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サンダー/対戦

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このページは、サンダーの対戦での扱い、及び育成論を記述するところである。

サンダーの歴史

第一世代

フリーザーの影に隠れてあまり目立たなかったが、97カップで伝説の鳥の一匹としてその強さは知られていた。

決勝大会でも15人中1人、九州Aブロック代表が使用。種族値合計は現在の指標に換算するとなんと615という高い数値。

特殊の火力はでんきタイプで最高で、素早さもあるため隙がない。しかし初代は命中率の関係でかみなりは覚えさせにくかったため、10まんボルトで代用するしかなかった。その代わりに伝説の鳥で唯一覚えたひこう技のドリルくちばしは2発分でファイヤーゴッドバードを凌ぐ。技構成としては10まんボルト、ドリルくちばし、かげぶんしん/ねむる/どくどくがメジャーなところ。当時からダグトリオの一致メインであるじしんを無効化できるという他のでんきは無かった強みがあり、ドリルくちばしでナッシーに一致抜群を取れる点はせいぜいミサイルばりでしかナッシーへの打点を持てなかったサンダースにはない長所であった。ドリルくちばしはラッキーひこう等倍以上のじめんへの打点でもあった。

弱点はいわこおりだが、この時代はいわタイプがマイナーだったため、弱点は実質こおりタイプのみだった。なお、97カップではレベルの関係でひかりのかべは使えない。伝説の鳥同士がかち合う場合は一番素早いサンダーが有利である。

ただ、155ルールでは素早さの種族値で勝るケンタロスゲンガーに上からの抜群技や補助技を使われると厳しかった。ケンタロスの場合は上からのふぶきでこおり状態を引いて実質即死する場合があり、ゲンガーの場合はさいみんじゅつで即死に等しいディスアドバンテージを余儀なくされることがあった。中間択のかげぶんしんも厳しかった。

第二世代

特殊が特攻特防に分かれた影響で特殊耐久が減少。特殊耐久はファイヤーの物理耐久並に落ちた。しかし火力面では依然として最強で、いわは普及したもののこおりが弱体化して弱点を突かれにくくなった。

さらにあまごいの追加により命中率が不安だったかみなりが必中化(ついでにかみなり自体も強化)し、高火力を手にした。そうでなくとも命中してまひの追加効果が出たときのアドバンテージが泥仕合を防ぐのに有効であるため、サンダーへあまごい抜きのかみなりが積極的に採用されるに至った。めざめるパワー(こおり)の追加によりじめんタイプへの対抗手段も手に入れた。第一世代はサンダースの影に隠れたが、でんきポケモンで唯一じめん技を無効化するうえにかくとうヘラクロスの台頭でひこうタイプの価値も上昇。ニンテンドウカップ2000全国大会では決勝進出者11人中7人が使用していた。

第三世代

特性プレッシャーを手に入れ、アタッカーのほかにまもる+みがわり+たべのこしといったずぶとい物理耐久特化型のサンダーも登場した。めざめるパワーを採用しない耐久型の場合、10まんボルトみがわりまもるどくどくという技構成も一般的な型の1つで、HPと素早さをベースにするのもまた主流の努力値振りの1つであった。

アタッカー自体もじゅうでんの追加ででんき技も強化できるようになり、カイオーガの登場でさらに採用率が上昇。また、ダブルバトルの登場でじしんを覚えた味方のポケモンとのコンビネーションも可能になった。ポケモンリーグ2005中学生以上の部では決勝進出者9人中6人が使用しており、同大会優勝メンバーに輝いた。そのうち埼玉大会代表は、ガラガラひらいしんが反応しないという理由でサンダーにめざめるパワー(でんき)を搭載した。優勝メンバーのサンダーはヤタピのみ型であった。

サンダー (XD)の覚えるバトンタッチを使って後続のガラガラみがわりをパスするのが強い。

ただ、この頃からこおりいわが弱点であることがネックになり始め、れいとうビームいわなだれ追加効果による運負けが目立った。それをメタグロスといういわ、こおりに強い相性補完要員で補った「サンダーグロス」は、運負けを防ぎやすいコンビとなっている。上からのみがわり+まもるでプレッシャーを活かす型のサンダー、耐久に特化したカビゴンで受ける「カビサンダー」も強かった。

