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メタグロス/対戦

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このページは、メタグロスの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。メガメタグロスについても記述する。

メタグロスの歴史

第三世代

攻撃面ではタイプが恵まれなかったものの、その耐性と高い種族値、攻撃が上がる追加効果を持つ(事実上の)専用技のコメットパンチにいかくが効かないクリアボディでダメージレースに強く環境の中心にいた。こだわりハチマキいじっぱりメタグロスのコメットパンチの火力たるや、生半可な調整ならレジロックですら高乱数1発(下手すれば確定1発)となることもざらであった。タイプ相性的にもコメットパンチは環境にそこそこいたレジロックやレジアイスに刺さった。

FRLGにて教え技だいばくはつを習得すると、それまで技の通りが悪くて不利が付いたギャラドススイクンなどのみずタイプを強引に突破することが可能になり、元々強かったダブルバトルでの強さにも拍車がかかったが、基本的にボーマンダファイヤーには弱かった。

この世代のシングルバトルでフルアタック構成のメタグロスを育成するなら、コメットパンチじしんが確定で、あとはだいばくはつシャドーボールつばめがえしいわなだれヘドロばくだんから選択であった。この世代のメタグロスは命中不安定のコメットパンチで火力を出すことが多い都合上、とどめの手段として必中技のつばめがえしが好まれた。また、つばめがえしは命中安定技であるじしんを半減するルンパッパヘラクロスへの打点となったため、そういう意味でも有用であった。ルンパッパへの打点に限定するならヘドロばくだんの方が強力であった。

この世代にはきあいのタスキこだわりスカーフが無かったため、シングルバトルではサイクル型がメインであった。特攻もそこそこ高かったため、ギャラドスへの有効打にかみなりパンチを持たせたものなど両刀型もそこそこ使われた。その場合、性格が素早さ下降補正となるので、耐久型との対面でのハマり防止のためのせんせいのツメを持たせることが多かった。

そんなメタグロスにも欠点は存在しており、例としてサンダーは主要技の内コメットパンチじしんを半減以下に抑える上に最後っ屁のだいばくはつもみがわりで凌ぐため不利な受けポケモンであった。特に命中不安なコメットパンチが外れたりまひの行動不能を引いたりしてみがわりが残るとメタグロス側が大きく負けに近付く。言い換えれば、メタグロスより素早さの高いポケモンは戦局を有利にするためにみがわりの採用が強く推奨された。

努力値に関してはHP攻撃に全振りが基本形だが、当時はこだわりスカーフが存在せず純粋な素早さ勝負になりがちであったため、攻撃と素早さを中心とした型もまま見られた。そのため、準速メタグロスの素早さ実数値122を実現できないポケモンを好まないプレイヤーも一定数存在した。

ポケモンリーグ2005中学生以上の部では決勝進出者9人中8人が使用していた。

第四世代

しねんのずつきアームハンマーバレットパンチの獲得、ほのおのパンチかみなりパンチれいとうパンチの物理化による実用化など、攻撃範囲が格段と広がった(代わりにシャドーボールとヘドロばくだんは特殊技になったので、攻撃力を活かせなくなった)。弱点であるほのおタイプもこの世代に登場したオッカのみでカバー可能であり、じめんタイプも実用的な特殊技だいちのちから程度しかなく実質的にはほぼすべてが物理技であったため安定して受けることが可能であった。この世代では全体的に火力が上昇し重量アタッカーにとって冬の時代だった為以前ほど手軽に繰り出す事ができなくなった。 しかしラティオスバンギラスにめっぽう強く、ボーマンダガブリアス対面では勝てないものの、げきりん状態の時に割り込んでれいとうパンチで落とすといった事ができた為まだまだ環境の中心であった。

この世代の主流の型はHPと攻撃を中心に努力値を振ったいじっぱり型で、コメットパンチ、バレットパンチ、だいばくはつ、れいとうパンチorじしんという技構成がメインであった。オッカのみメタグロスが多かったため、世代終盤のバトレボシングルバトル環境ではこだわりメガネを持たせてオーバーヒートを撃つ個体など露骨な耐久調整破りがしばしば登場した。

ダブルバトルでも大きく活躍しており、ポケモンリーグ2007小学生の部ではメタグロスを採用したパーティが決勝大会準優勝、中学生以上の部では決勝大会優勝を果たした。WCS2009日本大会グループBのFINALステージでは8人中5人が使用しており、その内1人のプレイヤーが優勝を果たしていた。GSルールで行われたWCS2010では決勝大会で使用率1位を記録。

