カントー地方
カントー地方とは、ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ・ファイアレッド・リーフグリーン・Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイの舞台となる地方。ポケットモンスター 金・銀・クリスタル・ハートゴールド・ソウルシルバーにも登場する。
概要
高低差の少ない広大な平地が特徴。10の町が点在しており、中心にはヤマブキシティが位置する。
26ばんどうろ~28ばんどうろは金・銀・クリスタルおよびハートゴールド・ソウルシルバーにのみ登場し、ジョウト地方へ繋がっている。リニアやアクアごうといった交通機関でも接続されている。現在、道路で直接繋がっている地方はカントー地方とジョウト地方のみである。また、ポケモンリーグは共通となっており、ジョウト地方のジムバッジを8つ集めた後、カントー地方のポケモンリーグに挑戦することができる。
ファイアレッド・リーフグリーンでは、クチバシティのクチバみなとからナナシマに行くことができる。
ジョウト地方の東、シンオウ地方の南[1]に位置しており、アローラ地方からは遠く離れている[2]。
パルデア地方には、カントー出身の店主によるカントークレープが展開されている。
世界観
人口
赤・緑・青・ピカチュウ・ファイアレッド・リーフグリーンでは、全ての町・村の人口合計は391、金・銀・クリスタル・ハートゴールド・ソウルシルバーでは364である。
町・村
他の地方と比べると施設が少なく、普通の民家が多い。町ごとにモチーフとなる色がある。
中心となるヤマブキシティはシルフカンパニーが本社を置く大都市で、第二世代時点ではリニアでジョウト地方のコガネシティと繋がっている。オーキドけんきゅうじょのあるマサラタウンやニビかがくはくぶつかんのあるニビシティ、ポケモンけんきゅうじょのあるグレンタウン(第二世代では火山噴火により消滅)など、ポケモン研究に関する施設が多く、ポケモントレーナーやポケモン研究者に重要視されている[3]。
町の総数は10個(ポケモンリーグを含めない)。
町・村 | 人口 | 標語 |
---|---|---|
マサラタウン | 10 | マサラは まっしろ はじまりのいろ |
トキワシティ | 30 | トキワは みどり えいえんのいろ |
ニビシティ | 33 | ニビは はいいろ いしのいろ |
ハナダシティ | 32 | ハナダは みずいろ しんぴのいろ |
クチバシティ | 29 | クチバは オレンジ ゆうやけのいろ |
シオンタウン | 41 | シオンは むらさき とうとい いろ |
タマムシシティ | 82 | タマムシ にじいろ ゆめの いろ |
セキチクシティ | 35 | セキチクは ピンク はなやかな いろ |
ヤマブキシティ | 63 | ヤマブキ きんいろ かがやきのいろ |
グレンタウン | 36(火山噴火前) 9(火山噴火後) |
グレンの あかは じょうねつの いろ |
アニメポケットモンスターのみに登場する町・村
自然・ダンジョン
他の地方に比べて道路が真っ直ぐで高低差の少ない平地で、草原のようなフィールドがほとんど。岩山が多く、ダンジョンは建物や洞窟など。ダンジョンの数自体は少ないものの、一つ一つのダンジョンがかなりの規模を誇る。今のところ道路において天候が変化しない唯一の地方でもある。
金・銀・クリスタル・ハートゴールド・ソウルシルバーにおいて、ジョウト地方では針葉樹のような形の木が生えているのに対してこちらは広葉樹のような形の木が生えており対になっている。
治安・環境
第一世代・第三世代ではタマムシシティの街中にロケット団がうろついており、各地にぼうそうぞくが存在するなど治安はあまり良くない。
また、ベトベターはカントー地方の環境汚染の象徴であり、第二世代・第四世代のタマムシシティの池に出没したり、第一世代・第三世代のクチバシティの住民がその存在について触れていたりする。
伝説
- ミュウツーには、マッドサイエンティストがポケモンの遺伝子をどんどん組み替えっていった結果、凶暴なポケモンをつくり上げたという都市伝説がある[4]。
- フリーザー、サンダー、ファイヤーには様々な伝説が存在するが、この3匹は他の地方にも登場するためカントー地方独自の伝説かは不明。
- オーキドのてがみイベントでのオーキド博士によれば、シンオウ地方の224ばんどうろにある石碑と同じ物がカントー地方で発見されたとのことだが、ゲーム中で確認することはできない。
備考
- 名前と地形は関東地方をモデルにしており、中部地方の一部(伊豆半島)もマップに含まれている。
- カントー地方という名前は、赤・緑・青・ピカチュウではほとんど出てこないが、ゲーム開始時にライバルの家の机に置かれているタウンマップを調べたときに、「カントー ちほうの ちずだ!」というテキストが表示される[5]。頻繁に登場するようになったのは金・銀以降である。
- 舞台になったゲームが13作あり、最多。第一世代から第四世代にかけて連続して登場する唯一の地方である。
- 金・銀・クリスタル、ハートゴールド・ソウルシルバーではもの悲しいBGMが多い。ただ、シオンタウンは長調に変更された。
各言語版での名称と由来
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脚注
- ↑ ポケモンミュージックのシンオウサウンドにて言及があり、ジョウト地方との位置関係だけなら無印編のアニメ版でも語られている。
- ↑ 主人公の部屋にある地球儀を調べた際のテキストより。サン・ムーンのエピローグでリーリエがククイ博士から時差ボケに注意するように言われている。
- ↑ 広がる世界|もやもやドガース ポケモン世界紀行|ポケモンだいすきクラブ
- ↑ 『ポケットモンスター図鑑』アスペクト、1996年、52頁。ISBN 978-4893664945
- ↑ 日本語版のみであり、他言語版で正式にKantoの名前が登場するのは第二世代になってからである。