第四世代

回復技のはねやすめが追加されたことで、耐久型がさらに強化された。はねやすめ後に相手から出されるじしんのダメージは痛いが、攻撃技の面ではついばむとんぼがえりねっぷうなどを手に入れ、技構成のバリエーションがかなり増えた。2007公式リーグ全国大会小学生の部決勝トーナメントでは6人中1人が使用しており、準優勝メンバーに入っている。

2008年頃のダブルバトルでは定番の先発運用型として使われていた。第三世代でも同様であったが、みがわりじばくだいばくはつを受けるのがメインの運用法であった。また、習得の手間、威力分散の有無などから、依然としてひこうウエポンにドリルくちばしを採用した型も見られた。

WCS2009世界大会準優勝の実績もある。

第五世代

ボルトロスという強力なライバルが登場した。技では特殊技かつ一致技でとんぼがえりと同じ効果を持つボルトチェンジを習得し、アタッカー型にも磨きがかかる。一方、キノガッサ隠れ特性テクニシャンを獲得して勢いを増したため最速キノガッサ抜きが求められ、こうした努力値配分の歪みによって耐久に優れるサンダーの強みが若干殺されることになった。また、ウォッシュロトムの解禁によって、じめんウエポン無効のアタッカーとしてはより範囲の広いあちらに立場を譲りがちになったが、こちらにはかたやぶりでじめん技が有効にならないという差別化点がある。

一番活躍していたのはBW最初期であり、ナットレイブルンゲルのコンビ、通称「ブルナット」に強いのがその理由であった。

BW終期からこだわりメガネ型が流行。この頃、バンギラスすなおこしで起点を作り、すなかきドリュウズを物理アタッカーに据え、こだわりメガネサンダーを特殊アタッカーとする「バンドリサンダー」構築が一定数使われた。めざめるパワーひこう)はこだわりメガネ型の流行とともに普及し、バシャーモウルガモス、キノガッサ、ローブシンへの最大打点として活用することができた。こだわりメガネ型の中にはねごとを覚えさせてキノガッサ対策をした型も一定数存在した。

BW期の全国大会予選であるジャパンカップ2012オンライン大会(ダブルバトル)では使用率9位タイを記録。同大会統計データによると、主流技構成はねっぷう10まんボルトめざめるパワーみきりであったとうかがえる。持ち物はきあいのタスキが1位でたべのこしが2位がオボンのみであった[1]

第六世代

特殊技の威力調整により、めざめるパワーを含めた全体的な火力は下がったが、第四世代教え技のエアカッターめざめるパワーと同じ威力60となり、シングルにおいてめざめるパワー(ひこう)を使う必要性がなくなった。また、隠れ特性せいでんきが解禁された(サンダー (Pスクラップ)で入手可能)。レート戦ORASリーグシングルバトルでは通常プレイにおいてメガシンカを獲得したバシャーモとの相性補完のよさから、シーズン13とシーズン14を除いて使用率ベスト30入りを果たしている。ダブルバトルではどうしてもトップメタのポケモンで固めがちになりトリプルバトルでもファイアローと補助技の一部が被ることからシーズン6までベスト30入りと縁がなかったが、ORAS発売によりホウエン地方のメガシンカが解禁されて高種族値による制圧が加速したため、火力、速度、耐久において高水準の種族値を持つサンダーがファイアローのメタをこなすついでに採用されるケースが増えた。そうしてORASリーグダブルバトルではベスト30の当落線上から10位台後半を推移した。同リーグトリプルバトルに至っては下は同じく当落線上だが採用率が伸びたシーズン7からシーズン10は10位から15位に付け、シーズン7には10位までにランクイン。一方、ORASリーグ以降出身マークなしのポケモンはレーティングバトルに出場できなくなったため、エアカッターが没収された。

PGLレーティングバトル統計データからは、ねっぷうはねやすめ、めざめるパワー、ボルトチェンジが主流技構成であったとうかがえ、第五世代のようなアタッカー型は既に廃れていたといえる。性格はずぶといが、持ち物ゴツゴツメットがメインであった。前世代と比べて天敵のキノガッサが減った代わりにメガガルーラがトップメタを支配するようになったため、今度はHPと防御に特化することが重要になった。ダブルバトルでは持ち物の3番手から4番手辺りにぼうじんゴーグルが付けるようになった。というのも、サンダーの場合は回復力のあるサポーターで、回復アイテムか火力アイテムがどうしても必要というわけではなく、ぼうじんゴーグルを持たせる余裕があるためである。はねやすめで粘られると厄介で、優先的にキノコのほうしねむりを撒きたいという相手の心理も関係している。

