ポリゴン2/対戦
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ポリゴン2の歴史
第二世代
第一世代のポリゴンはエリート揃いのノーマルタイプの中では能力がパッとせず、ニンテンドウカップ'99は疎かイエローカップですらマイナーに甘んじていた。しかしまさかのポリゴン2に進化したことで全能力が伸び、鈍足だが、耐久面はもとより物理・特殊それぞれの攻撃面でも高く評価されていた。とは言えタイプ一致ではそこまで活かせなかったので、弱点の少なさから耐久型が好まれた。
じこさいせいによってのろい合戦に強く、さらにれいとうビームがあれば当時のトップメタのカビゴン・サンダー・ガラガラの全てに対して強くなり、その他の攻撃技・補助技のバリエーションも豊富、オリジナリティを出すならテクスチャー2も。ロックオン+でんじほうのコンボは有名だが、実は普通にでんじほう連発の方が効率が良かった。また、勘違いされやすいが当時のロックオンの効果は次のターンに必中ではなく次の技が必中だったので、ロックオン後入れ替えし、入れ替えたポケモンで一撃必殺技を使い必中ということはあまり知られていなかった。よってパーティに一撃必殺持ちがいるならサポートとして一考の余地はあるという可能性を秘めていた。耐久型が基本だが、これだとノーマルタイプに強いはがねタイプやゴーストタイプで止まりがちなので、サポート型も多かった。ニンテンドウカップ2000全国大会では決勝進出者11人中1人が使用していた。
世代末期にはねむる+ねごとカビゴンに対して物理受けではなくカビゴンで対処し、昆布戦法でカビゴンを崩す、カビゴン、ガラガラ、ポリゴン2による「カビガラポリ2」が流行した。
第三世代
バシャーモやキノガッサなど高火力のかくとうタイプのポケモンが活躍していたためやや弱体化。
第四世代
進化形であるポリゴンZより耐久が高いことから、たべのこしで粘る戦法が使いやすくそれなりに使われていた。
第五世代
しんかのきせきの登場によりさらに耐久に磨きがかかった。バトル形式を問わずじこさいせいが良く使われ、トリックルームの始動役、更にとくこうがそれなりに高いことからちょうはつにも強く、ある程度の対策が取れないと突破が困難になった。
第六世代
しんかのきせきの効果をなくすはたきおとすが強化された一方、ファイアローの登場で格闘タイプが大きく減少。耐久が高いことには変わりは無く、パーティ全体で対策する必要がある程の強さがあったのは変わっていない。仕様変更によりフェアリータイプとはがねタイプの複合となった上にメガシンカを獲得したことで大幅に強化されたクチートとの相性補完が成立したのもこの世代から。イカサマがギルガルドに、ほうでんがギャラドスにそれぞれ刺さった。
レーティングバトルシングルバトルの使用率最高位はXYリーグではシーズン5、シーズン6の14位で、ORASリーグではシーズン8の9位。各リーグでは最高位のシーズンの近辺では最高位に近い使用率を記録しているが、それ以外であると、XYリーグでは10位台後半から20位台半ば、ORASリーグでは10位台半ばから20位台前半が定位置。
第七世代
カプのフィールド変化など、火力がさらに上がったことから、シングルバトルでは特に弱体化したかのように見えたが、一見火力が厄介なカプの普及によってバシャーモ、ルカリオのような素早さに優れたメガシンカポケモンを除いた大半のかくとうポケモンが環境から姿を消し、サイクル戦に向いた耐久振りのポケモンが増加したこともあって、逆に等倍受けが安定するようになった。この世代に激増したゲッコウガに対する受けとしての性質も強かった。
シングルバトルの定位置は各リーグで10位台前半となった。ダブルバトルでも、ORASリーグでは果たせなかった使用率ベスト30入りをSMリーグでは安定して果たしており、トリックルームの始動役としてはいまだに健在。ただ、USUMリーグではトリパのコンビとしてツンデツンデとトゲデマルの並び、いわゆる「ツンデマル」が一般化したため下火になった。VC版金銀の登場によって、GBマーク解禁のレギュレーション限定だが、のろい型が復活。USUMリーグで猛威を奮うカプ・コケコのエレキメイカーにただ乗りすることを前提に、同リーグシングルバトルではより威力が劣るが追加効果が優秀なほうでんがでんきサブウエポンとしては一般化。
