ビークイン/対戦
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ビークインの歴史
第四世代
種族値は決して高くないが比較的無駄の無い種族値のおかげで耐久型としてはそれほど破綻していないポケモンではあった。ただ、タイプ相性的にゴウカザルがきつく、その対面では先手でフレアドライブを受けてそのまま負けることが濃厚であった。プラチナでがむしゃらを獲得したが、ぼうぎょしれい、かいふくしれいorはねやすめ、どくどくがほぼ必須である都合上、隠し味として覚えさせる余裕はほとんどなかった。HGSSでおいかぜを獲得。
第五世代
優秀な物理技であるアクロバットを獲得。これにより、攻撃範囲、威力のいずれもが上昇。攻撃技に多く枠を割く意味が強まった。また、おいかぜの持続ターンが3から4に延長され、サポート型の使い勝手もよくなった。ただ、この世代にはヒヒダルマやウルガモス、シャンデラといった強力なほのおタイプのアタッカーが多く登場しており、相対的には第四世代より弱体化。
第六世代
ひこうのジュエルがこの世代のソフト単体で入手不可能であるため、アクロバット併用のアタッカーは再び敷居が高くなった。新技はとどめばりとまとわりつく。まとわりつくによってどくどくを浴びせたい相手に交代を許さずに済むようになった。弱い相手にはとことん弱いビークインにとって、まとわりつくは有利対面を維持する手段としても使える。ただ、この世代はファイアローがトップメタを支配しており、こだわりハチマキを持たせたいじっぱりファイアローのブレイブバードを受けた場合、防御に性格補正をかけてHPと防御に努力値を全振りにしたビークインであっても超高乱数1発となったため、耐久型としての立場が揺らいだ。
PGLレーティングバトル統計データを見ると、この世代における主流技はまとわりつく、ぼうぎょしれい、かいふくしれい、はねやすめ、エアスラッシュ、こうげきしれい、どくどくであり、性格は出落ちを防ぐためにようきが最も好まれた。最速なら素早さの実数値が101となり、これは無振り80族(トゲキッスなど)をギリギリ抜ける計算となる。そのため、ビークインにとって素早さの調整は重要であった。
第七世代
メガシンカしたターンにメガシンカ後の素早さの実数値が参照されるよう仕様変更されたことによってメガシンカポケモンが強化されたため、ビークインはますます出落ちの危険性が高まった。むしタイプ耐久型としては先手のみがわりで無限戦術が狙えるアブリボンが登場しており、ビークインの立場は「むしタイプの耐久型」という枠の中でも悪くなった。USUMリーグシングルバトルでは、ORASリーグでもあったように統計データの採用技ランキング欄が埋まり切らないシーズンも見られるようになり、最終進化ポケモン全体でも底辺の採用率という状況。
第八世代
かいふくしれいがデータから削除され、がむしゃら、はねやすめも没収された。他にも多くの技を失ったが、代わりにミサイルばり、クロスポイズン、どくびし、たたりめを獲得。攻撃技が強化されたため、セミフルアタック型として運用することが現実味を帯びた。
しかし環境ではダイロックがよく使われるため、不遇な立場は変わらない。
一般的な育成論
耐久に重きのある能力。よって耐久型に習得するのが妥当。特性プレッシャーも持久戦には都合がよく、専用技を3つも習得と意外に高待遇。しかしむし・ひこうタイプという恵まれない組み合わせが足を引っ張る。
技としては、防御と特防を同時に上げるぼうぎょしれいや攻撃面での能力不足でもダメージを期待できるどくどくが良い。まもるを併用すればダメージが増える上に、プレッシャーで相手の攻撃技のPPを多く減らせることができる。PP5の技(最大8までアップできる)は実質2発で打ち止めとなり強力。
回復技には専用技のかいふくしれいがあるが、弱点を補えるはねやすめも魅力(ビークインの素早さでは先制で回復できることはあまりないが)。
攻撃技にはタイプ一致専用技こうげきしれいやつばめがえしなど。弱点のタイプに対抗できるパワージェムもありか。みちづれやあやしいひかりで相手の行動を抑制するのも手。BW2では特殊技のエアスラッシュやむしのさざめきも覚えられる。
特性はシングルバトル、ダブルバトル共にプレッシャーが推奨される。ビークインの素早さの種族値では最速にしても素早さ無振りのポケモンの多くと競り合いがちなので、素早さ判定できるプレッシャーであれば助かる。相手のきのみの使用を制限できるきんちょうかんも悪くはないが、PP削りに役立ち持久戦に向いているプレッシャーを捨てることになるので、一長一短。
他のポケモンとの差別化点はおいかぜ、みちづれ、がむしゃらを両立できる点であり、これはビークインにしか実現できない組み合わせである。