技構成が主流で、性格はおくびょうがメインであった。持ち物はくろいメガネ、じゃくてんほけん、いのちのたまが主流であったが、いのちのたまではなくくろいメガネの方が採用率を伸ばしたのは、いのちのたまの反動ダメージがデスウイングの回復とアンチシナジーである上に、攻撃技があく一本であることがしばしばであることからくろいメガネとのシナジーが高いためである。
WCS2016(GSダブル)ではマスターカテゴリベスト8進出を逃している。
GSダブルではイベルタルとクチートを低火力ポケモンとかち合わせ、イベルタルのバークアウトとクチートのいかくで安全にイベルタルのじゃくてんほけんを発動し、そのまま技範囲と火力を活かして制圧する「イベクチ」が好まれた。ただ、この「イベクチ」は耐えられるラインを読み間違えると簡単に崩れるため、玄人向きのコンビではあった。
第七世代
ソルガレオ、ルナアーラ、ネクロズマなど有利を取れる相手が増え、環境的に強化された。
ゲンシカイキ・メガシンカ・Zワザなしで行われたサンシリーズではシーズン12、シーズン13で使用率9位を記録。ウルトラネクロZ以外のZクリスタルが解禁されたシーズン14でも使用率9位を記録。ただ、ゲンシカイキ・メガシンカ・Zワザ全解禁で行われたJCS2019オンライン予選は流石にゲンシカイキ勢や第七世代の禁止級伝説に押されて使用率20位どまりであった。この大会ではガオガエンがバークアウトサポーターとして振る舞うこともあって役割が被りかねないことからバークアウトをあくのはどうに入れ替えてアクZアタッカーに寄せたタイプが一般的になった。その一方でいかくによるサイクル戦も考慮されてとつげきチョッキを持たせた型が2番手となった。
JCS2019ライブ大会マスターカテゴリ本戦2回戦2戦目ではイベルタルが処理されればイベルタル側に相手のヌケニンを倒せるポケモンがいなくなる状況において、イベルタル側が味方のゲンシカイオーガを攻撃してデスウイングの回復に利用するなど機転を利かせた。そしてHP残り30%強のとつげきチョッキイベルタルときあいのタスキが残ったヌケニンの一騎討ちとなり、ヌケニンのどくどく+2回連続まもる成功によってイベルタルがもうどくダメージで突破され、ヌケニン側が勝利した。
第八世代
はたきおとすを没収された。
一致技の範囲とあく火力はこの世代でも健在だが、積み技が無いため火力がじゃくてんほけん頼みとなってしまう。また、ザシアンのふとうのけんとてだすけ込みのきょじゅうざんはHPに特化した程度の耐久振りではダイマックス状態でも確定1発となってしまい、超火力で叩かれると脆い点はじゃくてんほけんアタッカーとしての欠点である。はたきおとすも没収されたため、パワフルハーブ+ジオコントロールを持ち味とするゼルネアスは益々苦手になった。
「ポケモン竜王戦2020」予選マスターカテゴリ上位10位ランクインプレイヤーが使用した禁止級伝説中2位の使用率を記録。
シリーズ8の竜王戦ルールでもシーズン15では環境における代表的な禁止級伝説となっていた。ただし、バンギラス、ラッキー、ウツロイドで受けられるため対策自体はまるで不可能ではない。このシリーズではおくびょういのちのたま型がメインであり、技構成はデスウイング、あくのはどう、ふいうち、ねっぷうというものが主流。シーズン16になると、不利であるラプラス、ザシアン、サンダーによるトリオの構築が余りに増えたため、使用率が28位まで落ち込んだ。
ダブルバトルでは最初じゃくてんほけん型が主流であったが、シーズン16以降はとつげきチョッキで場持ちを良くした型がメイン。
一般的な育成論
ゼルネアスと打って変わって、一致技が複数ある。物理・特殊どちらの型でもできるのが強みである。
専用技のデスウイングは相手に与えたダメージから自分の体力を75%回復させる技。おおきなねっこを持たせれば脅威の97%を誇る回復量になる。威力が80程度で、さらに、特性ダークオーラの補正が乗らないという欠点があるものの、命中が高いため特殊主体なら是非入れておきたい。
性格は、おくびょう、ようき、むじゃき、せっかち等の素早さ上昇系性格が基本。速さ=硬さを生かす為にも重要。
技構成は、特殊型ならばデスウイングが必須。あくタイプの技は単純に威力の高いあくのはどう、耐久を補えるバークアウト、攻撃の高い禁止級のポケモンに有効なイカサマが候補。イカサマは強化アイテム持ちだと、無振りメガレックウザを高乱数1発に持っていく火力を誇る為、他のあくタイプの技を押しのけてでも採用の価値はある。サブウエポンは相性保管に優れるきあいだま、ねっぷうを習得する為範囲が広い。技が余り易い為、補助技を入れるのも一考の余地あり。その他、雨パ等に入れるならばぼうふうも候補。 持ち物はいのちのたま、こだわりメガネ等が候補。いのちのたまはデスウイングと微妙にかみ合わないのが欠点。あくのはどう、ふいうち、はたきおとす、とんぼがえりというサイクル型に仕上げるならとつげきチョッキも考慮される。その場合であっても素早さを確保したいので、とつげきチョッキ型の場合はそれに加えて火力も確保できるせっかちがメイン。
デスウイングを生かした耐久型なら、物理は補えないが、特殊耐久を補え、なおかつダークオーラが乗るバークアウトが候補。物理技を入れたい場合は、イカサマが候補。それ以外は補助技で固めておきたい。補助技候補は、デスウイングと相性が良いみがわり、変化技対策のちょうはつ、厄介な技を封じるかなしばりが候補。 持ち物は、上記のおおきなねっこの他、たべのこし、ラムのみ、ゴツゴツメット等。
物理型なら、デスウイングの代わりに一致物理飛行技である、アクロバットが候補。それ以外にも、ふいうち、いわなだれ、とんぼがえり等物理技は結構ある。積み技もつめとぎが存在する為火力も十分。性格はようき一択。 アクロバット採用が基本の為、持ち物は消費出来る物が推奨される。弱点の多さを生かすじゃくてんほけん、体力を削る代わりに素早さを上げるカムラのみ、カムラと発動条件が同じで攻撃を上げるチイラのみが候補。ゴッドバードで能動的に消費出来るパワフルハーブが一番使いやすいか。いずれにしろあくタイプらしいギャンブル性が高い技構成になる。
両刀は上記から出た技候補から埋めていく。フルアタに最もしやすいが、性格の都合上耐久が低くなってしまう点は注意。持ち物候補も上記を参照。