総じて需要は向上しているが、後出しからメガメタグロスあたりの攻撃を受け切れないことは課題であり、実際にUSUMリーグシングルバトルのポリゴン2の統計データには、ポリゴン2を倒したポケモンの3位以内にメガメタグロスが入ることがしばしば。例として、いじっぱりメガメタグロスのかたいツメ込みのアイアンヘッドをHPに努力値を全振りで防御に4振りのひかえめポリゴン2が受けた場合、砂嵐のダメージ1回とステルスロックのダメージ込みで2ターン目瀕死率97.6%。USUMリーグシングルバトルシーズン13やシーズン16ではおんがえしが搭載率10位を記録しており、おんがえし型の場合の性格は物理火力を下げないなまいきが基本になる。積み技を持たない型の耐久特化カビゴンやドヒドイデなどのような相手の鈍足低火力ポケモンを起点にするみがわり型が世代末期にレート上位層の間で流行していた。
めざめるパワーに関しては環境にほうでんやれいとうビームの通りが悪いナットレイが多いので、ほのおが推奨。
SMリーグダブルバトルでも受けとして重宝され、USUMが発売されたシーズン7までの間、シーズン6を除いて使用率ベスト30を記録した。ところがUSUMリーグでは同じくトリパの始動役が務まるツンデツンデの実装、カビゴンの流行によって使用率ベスト30とは縁がなくなった。いかくガオガエンが完全に解禁されたシーズン9以降は、使用率1位を特等席としたガオガエン、2位を定位置としたランドロスから徹底的にはたきおとすを受けるようになったのが痛い。
WCS2017(アローラ図鑑限定のダブルバトル)ジュニアディビジョン、シニアディビジョン優勝メンバーの1体となっている。
第八世代
『鎧の孤島』の配信に伴い解禁。
めざめるパワー、おんがえし、やつあたりが削除されている。しかし、その非常に高い耐久力は魅力であり、火力アイテムなしのようきドリュウズのダイスチル(アイアンヘッド)程度なら物理耐久特化型の場合は確定3発に抑えることができ、いのちのたまいじっぱりエースバーンのとびひざげりですら確定2発。ただ受けるだけでなく、高速・高火力のポケモンの速攻に対してトリックルームで切り返すことができる。多くのポケモンがどくどくを没収されたことも大きく、これによって多くのポケモンとの間で有利・不利が逆転し、ポリゴン2が有利を取れるポケモンが大幅に増加。
ダイマックスの獲得を機にアナライズで遂行速度を上げた型が注目された。性格もひかえめが、努力値も特攻252振りが主流になっていった。
ソーラービームはダイソウゲン化すると回復ソースになる上に、1回使い切りであり火力以外の効果がないのみならず持ち物がクサZ固定になる(ポリゴン2は持ち物がしんかのきせき固定)第七世代のブルームシャインエクストラよりずっと優秀。本来役割遂行が怪しい対面であるドサイドン、ラグラージ、バンギラス、カプ・レヒレに対しても、ひかえめHC型ならダイソウゲン(ソーラービーム)で十分な打点を持てる。ダイバーン、ダイサンダーも高火力を出しながら2手目以降の火力を上げることができるため遂行速度を上げるのに役立つ。
アイアンテールをベースにダイスチルを放ってもともと高い物理耐久をさらに上げる型も成立。攻撃の種族値は80あり不一致とは言えどもダイマックスわざ化すればそれほど酷い火力でもないので、第七世代環境でおんがえし型が使われたように十分利用価値がある。
解禁初期はひかえめHC振りのダウンロード初手ダイマックス型が流行したが、冠の雪原期にはより優秀なアタッカーにダイマックス権を譲る耐久特化型がメインになった。
ポリゴン2のダウンロードはこの世代では脅威であり、シーズン8最終1位の構築は6匹全てに特防が防御を上回るというダウンロード対策が施された(カバルドンに至っては防御の個体値を25まで下げた上で特防特化することで無理やりダウンロード対策した)ものであった[1]ことがそれを如実に示す。ただ、フォルムチェンジロトムのトリックでしんかのきせきを奪われつつこだわり系アイテムを押し付けられ、技をトライアタックで固定された状態で後続のゴーストタイプの起点にされるというのは不利な展開。
2020年7月下旬にヨロイじま図鑑限定戦のシングルバトルとして開催されたインターネット大会『ヨロイビギニング』では使用率2位を記録。
冠の雪原期のシーズン12には、追加組のフェアリーやひこうによってウーラオスが押さえつけられるようになったことから最終使用率6位を記録。シーズン13になると、環境に特殊アタッカーが増えて物理型が減ったことから、特にランク上位帯でイカサマが採用されるケースが減少。シーズン14になるとアイアンテールとからげんきを両採用して特殊耐久に厚く振ったなまいきダウンロード型が普及。実際の対戦上はアイアンテールをダイスチルとしてではなく素で放って防御ダウンの追加効果を狙うことが多い。
