モンスターボール (総称)
概要
移動する際に、ポケモンを収納するのにも使われる。ポケモンを収納して持ち運びができるのは最大で6個。
英語版のポケットモンスターシリーズでは "Poké Ball"(ポケボール)という名称である。 その他の多くのアルファベット言語でも "Poké Ball" 等 "Poké" の入った名称が使われている。
実際の種類についてはボール一覧を参照。純粋に通常のモンスターボールより捕獲率の高くなるものや、特殊な条件のときに捕獲率が高くなるものなどがある。
ほかくクリティカル
ほかくクリティカルとは、通常3回モンスターボールが揺れてポケモンゲットとなるが、ポケモンを捕まえていく数に応じ1回揺れただけでポケモンゲットになる場合がある現象。その時は投げる音が通常とは異なる (風を切る様な通常よりも高い音)。第五世代からこの概念が追加された。
ほかくクリティカルの発生確率は、以下のように全国図鑑のつかまえたかずが多いほど上がる。
- 第五世代以降
つかまえたかず | 発生確率 |
---|---|
~30 | 0% |
31~150 | 0.5% |
151~300 | 1.0% |
301~450 | 1.5% |
451~600 | 2.0% |
600~ | 2.5% |
第五世代では通常3回捕獲判定を行うが、ほかくクリティカルが発生した際は1回のみ判定を行う。そのため通常よりも捕獲成功率が格段とあがり、例えばほかくクリティカルが発生していない時の捕獲成功率が5%のポケモンの場合、ほかくクリティカルが発生すると約37%の確率で捕獲に成功する。
第六世代では通常4回捕獲判定を行うようになったが、ほかくクリティカルが発生した際は第五世代同様1回のみ判定を行うため、発生した場合第五世代の頃以上に発生時の捕獲成功率が上がっている。
第八世代ではほかくクリティカルの発生率が上がるゆれないおまもりが登場した。
Pokémon GOでは投てきの段階では通常と変わらないが、1回の揺れで捕獲成功となり、その際に稲妻のような光が出る演出として登場している。
ポケモンカードにおけるモンスターボール
ポケモンカードゲームにも様々な種類のモンスターボールが登場する。主に山札からポケモンのカードを手札に加える効果がある。
カードゲームオリジナルのモンスターボールは次のとおり。
アニメにおけるモンスターボール
サトシを始めとするポケモントレーナーは腰のベルトにつけている。
ボタンがついており、ボタンを一度押すことで大きくなり、投げられる。ボールからポケモンが出る際には、DP編までが白い光、BW編以降では青い光に包まれており、ポケモンをボールに戻す際には赤い光線が向けられる。
DP編で初めてポケモンを出す場合と逃がす場合の違いが映像化された。映像的な違いは、通常のポケモンを出す場合は白い光から出てくるのに対して逃がした場合は青い光に包まれて出てくる。
無印編では6体所持している時にゲットすると自動的に研究所に転送されていたが、BW編ではゲットすると反応しなくなり、ポケモンセンターで手持ちを交換する演出になっている。
ボールの内部は狭いようで、サトシのピカチュウのように入るのを嫌がったり、ムサシのソーナンスやタケシのグレッグルのように勝手に出てきたりするポケモンもいる。
どんなに身体の大きなポケモンや、重量の重いポケモンであっても、ボールに入れてしまえば子供であっても容易に運ぶことが出来る事や、遭難中のサトシが、ボールを嫌がる事を承知の上でも、ピカチュウにボールへ戻るよう命令していたシーン、コジロウのマスキッパが、幼少期以来十数年間も忘れ去られて放置されていたにも関わらず生存していた上に、非常に懐いているシーンがあった[1]。この事から、ボールの中と外では、それぞれ異なる時間と空間の流れがあると思われる。
マンガにおけるモンスターボール
ポケットモンスター SPECIALでは、基本的にはバッグの中に入っていることが多く、ポケモンをバトルなどで出すとき以外では登場しない。
第一章ではレッドやブルーが腰にボールを着けているシーンが描かれている。第二章に登場するイエローは腰に巻いているベルトにボールを入れている。第三章ではクリスが手首にボールを着けているシーンが描かれている。
備考
- トレーナーのポケモンに対してボールを投げると、「トレーナーに ボールを はじかれた! ひとの ものを とったら どろぼう!」と表示される。この場合でも1ターン行動したことになる。
- 第三世代以降、ポケモンに捕まえた時のボールの種類が記録されるようになった。ただしこの時点ではタマゴを産ませても親のボールは受け継がれず、全てモンスターボールになる。
- 姿を隠している野生ポケモンに対しては、第三世代まではボールを投げることができるが、第四世代以降は投げられない。
- ダブルバトル・群れバトル・乱入バトルでは、相手のポケモンが2匹以上の時は「狙いが定まらない」と表示され、ボールを投げることができない。1匹だけ倒さずに残すことでボールを投げられるようになる。
- 1匹目の味方ポケモンに技を使わせて、2匹目の味方ポケモンの行動時にボールを投げるという動きをしようとすると、「集中しないとボールは投げられない」と表示され、ボールを投げることができない。ボールを投げる場合は必ず1匹目の味方ポケモンの行動時に投げる必要がある。
- 第四世代までは、トレーナー戦であればダブルバトル時に1匹目の味方ポケモンの行動時にボールを投げ、2匹目のポケモンは技を使うという動きも可能だった。
- 1匹目の味方ポケモンに技を使わせて、2匹目の味方ポケモンの行動時にボールを投げるという動きをしようとすると、「集中しないとボールは投げられない」と表示され、ボールを投げることができない。ボールを投げる場合は必ず1匹目の味方ポケモンの行動時に投げる必要がある。
- アニメではトレーナーのポケモンに対してボールを投げると、そのボールが反応しないという演出がなされている(XY編第87話など)。
- 左側のポケモンでボールを投げてから右側のポケモンでボールを並び替え、その後普通に行動を選ぶとボールが消費されないバグがある(コロシアム)。
- シャガとアイリスの会話によると、ボールはシャガの幼い頃には存在しなかったものであり、ボールでポケモンを捕まえる文化は、ポケモンの歴史中でも比較的新しい方であると考えられる。ただし、それよりもはるか昔から生息している(と思われる)タマゲタケやビビヨン(ビビヨンは通常プレイでは手に入らない限定の個体ではある)が、モンスターボールを模したような形をしていたり、マギアナの色違いもモンスターボールをイメージしたような色である。
脚注
- ↑ マスキッパの設定に、何年間も飲まず食わずで生きていられると言った設定も特に存在していない