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エースバーン/対戦

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このページは、エースバーンの対戦での扱い、及び育成論を記述するところである。

エースバーンの歴史

第八世代

環境序盤はさほど見られなかったが、ほどなくして高速ほのおアタッカーとして注目されはじめ、みがわりを併用したもうかチイラのみ型やきあいのタスキ型がそこそこ使われるようになった。シリーズ4シーズン6序盤にはビルドアップラムのみ型のエースバーンが流行。

シーズン7でリベロが解禁されると、高速でタイプを変えながらダイジェットダイナックルで強打を与えつつ積める対面・抜き性能、火力、対ドラパルト性能など多くの強みが周知されて流行し、解禁4日でシーズン1以来使用率1位と2位を分け合っていたドラパルトとミミッキュを抜かして1位に躍り出た。

ただ、リベロが解禁されたばかりの頃は型の開拓が進んでおらず初手ダイマックス型しか環境に存在しなかったため、きあいのタスキ持ちのカウンターで出オチになることもままあった。エースバーン自らがミラーマッチでカウンターを振るうケースも珍しくなかった。

また、リベロ解禁からほどなくしてリベロでほのお以外のタイプになったところにおにびを合わせて弱体化させることができる(ほのおに戻ってもやけどは解除されない)ことが周知されると、ウォッシュロトムなどがほのおタイプのエースバーンにいきなりおにびを打つ場面が当然のように見られるようになった。同じ理由でねっとうにも弱く、抜群を取られるかやけどを甘受するかの択を迫られることとなる。

ある程度型が開拓されると、ビルドアップふいうちとびひざげりアイアンヘッド/とびはねるという技構成のほのおウエポン切りラムのみ耐久型が普及。この型は対策として使われていたおにびロトムやあくびカバルドンを逆に起点にできる。

エースバーン対策として様々なものが開発され、中にはエースバーンの比率が高いことに着目したメロメロ型のドラパルトまであった[1]

シーズン7終盤の2020年6月28日時点ではPokémon HOME統計データ使用率150位以内のポケモンの「このポケモンを倒したポケモン」ランキング1位が、129位のダグトリオを除いて全てエースバーンであった。

シーズン7最終100以内の構築にはいのちのたま型やきあいのタスキは当然のこと、非ダイマックスこだわりスカーフ型も多く見られた。最終27位構築にエントリーされていたのは性格がうっかりや、持ち物がいのちのたま、技がブラストバーンシャドーボールエレキボールとびはねる特殊技ベース両刀ダイマックス型であった[2]。最終12位構築は性格がひかえめ、持ち物がいのちのたま、ブラストバーンシャドーボールエレキボールはかいこうせんの特殊一刀型であった[3]

シーズン9にはとつげきチョッキが採用率4位の持ち物となり、特殊アタッカーに対して受け出しができるようにしたとつげきチョッキ型が受けループに入るケースも一定数見られた。

シーズン8で使用率10位以内にランクインしたポケモンが全て使えなくなるシリーズ6ではレギュレーション外のポケモンとなり、これまでの使用率10位以内のポケモンを中心とした調整が無に帰すことになった[4]。エースバーンの代わりに進化前のラビフットが使えないか模索する動きも見られた。

冠の雪原期にも使用率は衰えるところを知らず、シーズン12には最終使用率1位を記録。一方、報告されたシーズン12の100以内入賞者中の使用率は7位となる23.7%[5]

シーズン13終盤にはランク上位陣の間でダイアタック(ギガインパクト)型が流行。この頃の環境でダイアタックはサンダーに対面勝ちするために必須級とまで言われる。

シーズン14最終7位構築に、ランク補正1段階上昇で準速エースバーン抜きまで素早さを抑えたいじっぱりのつるぎのまいエース兼オボンのみクッション型れいじゅうランドロスがエントリーされていた[6]。このことから、このシーズンのランク上位帯はエースバーンを警戒するときに最速型ではなく準速型を意識することが多かったと言える。