シーズン14最終1位構築には、ポリゴン2同士のミラーマッチでアナライズを活かせるようにした性格なまいきの素早さ個体値28型がエントリーされていた[2]。それに限らず、このシーズンではなまいきが性格の割合の1位となった。
シリーズ8の竜王戦ルールではトリパ型、両刀型など、なまいき型がメインとなっている。シーズン17最終2位構築にはまるくなるでTODを狙う型がエントリーされていた[3]。同シーズンには最遅スピードスワップ型も散見され、最終40位構築にもそれが投入されていた[4]。
ダブルバトルでもトリパの始動要員、特殊耐久を高めたサイドチェンジ型の需要が根強い[5][6]。
一般的な育成論
ポリゴンZの進化前だが、ポリゴンZより耐久力が高いのでその形態のままでも採用されることが多い。
特攻が高めだがそれを生かすのならポリゴンZの方が優秀。特性トレースによりちくでんのサンダース、ちょすいのシャワーズのメインウェポンを無効に出来る。第四世代以降いかくも有効に返せるようになったためギャラドスやボーマンダも対策できるなど、トレースが最大の特徴と言える。
もう一方の特性ダウンロードは基本的に防御の高い相手に出すと本来の高い特攻がさらに上がりやすくなるので、狙って出せば高い火力で攻撃できるようになる。
特攻種族値の方が高いため、基本的に特殊技を用いることになる。候補はトライアタック・10まんボルト・ほうでん・れいとうビームなど。仮にヌケニンのふしぎなまもりをトレースするために場に出し、即座につぶしやすくするためにシャドーボール、相手の攻撃力を生かせる教え技のイカサマも候補になる。イカサマは第六世代ではがねタイプの仕様変更によってあくタイプの技が等倍になり、つるぎのまいを積んだハッサムの返しとして刺さる場面も増えた。そのためレート戦ORASリーグではシングルバトルでの使用率がシーズン7で9位、シーズン8で10位、シーズン9で11位を記録するなど、一時期流行していたことがある。
補助技はじこさいせいを筆頭にでんじはやどくどくなど。でんじほうやふぶきなどのかなり低い命中を補うじゅうりょくを採用してもよい。
ポリゴンZと比べ防御面が優秀なため、速攻型のポリゴンZに対しこちらは基本的に努力値をHPと特攻、または防御、特防に振り耐久型として使用されることが多い。弱点の少なさも評価が高いが、きあいだまやインファイトには気をつけたいところ。第六世代では、天敵のローブシンが減ったのと、メガガルーラの対策になり得るため、HB振りが基本。HPの努力値を244に抑えて実数値を191に調整する型もあるが、これは6n-1、8n-1、16n-1の内を全て満たす、定数ダメージに強い調整である。防御・特防も、しんかのきせきの効果で生じる端数切り捨てを心配するなら、偶数に調整するのがベター。
第五世代から登場したアイテムしんかのきせきの恩恵が非常に大きいポケモン。特殊方面のみの受けならばラッキーには劣るものの、物理方面や両受けとしてならば、元々堅い上に、最初からコスモパワーを一回積んだ状態と同じとなり、非常にいやらしい耐久を誇る。じこさいせいと合わせれば生半可な攻撃が通らないため、相手はどくどくや積み技などに頼ることになるだろう。
しんかのきせきを使用する場合、状態技を読んでのマジックコートや、耐久を活かしつつ特攻を上げて戦えるチャージビームなどもお勧め。元々耐久自体が優秀なので、トリックなどで持ち物を奪われても被害が少ないのも利点。
ノーマルZとテクスチャー2で、タイプを変えつつHPを全回復することができる。こだわりスカーフを持っている相手に意表を突く事ができる。ただし、しんかのきせきを捨てる事になるので過信は禁物。
隠れ特性はアナライズで、後攻(ダブルバトル、トリプルバトルでは一番最後)で技を出すと威力が上がる。ポリゴン2は素早さがあまり高くなく、アナライズの恩恵を受けやすい。このためしんかのきせきを持たせての高耐久で耐えつつ、アナライズを発動させて高火力で技を放つことができる。ただし、通常特性が2つとも戦闘に出た直後に発動するものであり結果的にバレやすく、それ故に対策されていることが多いので注意したい。以前は特別なシリアルでしか入手ができなかったが、ブラック2・ホワイト2の発売と同日に配信されたポケモンARサーチャーでも進化前のポリゴンを捕まえられる。オメガルビー・アルファサファイアでも、ずかんナビのサーチ機能を使うことによって入手が可能だが、マボロシのばしょにしか出ないので少々面倒。