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ガラガラ/対戦

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このページは、ガラガラの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。

ガラガラの歴史

第一世代

防御以外の全ステータスがサンドパンに劣っており、99カップですらマイナーの地位にあった。じめんタイプのポケモンが大抵は覚えるいわなだれをガラガラは覚えず、代わりにじめんタイプには珍しいだいもんじふぶきを覚える。元々の特殊が低すぎるとはいっても相手を3割で凍らせるふぶきは強力だが、同じくふぶきを使えるじめんタイプのサイドンと比較すると能力面で見劣りする部分が多い。

第二世代

攻撃が2倍になる専用アイテムのふといホネの追加によりトップメタに躍り出た。持たせることでデメリット無しにこうげきが倍化(種族値にして約210に相当)し、物理火力は当時の全ポケモン中最強。さらに特殊特攻特防に分かれ、特防が大幅に上昇したことで安定性が増した。先制されることによるあらゆるリスクも仕様変更で減り、だいもんじやけど発動率も落ちたので、この世代での対策はどろぼうホウオウせいなるほのおくらいしかない。

また、いわなだれをようやくタマゴわざで覚えるようになり、第一世代では役に立たなかっただいもんじもエアームド対策として採用されるケースも増えた。補助技に鈍足を補える技を習得したほか、いやなおとクリスタルのタマゴわざでつるぎのまいも覚えるためエアームドでも止められない。ともに理想個体の場合、つるぎのまい1回積みのレベル55ガラガラはレベル50エアームドを確定2発にできる。はらだいこも得たが、耐久力は並程度しかなく元々超火力なので「やりすぎ」ということで採用は稀。

サブウエポンが貧弱であったため、めざめるパワーが必須であった。ひこうむしが候補で、受けとして出たナッシーメガニウムすらもつるぎのまいを組み合わせることで返り討ちにできた。ひこうは他にヘラクロス対策にもいいが、当時の大会に使用されたソフトであるポケスタ金銀の仕様上HPが通常より低いのが表示されてバレやすいのでむしを選ぶのが無難であった。

受け出しのポケモンにこごえるかぜを当ててみがわりによるハメを防ぐという構成もあった。レベル55めざめるパワー(むし)型(素早さ実数値105)の場合はこごえるかぜ1回込みで最速100族(実数値152、当時は性格が存在しなかったため、第三世代以降で言う準速がこの世代における最速であった)を抜ける計算であった。

役割理論すら許さない超絶火力で、後にカビゴンサンダーと並んでニンテンドウカップ2000の三巨頭とも呼ばれるようになった。ニンテンドウカップ2000全国大会決勝進出11人中5人が使用。

露骨にリフレクターのろいで対策を打たれたこと、レベル差を付けられるとじしんで攻めるより大きなダメージが期待できることからカウンター型もニンテンドウカップ2000では増えていた。

第三世代

努力値の仕様変更によって素早さの低さが顕著になった。さらに、耐久に関しても1回動ければ御の字程度になってしまい、火力に関してもケッキングこだわりハチマキ+はかいこうせんに及ばなくなった。それでも特性いしあたまひらいしんを獲得し、ひらいしんはダブルバトルギャラドスをでんき技から守るのに有用であった。こだわりハチマキを持たせたサイドンじしんと比べると同じじめんタイプとして火力がそれに劣るようになったが、この世代はまだ火力増強アイテム全体を見ると貧弱であったため、強力な専用アイテムを持っているというだけでも現役の座を守り抜いていた。2004年の公式大会では種族値ではるかに上回るグラードンが解禁されていたため、2005年まで目立った活躍はない。2005年全国大会中学生以上の部では決勝進出者9人中2人が使用していた。そのうち千葉大会代表はいわなだれの威力分散と命中率を嫌ってめざめるパワーいわ)を採用した。威力分散対策に関しては、ホネブーメランも自然とそれに利用することができた。XDうたうを獲得。

