ハピナス/対戦
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ハピナスの歴史
第二世代
ラッキーの進化系として登場、特殊耐久はラッキーを抜き全ポケモン中トップで物理耐久も悪くない。仕様変更でねむりやこおりが弱体化したのも追い風である。サイコキネシスとドわすれの弱体化で特攻強化の積み技がくさしか覚えないせいちょうだけなのも追い風。しかしそれは逆に言えばハピナスも同様で、タイプ一致技がほぼ皆無、第一世代ラッキーより低い特攻のハピナスは火力不足も当然、かげぶんしんの弱体化で積み技も無い。そのため、第二世代のハピナスは特殊耐久だけ無駄に高い受けとして評価は芳しくなかった。
豊富な特殊技は健在だが、実はちきゅうなげの方がダメージが大きかったりする。カウンターが強化されたので決まれば相手をほぼ即死させるが、勿論相手も読んでくるはずなので成功しにくい。幸い補助技は多いのでサポートは優秀。リフレクターやひかりのかべで壁貼り、すなあらしとどくどくで決定力を上げる、カウンターやちきゅうなげなどの固定ダメージに頼った戦い方に限定されていた。決定力に欠けるためかニンテンドウカップ2000全国大会決勝トーナメントでは出番がなかったが、圧倒的な受け性能で環境に影響を及ぼした。全ステータスに全振りできるという当時の努力値の仕様上、のろいを繰り返し積めば物理耐久を底上げしつつもハピナスのような極端に低い攻撃の種族値であってもすてみタックルでそこそこの火力を出せた上に、恐ろしく高いHPからすてみタックルの反動ダメージが苦にならなかった。引き先の物理に強気に出られるようになるみがわり型も人気であった。
第三世代
ハピナスが本格的に始まり出すのはこの世代から。努力値の仕様変更がなされるも、防御に努力値を振っておけば耐久力の面で弱体化の憂き目に遭うことはなかった。とくせいはてんのめぐみ・しぜんかいふくとハピナスとシナジーが合うものが追加、攻撃面でも優秀な積み技のめいそうを獲得。禁止級最強クラスのカイオーガにも対抗しうる存在となった。 相手に与えるダメージが大幅に上昇し、さらに覚える技がもともと多かったために決定力もかなり上がった。 当時のプレイヤーが残した「ハピで止まります」という台詞は有名である。
当時のシングルバトルではゲンガーのおにびで起点を作ってからハピナスのみがわりとタマゴうみで粘ってやけどダメージを重ねてじわじわ削る「ハピゲン」がハピナス入りの構築としては主流であった。
ただ、どくどく、タマゴうみ、みがわり、ちきゅうなげという技構成だとゲンガーへのダメージソースを一切持つことができなかった。
第四世代
あまえるの獲得、ヨプのみの登場、じゅうりょくとのシナジーによるうたうの強化などでますます手が付けられなくなった。この世代から登場したかくとうタイプの強力な攻撃技であるきあいだまも涼しい顔で耐え抜く特殊耐久力により、陰りが見えていたライバルのカビゴンとは対照的な活躍の道を歩んだ。しかしこだわりメガネの登場によってカイオーガを受け切れなくなるケースも見られるようになり、禁止級相手にハピナスをぶつけるには考えて育成する必要が出てきた。プラチナでばかぢから、がむしゃら、トリックが教え技として安売りされたことである程度ハピナスの活躍が収束した。
受けループの概念自体はバトレボ時代から存在していたが、当時のハピナスではめいそうライコウやめいそうスイクンなど積みアタッカー型なら特殊型相手でも難儀したという。
ダブルバトルではフォーカスレンズを持ってかみなり、ふぶき、だいもんじなどの大技を放つ型が一定数使われた。2008年頃はあまりにダブルバトルで見かけられたため、ちょうはつで露骨に対策されており、アタッカー寄りの構成が多くなったのはそういうところからだろう。
第五世代
しんかのきせきの登場によってラッキーとは攻撃性能、ラッキーが覚えないとおせんぼうで差別化する必要に追われた。そうでなくとも、強力なかくとうタイプの増加や環境におけるトリックの蔓延など対策がなされていたこともあって、ハピナスは失墜を免れなかった。サイコショックの登場もあり、今までカモだった攻撃技のみの技構成となっているラティオスなどからも痛い一撃を受けるようにもなった。一応デスカーンやツボツボとのタッグを組ませ、ガードシェアとのコンボで防御面を強化することもできたが、それを行うのにハピナスである必要はなかった。