ダブルバトルではメガサーナイトおいかぜでサポートし、自身のねっぷう、メガサーナイトのフェアリースキン+ハイパーボイスで攻める「サナサンダー」がサンダー入りの構築としての主流の1つであった。

この世代ではWCS準優勝以上の実績は残していないがJCS2014優勝者の手持ちに入るという使用実績を残していた。そのサンダーは互換切りによって教え技のおいかぜが未解禁状態となった中でこうそくいどうを搭載されていた。

実はトリプルバトルではORASリーグ使用率ベスト30と縁がないボルトロスに対して使用率20代が定位置となっており、でんき/ひこう枠としてボルトロスに優位を保っていた。というのも1体まひさせても他に5匹残っているため先制ででんじはが妨害として心許なく、しんぴのまもりラムのみファストガードが蔓延していたのであり、ボルトロスの強みが活きづらかったのである。となると、より耐久に優れておいかぜも使えるうえにはねやすめで場持ちしやすいサンダーに軍配が上がるのは自明である。

第七世代

カプ・テテフの登場により、けしんフォルムのボルトロスが相対的な弱体化を受けたが、代わりにれいじゅうフォルムのボルトロスの人気が上昇。そのボルトロスと違いでんきタイプへの対応手段が大きく限られているサンダーは相対的に弱体化した。ただしねっぷうなどは今でも差別化のための技として利用できる。とはいえ、よく言えばサイクル戦向けだが悪く言えばこれといった積み手段を持たないサンダーは決定力を欠くようになり、SMリーグシングルバトルではすっかり使用率ベスト30に入らなくなった。積みサイクル全盛環境で活躍するメガボーマンダに対してはタイプ相性や素の火力の都合上、どくどくめざめるパワーで対抗できるとはいえりゅうのまいを積むための起点にされる面が目立つようになり、めざめるパワーのタイプやどくどくの有無によっては手も足も出ないようになった。

一方、ダブルバトルでは耐久振りおいかぜサポーターとしてカプ・テテフをサポートしつつ、味方のそのカプ・テテフのサイコメイカーで自身の持っているサイコシードを発動し、カプ・テテフで攻めつつ自身は高耐久とはねやすめで居座りつつ相手を削る、という「テテフサンダー」の並びがSMリーグシーズン4から評価されるようになった。自然とあめふらしペリッパーに対する対策になるのも利点である。ダブルバトルでの主流はデンキZ型(20%台から40%台程度)だが、サイコシード型も二番手程度にはなっておりおおむね10%台を記録している。USUMリーグ開始後はUSUMで比較的楽にサンダーが入手できるようになったことからさらにダブルバトルで使用率を伸ばし、USUMリーグダブルバトルで使用率1桁台に入るようになった。かつてダブルバトルで使われていたほうでんは、れいじゅうランドロス対策のれいとうビームで味方のじめんポケモンが狙い撃ちにされること、いかくサイクルが主流戦略の中であっさりとれいじゅうランドロスに交代されて全体攻撃としての旨味がなくなることなどから、USUMリーグでは搭載率ベスト10圏外となるシーズンがざらになった。代わりに、トリパ対策のほえるがほうでんの枠に取って代わった。

シングルバトルに関してもやはりウルトラホール産が手軽に手に入るようになった影響でUSUMリーグ開始以降は使用率が持ち直し、同リーグシーズン9では30位にランクイン。

WCS2018(全国ダブル)ではジュニアカテゴリ、シニアカテゴリでベスト8進出者中各1人が使用していることが確認されたが[2][3]、マスターカテゴリではベスト8進出実績なし[4]

ピカブイ環境ではしばらく相棒ピカチュウにでんき枠を取られていたが、2019年3月頃の環境でははねやすめによる回復と独特の耐性、ゴッドバードによる役割破壊からトップメタの一角に上り詰めた。ただ、攻撃技がノーマルでんきはがねに限られるため、レアコイルひかりのかべリフレクターを貼られると弱い。