第四世代

ストーンエッジの獲得、ほのおのパンチかみなりパンチの物理化などが強化点。さいみんじゅつの強化、おにびの一般化によって、アイテム固定であるがゆえに状態異常に弱いという弱点が深刻になり始めた。加えて技の威力インフレ、多数の火力増強アイテムの登場によって専用アイテムによるアドバンテージが相対的に低下し始めた。みがわりが普及したのでホネブーメランで対策することができるなどのメリットはあった。ダブルバトルでじしんの威力が低下するようになったため、メタグロスを確定1発で仕留めることも可能なホネブーメラン、鈍足を逆利用できるトリックルームなどに注目が集まった。ひらいしんを無効化できるほうでんこおりの先制技であるこおりのつぶての登場は注意が必要であった。プラチナでは教え技としてトリックが普及したため道具をすり替えられる妨害のリスクが増したが、さいみんじゅつの仕様が弱体化するという追い風も吹いている。この世代からは味方のサポート役としての役割が重視されることに。

第五世代

連続技の仕様が変更され、きあいのタスキや強化されたがんじょうを貫通するようになった。新技は じならしかたきうちなどを習得。隠れ特性はカブトアーマー。こおりのつぶてが急所に当たる場面が増えたので、シングルでは多少の恩恵は受ける。

特性カブトアーマーじしんホネブーメランストーンエッジほのおのパンチで、現在でも実用性を持たせることができるガラガラの型となる。

第六世代

既に獲得していたはたきおとすの威力、全般的な使用頻度が上昇したが、相手に使われる局面も増えたため一概に強化とは言えない。アタッカーとして運用するならこの世代からはおいかぜトリックルームで先手を取る必要性が増した。

PGL統計データによると、レート戦でダブルバトルやトリプルバトルでは威力が分散しても十分なダメージを与えられるということでいわなだれじしんなどの全体攻撃が主軸となる技構成であり、トリパの始動役にしてテレパシーでじしんの巻き添えにならずに済むムシャーナがガラガラとのコンビとしては主流となった。シングルバトルでははたきおとすステルスロックがんせきふうじほろびのうたなど、起点としての技の多くが採用率上位にランクインした。特性はどちらかというと安全に積むことができるようになるカブトアーマーが優勢。特にガラガラで高火力を叩き出すついでにメガゲンガーかげふみを活かしてほろびのうたを最大限生かすパーティ構成も見られるようになり、ガラガラもこうして「滅びパ」強化の恩恵を受けたと言える。

第七世代

アローラガラガラと呼ばれる、ほのお/ゴーストタイプのリージョンフォームが追加された。

もとのすがたは、カバルドンの使用率が1ケタ台に達している中で、カバルドンを一撃で落とす調整のミズZ型が、素早さがカバルドンに劣り特防もさして変わらない同じじめん単タイプのカントーガラガラにそのまま刺さってしまい、リージョンフォームが出たこともあってカントーガラガラは完全にマイナーポケモンに。

アローラのすがたは、ほのお/ゴーストの耐性+特性ひらいしんにより多くのでんきタイプに対してアドバンテージを取れることから、でんき受けとして注目を集めた。SMリーグレート戦シーズン1ではタイプ受けや攻撃性能を買われ、シングルバトルで8位、ダブルバトルで1位という使用率を誇った。しかし、コータスギガイアスなどの鈍足のポケモンが対戦環境で目立つようになると、中途半端な素早さやはたきおとすに弱いことなど弱点が露呈し、シーズン3では採用数ベスト30圏外まで地位を落とした。それでもなお無効タイプ3つという流しのポテンシャルと高い攻撃性能は健在で、相性補完を兼ねたアタッカーとして利用されている。USUMリーグシングルバトルではギャラドスポリゴン2とのトリオでよく使われ、ギャラドスをメガシンカさせてりゅうのまいによって上から動いたり、ポリゴン2のトリックルームによって下からガラガラを動かしたりと器用な動きができる。

PGLレーティングバトル統計データからは、シャドーボーンホネブーメランフレアドライブおにびが主流技構成であったとうかがえる。性格はいじっぱりが一番手で、全体的に特殊技に弱い自身を出落ちの危険性から守れるしんちょうが二番手であった。特性ひらいしんほぼ一択。

WCS2017(アローラ図鑑限定のダブルバトル)マスターディビジョン優勝メンバーの1体となっている。

第八世代

ダウンロードコンテンツ『鎧の孤島』で解禁。はたきおとすを没収された。

ふといホネこだわり系アイテムと異なりダイマックス中も無効化されないため、ダイマックスで強化された耐久とふといホネで強化されたダイマックスわざを活かして相手の盤面を荒らすことができるようになった。ただ、変化技連続攻撃技、起点技が優秀であり、それらとトレードオフになるという意味で一概にダイマックス適性が高いとは言い切れない。

