ミュウツー/対戦
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ミュウツーの歴史
第一世代
第一世代に於ける説明不要の禁止伝説級のポケモンとして登場。多くのルールで使用が禁止されたラスボス的存在でもある。 この世代での合計種族値は、第二世代以降のシステムで換算すると実質744であり、アルセウスの720も凌ぐ強力なポケモンであり、ゲームバランスを崩壊させていた。
無制限対戦ではフーディンの上位互換であり、フーディンに当てはまる強みがそのままミュウツーにも当てはまるうえに、タイプ一致のサイコキネシスは勿論、ふぶきや10まんボルト、だいもんじなどの攻撃手段も多彩。さらに攻撃や物理耐久まで高く、はかいこうせんやだいばくはつによるエスパータイプの突破まで自在であった。意外だが火力は十分なのでサイコキネシスは選択技扱いであり、耐久型や積みアタッカー型として使われることも多かったことからかげぶんしんの方が優先されがちであった。特に特殊の種族値154は異常な強力さであり、レベル100であれば仮に個体値が0であっても特殊が333を超えるので、ドわすれ2回で特殊がカウントストップ(999)すると聞けばその凄さが分かるだろう。分割前なので、全ての個体値と努力値、レベルまで最大にした場合では伝説の鳥ポケモン3匹の最強技でようやく確定4発となる。
ただ、育成論が浸透していなかった当時、十分に素早さに努力値を振る前にレベル100にしてしまうことが多く、そうして育成が不十分なままの個体を無制限対戦で使ったためにダグトリオやフーディンに先制されることもままあった。特にダグトリオはじわれでのワンチャンスがあるため、素早さの個体値を妥協したり努力値振りを怠ったりすると油断ならなかった。1997年当時『ポケットモンスターを極める本』でも、育成難によりミュウツーと他のポケモンとの間で素早さ実数値の上下関係の逆転が見られたと窺える記述があった[1]。
メジャーな型としてはふぶき、サイコキネシスor10まんボルト、かげぶんしん、じこさいせいによる耐久型が挙がる。ドわすれ型の場合は、ふぶき、10まんボルトorだいもんじ、サイコキネシスorかげぶんしん、ドわすれという技構成がメジャーであり、だいもんじを採用すれば運次第でやけどを撒いて両受けも可能な上、特殊型オンリーの選出ならドわすれ型ミュウツーミラーマッチでもない限り3タテも夢ではなかった。
第二世代
あまりに吹っ飛んだ強さだったためか、特殊が特攻と特防に分かれてルギア・ホウオウ並だった特防が大幅に減らされた。エスパーの天敵あくの追加やむし・ゴースト技の強化も加わり、主に防御面で弱体化。ドわすれの仕様変更、サイコキネシス及びふぶきの弱体化、急所率の仕様変更などで火力も弱体化した。
しかし弱体化したとは言え相変わらず強く、ミュウには敵わないが自慢のとくこうを活かす豊富なサブ技の数々は健在。それに加えあく対策にじごくぐるま、エスパー対策にシャドーボールやめざめるパワー(むし・あく)など物理技を使わせても強い。火力強化の積み技はのろいぐらいだが、バリアーやドわすれ、もちものの追加で弱体化した耐久も補える。いばる+みがわりや、でんじは、どくどく、しんぴのまもりなど補助技も優秀。同じ禁止伝説級のホウオウやルギアと比べても一歩抜きん出ており、第二世代でも最強の座は揺ぎないだろう。
バトルタワーの高階層では無制限に使用できたので、ミラーマッチ対策としてシャドーボールが採用されることが多かった。
第三世代
この世代には強力なあく・はがねが登場したが、依然として豊富なサブウエポンで対処可能であった。
禁止級伝説にはカイオーガが追加されて火力指数ではあちらに譲るようになったが、めいそうの取得により第一世代のドわすれほどではないが積んでからの突破力が復活。FRLG期には互換切りの影響で消滅していたじばくをXDの教え技でを習得。
第四世代
こだわりスカーフの登場によって素早さの種族値130が絶対的な安定感を誇るとは言えなくなった。エスパー・あくが無効のミカルゲには注意しないと足を掬われるようなった。
GSダブルではユキノオーのゆきふらしを活かしてユキノオーとともにふぶきを連発することをコンセプトとした「ノオツー」が発祥し、WCS2010環境の主流となった。
第五世代
専用技のサイコブレイクを習得。一方、じばくの仕様変更によってじばく型は実用外に。
2012年末に開催されたインターネット大会『クリスマスカップ』ではユキノオーやホワイトキュレムとふぶきを連打する霰パやコジョンドと組む「コジョツー」の組み合わせで活躍し、使用率1位の座を勝ち取った。
