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ゼクロム/対戦

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このページは、ゼクロムの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。

ゼクロムの歴史

第五世代

みず半減、攻撃の種族値150のげきりんアタッカー、かみなりの上位互換であるでんき物理技持ち、マルチスケイル貫通でルギアに抜群を取れるポケモンということでGSシングルでは強力であった。

だがしかしダブルバトルでは、主力ドラゴン物理技なし、禁止伝説級中の鈍足特殊低耐久、こおり、ドラゴン抜群の複合タイプであることなどから、禁止伝説級の中でも底辺の使い勝手であった。ホウオウ、カイオーガに対して不利で、役割そのものがなかった。

第六世代

明確な不利にゼルネアスが追加された。速度で負ける上に、らいげきの火力も落とすのにはこだわりハチマキを持たせない限り不十分と、ゼルネアスは基本的に無理対面であった。さらにゼルネアスはカイオーガとセットで出ることが常あったため、有利対面が対戦上存在しないという次元であった。因みにいのちのたまを持たせたいじっぱりゼクロムのらいげきは、耐久無振りのゼルネアスに当てれば50%の乱数1発。こだわりハチマキなら最低乱数で104.9%。

JCS2016オンライン予選では各カテゴリ使用率ベスト30選外。PGLインターネット大会統計データからは、マスターカテゴリではらいげき、クロスサンダー、ドラゴンクローorりゅうせいぐん、いわなだれという技構成が一般的であったとうかがえる。採用率1位のわざクロスサンダー、2位のらいげきの割合がそれぞれ83.3%、66.7%であった。性格はいじっぱりがメインで、次いでせっかちやんちゃが数を伸ばした。らいげきとクロスサンダーが同時採用されることが多かったことからサブウエポンに乏しかったことがわかる。持ち物はこだわりスカーフが主流であった。

第七世代

カプの登場などフェアリーの普及によってますます動きづらくなった。一応カプ・テテフと組めばサイコメイカーによってサブウエポンのしねんのずつきが強化されるが、それ以前に敵のカプ・テテフのサイコメイカー込みのサイコキネシスで落ちる恐れを考慮しなければならない。因みにカプ・テテフサイコメイカー込みのエスパーZ+サイコキネシスは、特防に252努力値を振ってHPに4振ったしんちょうゼクロムに最低乱数で101.1%のダメージ。もはや禁止級伝説どころか準伝説に対しても安心できなくなってしまったのである。

レーティングバトルUSUMリーグWCS2019ルールではらいげきクロスサンダーまもるおいかぜが主流の技構成。ロクに使い手がおらずまともな統計データも集まっていなかった第六世代と比べると開拓された感はある。性格はいじっぱり、ようきがメインで、持ち物はこだわりスカーフが中心。

第八世代

Pokémon HOMEのサービス開始と同時に解禁された。技としてはりゅうのまいボディプレスワイドブレイカーを獲得。りゅうのまいは待望の素早さ強化手段であり、ボディプレスはハガネールドリュウズへの有効打となる。

しかし禁止伝説級が使える対戦ではザシアンドラパルトなど素早いポケモンが多く、なにもできずに倒されることがある。同複合タイプにはパッチラゴンが登場しており、素早さも近い上にでんき火力ならはるかに上なので、両者共にダイマックスエース型として運用するならこちらはあちらに勝ち目がない。

一般的な育成論

出場制限のかかる伝説の一体。

禁止伝説の中では、唯一の電気タイプを持つ。同タイプでも希少な高火力の物理アタッカーだが、素早さが微妙なところが難点。2つのタイプが相性を補完できず、弱点が合わさった形となっている。

タイプの関係からかルギアに滅法強く、特性テラボルテージのお陰でマルチスケイルを貫通して一撃で倒す事が可能。6世代ではタイプの仕様変更ででんじは等のまひが無効になった為、ますます対ルギアが強化された。その他、カイオーガホウオウイベルタルファイアローにも一致でんき技により弱点を突く事が可能。これらのポケモンも伝説戦では多い為活躍が期待できる。耐性面から、ボルトロスにも役割が持てる。

しかし、でんき技は強力なものの、ドラゴン技はげきりんドラゴンクローりゅうせいぐん等メインでは癖がある物が多く、特に主流となるダブルバトルにおいては高威力のげきりんが扱いにくいため、思うようにパワーを発揮しづらい。逆にシングルバトルにおいては十二分に実力を発揮できるだろう。

技構成としてはらいげきクロスサンダーをメインとし、物理ドラゴン技のげきりんドラゴンクローを選ぶと良い。行動を縛られない事と、一発しか打たない事を考えるならばりゅうせいぐんの採用も考えられる。らいげきクロスサンダーは両立も良いだろう。これの理由は後述。その他、特殊技ではある物の、器用に立ち回る事が出来るボルトチェンジも便利だろう。補助技は催眠対策のねごとおいかぜが有力。

だが、メイン技は充実しているが、サブウェポンの範囲は非常に狭い。特に物理アタッカーの定番技であるじしんを覚える事が出来ない為非常に止まりやすい。らいげきとクロスサンダーの両立が推奨されるのはその為。環境に多くいるゲンシグラードンはまさに天敵。抜群を突ける有効打が特殊技のだいちのちからしか無いのが対グラードンのつらさに拍車がかかる。その為しっかり一貫性を作らないと動きにくい。 また、フェアリータイプに有効などく、はがね技を習得しない。並のフェアリータイプならばらいげきで吹き飛ばせるが、ゼルネアスのようにある程度耐久力の高いフェアリータイプは返り討ちにあいやすい。しかもジオコントロールで起点にしてくるため、積まれるとそのまま全滅という事もあり得る。慎重に対策したい。メガシンカ前がいかくで、高い火力を持つメガクチートも苦手。

持ち物は、微妙なすばやさを補えるこだわりスカーフが最有力候補。技の少ないゼクロムとは抜群の相性。こだわりハチマキで火力を追い求めるのも良い。両刀ならいのちのたまも考えられる。