ポケモンWikiでは記事の投稿、加筆、検証、修正等参加、協力してくださる方を必要としています。方法や詳細はポケモンWikiに投稿するにはをご覧ください。

モバイルシステムGB

提供:ポケモンWiki
モバイルアダプタから転送)
ナビゲーションに移動検索に移動

モバイルシステムGBとは、ゲームボーイカラーおよびゲームボーイアドバンスシリーズと携帯を接続するアダプタを使用したシステムである。アダプタのことはモバイルアダプタGBという。

概要

モバイルシステムGBに対応したゲームソフトはいくつか発売されているが、ここではポケットモンスターシリーズ唯一の対応作であるポケットモンスター クリスタルについて取り上げる。

モバイルアダプタGBによる通信は、大きく分けて「ともだちとモバイル」「みんなでモバイル」の2通りがある。

ともだちとモバイル

通信ケーブルと同様の通信対戦通信交換が離れた相手と行える。最初に「電話をかける」「電話を待つ」のどちらかを選び、電話をかける側はゲーム内で相手の電話番号を直接入力する必要がある。

通信は通話として扱われるので、電話をかけた側のみ料金が発生する。接続中は常時通話状態になるので、使い過ぎを防ぐために時間制限が設けられている。

ともだちとモバイルはサーバーを必要とせずに端末同士が直接繋がる方式なので、通信環境さえあれば理論上は現在でも利用可能である。しかしモバイルシステムGBが対応している携帯回線の規格自体が古く、新規の携帯電話でサポートされていないのに加え、対応規格のサービス停止が相次いでおり、ともだちとモバイルは公衆PHSサービス廃止とともに利用できなくなる見込み。

みんなでモバイル

ゲームソフトメーカーのサーバーへ接続し、配布データの受信やプレイヤー同士の間接的な交流を行う機能。全てのサービスは2002年12月14日に終了している

PCC(ポケモンコミュニケーションセンター)の機能すべて(ニュース購読、不特定の人との交換)が利用できたり、なぞのタマゴが入手できたり、バトルタワーで全国のトレーナーとの腕試し(操作はCPによる)を可能としていた。特定の期間にはジーエスボール(セレビィ入手に必要)が配布された。

また「モバイルスタジアム」として、ポケモンスタジアム金銀用の追加データを購入することもできた。公式大会の試合経過を観戦できたり(後のバトルレコーダーに近い)、自分のポケモンで挑戦することもできる。クリスタル単独では意味をなさないデータであり、ダウンロード後にポケモンスタジアム金銀と接続する必要がある。

後のニンテンドーWi-Fiコネクションの機能限定版のようなものと考えればわかりやすい。ただし、現在のWi-Fiとは違い、携帯回線を使うため電話代、そのほかに配布サービスなどを受けるために、DDI(現在のKDDI)のDIONモバイルGBコースへの加入が必要であった。なお、基本料金は月420円、通信は1分10円であった。さらに、各コンテンツごとに設定された利用料が必要となる。もっとも通信自体はごく短時間で終わり、コンテンツ料は10円から100円程度。1日あたりの利用上限も設定されていて使い過ぎを防ぐシステムになっていた。

備考

  • モバイルアダプタGBを物理的に接続した状態でクリスタルを起動すれば、特に通信を行わなくてもゲーム内にモバイルフラグが立つ。これによってメインメニューに「モバイル」が加わり、ゲーム内では育て屋でタマゴけんをもらったり(使用は不可能)、PCCのBGMを変化させたり、バトルタワーのロビーに入ることができるようになる。
  • 上述のPCCやバトルタワー、あるいは電話をかける/待つ、モバイルのメニュー画面のように、モバイルアダプタを使用しなければ聞けないBGMが存在する。
  • バーチャルコンソール版ではモバイルアダプタGBの機能は再現されていないが、ジーエスボール入手イベントとそれに伴うセレビィ入手イベントだけは殿堂入り後に無条件で発生する(PCCに入って出ようとすると起こる)。

仕様

  • 第二世代携帯電話やPHSに対応しており、GSMの流れを汲むW-CDMA方式には対応していない。
  • 青色
    • 第二世代携帯電話の通信規格、PDCに対応していた。しかしPDCは2012年3月31日に廃止されたため、現在は青色のアダプタを使用することはできない。使用できた携帯電話はNTTドコモのmova(2012年3月31日終了)、J-フォン(現ソフトバンク)の旧世代のモデル(2010年3月31日終了)、DDIセルラー(現KDDI)の旧世代モデル(2003年3月31日終了)、ツーカーグループ(現KDDI)の旧世代モデル(2008年3月31日終了)
  • 黄色
    • 第二世代携帯電話の通信規格、cdmaOneに対応。上位規格であるCDMA2000やCDMA 1X WINとも互換性があったが、日本国内においてはKDDIが回線交換データ通信サービスを2012年7月22日に終了したため現在では利用できない[1]。使用できた携帯電話はDDIセルラー(現KDDI)のモデル(CDMA2000以降の「旧800MHz帯」対応端末でも使用可能)
  • 赤色
    • PHSの通信規格、αPHSに対応。使用できるPHSはDDIポケット(現Y! mobile)のAirH(現Air-EDGE)(ただしUSB端子が外部接続端子として採用されたモデル以降は使用不可) 2020年7月末にPHS自体のサービスが終了するため利用できなくなる見込み[2]

ともだちとモバイルは基本的に同色間での通信しかできないが、黄色→青色への通信は可能であった。

脚注

外部リンク

関連項目

通信の手段
第一世代 通信ケーブル - 赤外線通信 - 64GBパック
第二世代 通信ケーブル - 赤外線通信 - 64GBパック - モバイルシステムGB
第三世代 通信ケーブル - GBAケーブル - ゲームボーイアドバンス専用ワイヤレスアダプタ - ダブルスロット - すれちがい通信
第四世代 DSワイヤレス通信 - ニンテンドーWi-Fiコネクション - ダブルスロット - 赤外線通信
第五世代 DSワイヤレス通信 - ニンテンドーWi-Fiコネクション - ニンテンドーネットワーク - 赤外線通信 - すれちがい通信 - いつの間に通信
第六世代 ローカルプレイ - ニンテンドーネットワーク - 赤外線通信 - すれちがい通信 - いつの間に通信
第七世代 ローカルプレイ - ニンテンドーネットワーク - 赤外線通信 - Nintendo Switch Online
ピカブイ ローカルプレイ - Nintendo Switch Online - Bluetooth
第八世代 ローカル通信 - Nintendo Switch Online
第九世代 ローカル通信 - Nintendo Switch Online