よるのこうしん
よるのこうしんは、ポケモンカードゲームにおけるワザの一つ。
概要
ポケモンカードゲームXY 拡張パック ファントムゲートで登場したワザ。俗に行進 (こうしん)、夜行 (よるこう)、または英語名でナイトマーチ (Night March) などと呼ばれる。
効果は自分のトラッシュにあるワザ「よるのこうしん」を持つポケモンの枚数×20ダメージを与えるというもの。
使用できるカード一覧
解説
フラダリの奥の手がレギュレーションで禁止となってから世界的に大流行してメタゲームの中心となったワザである。
ランプラーを除きすべてたねポケモンで、ワザエネルギーが少なめなので次元の谷やダブル無色エネルギーを使用すれば速攻が可能である。
同じワザを持つポケモンが多いほど威力が上がる点はりんしょうと似ているが、トラッシュにあれば良いのが特長で、ポケモンを場に出す必要がない。実際ランプラーは進化前のヒトモシを入れずトラッシュの枚数稼ぎのためだけに投入されることもある。
山札から任意のカードをトラッシュに送れるバトルコンプレッサーとの相性が最高で、もちろん手札に来たらハイパーボール、プラターヌ博士なども使用可能。
このワザを持つポケモン3種類をすべて4積みすると計12枚であり、通常は1枚を残して11枚をトラッシュした場合の220ダメージがダメージ最大値となる (12枚トラッシュしてマーシャドーGX (SM3N)の特性「シャドーハント」などで発動すると240ダメージを出すことができる)。かつてはこれをちからのハチマキで+20するのが一般的だったが、耐久を少しでも上げるために現在では闘魂のまわしを使用するのが普通。実際には1匹しか残さないとその1匹がやられただけで全滅となってしまうため、展開を考慮しつつトラッシュを行うことになる。またビークイン (XY7 010) の「ビーリベンジ」を代替攻撃手段とする、ミロカロス (XY5) の特性「きらめくはもん」でトラッシュから回収する、記憶のほこら+パンプジン (XY4) の特性「ビッグぼっちゃ」で耐久を高める、行進持ちポケモンを控えとしてミュウEX (BW5) の特性「オールマイティ」やミュウ (XY10) の特性「はじまりのきおく」、マーシャドーGX (SM3N)の特性「シャドーハント」で戦うなどの全滅のリスクを軽減する構築が一般的となっている。
このコンボの妨害は、かつてはフラダリの奥の手が使われていた。このカードはお互いのトラッシュをすべて山札に戻してしまうので、よるのこうしんのダメージをゼロにリセットできる。しかしレギュレーションで禁止になってからは、代わりにカリンが使われるようになった。 また、場に出すポケモンのHPがきわめて低く、トラッシュにポケモンを溜め込むというという特徴からサンムーンで登場したオドリドリ (SM1+ 024)は最大の天敵である。