シリーズ8になると、いじっぱり準速火力特化こだわりスカーフ型が目立ち、上位陣の間ではスイーパー運用がメインとなった。最終10位構築にもいじっぱり準速火力特化こだわりスカーフコートチェンジエースバーンが採用されていたが、本人によるとキョダイセンリツ対策になる点はオマケであり単なるダイウォールのベースとして搭載したまでとのこと[7]。非こだわりスカーフの準速型も上位陣の警戒の内に入り、実際シーズン16最終7位構築には準速エースバーン抜き抜きのいじっぱりザシアンがエントリーされていた[8]

シリーズ9になるとエースバーンに対しておにびなどで徹底包囲する風潮が薄れ、そのようなことから物理一刀型以外が死滅した。また、ドヒドイデ対策のしねんのずつきを搭載した型が増加し、続々この型がランク2桁入賞を果たした。中にはビルドアップと併用してドヒドイデ崩しに特化した型まで見られた[9][10]

2020年1月にソード・シールド初出のポケモン限定のダブルバトルとして開催されたインターネット大会『ガラル・ルーキーズ』最終4位構築にはサイドチェンジ型が投入されていた[11]

そしてシーズン7でリベロが解禁されるとダブルバトルでも流行し、トゲキッスに次ぐ使用率2位に登り詰めた。

シーズン8には攻撃と特攻に全振りしたダイマックス前提の「AC」型もそこそこ見られた。ランク上位にはこだわりスカーフ型が目立った。シーズン13最終10位構築には、かえんボール、とびひざげり、ダストシュート、ふいうちという技構成のきあいのタスキ型がエントリーされていた[12]

シリーズ8の竜王戦ルールではイベルタル対策として爆発的に増加したバンギラス、カイオーガ対策としての需要を得たゴリランダーに十分な打点を持てることから変わらわず使われ、シーズン15には使用率2位を記録。

ポケモン日本一決定戦2020』王者決定戦マスターカテゴリ準優勝構築にはほのおウエポン不採用のコーチング型がエントリーされていた。

シリーズ8の竜王戦ルールではカイオーガあめふらしによりかえんボールにデバフが掛かる事、トップメタにひこうやフェアリーが多くとびひざげりの通りが悪くなったこと、禁止級伝説の耐久力の前ではふいうちでも縛り切れなくなったことから、シリーズ7から打って変わって使用率ベスト30から陥落。

一般的な育成論

第八世代ほのおタイプ御三家。高速物理アタッカー適性の高い種族値配分。特筆すべきは隠れ特性で専用特性のリベロで全ての攻撃にタイプ一致を乗せたり耐性を変化させたりが可能。第八世代対戦環境におけるトップメタの一匹であり、それゆえに多くのパーティで対策が取られていることに注意が必要。

特性は基本的にリベロが優先されるが、攻撃技の採用が少ない場合にはもうかも選択肢となる。

キョダイマックスが可能。天候をにほんばれにするダイバーンかたやぶり効果のあるキョダイカキュウとの選択。がんじょうばけのかわ以外にもほのお技を無効化するもらいびなどの特性にも効果があるため基本的にキョダイマックスを選択したい。

攻撃技はタイプ一致のかえんボールフレアドライブのほか、とびひざげりふいうちとびはねるアイアンヘッドとんぼがえりしねんのずつきダストシュートギガインパクト/すてみタックルなどがある。特攻は高くないものの、奇襲のために特殊技が採用されることもあり、タイプ一致にオーバーヒート/ブラストバーン/だいもんじ、その他のタイプにエレキボールねっさのだいち/マッドショットシャドーボールはかいこうせんなどがある。これ以外に固定ダメージ技のカウンターいかりのまえば、積み技のニトロチャージも型によって候補となる。

変化技はみがわりビルドアップこうそくいどうちょうはつバトンタッチなどが候補となる。ダブルバトルではサイドチェンジコートチェンジも選択肢。

脚注