ブースター/対戦
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ブースターの歴史
第一世代
高い攻撃の種族値に対して、実用的な物理技がタイプ不一致ののしかかり程度しかなく能力を持て余した。幸い当時は特殊が110あったのでほのおタイプの技でごり押しする運用法もできたが、素早さの低さがネック。のしかかりで麻痺させてからほのおのうずで拘束を狙う手もある。当時のほのおポケモンの冷遇から、『ポケットモンスターを極める本』では「苦行じみた進化」とまで書き立てられた。
ニンテンドウカップ'98ではイワークですら地区予選ベスト4に進出していたなか、ブースターはベスト8が精一杯であった[1]。
ただ、マリスタ環境黎明期では単にブイズというだけで人気があり、その頃はそこそこ使われた。
第二世代
特殊の仕様変更により、イーブイ進化形では唯一特攻が下落した。環境的にはエアームドの台頭、シャドーボール、のろいの獲得など恵まれた要素が多いにもかかわらず、アタッカーとしては他のほのおタイプの後塵を拝する。大会レベルではトップメタのガラガラやカビゴンとの相性が悪く、活躍には至っていない。
第三世代
ジュペッタとメタグロスの登場によって最強のシャドーボール使いの地位を失う。スイクンやヌオーの台頭もあり活躍の場を失った。メタグロスと比べると素早さの種族値が5下回る点を突かれて先手を取られてそのままじしんで削りを入れられるということも不利に働いた。
第四世代
おにびの獲得によって物理耐久型として運用することが可能になった。また、新規のポケモンからは相性補完に優れるかんそうはだドクロッグという相方も手に入れた。しかしながら、トップメタのガブリアスには先攻で効果抜群のじしんを受け一撃でやられてしまい、ほのおタイプのアタッカーとしても新規御三家のゴウカザルの壁が高いなど依然として不遇といえる。
プラチナのおしえわざとしてばかぢからを獲得。この世代におけるブースターのウインディとの差別化手段となった。アタッカーにするならばかぢからとオーバーヒートは両方採用が必須レベルであった。
第五世代
新技ニトロチャージ、隠れ特性こんじょうを獲得した。対戦環境は雨パ、砂パをはじめとした天候パーティーの最盛期、火力のインフレ、実質的な上位互換のヒヒダルマの登場などもあって、ブースターにとってはこれまでになく厳しい。一見こんじょう+どくどくだまでキノガッサのキノコのほうしに対抗できそうであったが、ブースターほどの物理低耐久だとキノガッサの攻撃を耐えるのは難しかった。例として、ようきキノガッサのばかぢからはHPに努力値252振りで防御が4振りのしんちょうブースターに最低乱数で88.9%のダメージで、ステルスロック込みで確定1発の計算。
それでも、この世代に登場したナットレイのほのお4倍弱点をブースターのもらいびで流せる点を活かした相性補完コンビ「ナットスター」が成立。同じもらいびを持つウインディとは特殊耐久で差別化でき、ナットレイが比較的苦手とする特殊技を受けるのにブースターはウインディより好都合である。
相変わらずメインウエポンには窮しており、こだわりハチマキ型ですら持ち物の恩恵を受けないオーバーヒートを採用せざるを得ないほどであった。
第六世代
フレアドライブを獲得した。対戦環境にはファイアローやマリルリなどより速い、あるいは先制技を持つポケモンが台頭しており、フレアドライブで耐久が削れたところを仕留められてしまうシーンが多いが、ようやく実用的なメインウェポンを手にした。レーティングバトルORASリーグシングルバトルのPGL統計データによると、技はフレアドライブ、おにび、ばかぢから、でんこうせっか/ニトロチャージがテンプレであるとうかがえる。性格は割合の高いものから順番に挙げればようき、いじっぱり、しんちょうが主流であった。持ち物はこだわりスカーフが一番手で、特性は状態異常を牽制できるこんじょうがメインであった。
倒したポケモン10位以内にはしばしばジャローダ、ナットレイが挙がっていた。特にジャローダを倒す場面が多かったことが統計データから明らかであるのを考えると、最速ジャローダを抜くための最速こだわりスカーフ型を育成するというのが合理的であったと言える。
