アズマオウ/対戦
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アズマオウの歴史
第一世代
高い攻撃を活かす手段がほとんどなく、せいぜい当時の一撃必殺技の仕様上可能であったこうそくいどうとつのドリルでワンチャンスを生み出す程度しか運用法がなく、そのうえでもサンダースあたりが怖かった。
第二世代
特攻が80から65に下がったうえに、たきのぼりが秘伝技となったことでアズマオウのアイデンティティが崩壊した。攻撃面ではめざめるパワーとこごえるかぜが追加されたが、相変わらず技の範囲は狭い。こうそくいどうとつのドリルのコンボが事実上消滅したのも痛かった。この世代はカビゴンやガラガラといった鈍足がトップメタを支配した環境ではあったが、攻撃性能に欠けるうえにサンダーやサンダースに脆いアズマオウの立場はなかった。
第三世代
特性すいすいとみずのベールを獲得。すいすいのおかげで雨パでの運用が可能となった。ダブルバトルでは雨パのメガホーンでカイオーガの天敵ルンパッパの対策となりえた。それ以前の世代とは異なり真剣勝負でも見かけるようになり、ダブルバトルでは多少なれど需要があった。シングルバトルでもすいすい込みでジュカインを抜くことができるという個性があり、さらにジュカイン側が耐久無振りならメガホーンで確定1発に仕留めることが可能。
第四世代
新技としてどくづき、アクアリング、アクアテールなどの追加、おにびの普及、たきのぼりの仕様変更などから、着実に強化を受けた。特にたきのぼりに2割でひるみの追加効果が付いたことは大きく、それまでになかったシングルバトルでの需要を手にした。
第五世代
ねっとうの登場によりみずのベールの価値の相対的な上昇、ひらいしんの獲得による耐久面の強化などが主な変更点。特に後者のおかげで特殊受けとしての道が開けた。みずタイプと突ける弱点の範囲が被りがちではあるが、ブラック2・ホワイト2でドリルライナーを獲得している。この世代にはシビルドンやウォッシュロトムなどがいたため、単純にそのメタとしてぶつけても効果的ではあった。壁となったのはナットレイなどのみずタイプのポケモンに対する強力な受けであり、火力インフレの結果として特別攻撃が強力と言えなくなったアズマオウにはこれは向かい風であった。
第六世代
フェアリータイプの登場によってどくづきの価値が相対的に上昇。新規に素早さに優れたくさポケモンはいなかったが、オメガルビー・アルファサファイアでメガジュカインが登場したため、シングルでの運用は前世代と比べさらにきつくなった。グローバルリンクの統計によるとレート戦ではX・Yリーグ、ORASリーグの両方で、多くのシーズンにおいてつのドリルが採用率1位を記録しているが、これはアズマオウを利用するなら安定運用をある程度犠牲にしないともはや真剣勝負では希望が生まれないということだと思われる。特性はひらいしんの率が90%を超えるシーズンがどのリーグでもほとんどであった。
第七世代
カプ・コケコ、れいじゅうボルトロス、サンダー、トゲデマルなど、でんきタイプの導入化が進んだため、特性がひらいしんで性格がおだやかの個体による耐久型が主流化。特に準伝説が普及したUSUMリーグでは定着している。これはアズマオウの火力ではアタッカー型がまるで通用しないということの裏返しであろう。その耐久型構成の場合、攻撃手段はつのドリル、ねっとう、補助技はどくどく、ねむる、みがわりのうちの2つとなる。ただ、耐久型構成の場合、キノガッサに先手を取られる場合がざらなので、研究が進んだとはいえ環境的には依然として恵まれていない。
第八世代
ヒートロトム、ウォッシュロトムが環境に増えたため、第五世代よろしくひらいしん型が考察された。
この世代でひらいしん耐久型として運用するなら素早さ4振りフォルムチェンジロトムの実数値107は意識したいところ。最低でも最速カビゴン抜きの91には届かせたい。
物理型にとって念願となるつるぎのまいを獲得してもいる。
一般的な育成論
攻撃と特防が高めだが、全体的に低ステータス。みずタイプで唯一ひらいしんを持ち、でんき技を無効化することができるのが特徴。同じくでんき無効とくせいを持つランターンとの比較検討は重要。一撃必殺技のつのドリルを持つことも特徴であり、ステータス面で劣る他のみず物理アタッカーとの差別化に役立てたい。
特性は隠れ特性のひらいしんが基本的に優先される。特攻が上がる効果はおまけ程度であり、高威力特殊技を採用する理由とはなりづらい。ほかのすいすい、みずのベールも優秀であるが候補とはなりづらい。
攻撃技はタイプ一致にたきのぼり/アクアテールがある。サイクル戦を意識するならクイックターンも一考。一撃必殺技のつのドリルは差別化に有用であり、基本的に確定。その他ドリルライナー、メガホーン、とびはねる、どくづき、じごくづき、じたばた、スケイルショットなどがある。特殊技だが効果重視でねっとうも候補。