ポケモンリーグ2007決勝大会中学生以上の部優勝者の使用した「ドーブルドータカビグロス」は優勝者のハンドルネーム「モルフ」をそのまま取った「モルフパ」として一躍有名になった。これはレベル1ドーブルこのゆびとまれドータクントリックルームを確実に成功させ、隙あらばトリックルーム下で確実に先制できるはずのレベル1ドーブルのがむしゃらで大ダメージを与え、後続のカビゴンはらだいことメタグロスのじこあんじでさらにアドバンテージを稼ぐパーティである。

WCS2010(GSダブル)環境ではトリックルーム状態で最遅90族(実数値85)を抜ける上においかぜまたはこうそくいどう1回積みで最速100族(実数値167)を抜ける素早さの実数値84が好まれた(素早さ無振り無補正で個体値18から19)。

第五世代

ふうせんの登場によって後出しでじしんを流すことが可能になった一方、新規に高火力のほのおポケモンが増え、だいばくはつの弱体化により強行突破が難しくなり、当初は弱体化したと思われていた。ところが実際は、苦手とされるポケモンも技や努力値次第で返り討ちにでき、念願の攻撃系積み技であるつめとぎを手に入れて、積み耐久型にもある程度抵抗出来る様になったため評価も上昇し、むしろ強化されたとの意見も出るほどとなった。 そのためメジャーポケモンの立場は変わらず、ダブルバトルルールのWi-Fi大会「2012インターナショナルチャレンジ」では使用率1位を記録。単体での実績も然ることながらこの世代に登場したサザンドラとの相性補完コンビ「サザングロス」でも有名であった。メタグロスとウルガモスがかち合った場合、ウルガモスでそのまま処理せずにちょうのまいを挟むケースがあるが、起点にされないように(自爆技が弱体化されたのを承知で)だいばくはつを搭載する場合もあった。

努力値に関しては素早さ種族値が同じエアームドニョロトノが意識されがちで、4振りから20振りがメジャーな調整であった。

BW期の全国大会予選であるジャパンカップ2012オンライン大会(ダブルバトル)では使用率1位を記録。同大会統計データによると、主流技構成はコメットパンチバレットパンチまもるしねんのずつきorじしんであったとうかがえる。持ち物はオッカのみラムのみが同率1位[1]

インターネット大会『2013 インターナショナルチャレンジ MARCH』(ダブルバトル)では使用率2位を記録。この大会では技スペースの問題などからバレットパンチが5割台半ばと採用率を伸ばせなかった。

第六世代

フェアリータイプの登場とタイプ相性変更によりメタグロスはあくゴーストを弱点として受けることになり、フェアリーは半減で受けることができるようになった。また、はがねタイプの技がフェアリータイプに抜群になった。 また、メイン技のコメットパンチの命中率が90になり外しずらくなったが、威力は90に低下したことによってコメットパンチからのバレットパンチで倒せる相手が第五世代までよりも少なくなった。これによって命中安定のアイアンヘッドに換装する動きも目立つようになった。この世代から弱点技となったはたきおとすの基礎威力が20から65に上方修正されたのも痛手。総合的に見ると、この世代ではメタグロスを狙っての弱体化が目立った。しかし、だいもんじなどの威力低下、とつげきチョッキ、メガシンカ獲得などの強化もあった。

メガシンカ未解禁であるレーティングバトルXYリーグではライバルのギルガルドに押され、トリプルバトルシーズン10で使用率30位を記録する以外は全く採用実績に恵まれなかった。メガシンカが解禁されたORASリーグでもダブルバトルではシーズン8からシーズン10までにかけて使用率ベスト30に入った程度であり、火力面ではクチートに劣り、耐久面やプレイング幅の広さではギルガルドに及ばないなど、環境パーティからは退いた状況となっていた。相性補完コンビとしても「サザングロス」がマイナー化し、サザンドラギルガルドによる「サザンガルド」が取って代わった。PGLレーティングバトルORASリーグ統計データを見ると、ダブルバトルにおける技の主流はしねんのずつきまもるバレットパンチアイアンヘッドれいとうパンチであり、性格は最速メガシンカエースを意識してようきがメインとなっていた。メガシンカをしない場合はとつげきチョッキこだわりスカーフによる型が選ばれた。性格はようきといじっぱりがほぼ半々で、ようきがわずかに優勢であった。

