キングラー/対戦
ポケモンWikiは対戦情報サイトではありません。キングラーの詳しい対戦考察や育成論は、以下のようなサイトでも取り扱っています。 | |
ポケモン徹底攻略 | |
---|---|
ポケモン育成考察Wiki | |
外部サイトの安全性・正確性・合法性等あらゆる点については、何ら保証しません。 |
このページは、キングラーの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。
キングラーの歴史
第一世代
種族値130を誇る攻撃、つるぎのまいやクラブハンマーのおかげで攻撃性能自体は高かった。しかし当時ワーストクラスの特殊や攻撃技の乏しさが祟って99カップを含めて高い攻撃を活かすことはできなかった。攻撃のレパートリーは少なかったが、のしかかりでまひさせハサミギロチンで一撃必殺を狙うという戦法も存在した。
この世代ではつるぎのまいを覚えるポケモンの中で最も攻撃の種族値が高いという差別化点が存在したが、10まんボルトが飛び交う環境で積む隙があったのかどうかは甚だ疑問で、仮に積んでもノーマル技しかその恩恵を受けなかったためゲンガーに交代されればそれまでで、積む意味は乏しかった。不一致であるノーマル技の火力指数はプクリンで一致技として放った場合とほぼ同じであり、そう考えると一致物理技が存在しないことの酷さが分かるだろう。
物理アタッカーとしてはケンタロスに、特殊アタッカーとしてはスターミーに軽く劣り、大会での活躍はなかった。環境的にはサンダース、マルマインなどの高速のでんきが跋扈しており、役割対象となるほのおは通常のフォーマットの対戦に皆無で、みず技が刺さるのもゴローニャ、ダグトリオ程度なものと、とことん冷遇されていた。
第二世代
特攻と特防に分かれたがどちらも強化されず、急所技の仕様変更によるクラブハンマーも弱体化したが、一撃必殺技の仕様が変更されたためハサミギロチンの前にまひさせる作業が不要になった。この世代の環境ではカビゴンなどの重火力系が流行したためハサミギロチンで逆転を狙える可能性もあったが、その目的ではじわれとつのドリルの両方が使え、より汎用性に富むケンタロスに劣る。
つるぎのまいを積むことができる中では攻撃種族値No.1であった点もハッサムに譲った。ハッサムはニンテンドウカップ2000決勝大会でも使用された実績があるため、見向きもされなかったこちらとあちらとでは雲泥の差である。
一応タマゴ技にあなをほるが追加された。つるぎのまいとは両立可能なのでこれは強化と言えよう。
第三世代
特性かいりきバサミとシェルアーマーを獲得し、前者の方が実戦向けである。
第四世代
クラブハンマーの物理化、プラチナではばかぢからの獲得などを受け、物理技のレパートリーも充実した。特にクラブハンマーの物理化によってキングラーのみず物理火力は全みずポケモン中カイオーガ、マリルリに次いで第3位となった。こだわりスカーフによって難点であった素早さもある程度克服。きあいのタスキによって特殊技で沈む点もカバーできるようにはなった。補助技ではHGSSでタマゴわざとしてこうそくいどうを獲得、つるぎのまいと併用することで3体抜きも現実的になった。対戦環境で一線級とまでは行かないが活躍の可能性は増したと言える。
そんな中、WCS2009都道府県予選では36大会終了時点でカテゴリーB準優勝以上の実績を1つ残しており、かいりきバサミでいかくに対処できるポケモンとして実力を一定程度証明した。
ただ、みずの物理アタッカーとしては安定性でギャラドスなどに劣っており、特段活躍はしていなかった。
第五世代
クラブハンマーの命中率が上昇し、隠れ特性ちからずくを獲得した。ただし、同じくクラブハンマーを覚えるシザリガーがりゅうのまい(厳密には前世代のHGSSから習得可能)や隠れ特性てきおうりょくを得たことにより、みずタイプ物理アタッカーとしての立場はシザリガーに譲る形となった。そもそも、この時点ではちからずくが活きる物理技がいわなだれ、のしかかり程度しかなかった。