第七世代
ブイズの例に漏れずZワザの登場により奇襲性が増し、技範囲の問題も1回だけならカバー可能になった。持ち物の追加や環境の変遷もさることながら、カミツルギという相性補完に優れた相方を手に入れた。レーティングバトルのPGL統計データによると、SMリーグではおにび、あくび、ねがいごとなど補助技が採用率上位にランクインしている。
USUMリーグではメガリザードンYがUシングルバトルでの使用率5位以内の常連となったなかで単純にもらいびで対処できるうえに、カプ・テテフの超火力もとつげきチョッキを持たせれば高い特防で受けられるようになった。また環境が前世代よりは特殊寄りとなったおかげもあり、競合相手のウインディやヒヒダルマとは特殊耐久でより明確に差別化できるようになったともいえる。同リーグ同バトルでは状態異常が軒並み弱体化したこともあってもらいび型が主流になりこんじょう型は廃れ、持ち物はジメンZ、ホノオZ、とつげきチョッキがメインとなった。
この世代でアタッカー型を作るなら、主流技構成はフレアドライブ、ばかぢから、ニトロチャージ、あなをほるとなり、持ち物はジメンZがメイン。耐久型の場合、フレアドライブ、おにび、ねがいごと、まもるがメインで、持ち物はフィラのみが主流。性格はいずれの方でもようき、いじっぱりがおススメ。
第八世代
この世代の環境にはミミッキュ、ドラパルトをはじめ物理型およびその対策の物理受け型が蔓延し、物理耐久に脆い物理アタッカーのブースターにとっては向かい風が吹いている。ウインディ・ヒヒダルマといったライバルも存在しており、ブイズの豊富な変化技を活かし、なんとか差別化を図りたい。
技の面ではニトロチャージがマシン技から削除されはしたものの、先手を取るためにはでんこうせっかを用いればそこまで苦労はしない。その一方であなをほるがわざマシンとして復活し、とつげきチョッキの有用性も増した。環境でよく使われるトゲキッスがほのおウエポンを搭載しているケースが多いため、もらいび発動の機会は少なくない。前世代までウインディとの差別化点であったこわいかおはこの世代にウインディも獲得したため、ウインディとの差別化点が1つ減った。
ダイマックスによって強化された点が多い。ネックである耐久を補うことができるほか、通常では扱いづらい威力や効果のわざを活用することができる。あなをほるはダイアースとすることで威力130で味方の特防を上げる技になる。また、敵のダイマックス枯らしや、こんじょう型の場合の能動的にどくを浴びるまでの時間稼ぎにも用いることができ、ほのお同士の対決や苦手ないわポケモンへの対抗策になる。フレアドライブもダイバーンとすることで3ターンの間はネックとなる反動を受けず、しかも天候をはれ状態にするため、さらなる火力増強に繋がる。また、先述の物理耐久を補う手段には、アイアンテールをダイマックスして使うという手段もある。ダイマックス技は必中のため、一時的とはいえネックとなる命中率も補え、一手で2つの欠点を帳消しにできる。一方、耐久力が上がるとはいえ物理耐久にそこまで期待はできず、ダイマックスをもってなお一撃でやられる場合もある。
一般的な育成論
攻撃と特防が高いほのおポケモン。反面HP・防御・素早さが低く、火力を発揮する機会を確保するために型・運用ともによく考察したい。
特性は通常特性のもらいびと隠れ特性のこんじょう。もらいびは無償降臨と火力増加を同時に狙える。こんじょうは発動にかえんだまが使用できずどくどくだまを使うことになるため扱いづらい。
攻撃技はタイプ一致のフレアドライブは確定。その他のタイプのわざにばかぢから、あなをほる、アイアンテール、かみつく、でんこうせっかなど。こんじょう採用ならからげんきも候補。特攻も低くはないので、両刀を狙うことも可能。特殊技ではだいもんじ/かえんほうしゃ/オーバーヒート、シャドーボール、アシストパワーあたりが候補となる。耐久型ならスリップダメージを与えるほのおのうずが有用。
変化技はおにび、あくび、ねがいごと、バトンタッチなどが候補。
脚注
- ↑ ポケモンリーグ予選結果速報! ポケモンバトルツアー'98夏 予選大会結果レポート(任天堂、2019年1月31日閲覧)