一応トリックを無効化できるメール型など、ラッキーで真似できない型も模索されていた。
第六世代
ちきゅうなげをタマゴ技として獲得し、育成において初心者にもやさしいポケモンとなった。
PGLレーティングバトル統計データからは、ORASリーグ初期のシングルバトルではタマゴうみ、れいとうビーム、でんじは、ちきゅうなげという技構成が好まれていたとうかがえる。中期にはちきゅうなげをどくどくに入れ替えた構成が比較的多くなり、終期にはタマゴうみ、れいとうビーム、かえんほうしゃ、どくどくという技構成が人気を呼んだ。性格は物理アタッカーへの出落ちを防げるずぶとい、特殊耐久に特化できるおだやか、攻撃性を高められるひかえめが中心であった。持ち物はメガゲンガーのかげふみ+ほろびのうたコンボから逃れられるきれいなぬけがらが人気だった。ORASリーグシーズン13では通常のシーズンでは選外であるかみなりが搭載率ベスト10にランクインしており、てんのめぐみ型が比較的積極使用されていたことがうかがえる。
シングルバトルでは4体のメガシンカポケモンの内1体を選出して、そのメガシンカポケモンで全抜きを狙う「4メガ」で使用されていた。1体のメガシンカポケモンをクレセリアのみかづきのまいとハピナスのいやしのねがいでサポートしつつひたすらビートダウンを仕掛けるというコンセプトのパーティが「4メガ」である。
WCS2015環境ではエルフーンやハピナスが積み技を打ってメガヤドランやメガヤミラミがじこあんじでコピーする「自己暗示パ」がそこそこ使われた。ただ、対戦時間の短いJCSでは時間切れになりやすいのが難点。
第七世代
メガガルーラの弱体化によってかくとうタイプの流行も終息し、環境的には第六世代よりも有利である。といっても一線級とまではいかず、SMリーグレート戦ではシーズン3のスペシャルバトルで27位の使用率を記録した程度である。
ポケモンバンク解禁前のSMリーグシングルバトルシーズン1ではハピナスで特殊を受けてテッカグヤで物理を受ける受けループがレート2126(42位)を達成した。このパーティのハピナスはかえんほうしゃでギルガルドのみがわりを確定で破壊する調整となっており、後は防御に努力値を252振り、余りを特防に振ってあった。
USUMリーグシングルバトルでは、ORASリーグ終盤のような技構成が主流。ゲンガーの採用率が落ち着いたためきれいなぬけがらは持ち物の一番手ではなくなり、回復力を高めるたべのこしや瞬間火力を追求できるコオリZがメインになった。シーズン14ではウイのみ型を投入したパーティが最終レート2175(6位)を記録[1]。
USUMリーグシーズン14になると、ヤミラミ、ヌケニン、ドヒドイデのトリオ「ヤミヌケドヒド」がカバルドンとメガリザードンYに弱い点を、ハピナス、テッカグヤ、ゲッコウガのトリオ「ハピカグヤゲコ」という裏選出で克服した受けループが開発された。
JCS2018本戦にはツボツボ、ラッキー、ハピナスを同時にエントリーしたパーティが確認された。ツボツボのガードシェアを使う対象をラッキーとハピナスの2匹体制にしたのだと見られる。 この場合は、せいなるつるぎを覚えたカミツルギが重いためハピナス(又はラッキーにも)にかえんほうしゃを覚えさせていたと思われる。低火力のラッキーでも4倍かつ特防の低いカミツルギは耐久無振りであれば1撃で倒せたからである。
第八世代
『鎧の孤島』の配信に伴い解禁。
てんのめぐみと相性の良いトライアタックを再び習得可能になったが、どくどくは過去作限定技、チャージビーム・カウンターはBDSP内限定技となり、主にしぜんかいふくの耐久型が弱体化した。習得技が同じ進化前のラッキーと比較すると、特殊アタッカー適性があるハピナスの方が相対的に強化されたといえる。HP種族値が全ポケモン中1位であるハピナスはダイマックスによるHP増加量も多い。ダイマックス中はダイマックスわざにより控えめな火力もカバーできるが、てんのめぐみの効果は一時的に受けられなくなる。