第八世代

冠の雪原で追加。通常のサンダーとは別にガラルのすがたが登場した。

もとのすがたはぼうふうライジングボルトかいでんぱを獲得。XD限定技であったバトンタッチレコードわざ化している。同じくXD限定技のきんぞくおんは、未だにXDで捕まえなければ使えないため、こちらはフレンドバトルやカジュアルバトルでのみ使える。地面にいないのでダイサンダーによって展開されたエレキフィールドの恩恵を受けず、この点で他の伝説の鳥ポケモンに劣る。それでも、ようやく十分なひこうウエポンを獲得したことなど攻撃技の充実によってアタッカーとして開花。特にかみなりぼうふうも雨で必中するので、雨パが大幅に強化された。一方、バトルレギュレーションマークの実装によってそれまでレーティング形式のバトルにおいて配布限定であった隠れ特性の個体が普及。隠れ特性のせいでんき個体はゴツゴツメット耐久型として見ればプレッシャー個体よりも優秀なので、非ダイマックス耐久型としては強化されたと言える。プレッシャーと異なり発動による素早さ関係バレのリスクが無いのも大きい。ぼうふうみがわりとも相性が良く、特に狙っていなくともぼうふうで雑殴りして撒いたこんらんで相手を足止めしてみがわり人形がのこるということも。

解禁当初はいのちのたま型、ゴツゴツメット型が中心であったが、シーズンが進むにつれてじゅうでんじゃくてんほけん型、アッキのみかいでんぱ両受け型が開拓された。ひこうを半減で受けることができてダイジェットの打ち合いに強いの性質から、シーズン13終盤にはサンダーに半減されない素早さ操作手段であるダイアタック(ギガインパクト)型のエースバーンが環境に登場した。

すいりゅうれんだ直接攻撃かつ連続攻撃技でありせいでんきの試行回数を稼ぎやすくなるため、れんげきウーラオスにも強い。タイプ相性上も非常にこちらの方が有利。

2020年11月にカンムリ雪原図鑑限定のシングルバトルというルールで開催されたインターネット大会『カンムリビギニング』最終1位構築にアッキのみじゅうでん両受け耐久型がエントリーされていた[5]

使用率はシーズン12初動で8位と好調な滑り出しで、勢いそのままに最終使用率5位を記録。

シーズン12最終3位構築には、いのちのたまを持たせてみがわりとはねやすめを覚えさせたアタッカーと耐久型の折衷型がエントリーされていた。素早さを最速ウオノラゴン抜きにし、HPを10n-1に調整し、特攻をほぼ特化させた調整であった[6]。最終2位構築にはタラプのみプレッシャーみがわりはねやすめ耐久型がエントリーされていた[7]。最終4位構築には、こだわりスカーフサンダーの上からのボルトチェンジで対面操作し、アイアンテールダイスチル化前提で覚えさせたポリゴン2を受け枠にして、こだわりハチマキいちげきウーラオスを崩し枠にした「サンダーポリラオス」構築が採用されていた[8]。ボルトチェンジを選択してから相手がダイマックスしたら受けのポリゴン2にボルトチェンジで交代し、交代したら崩しのいちげきウーラオスに交代するのがこのパーティの回し方であった[9]

カンムリビギニングではもとの姿がマスターカテゴリ3位、ジュニアカテゴリ6位の使用率を記録。ガラルのすがたはジュニアカテゴリ10位の使用率。

竜王戦ルールでもダイマックスエースとして広く使われ、ザシアンと同時採用の形で対面アタッカーとして利用されることが多かった。シーズン15では性格に関して、おくびょう型の割合が1位となった。こだわりスカーフ型を意識してのものと思われる。一方、ぼうふうに依存するとあまりに増えたミラーマッチで打点を持ちづらいことから、シーズン14で所持率2位(約16%)であったするどいくちばしは所持率3位(約9.5%)に落ち込んだ。このシーズンは使用率1位を記録。ラプラスのキョダイセンリツでサンダーをサポートする型もメジャーであった。このシーズンの最終1位構築はザシアンとサンダーを対面アタッカーに据え、キョダイラプラスをサポーターにしたものであった[10]。シーズン16最終7位構築には、バフ系ダイマックスわざによるランク補正の上昇を後続のザシアンに引き継ぐためのバトンタッチ型がエントリーされていた[11]。総じて活躍はしたものの、禁止級伝説のパワーの影響でいのちのたま型とゴツゴツメット型以外が勢いを失っていたと言える。

