進化キャンセル
進化キャンセルとは、ポケモンが進化する時に、進化をやめさせること。
概要
ポケモンが進化しそうなとき(様子が変わり始めたとき)にBボタンを押すと、ポケモンはびっくりして進化をやめてしまう。これを進化キャンセルという。同じくポケモンの進化を防止するシステムとしてかわらずのいしが存在する。Bボタンによる進化キャンセルとかわらずのいしでは効果範囲が微妙に異なり、片方しか効果が無い進化条件もある。また、進化キャンセルを行う場合でも進化の演出は途中まで見ることになるが、かわらずのいしを持たせていれば進化の演出自体が無くなるという違いもある。
ファイアレッド・リーフグリーンでは、ぜんこくずかんを手に入れる前にゴルバットが十分になついたときなど、カントーずかんに載ってないポケモンに進化するポケモンが進化条件を満たしたときに強制的に進化キャンセルが起こる。
以下の進化はBボタンで進化キャンセルすることができない。
- 通信進化。
- しんかのいし・しんかのどうぐを直接使用したことによる進化。
- ダクマのかけじくを見せたことによる進化。
- ワッカネズミが戦闘に出さずに控えにいるまま経験値を受け取ったときの進化。進化の演出が無いまま勝手に進化するので、進化キャンセルをするタイミングが無い。
上記の進化キャンセルできない進化でも、かわらずのいしを持たせている場合は進化を防止できる。例外として、第四世代・第五世代・スカーレット・バイオレットでしんかのいし・しんかのどうぐを直接使用したときは、かわらずのいしを持っていても進化が始まる。
進化キャンセルによるメリット
メリットは、ゲーム内でも言及されているように、ポケモンを進化させると基本的にわざを覚えるレベルが高くなるので、進化キャンセルすればより早いタイミングで覚えられることが挙げられる。
極端な例を挙げると、第三世代におけるボーマンダ系統において、ボーマンダはドラゴンクローを覚えるレベルが79、すてみタックルを覚えるレベルが93であったのに対し、進化前のタツベイはそれぞれレベル49、レベル53とかなり早いタイミングで覚えられる。
また、キノココのキノコのほうしなど進化前のポケモンしか覚えないわざも少なからず存在するので、そういったものを覚えたい時は進化キャンセルすることになる。
第六世代以降では進化できるレベルを超過して未進化状態のまま育てると、進化するまで貰える経験値が1.2倍に上昇し、経験値を貰う際に「多めに貰った」と表示されるようになる。進化キャンセルやかわらずのいしによって意図的に進化させなかった場合や、トレーナー戦で最後のポケモンを倒す前に進化できるレベルを超えた場合にこの経験値上昇が発生する。
メリットというわけではないが、対戦のルールや戦術によっては、進化させないまま使うというケースもある(しんかのきせきによる耐久型など)。あるいは単純に、進化前のポケモンに愛着があるプレイヤーがわざと進化させない場合もある。
進化キャンセルによるデメリット
基本的に進化すると種族値が上昇するので、同じレベルだと進化前のポケモンは進化後のポケモンと比べステータスが劣りがちになる。進化のタイミングによって最終的なステータスに違いが出るということはないが、シナリオ攻略や経験値稼ぎで直接戦闘に出す場合は少なからず影響する。
Pokémon LEGENDS アルセウス
Pokémon LEGENDS アルセウスでは、手持ちから任意で進化させる方式となったが、一度進化を始めた後にキャンセルすることは不可能になっている。進化の選択肢を押した後に「そのまま見守る」ではなく「キャンセル」を押せば進化は行われない。
アニメにおける進化キャンセル
アニメでは、ヒカリのポッチャマが自らの意思で進化キャンセルしていた。これにより大幅にエネルギーを使っていたため、ジョーイからかわらずのいしを受け取っている。
備考
- ポケモンカードゲームではミカルゲ (XY4)のワザとして「ビーキャン」が登場する。相手を進化できなくするワザとなっている。