努力値に関してはようきなら最速102族(ガブリアス)抜きがメジャーな調整であり、素早さを削った分は耐久に回された。

第七世代

メガシンカしたターンにメガシンカ後の素早さが参照されるようになった上に、カプミミッキュなどのフェアリータイプに対して一致のアイアンヘッドを撃ち込むことで対処できる部分にスポットライトが浴びせられた。第六世代の鉄板メガ枠のメガガルーラが弱体化したことによって相対的に大幅強化を受けたメガボーマンダに対抗する兵器という立場も手に入れた。カプの複合タイプに対して不利が付かない点はフィールドを張る特性で火力を強化するカプとの対面において有利であると言える。特にカプの中でもトップメタの一角にあるカプ・テテフに関してはメインウエポンを両方半減以下で受けることができる点は中々に環境にマッチしていた。

USUMリーグシングルバトル序盤のシーズンではようき型がおおむね60%台から80%台、いじっぱり型が10%台から30%台と、明らかにメガシンカの素早さ仕様変更の影響を受けた結果となった。シーズン12あたりからいじっぱり型は30%台から40%台を推移するようになったが、これは耐久に努力値無振りのミミッキュをバレットパンチで攻め切るためにいじっぱり型を選択するプレイヤーが多くなった結果である。

USUMリーグシーズン9あたりから技の追加効果の試行回数を稼ぐこととアームハンマーをコンセプトとした耐久振りのメタグロスが主流化。代わりに、USUMリーグ初期に6割前後であったじしんの採用率が4割程度に落ち込んでいる。ORASリーグでは候補外であったくさむすびカバルドン対策として考慮されるようになり、USUMリーグシーズン8以降しばしば採用率ベスト10に挙がるようになった。この流れを受けて、くさむすびの威力を下げないよう性格むじゃきにするケースも増えた。といってもむじゃき型は多いシーズンで1%程度であり、奇襲の域を出ないが。USUMリーグシングルバトルシーズン16ではステルスロックがんせきふうじで起点を作りつつアイアンヘッドじしんで削りを入れるメガメタグロスを投入したパーティが最終レート2135(8位)を記録[2]。世代末期には受けループ崩しとしてグロウパンチ型が偶に見られるようになった。

なおこの世代から、前述の部分も兼ねてアイアンヘッドバレットパンチをメインウエポンとする個体が激増している。元々代表的な技だったコメットパンチの第六世代からの威力低下かつ命中の不安定さ、エスパータイプのしねんのずつきでは弱点を突けるタイプがかくとう、どくと少ない上に、それら2つのタイプに対してははがねタイプの技が等倍で刺さっている。また、はがねタイプのメインウエポンをバレットパンチのみにすると、先制できなくなるサイコフィールドを張ってくるカプ・テテフに苦しくなることがあるため、敢えて上記の2つの技を採用しているといえるだろう。素早さ調整に関してはガブリアスを中心にした調整が無意味になりつつあったため、第六世代よりも遅い最速100族抜きに抑えられるケースが目立った。

ダブルバトルでもSMリーグの頃からしばしば使用率が10位台前半を記録するなど第六世代よりも立場が改善されるに至った。USUMの教え技としてじだんだを獲得し、USUMリーグダブルバトルではじだんだじめんのウエポンとする型が主流化。じしんと異なり威力分散が無い上にかたいツメの補正が掛かるのが、じだんだの魅力。ダブルバトルではまた、カプ・テテフと組んでサイコメイカーによってしねんのずつきのダメージを底上げする「テテフグロス」構築が成立。メタグロスの場合はエスパーを4分の1で受けられるため、相手にサイコメーカーへのただ乗りをされても痛くないという利点がある。

JCS2017(アローラダブル)マスターカテゴリで優勝に輝いており、WCS2017世界大会でもベスト4となっている。このルールではメガシンカこそなかったが、カプやウツロイドといったポケモンに強い600族というだけでも大いに評価されたと言える。メタグロスナイトに代わる持ち物としてはとつげきチョッキじゃくてんほけんが使われている。WCS2018(全国ダブル)以降はメガシンカを駆使して暴れるようになる。同ルール世界大会のマスターカテゴリベスト8進出者中2人が使用し、最高位はベスト4。WCS2019(GSダブル)でもゼルネアスとカプとの相性の良さから活躍しマスターカテゴリではベスト8進出者中2人が使用、最高実績はベスト4。