素早さ調整に関しては最速、準速はむしろ少数派で、最速テッカグヤ+4かつダイジェット1積み後最速アーゴヨン抜きの素早さ無補正努力値60振り(実数値128)まで落とした型が主流。この型はダイジェット2積み後でも最速レジエレキを抜けないため、レジエレキには不利。レジエレキはダイアタック(はかいこうせん)で素早さにデバフを掛けてきて素早さ関係が逆転しないようにして来るのでなおさらである。

でんじは型はこの世代においては下火。アタッカー型のサンダーを止めるために露骨にじめんでんきのポケモンを投げられるためである。

ダブルバトルでも使用率ベスト30に顔を出すが、ぼうふうが命中不安定でありひでりでさらに命中率が下がること、それによりダイマックスを切ることがどうしても前提になってしまうことなどから、冠の雪原期では10位台半ばから20位台前半が定位置。

ガラルのすがた

ガラルのすがたは全ポケモン中唯一となる浮いているかくとうまけんき持ちとしての個性がある。一致技は豊富であり、どれを覚えさせるか迷う程。ただ、サブウェポンははがねのつばさブレイズキックじごくづきじだんだ程度であり、中にはダイマックスで必中化しないと運用が厳しい技も。

当初は環境でメジャーなでんきフェアリーひこう、取り分けミミッキュに弱いことから酷評が中心であったが、浮いているかくとうまけんき持ちというオンリーワン性能から、評価が見直された。ただ、似たようなことはウォーグルでもできる。あちらはかくとうを持たないので、差別化自体は可能。

シングルバトルではブレイブバードブレイズキックらいめいげりビルドアップという技構成でじゃくてんほけんを持ったようき最速型がメイン。でんきタイプにほぼ有効打を持たないので、れいじゅうランドロスと組んで技範囲を補完することもざら。ちょうはつとらいめいげりを合わせて使って耐久型に強く出られるようにした型も一定数存在する。

使用率はシーズン12中盤までおおむねベスト30にあったが、終盤にカントーサンダーが増えた影響で、同じ種族のポケモンは複数採用できないということから使用率が低迷。最終使用率は36位。種族名がサンダーであることが最大のデメリットであるということを如実に示したと言える。

一般的な育成論

通常のすがた

伝説の鳥ポケモンの1体であり、三鳥の中では素早さに秀でている。同じタイプを持つボルトロスと比較すると、耐久面に優れるが攻撃面(特に霊獣フォルム)と素早さが劣るが、それでも高い特攻、素早さを持つ。

性格をおくびょうやひかえめにして、特殊アタッカーに育成するとよいだろう。あるいはボルトロスとの差別化で性格をずぶといにしてHP防御を伸ばす物理耐久型も多い。

通常特性はプレッシャーであり、耐久型に育成した場合はPP削りに役立つ。アタッカーでも単に素早さ判定にも使用でき、後手でボルトチェンジを打って交代先に無用なダメージを与えないようにしたいサンダーにとってこれも採用意義として大きい。

隠れ特性はせいでんきであり、直接攻撃してきた相手をまひさせることができる。ただし、弱点のいわこおり技は直接攻撃でないものが多く、場に出るとアナウンスが表示されず特性が判明するため、警戒されやすい。発動機会は受け出しが中心となる。

攻撃技はタイプ一致にぼうふう10まんボルト/ほうでん/ボルトチェンジ/ライジングボルト/かみなりがある。その他のタイプの技はねっぷうげんしのちからウェザーボールがある。

変化技は回復技のはねやすめのほか、かいでんぱでんじはなどの妨害技がある。ダブルバトルではまもるふういん対策となるみきりも覚える。

ガラルのすがた

通常のすがたと比較すると攻撃性能を物理に変え、耐久力はほぼそのままといったところ。ただ、タイプがタイプ耐性の微妙なかくとうひこうとなりはねやすめを覚えないため、耐久型は不向き。物理アタッカーとしての育成が基本となる。高い耐久はじゃくてんほけんとの相性も良い。

特性はまけんきのみ。いかくダイマックスわざなど発動機会は多い。

攻撃技はタイプ一致に専用技のらいめいげりのほか、ブレイブバード/ダブルウイング/ドリルくちばしインファイトがある。その他のタイプのわざにブレイズキックとんぼがえりはがねのつばさじだんだじごくづきギガインパクトなどがある。きあいのタスキと合わせたカウンターも候補となる。

変化技は候補となるのはビルドアップちょうはつ程度か。ダブルバトルではコーチングみきりなども候補となる。

脚注