ドヒドイデ/対戦
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ドヒドイデの歴史
第七世代
能力判明当初はHPの低さからそれほどの耐久を持たないのではないかと言われていたが、実際はくろいきりのおかげで突破困難な壁として活躍。ただ、後出しした次のターンにガブリアスのつるぎのまい1回込みのじしんを受けると非常に脆い。いのちのたまを持たせたおくびょうカプ・テテフのサイコメイカー込みのサイコキネシスは特殊耐久完全特化型ドヒドイデが確定1発なので、そうした無理対面は切ってじしん持ちを厚く見られるように性格をずぶといにした物理耐久完全特化型が中心。カプ・レヒレとメガクチートの一致も両方半減できるが、前者はめいそうとちょうはつで逆にドヒドイデに有利になり、後者はつるぎのまいで崩しを掛けに来るため、油断ならなかった。
PGLの統計データに基づけばシングルバトルでのテンプレ技構築はじこさいせい、ねっとう、どくどく、くろいきりと言える。トーチカと特性ひとでなしはレート戦SMリーグ初期のシーズン(特に隠れ特性持ちをまだ用意できていなかったプレイヤーの多いシーズン1など)こそそれなりに採用されたが、レート戦レベルで役に立つ攻撃手段が元々少ないこと、通常のどく状態にしてしまう性質上どくどくを自ら腐らせてしまうことなどから徐々に採用率を下げた。ドヒドイデの場合は真剣勝負レベルになると主流技構成以外ではほとんど通用せず、精々どくどくの枠をトーチカかどくびしに替えるのが関の山。USUMリーグシーズン11あたりからバンジのみを始めとした混乱木の実が持ち物の3番手になり、如何にドヒドイデと言えどもくろいヘドロに安心して回復を任せられる環境ではなくなったとも取れる。
レート上位に度々顔を見せ、特にくろいきりで積み技をリセットする動きが強力なため、ドヒドイデに上からくろいきりを打たれないように素早さに努力値を無振りのドヒドイデを抜けるようにカビゴンを調整するプレイヤーもいる。一方、上位構築の中にはくろいきりを切ってどくどく+みがわり型メガボーマンダに強くなれるれいとうビームを搭載したケースもあった。
JCS2017(アローラダブル)オンライン予選ジュニアカテゴリ28位の使用率を記録。
2018年10月下旬に開催されたインターネット大会『トリックホリック』では、ハロウィンにちなんだ各国で怖いイメージのあるポケモン限定というフォーマットであった中、マーシャドーやミミッキュといった強力な物理アタッカーのストッパーとして活躍し、使用率4位を記録。この大会では一部のUBやシルヴァディといったポケモンをはじめ、マーシャドーやダークライやフーパ等の幻のポケモンも出場可能なルールであった為、使用率4位に食い込んだ事は快挙であると同時に、ドヒドイデが如何に凄いかを知らしめる結果となった。
単体でも強力であったが、この世代ではラッキー、グライオン、ドヒドイデの「ラキグライドヒド」トリオが受けループの定番となった。また、カプ・ブルルのグラスメイカーでじしんを牽制し、両者の相性補完を活かしてサイクルを回す「ブルルドヒド」も強力で、特にマンムーの一致をこの2匹で巧みに受けて一貫性を消せるのが大きかった。ポリゴン2と共に受け回しを行う「ポリヒトデ」も有名であった。
第八世代
カプ・コケコ、カプ・テテフといった無理対面となるポケモンの不在により受けとしての地位が相対的に上がった。一方、メガフシギバナといった受けループの相方を失っている。
この世代のドヒドイデは環境で使われるほのおポケモンのサブウエポンに耐性が付いていることが多い。また、シングルバトル環境でどく枠がほとんどドヒドイデのみとなっているため、どくびしをどくポケモンに踏み消されにくいという意味で、どくびし使いとしては環境的に強化された。
ダウンロードコンテンツ解禁前の環境ではPokémon HOME統計データにおいて使用率20位台が定位置となっていた。
ランクバトル上位ではドヒドイデの対策としてダイサイコ型で突破するケースも増え、エスパーに弱いという点に関しては第七世代とそう変わらない状況。
アーマーガアと合わせてダイマックス状態のトゲキッスを受け切ることができる。アーマーガアはダイジェットに耐性を持っており、ドヒドイデはダイバーンとダイフェアリーに耐性を持っているためである。そのようなことからトゲキッスを受け切るための特殊耐久特化型も珍しくなくなった。因みにおくびょうトゲキッスの晴れダイバーン(だいもんじ)とやけどダメージはHPと特防に努力値を各252振りしたおだやかドヒドイデに最高乱数で合計29.9%のダメージであり、相手がわるだくみを積まない状況が続いて晴れダイバーン(だいもんじ)をドヒドイデで受けることができる限り、さいせいりょくによる回復が追い付く計算。勿論相方のポケモンのHPが尽きないことも重要。
