シンボラー/対戦
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このページは、シンボラーの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。
シンボラーの歴史
第五世代
中途半端な火力、無駄のある種族値、激戦区である100族に届かない素早さの種族値97から、速攻型としては「帯に短し襷に長し」というデザインとなっていた。
第六世代
マジカルシャインとみらいよちを習得。ただ、シンボラー程度の火力では第五世代と同じようにこんらんの追加効果をもたらすことがあるシグナルビームをあくへの打点とした方がよいのではないかという事態になりかねなかった。それよりも懸念すべきであったのはこの世代のひこう枠の鉄板であるファイアローの存在であり、結局は中途半端な速攻型に過ぎないシンボラーはファイアローが登場するなり存在意義の大半を失ってしまった。
PGLレーティングバトル統計データからは、ORASリーグシングルバトルではねっぷう、れいとうビーム、サイコキネシス、エアスラッシュorエナジーボールorエアスラッシュという技構成がメインであることがうかがえ、性格は最速を意識したおくびょうが、持ち物は微妙な素早さを補うためのこだわりスカーフ、やはり微妙な耐久性能を補うきあいのタスキ、それなりの技範囲を活かせるいのちのたまが需要を伸ばした。特性はマジックガードが主流であったが、技範囲を実質広げる効果を持ついろめがねも選択肢に挙がった。
第七世代
ファイアローははやてのつばさの弱体化によって環境から姿を消したが、今度はカプ・テテフの登場によってエスパー枠としての立場が悪くなった。こだわりメガネ型だと同じ技構成では火力と速度でこだわりスカーフ型のカプ・テテフの劣化になりかねないのでここに来て窮地に立たされたと言える。やけどのスリップダメージ弱体化によってかえんだま+サイコシフトのコンボの有用性が低下。サイコフィールド状態になっても地面にいないポケモンであるシンボラーはその恩恵に与かることはできず、カプ・テテフにはエスパー枠を競合する相手としてだけでなく味方としても不利が付く。
単体では力不足になってしまったが、この世代からナインエボルブーストを獲得したイーブイのバトンタッチによサポートを受けて自身はアシストパワーとはねやすめで粘り勝つ型が成立。
第八世代
ランクバトルシリーズ1ダブルバトル最終17位のパーティにじゅうりょく+さいみんじゅつ型が投入されていた。
一般的な育成論
特攻が高いため特殊アタッカーとして育成したい。タイプ一致技のサイコキネシスまたはサイコショックとエアスラッシュが良く採用される。他にはエナジーボール、れいとうビーム、シャドーボールなど。特性マジックガードによりいのちのたまの反動ダメージを無視できるため、思った以上に火力と耐久力を両立しやすい。当時、上記の技でははがねタイプに全て半減されてしまうので、はがねタイプへの対策を考える場合、ほのおやかくとうタイプのめざめるパワーが必須であった。しかし、ブラック2・ホワイト2の教え技でねっぷうを取得できるようになったため、めざめるパワーの厳選の手間が省けるようになった。
物理技としてゴッドバードも覚えるが、あまり使われない。パワフルハーブとのコンボ前提になってしまいもちものが固定されてしまう上に実質的に1回限りという制限が付く割に、シンボラー自身の種族値の偏りのせいでエアスラッシュに比べてそれほど威力が高いという訳でもない。さらにこれ以外の物理技はタイプ一致でしねんのずつき、つばめがえし、それ以外でもおんがえし、はがねのつばさ程度しか無いため、物理型そのものの採用はかなり厳しい。
タマゴ技のサイコシフトを利用して状態異常をばら撒く型もある。この戦法はまずは自分自身が状態異常にならなければならないため、その状態異常によるデメリットをあえて被る必要があり使うのが難しいが、シンボラーは特性マジックガードにより状態異常によるダメージを受けなくて済むため、リスクが非常に低くなる。サイコシフトを使えるポケモンは他にもいるが、マジックガードと組み合わせて安全に実行できるのはシンボラーだけの特権(サイコシフトでなくトリックで似たようなことができるポケモンならば他にランクルスなどがいるが、他の面の性質からほぼ別物である)。確実にコンボを実行するためにかえんだまやどくどくだまを持たせることになるが、単純なダメージ以外にも攻撃力低下の効果を付与できるかえんだまの方が選ばれることが多い。マジックガードはやけどによる攻撃力低下を防げないが、元々特殊アタッカー寄りのシンボラーには関係が無い。プレイヤーによってはこれにさらにふきとばしを加え、まだ状態異常になっていない控えメンバーを強制的に引きずり出して広範囲にばら撒いてしまう型もある。
またコスモパワーやめいそうといった積み技も覚える。でんじは、はねやすめといった居座る型に適した技も一通り揃っており、防御・特防の種族値も低くはないので、耐久型にすることも可能。ここでもどくどくややどりぎのタネを無効化するマジックガードが活きてくる。
他にはひかりのかべ・リフレクターを入れて後続のサポートに徹するタイプも。このタイプに限っては、先制ちょうはつなどで機能不全に陥ることを避けるため、相手への変化技に対して回避率が上がるミラクルスキンの方が選ばれることがある。また、隠れ特性は効果がいまひとつのタイプを1つ無くしてダメージを与えられるいろめがねであり、これを利用して相性が悪くても等倍のダメージを与えられることを利用し、攻撃兼サポート役に徹することもできる。
ダブルバトル・トリプルバトルでは、じゅうりょくで命中率を上げたりおいかぜで先手を取ったりと、優秀な補助技要員としても使われる。