第八世代

冠の雪原で追加。

メガシンカが廃止されたが、高耐久と相性の良いダイマックスを獲得している。

ダイスチルは高い物理耐久をさらに増強するのに適している。一方ダイサイコサイコフィールドを展開することからダイマックス解除後に撃つべき場合が多い自身のバレットパンチの邪魔になる。

だいばくはつのわざマシンが廃止され、レベルアップでも覚えないので使用出来なくなった。じばくで代用しなければならない。

内定判明当初はメガシンカが廃止されたことからあまり評価されていなかったが、クリアボディダイマックスわざのデバフ効果を受けない、耐久、火力、技範囲が優秀、弱点が特殊寄りでありとつげきチョッキがベストマッチ、等の要員が重なってメタ格に進出。シーズン12には使用率16位を記録。ところが、シーズン13になると終盤に苦手なドリュウズが余りに増えた事、このシーズンの使用率1位に輝いたサンダー中心の環境となってよりその相性補完に優れるはがね枠が優先された事などから、使用率が29位に低迷。

一方、ダイスチルなどによる耐久ランク上昇を無効化するあんこくきょうだの使い手であるいちげきウーラオスは明確な不利。特にダブルバトルにおいては集中砲火やてだすけもあるため、その気になれば容易に崩すことができる。例えば、こだわりハチマキようきいちげきウーラオスのてだすけ込みのあんこくきょうだはHPに努力値252振りしたダイマックス状態のメタグロスを最低乱数以外1発に仕留める。

この世代ではいじっぱりじゃくてんほけん型が最もメジャー。とつげきチョッキ型は2番手であり、その中には性格をわんぱくにしてダイアース(じしん)とダイスチル(アイアンヘッド)で耐久にバフを掛けながら両受けする型も存在する。補助技はいれるとしたらこうそくいどうトリックがメジャー。一部の極端な例では、ようき最速こだわりスカーフ型にしてれいとうパンチランドロスなどのこおり4倍弱点持ちを上から叩く、というのがある。

シリーズ8の竜王戦ルールではとつげきチョッキを持たせてHPと攻撃に努力値を各252振りした型がメジャー。主に対ゼルネアスとして使われ、シーズン15には最終2桁が散見された[3][4][5]。ただ、こくばじょうバドレックス対策となるゴーストウエポンの巻き添えを受けたためか、使用率はシーズン16に40位まで低下し、シーズン17には47位まで使用率を下げた。

ダブルバトルでも積極的に採用される。サポーターとして需要が根強いサマヨールゴーストが一貫していることは寧ろ却ってじゃくてんほけんを発動するのに好都合。

一般的な育成論

その恵まれた種族値と特性、豊富な技のおかげで大会、特にダブルバトルでは圧倒的な使用率を誇り、高確率で遭遇するポケモンである。

非常に高い攻撃防御を有する600族のポケモン。習得する技やステータスから物理攻撃主体になる。特性クリアボディによりいかくあまえるで流されない点は優秀。とくにいかくは場に出るだけで効果を発揮し、かつ相手2体に有効でありダブルバトルでは頻繁に使われる特性であるため、いかくに強いというメリットはダブルバトルではより重要であり、メタグロスの使用頻度をさらに高める要因にもなっている。

攻撃技はコメットパンチ/アイアンヘッドを中心に、しねんのずつきじしんバレットパンチだいばくはつかみなりパンチれいとうパンチが候補となる。最近ではラッキーバンギラスなどの対策としてアームハンマーもよく採用されている。アームハンマーは特性のクリアボディに関係なく相手に命中すると同時に自身の素早さを下げてしまうが、元々それほど素早さが高くないメタグロスにとっては相性の良い技でもある。また、第七世代まではラティオスエーフィをはじめとする、ダメージ1/4で受け止められるメタグロスを相手にしたとき逃げやすいエスパータイプを駆逐するおいうちも使われた。

補助技はステルスロックリフレクターみがわりなどが用いられる。

持ち物はこうてつプレートメタルコート)、オッカのみシュカのみふうせんじゃくてんほけんが候補。半減実の2つは特に弱点を突かれても耐久力は高いので安定して耐えることができ、反撃にも出られるが、弱点を突かれなくても大技で大ダメージを受けることもあり、HPが満タンでない場合は発動しても耐え切れないことがある。ふうせんはじめんタイプの技を多用する相手に出し、隙をついて攻撃できる。ただし相手から一度でも攻撃を受けると効果が切れてしまうので、交代出しはややリスクを伴うなど、一長一短。こうてつプレートは、コメットパンチとバレットパンチの威力を上げられるため、とくにメタグロスの場合は最も安定した道具であろう。ただ、こうてつプレート+コメットパンチ+バレットパンチ耐性専用の調整がされてる場合も多く、単に撃つだけでは簡単に止められてしまうのが欠点。しかしそれを差し引いても、先制技だけで相手の体力の半分を削れるのは優秀であり、この道具の採用率は高い。勿論こうてつプレートの代わりとしてメタルコートを持たせても同様の効果が得られる。じゃくてんほけんは高い耐久を活かした反撃に。味方にじならしを使わせて積極的に発動させてもよい。クリアボディによりすばやさも下がらない。