シーズン8でランクバトルにおいて解禁されるなり使用率ベスト30入りを果たした。主流の技構成はトライアタック・シャドーボール・10まんボルト・タマゴうみ、特性はてんのめぐみだった。シーズン8の持ち物の採用率1位はたべのこしで3割だが、2位から4位まではアタッカー向けのとつげきチョッキ・いのちのたま・シルクのスカーフだった。
ただし、環境に多い物理型のポケモンに強いポリゴン2の人気は高く、シーズン9には41位まで使用率が低下した。当初は使用率でラッキーに勝っていたが、シーズン13以降では逆転された。技はめいそう・れいとうビーム・かえんほうしゃの採用率が上がり、主に受けループにおいてたべのこしとめいそうでの粘り勝ちを目指す型が増えた。
シーズン15以降の禁止級伝説が出場できるルールにおいては、カイオーガ対策のばんのうがさを持たせた特殊受け型が使われ始めた[2]。シーズン17最終5位構築には、こくばじょうバドレックス対策のシャドーボールを搭載したばんのうがさ型が採用された[3]。ばんのうがさの採用率は、シーズン16から26までは5割から6割程、シーズン27で禁止級伝説が2体出場できるようになると8割から9割程に上がった。また、シーズン15以降ではしぜんかいふくの採用率が増え、てんのめぐみと同等以上になった。シーズン28では使用率ベスト30入りしたが、それ以外では40位から60位程度に収まった。
一般的な育成論
圧倒的なHPと特防を誇る。物理技にも防御に努力値を振ることで高いHPに助けられそれなりに耐久を持てる(もともと高い特防は努力値を振らなくてもかなりの耐久を持てる)。ハピナスを特殊攻撃で突破するのは非常に困難であり、特殊攻撃主体のポケモンを用いる場合、ハピナスを突破する技を持たせるか、交代で出しやすいポケモンをパーティーに入れる必要性が出てくるほどである。
特性は受け回しをする基本的なものならしぜんかいふく、特殊攻撃技を多く採用するならてんのめぐみといったところ。隠れ特性のいやしのこころはダブルバトルで有効だが30%の確率をひかなければならず、状態異常を治す技にいやしのすず、アロマセラピーがあるためあまり採用されない。
攻撃技は特殊技が基本。一致技にはトライアタック、サブウエポンには10まんボルト、かえんほうしゃ、れいとうビーム、シャドーボールなど。ダメージが能力に左右されないちきゅうなげも採用される。過去作限定技にはチャージビーム、カウンターがある。ちきゅうなげは第五世代までは第三世代の教え技でしか習得できなかったため、一部の教え技と両立させるにはこれに頼らなければならなかったが、第六世代で遺伝技に加わり、マンキーからクチートを経由して遺伝可能になった。
補助技としては回復技のタマゴうみは、攻撃範囲を広げることを優先しない限りは必須となる。ほかにもステルスロック・でんじは・みがわり・めいそう・どくどく(過去作限定)など便利な補助技を覚えるので、相手に対してなるべく隙を作らないように技を選択したいところ。
持ち物としては特性しぜんかいふくを利用した受け回しなどの意識ならたべのこしやオボンのみ、てんのめぐみを利用した特殊攻撃技を多く採用するならたつじんのおびが有効。
第五世代以降はしんかのきせきを持たせたラッキーの方がより受け性能が高いが、ハピナスは特攻の高さや持ち物が自由な点で差別化は可能である。
チョッキ型
第六世代で登場したとつげきチョッキを持たせる型。こうすることでとくぼうだけならしんかのきせきラッキーを上回る事ができる。
特攻の種族値は高くはないので、チャージビームは必須か。ちきゅうなげも有効。メインウエポンはハイパーボイスだろうか。はかいこうせんも意表を突けるが、動けなくなるデメリットが大きいので使うならチャージビームでなるべく特攻を上げたい。また、サブウエポンはいわ、はがね、ゴーストのいずれかの弱点を突ける物を採用するといいだろう。
最大のアイデンティティであるタマゴうみは捨てることになってしまうが、逆にタマゴうみを持っているだろうと相手に思わせて、実質効果のないちょうはつで相手が1ターン無駄にしてくれることもざら。
この型の弱点は、詰ませることのできる相手が多い一方で、こちらが詰んでしまうケースも多い。特にチャージビームで特攻を上げながら戦う戦法をとるため、でんき技を無効にする相手、特にひらいしんに対して詰みやすい。ドサイドンはいわタイプかつひらいしんなので最も苦手か。