流星の民
流星の民(りゅうせいのたみ)は、ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイアに登場する一族。
概要
レックウザが起源とされるメガシンカの伝承を語り継ぎ、次の世代に受け継いでいく使命を持った一族。『エピソード デルタ』に登場するヒガナおよび、ヒガナが「ババさま」と呼ぶりゅうせいのたきの老婆はその末裔。
流星の民の中には、世界に災厄が訪れるときのためにレックウザを呼び寄せる方法と力を備えた「伝承者」が存在し、現在における正当な伝承者はヒガナ。なお、シガナという特別な能力を持つ人物からある日役割を引き継いで伝承者になったためヒガナ自身は特別な能力を持っていなかった[1]。
歴史
数千年前の原始の時代、地上には自然のエネルギーが満ち溢れており、ゲンシカイキしたグラードンとカイオーガはそのエネルギーを奪い合って激しい衝突を繰り返していた。その争いを前に人々はなす術もなくただその脅威が過ぎ去るのを待つしかなかった。そんな中、宇宙から数多の隕石が降り注ぎ、ドラゴンポケモンを使う一族が住んでいた滝に直撃した。その隕石は七色に輝き出し、それに呼応するかのように空からレックウザが舞い降りる。レックウザはゲンシカイキした2匹を力で圧倒し、平穏を取り戻したホウエンの人々はレックウザを救いの神として崇めた。
それから千年後、前回よりも巨大な隕石が飛来し、後にルネと呼ばれるクレーターが落下地点に生まれる。それと同時に、隕石の衝撃によってひび割れた大地の奥底から自然のエネルギーが溢れ出し、そのエネルギーを求めてゲンシグラードンとゲンシカイオーガが目覚めてしまう。人々が千年前のようにレックウザが現れることを願うと、クレーターに残された隕石が巨大なキーストーンのように七色に輝き、再びレックウザが舞い降りる。降臨したレックウザに人々が更なる祈りを捧げると、レックウザは眩い光に包まれメガレックウザへと姿を変えた。その体から伸びる金色の髭が空を覆うと周囲にはもえぎいろの輝きが照りつき、凄まじい風が吹き荒れ、その光と風はゲンシグラードンとゲンシカイオーガの力を奪っていった。ゲンシの力を失った2匹は大地と海の彼方に姿を消し、それを見届けたレックウザは元の姿に戻り天空へと舞い戻った。その光景を目の当たりにした背の高い異国の男は「世の 揺らぎより 生まれし もの 即ち Δ(デルタ) 人の 祈りと 石の 絆にて 世界に 生まれし 揺らぎを 平らかにする」という言葉を残した。
その後、レックウザとその力の源になった七色の石を祀るため、また、少しでも天空に棲むレックウザに近づくため流星の民は空の柱を建造し、自らが体験してきた歴史とレックウザの偉業を後世に伝えるべく、その壁面に絵画を描き記した。
それから千年の間平和な時代が続いたが、流星の民はこれまで繰り返してきた歴史の流れから、過去2回よりも更に巨大で世界そのものを消滅させるほどの隕石が飛来することを予言する。歴史に裏打ちされた知恵を持つ者達は星の危機を阻止するため、隕石の落下より先にレックウザを降臨させその力で世界を救うという計画を考えた。
アニメにおける流星の民
Pokémon Evolutions
第6話にヒガナが登場。また、ヒガナの回想に同じく流星の民と思われる女性が登場する。
マンガにおける流星の民
ポケットモンスターSPECIALにおける流星の民
脚注
- ↑ Nintendo Dream (ニンテンドードリーム) 2015年 6月号
各言語版での名称
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