基本的に性格はいじっぱりにして攻撃と耐久の高さを生かしてHPと攻撃を中心に努力値を振るものが多いが、性格をようきにして努力値を素早さに特化しこだわりスカーフを持たせることでクロバットプテラサンダースをはじめとする素早さ130族を抜くことができるため最速スカーフ型もよく見られる。クロバットはしねんのずつきやれいとうパンチ、プテラはコメットパンチ、サンダースはじしんでそれぞれ弱点を突けるので非常に優秀。また、その振り方でおいかぜの併用やロックカットこうそくいどうを使うことで、ラティオスやエーフィをはじめとするこだわりスカーフを持った110族を追い抜くことができる(ただしいずれもLv.50戦のみに限定される)。教え技でトリックを取得できるので、補助技をよく使う相手に対して持ち物を交換してしまうのもよい。とくにポリゴン2など最終進化系でないポケモンがよく所持するしんかのきせきを奪えるとなおよい。

メタグロスは素早さが低く、600族にしてはHPもそれほど高くないうえ、まとめて突破できるような積み技はコメットパンチによる追加効果と第五世代から取得できるつめとぎしかない。このため、第五世代以降はとくに新たなかくとうタイプやほのおタイプのポケモンの火力によって無理矢理戦いに挑まされると負けることが多く、ほのお技が4倍弱点であるもののそれ以外に弱点がなく、つるぎのまいを覚えていて特性テクニシャンを持つハッサムと差別化されてしまいやすい。そのため、高い耐久力とダメージ半減で受け止められるタイプの多さ、特性クリアボディを活かし、相手の動きをどう読むかがポイントとなる。

特攻もやや高めなので、相手の意表を突いて特殊アタッカーに育成する者もまれに存在する。技の候補としてはラスターカノンサイコキネシスサイコショックシャドーボールくさむすびシグナルビームこごえるかぜなどが挙がる。ただしいずれもはがねタイプに半減で受け止められてしまうため、対策を打つ場合はめざめるパワー(ほのおまたはじめん)を採用するか、かくとうまたはじめんタイプの物理技で代用する必要がある。

第六世代ではタイプ相性の変更でゴーストあくタイプが弱点に加わり4つに増えたため、やや弱体化した。また主力技コメットパンチの威力低下や、ギルガルドメガクチート火力の高いはがねポケモンが登場したことにより、存在がやや薄れつつある。

隠れ特性はライトメタル。しかし元が重過ぎて相手のけたぐりくさむすびの威力を減らすことができないどころかヘビーボンバーなどのダメージが増えてしまい、実質デメリット特性状態である。そもそもクリアボディそのものが優秀であることからまず採用されない。

メガメタグロス

オメガルビー・アルファサファイアで登場。メタグロスのときはそこまで高いとはいえなかったすばやさが飛躍的に上昇し、ラティオスエーフィなどと同速になった。その他の能力も上昇し耐久力、攻撃力共に申し分ない配分になっている。

特性はかたいツメ。覚える技の中でも物理技を中心に直接攻撃技が非常に多く、その高い攻撃力と共に途轍もない火力を誇る。よって基本は攻撃、素早さに努力値を極力振ったアタッカーとして使う。クリアボディを失うため、いかくなどに注意。 素早さが格段に上がったため、メガメタグロスにする場合はコメットパンチより命中が安定してかつひるみ追加効果もあるアイアンヘッドが好まれる。 第七世代の教え技でじだんだを習得、特性の補正によってじしんに近い威力を出せるため、ダブルバトルで味方を巻き込む心配もなくサブウェポンの補完において扱いやすくなった。

元々追加効果を持つ技に恵まれている反面一致メインウエポンの多くが威力命中率いずれかの面で微妙であり技範囲も広いとは言えないので、の追加効果の試行回数を増やすために攻撃の代わりに耐久面のステータスに努力値を振った型もある。

脚注