第六世代
ワイドガードとサイドチェンジを獲得したが、特殊耐久面に不安のあるキングラーでは微妙なところ。クラブハンマーの威力も強化されたが、レーティングバトルではエレザードやメガライボルトなどが流行していたため、採用率は低かった。PGL統計データによると、技構築はクラブハンマー、はたきおとす、ハサミギロチン、ばかぢからが主流。性格はいじっぱりがメインで、持ち物はちからずくとシナジーを持ついのちのたまが一番手であった。
第七世代
タイプ一致の物理技としてアクアブレイクを習得。隠れ特性ちからずくの場合、キングラーの最大火力となる。PGL統計データでは、技構成はハサミギロチン、クラブハンマー、いわなだれ、こうそくいどう、はたきおとす、アクアブレイクなどが上位を占め、過去の標準技となっていたばかぢからは8位。上位の技はいずれも40%~60%弱の採用率なので定まったテンプレートはないようだ。
シングルバトルでは力不足だが、ダブルバトルではペリッパーのあめふらしとおいかぜによってサポートされるため比較的だが使い勝手は良く、一部の好事家が「ペリルンパキングラー」を組むようになった。実際のところ、USUMリーグシーズン9WCSルールでは同時エントリー率1位にペリッパー、2位にルンパッパが入る結果となっている。素で攻撃の種族値が130であること、いかくメタのかいりきバサミを持っていることが「ペリルンパキングラー」が発祥した背景にある。
USUMリーグではワイドガード、サイドチェンジ、いわなだれ、クラブハンマーというアタッカーとサポーターの折衷型がよく使用されていた。低耐久のため落としたい相手を落としたらすぐにサイドチェンジで攻撃を受けて退場できるという利点が存在する。この世代ではサイドチェンジの優先度が2である上に、優先度1であった第六世代では運用において厄介であったファイアローも死滅しているため、冗談でも何でもなく使い勝手は悪くない。
ピカブイのダブルバトルではギャラドスと異なりこうそくいどうが使える点でみずの物理アタッカーとして使われることがある。ピカブイにはりゅうのまいが存在しないことから、ギャラドスとの差別化は容易。
第八世代
10まんばりき、アームハンマー、つじぎりを習得し、さらにキョダイマックスを獲得。専用キョダイマックスわざのキョダイホウマツは素早さを2段階下げる効果がある。
だが、キョダイマックス個体はダイストリームを使えず、さらにちからずくはダイマックスわざを強化しないため、実質的にキングラーはあまり強化されていないと言える。
一応競合するギャラドスとウオノラゴンとはハサミギロチン、アームハンマー、はたきおとす、つるぎのまい、こうそくいどうで差別化可能。
一般的な育成論
攻撃・防御ともに物理に偏った単みずタイプ。物理アタッカーとしての育成が基本だが、シザリガーやウオノラゴンといったライバルとの差別化は必須。シザリガーよりも素早さが高い点を差別化とし、こだわりスカーフを持たせたりこうそくいどうを積むなどしたいが、全体から見れば微妙な素早さではあるので調整はよく考えたい。
キョダイマックスが可能。キョダイマックスわざは相手の素早さを下げるキョダイホウマツでダイストリームとの選択。あめによる火力増加を狙うか、後続サポートを狙うかで選択。
特性は攻撃ダウンを防ぐかいりきバサミか隠れ特性のちからずくが候補。ダイマックス中はちからずくの効果を受けられない点は注意。いのちのたまとの相乗効果も要考慮。
攻撃技はタイプ一致技ではクラブハンマー/アクアブレイク、その他にばかぢから/かわらわり、いわなだれ/がんせきふうじ、ハサミギロチン、はたきおとす、シザークロス、10まんばりき/じだんだなど。命中率の低いハサミギロチンとじだんだは好相性。