ギガイアス/対戦
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ギガイアスの歴史
第五世代
この世代から強化されたがんじょうによって単調な攻撃ならほぼ確実に1発耐えると言えば聞こえが良いが、玄人目線で言うと先制攻撃技を持たない後手サポーターが1発耐えるだけでは耐久面の要求値を満たせることにはならなかった。当初は1発特殊技を耐えてからステルスロックやロックブラストを打って終わりと、高い防御を完全に持て余していた。
しかしイバンのみが解禁されると行動保証回数が実質1回増えて多少は強くなった。といっても、いわタイプのアタッカーとしては当時速攻性能とつるぎのまいによる積みが強いテラキオンやすなおこしによって砂パを支えるバンギラスに及ばなかった。
トリプルバトルでは味方ポケモンのトリックルームで自身をサポートしてからひたすらいわなだれを放ってひるみを撒きつつかいがらのすずによる回復を活かしてがんじょうを再利用する構築が一定数使われた。
第六世代
特防の種族値が10上方修正され、主要特殊技の威力が減少、とつげきチョッキが登場するなど、特殊耐久にそれほど恵まれないギガイアスにとっては大きな追い風が吹いた。当時環境を荒らしていたファイアローを受けるという役割も与えられた。
PGLレーティングバトル統計データからは、XYリーグシングルバトルシーズン7まではじゃくてんほけん型が主流であったが、シーズン8以降は解禁されたイバンのみが持ち物のメインになった。技はじしん、だいばくはつ、ステルスロック、ストーンエッジorロックブラストがテンプレであり、性格は火力を出すためのいじっぱり、特性はがんじょうが主流であった。ORASリーグシングルバトルでも同様の傾向。
第七世代
通常特性にすなおこしが追加され、両受けしながら相手に削りを入れることができる砂パの始動役として才能が開花。SMリーグシーズン5までのWCSルールでは使用率10位台をキープしていた。また、ヘビーボンバーがカプやミミッキュ、アローラキュウコンのメタとして役立つようになった。砂パの始動役だが耐久面がサイクルを回せるほど充実してきたためWCSルールにおいてさらさらいわを持たせる風潮は全く無く、むしろZクリスタルやじゃくてんほけんを持たせることで「殴れるすなおこし要員」としての役割を持たせるケースが目立っていた。USUMリーグシングルバトルではギガイアスで起点を作ってから特殊型メガボーマンダとすなかきドリュウズで攻める「ギガドリマンダ」がギガイアス入りの構築として一般化。実際USUMリーグシングルバトルでは、ギガイアスとの同時エントリー率1位にドリュウズが、2位にボーマンダが定着するに至った。
この世代でギガイアスを使う場合、天候が砂ではない状態で特攻特化メガリザードンYのソーラービームを確定で耐える有名な調整がよく行われた。因みにそれを耐えるには性格をしんちょうにしたうえで特防に252、HPに100の努力値を振る必要がある。素早さは最遅が基本であったが、SMリーグのWCS2017ルールにおいてはギガイアスのミラーマッチを考慮して性格をわんぱくやいじっぱり、しんちょうにした上で素早さに努力値を4振る型もあった。
第八世代
この世代でトゲキッスが流行したことからバンギラスと異なり一致で抜群を取られないすなおこし耐久アタッカーとして差別化点が目立つようになった。しかし技範囲や補助技の優秀さはバンギラスに遥か劣るのが痛い。
この世代のダブルバトルのトリパで使うなら、味方の最遅サマヨール抜きの素早さ実数値28(素早さ下降補正で個体値が4か5の個体で実現する)の個体を使うのが一考される。こうすることで、トリックルーム状態で下から先に動いたサマヨールのじならしで元々低い素早さをさらに下げつつじゃくてんほけんを発動することができる。
一般的な育成論
攻撃、防御が高く素早さが低い。こうげきとぼうぎょに関してはバンギラスを僅かながら上回っている。種族値に沿って攻撃に努力値を振り、物理アタッカーとするとよいだろう。性格はいじっぱり、しんちょうなどがメインだが、基本的に上を取れるような素早さではないため、いっそのこと素早さが育ちにくい性格(ゆうかんなど)にし、トリックルーム下で確実に先制を取れるようにしてもよい。素早さを落とすことは弱点タイプであるジャイロボールへの対策にもなる。いわ単タイプ故弱点は多いが、ゴローニャや前述のバンギラスと違って4倍弱点は無いし、特性がんじょうもあるので最低1回は行動が可能。ただし相手の特性かたやぶりや、連続技には注意したい。
攻撃技としてはじしん、ストーンエッジ、だいばくはつ、ヘビーボンバーなどが挙げられる。連続技のロックブラストで相手のきあいのタスキや特性のがんじょうを潰すのもよい。苦手な相手とかち合った際にだいばくはつで即切り返す戦法は強力なものの、見透かされやすいため、まもるやみきり、みがわりで対処されやすく、タイミングが重要になる。ブラック2・ホワイト2の教え技ではばかぢからを取得し、若干ながら有利に攻撃できるタイプの範囲が広くなった。
補助技はステルスロック、のろい等が候補。ロックカットは元の素早さが非常に遅いため採用には難がある。強化技に関してはロックカットを使って素早さを上げるよりは、のろいを使って素早さを犠牲にして攻撃と防御を強化する戦法が利にかなっている。
第七世代では新たな特性としてすなおこしを習得した。他の特性(がんじょう、すなのちから)の場合、同特性を持つ他のポケモンと比べ劣るところが多いため、すなおこしはギガイアスを運用する上で重要な要素となる。同じくすなおこしを持つカバルドンやバンギラスには劣る点もあるが、だいばくはつですなあらしのターンを最大限残して退場可能なのはギガイアスの利点である。また、ダブルバトルでは特性すなかきのムーランドと組ませ、ムーランドが覚えるおさきにどうぞで低いすばやさを補って先制することも可能な上、ワイドガードでじしんなども防げるため強力。単純にすなおこしととつげきチョッキとの複合で両耐久アタッカーとして育てることも可能であり、特防特化型ならカプ・テテフのサイコメイカー下でのサイコキネシスが確定3発となる。ただ、チョッキ型にすると起点技の多くを諦めなければならなくなり、構築パワーを重視するなら単調な攻撃に終始する形になる。そのうえで尚もチョッキ型にするならそれこそ消去法で範囲が不安定なじならし、ピンポイントメタにしかならないうちおとすを採用せざるを得なくなることも。