ランクバトルシリーズ2で時間切れ判定戦術、いわゆる「TOD」が仕様上可能になってからはその「TOD」の申し子として開花。一方、第七世代と変わらない耐久合戦になることもある事からこの仕様変更には批判もある。また、ゴチルゼルが完全な不利対面として立ちはだかった。というのも、ゴチルゼルはかげふみで低火力である自身をキャッチして起点にし、ちょうはつでこちらの回復を封じ、ねむるで回復し、サイコキネシスを抜群で入れるためである。
シリーズ4シーズン7でリベロエースバーンが解禁されると、エレキボールやしねんのずつきがない型を受け切れるポケモンとして注目された。
シーズン8ではマリルリの一致メインウエポンとばかぢからを全て半減で受けられる点から需要が拡大し、使用率15位を記録したシーズン1以来の飛躍となる使用率16位を記録。鎧の孤島配信開始によりポリゴン2やモロバレルなどの高耐久ポケモン、ジバコイルなどの耐性に優れたポケモンが追加された影響で、受け志向やサイクル戦が浸透したのも使用率が回復した要因である。
シリーズ6環境にはアシレーヌ、れんげきウーラオスがトップメタに居座るため、それらに有利を取れる点が利点として大きくなった。だがパッチラゴン、ホルードなどの明確な不利が激増したため、シーズン10では健闘及ばず使用率32位とベスト30入りを逃した。シーズン11最終1位に採用されていたのは上述の通り相性の良いアーマーガアとのコンビであり、ドヒドイデで物理を受け、タラプのみアーマーガアで特殊を受けるという構築であった[1]。
冠の雪原期にはめいそう型が増えたため、どくづきでそれらに打点を持てる型が成立。シーズン13にはどくどくを切ってトーチカで撒く通常のどくやねっとうで撒くやけどを主なスリップダメージ源とした、じこさいせい、トーチカ、ねっとう、くろいきりという技構成の型が増加。受けループ界隈ではねっとうとどくづきを両採用したのんき両刀耐久型も使われるようになった。このシーズンの最終1位も「ブルルドヒド」を採用していた[2]。
この世代では時間切れ判定を狙う戦術、いわゆる「TOD」を行う際に有利になるように素早さの個体値を下げるケースがある。具体的にはドヒドイデ同士のミラーマッチで下から雨込みのダイストリームを撃つことを意識した調整である。シーズン9には素早さ個体値を16or17まで下げて個体値V無振り個体の実数値55より7低くし、丁度ほろびのうたそうしょく最遅マリルリ抜かれになる48に調整した型も高ランク層で確認された。
極一部の極端な例として、のんきorなまいき最遅に調整して徹底的に後攻ダイストリームを放てるようにするプレイヤーもいる。
受けループが過熱したシリーズ8竜王戦ルールでは、ザシアンの一致メインウエポン両方とインファイトを半減できる受け手段としての需要を得た。
一般的な育成論
ツボツボまでではないものの、非常に高い防御・特防を持つが、その他のステータスは非常に低い。ステータスやダメージ半減タイプの多さから耐久型としての活躍が期待できるが、HPはかなり低いので過信は禁物である。
通常特性はひとでなしとじゅうなんであり、ひとでなしはどく/もうどく状態の相手に攻撃すると必ず急所に当たるため、どくどくや専用技トーチカと相性が良く、コスモパワーなど耐久を強化してくる相手に強くなるが、特にどくタイプ相手への対応が苦しくなる。ひとでなし型をあえて使う場合、素の特攻が非常に低いためこだわりメガネを持たせるのが吉。その上で控えのトリックルームとどくどくによってサポートしてから場に放つとよいだろう。じゅうなんはまひ状態にならなくなるが、元々の素早さが低いため重要性は低い。一方、隠し特性はさいせいりょくであり、交代するだけでHPを回復できるため、耐久型のこのポケモンと相性が良い特性と言える。
攻撃面に関しては低いステータスであるが、特攻よりは攻撃の方が高めなので、相手からのちょうはつを意識して物理アタッカーにするのも手。ただしあくまで意表を突くためのものであり、倒すポケモンについてもピンポイントであることに注意したい。
物理技の候補としては、アクアブレイク、どくづき、しっぺがえし等が挙げられる。特殊技としては、ねっとう、ヘドロばくだん/ヘドロウェーブ、ベノムショック、れいとうビームなどが候補となる。変化技の候補としては、じこさいせい、トーチカ、どくどく、どくびし、くろいきり、たくわえる等が挙げられる。
持ち物はくろいヘドロやゴツゴツメットが候補となる。1度だけHP全回復を狙えるZくろいきり、Zたくわえるを使用する場合はそれぞれコオリZ、ノーマルZが必須となる。
努力値はHPと防御に各252振りが基本だが、さいせいりょくの効率が最大となる3nに調整するためにHPの努力値を244まで削った型も存在する。
得手不得手がはっきりとしたポケモンであり、もうどくにしてじこさいせいを連打して勝利できる相手もいれば、毒無効のはがねタイプのポケモンにはどくタイプの技が腐り、攻めにくくなる点には注意が必要である。