もとのすがたは、きょううんトゲキッスがこの世代の環境には少なくないうえに、鎧の孤島で確定急所技使いのウーラオスが追加されたためカブトアーマー型の価値が上昇。

アローラのすがたは、ダイホロウダイバーン共に効果が優秀で、シャンデラとは物理アタッカー・特殊アタッカーの別により住み分けができているので、アローラガラガラならではの戦い方は十分可能。念願の一致物理高火力であるポルターガイストヨロイじま教え技として習得したのは大きい。

ダブルバトルではシーズン8に使用率20位を記録。アローラガラガラの相方としてはラプラスが一般的であり、ラプラスのキョダイセンリツとアローラガラガラのひらいしんで相互にサポートする体制が強力。しかしシーズン9にはガオガエンバンギラスといった不利に包囲された上に対処法が浸透したため38位まで使用率を下げた。

一般的な育成論

もとのすがた

種族値は防御が高いものの、HPが低く耐久力は普通で、素早さ種族値45と鈍足な物理アタッカー。専用アイテムふといホネにより、実質つるぎのまいを使った状態で場に出ることが可能であり、短期決戦に向く。鈍足をカバーするためにトリックルームバトンタッチなどでサポートしたい。耐久性をカバーできるダイマックスとも相性が良い。もちものはふといホネ一択となり縛られるが、パーティの他のポケモンと競合しないというメリットもある。はたきおとすなどのアイテムを失わせる効果には注意。

特性は通常特性のいしあたまひらいしんと、隠れ特性のカブトアーマー。いしあたまの対象となるのはすてみタックルのみ。ひらいしんはダブルバトルでは採用理由に直結する優秀なとくせいだが、シングルバトルでは候補外。特攻が上がる効果はガラガラの種族値とマッチせず、ないに等しい。急所に当たらなくなるカブトアーマーも環境によりけりだが優秀。

攻撃技は、タイプ一致にホネブーメラン/じしん。その他ストーンエッジ/いわなだれすてみタックルけたぐり/かわらわりじごくづきほのおのパンチかみなりパンチアイアンヘッドなど。専用技のホネブーメランは連続攻撃できあいのタスキみがわりなどに強い。

変化技ははらだいこつるぎのまいがあるが、これらの技で積むためにはトリックルームなどでのお膳立てが不可欠となる。ダブルバトルではまもるの代わりになるみきりも候補。

アローラのすがた

種族値はもとのすがたと同じでほのおゴーストタイプとなる。特性ひらいしんを含めると合計10ものタイプを半減以下にすることができる。専用アイテムふといホネはこちらのすがたでも有効であり、もとのすがたと同様のことが言える。タイプによりやけどしない点も魅力。また、優秀な耐性を軸に、あえてふといホネを捨て、サポート型とすることも可能。

とくせいは耐性を強化できるひらいしんが優先。相手にでんきわざの使用を思いとどまらせるだけで十分であれば他ののろわれボディいしあたまも候補となる。

攻撃技はタイプ一致にポルターガイスト/シャドーボーンフレアドライブがある。タイプ一致の2つだけでも十分な攻撃範囲を持つ。その他ホネブーメラン/じしんストーンエッジ/いわなだれけたぐり/かわらわりかみなりパンチなど。

変化技はおにびつるぎのまいみがわりほろびのうたステルスロックいたみわけのろいなど。ダブルバトルではみきりサイドチェンジも候補。

ひらいしんを利用し、特殊技をメインにして戦うことも出来ないことはない。かえんほうしゃシャドーボールのメインウェポンの他、れいとうビーム10まんボルトだいちのちからなどなかなか強力なサブウェポンも揃っている。もとのすがたと違いでんきタイプのわざで特攻を上げられる。ただし受動的なので、ダブルバトルで味方にほうでんを使ってもらうと良いだろう。とはいえ1段階上がっても元の特攻が低いので、過信はできない。意表を突く程度で考えた方が良さそうだ。

脚注