ミュウツー (Pヒルズ)によって隠れ特性のきんちょうかんが解禁されるときのみ封じという強みが新たに生まれた。ハバンのみやオボンのみが流行していたGSダブルでは有用であった。
第六世代
はがねの耐性の仕様変更で以前よりもあく・ゴースト技が増えるようになった。ORAS期のGSダブルではゲンシカイキ勢による霰パの消滅、イベルタルの強化、サイコブレイクやサブウェポンで突破しにくいゲンシグラードンの追加などから環境から姿を消した。 2種類のメガシンカを獲得したが、特性が活かしづらい点、同じ伝説ポケモンのメガシンカ態であるメガレックウザが強力無比な性能を誇る点からほとんど使用されなかった。
それでも、2016年4月末から5月初頭に開催されたJCS2016予選ではジュニアカテゴリ使用率17位を記録しており、低年齢層受けは依然として良かった。
第七世代
WCS2019(GSダブル)の予行演習的な意味合いを持つ、2018年9月に開催されたインターネット大会『アンリミテッドトライアル』(GSダブル)では使用率30位と低迷。
単体では微妙な禁止級伝説になってしまったが、この世代に登場したカプ・テテフのサイコメイカーでエスパー火力を強化する「テテツー」がWCS2019サンシリーズ環境で発祥。GSダブルサンシリーズ(メガシンカ、ゲンシカイキ、Zワザなし)ではサイコブレイク、まもる、はどうだん、シャドーボールという技構成が一般的であり、持ち物はいのちのたまが、性格はおくびょうがメインであった。
伝説のポケモン、幻のポケモン限定戦(80体が出場可能のダブルバトル)として行われたUSUMリーグシーズン13スペシャルバトルでは14位の使用率を記録。そこではミュウツーのじゅうりょくでダークライのダークホールを補助する「ダクツー」が一定数使用された。ダークホールが弱体化したこの世代において、ダークホールの有効活用手段がこのように模索されたのであった。
Zワザ、メガシンカ、ゲンシカイキがすべて解禁されたJCS2019オンライン予選ではもう使用率ベスト30に入らないかと思われたが、使用率30位に入る健闘を果たした。同大会ではミュウツナイトY型が主流であった。
通信対戦の主流が「無制限66シングル」であるピカブイでは基礎スペックで他を圧倒するポケモンとして利用されるが、トップメタのメガプテラには素早さで及ばないためそれほど環境を荒らしているわけではない。覚醒値に関しては攻撃を最低値付近まで維持しつつアメを中心にして上げると理想の育成済み個体ができあがる。Pokémon GOからの転送を考慮しない場合、連鎖ができない上に1ROMで1体しか出現しないため第六世代以降のソフトの伝説のポケモン並の厳選難易度であるが、ぎんのおうかんで強化できるので極論を言えば攻撃の個体値が0の個体だけを粘れば問題ない。なお、ピカブイにはサイコブレイクが存在しないため、サイコキネシスが一致主力技となる。
第八世代
2020年2月のPokémon HOMEのサービス開始と同時に解禁。メガシンカが廃止されたことで型の読みづらさという強みを再び失ったが、技レコードによりわるだくみを新たに習得し、XDおよびVC産限定だったじばくや映画配布限定だったぼうふうも簡単に覚えられるようになった。ぼうふうをベースにしたダイジェットも可能。
ダイマックスの実装によって前世代まで倒せた相手が倒せなくなることも見られるようになったが、竜王戦ルールではダイジェットが使える130族ということもあってそれほど酷い使い勝手ではない。豊富な習得技のラインナップによって、ダイマックスわざでの場作りの高い自由度を発揮できる。ただ、バンギラスへの打点がはどうだんを除いて碌に存在しないのが難点で、生半可な型なら特殊耐久特化とつげきチョッキバンギラスが確定3発というのもざら。一応レアなけたぐりなら攻撃下降補正かつ無振りでもいのちのたまを持たせることで確定1発になるケースが多い。
一般的な育成論
特攻と素早さがトップクラスの禁止級伝説ポケモン。それ以外のHP・攻撃もハイレベル。特殊アタッカーとしての適性が高い。
特性は通常特性のプレッシャーと隠れ特性のきんちょうかん。プレッシャーは発動順によって相手の素早さを判定することができる。
攻撃技はタイプ一致専用技のサイコブレイクが強力。その他のタイプのわざにぼうふう、きあいだま/はどうだん、シャドーボール、かみなり/10まんボルト、ふぶき/れいとうビーム、かえんほうしゃ/だいもんじがある。自主退場技のじばくも習得可能。
変化技はわるだくみ、めいそう、おにび、でんじは、みがわり、ちょうはつ、かなしばり、ひかりのかべ、リフレクター、しんぴのまもり、トリックなど豊富。
脚注
- ↑ 『ポケットモンスターを極める本』(キルタイムコミュニケーション、1997年) p80